白い刻印

雪深い静かな田舎町に住む警官・ウェイド。子供の頃、暴力的なアル中の父のもとで育った彼は、現在妻とは離婚、弟は町を出ていた。ある日、州の組合幹部が狩りの最中に事故死する。事件の背後に陰謀の臭いを嗅ぎ取ったウェイドは、独自に調査を開始するが…。

『白い刻印』は、『タクシードライバー』の脚本家、ポール・シュレイダー監督が人間の本質に迫った問題作です。暴力の連鎖を題材に、アメリカ社会の暗部をえぐり出した重厚なドラマとなっています。暴力に取りつかれた厳格な父親役を演じたジェームズ・コバーンがアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。この作品は、社会の闇を描きつつ、人間の内面に深く踏み込んだ作品となっています。