四大将軍綱吉の治世。寛文3年3月。奥州伊達家の内紛をめぐる公儀評定の席上で、江戸詰総奉行の原田甲斐は、国家老・伊達安芸を一刀のもとに伏し、自らも乱心者の汚名を着てその生涯を閉じた。この悲劇は先代の死去により綱宗が家督を継いだ日から始まった。

「伊達騒動 風雲六十二万石」は、三大お家騒動の一つである伊達騒動を描いた作品です。主家の安泰のため、逆臣の汚名を受け入れる原田甲斐の物語が描かれています。沙羅双樹の原作を佐伯清監督が映画化し、大友柳太朗が全情熱を傾注した体当たり的な演技が話題となりました。共演には木村功、大河内傳次郎などが名を連ねています。この作品は、家族の安泰を守るために自身を犠牲にする原田甲斐の姿を描き出し、観る者に深い感動を与えます。