フロントライン

映画「フロントライン」は、新型コロナウイルスに立ち向かうために駆け付けた医師や看護師たちの奮闘を、事実を基にしたオリジナル脚本で映画化した作品です。
ダイヤモンド・プリンセスが入港した2020年2月3日から全員が下船した2月21日までを描きます。
主演の小栗旬が、「肩を並べたかった」と述べる窪塚洋介との共演がドラマ「GTO」以来26年ぶりに叶ったという作品です。
いまだコロナウィルスは進化を続けなら、我々の生活を脅かす存在ではあります。
あの非日常になってしまった期間と比べて、今はその前、コロナ禍があったあったあとの日常に戻ってはいますね。
今作は、まだ記憶に新しい2020年に新型コロナウイルスの集団感染が発生した「ダイヤモンド・プリンセス号」の実話を基に、船内での出来事をオリジナル脚本で描いています。
2020年2月3日、乗客乗員3711人を乗せた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」が横浜港に入港し、香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されました。
日本では、この「ダイヤモンド・プリンセス号」の感染から、大きくコロナの時代になったという感覚があります。
「ダイヤモンド・プリンセス号」を題材にした物語は、いつか映画化されるだろうなぁ…とは思っていましたが、意外に早く実現したんだなという印象があります。
たしかに大きなポイントとなった問題ではあり、ここからコロナ地獄が始まったのでかなり印象深い出来事ではりましたが…テレビなどの情報しか知らなかった私たちには、前代未聞の映画化になるような未曾有な出来事ではなかったような気もしていました。
今から思えば世界の価値観がこれから大きく変わっていく瞬間ではりましたが、映画の題材的にはちょっと弱いんじゃないか…とも思っていました。
その時は、まだコロナ禍が始まる前であったし、未知の恐怖というのもそまで強く感じていなかっので、なんとなく人ごと、対岸の火事のように見ていたのかもしれない。
極一部を除いてほぼ全ての人がこの作品で描かれているような中の様子も知らないし、本質も知らなかったと思います。
しかし、今作は「ダイヤモンド・プリンセス号」の船内でなにが起こっていたのかを、しっかりと克明に映画いていました。
あの時あの現場でどんなことが起こっていたのかが非常に良く理解出来る見せ方であるし、伝えたいことも明確な表現の作品でした。
コロナ禍で生活が一変されその時期を生き抜いた我々にとっては、観ておいた方がいい作品かもしれないです。
全体的にはオープニングから緊迫感が溢れる演出で緊張感のある展開で、ずっと集中して観ることが出来ます。
とにかく、命懸けだった医療従事者の皆さんの大変さ、凄さは十分に伝わりました。
ここにスポットを当てているのはいいですね。
わかりやすいし、感情移入もしやすいです。
そして、涙をさそう感動ものにもなっています。
国の対応やマスコミの取り上げ方や伝え方、「ダイアモンドプリンセス号」の乗務員の人たち、医療関係者のみなさん、事態を解決しようとする全ての人たちにの様子、苦しみや葛藤、深い思いが熱く伝わってきます。
未知のウィルスに感染した人たちの様子や心情などもしっかり描かれています。
感染者や感染が疑われるの人たちに向けられた、世間の目、差別や偏見もしっかりと盛り込まれています。
この手の作品では、こういう見せ方は、ありがちではありますが、しっかりと無難に描いています。
まあ、今作は実際の出来事ということもあり、エンタメ要素を前面に出すというより事実をいかに伝えるかという使命がある作品であると思うので、構成としてはこんな感じになるとは思いますが。
それにしても、キャスト陣はかなり豪華です。
みんな主役級の役者さんばかり出演しています。
作り手の気合が伝わってきました。
小栗旬はもちろんですが、窪塚洋介の存在感が抜群です。
台詞回しも、とても素晴らしくリアリティもありました。
コロナ禍を経験したみんなの記憶が薄れていく前、再びこういう事態になってしまう前の警告という意味では、この作品の公開時期は2025年だったんだなと思います。
つい数年前のコロナ禍の世の中でしたが、この未曾有の事態を経験した人類は、これを後世に伝えていかなければならない出来事であると思います。
監督は、「燃えるドレスを紡いで」や「太陽の塔」「かくしごと」などで注目される関根光才。
関根光才監督の手腕が光った作品となりました。
興行収入は、約16億9,000万円とスマッシュヒットしました。
【書いた人】
映画大好きroninです。
年間、劇場など新作を350本前後、その他配信などで約700本以上の映画を観ています。
ラジオドラマを数本、映画のシナリオや企画も執筆しています。
たまに映画のトークイベントやラジオにも出演。
映画検定2級。
アメブロで映画のブログやってます!
https://ameblo.jp/roninfilms/
制作国 | 日本 |
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作品カテゴリー | 映画 |
公開日 | 2025年6月13日 |
作品ジャンル | 社会派,ドラマ |
公式サイト | 公式サイトへ移動する |
あらすじ
2020年2月、乗客乗員3,700名を乗せた豪華客船ダイヤモンド・プリンセスで、日本初・新型コロナウイルスの集団感染が発生する。
船内の救命活動要請を受けたのは、災害派遣医療チーム・DMAT(ディーマット)。
彼らは地震や洪水など自然災害対応の専門家であり、治療法不明の未知のウイルスに対応した経験はなかった。
絶体絶命の状況のなか、自らの命を危険に晒しながらも、最後まで諦めずに戦い続けた人々がいた。
レビュー 6件
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~5
67%
~4
33%
〜3
0%
〜2
0%
〜1
0%

2025.7.14
りん/20代/男性
0
このレビューはネタバレを含みますこのレビューはネタバレを含みます
新型コロナが日本で初めて確認された時のクルーズ船での出来事を描いた作品です。
私たちはニュースでしか状況を知ることができず、他人事として考えていた部分があるので、船内がこんなにも悲惨な状況だったということは知る由もなかった。
緊迫した船内状況がリアルに描かれており、関わった人の努力が鮮明に伝わってきた。
感謝しかない。
尊い 感動
全世界で共通して発生した災害、コロナ。それが、まだ正体も分からず、対策の専門家もいなかった時期に、56カ国・3,700名の命を預かる覚悟を決め、全員下船までやり遂げた災害ボランティアDMATをはじめ、医療関係者や船のクルーたちに、心の底から称賛の気持ちを抱きました。現場で次々に起こる難題に、明確なルールもない中、「人道的にどうするべきか」を軸に、各人が粛々と自分の役割を進めていく姿は、大げさな演出がなくても胸を打たれます。ドキュメンタリーとしてのリアルさが際立ちつつ、映画としての豪華客船の迫力や、心の通った繊細なシーンにも自然と引き込まれました。全人類に見てほしい!

2025.7.7
Itadori/30代/女性
0
面白い
実際にあったコロナ禍の様子をもとに、かなり真摯に作られた映画です。主要人物みんな仕事への姿勢がかっこよすぎます!見た後に自分も頑張ろうと思える、重すぎない良い映画です。
面白い 映画館で見るのがおすすめ
新型コロナウイルスが、船内で流行し、それを対処するために、様々な苦労が描かれます!当時、ニュースでもみた、ダイヤモンドプリンス号のことをとても鮮明に描いている作品です!
あんなに騒ぎになっていたコロナの中で起きた最初の裏側がしれて、見方が変わった。未知のウイルスにこれだけのひとが身を削って救おうとしたことが知れて良かったと思った。
当時ニュースで見ていたが、まさかあの船の周りにこんなに色々な人の想いがあったなんて思いもしなかった。かっこいいと思うのと同時に感謝の気持ちでいっぱいになった。日本人としてこの映画を観てよかったと思う。
キャスト
【出演】
結城英晴[小栗旬] 立松信貴[松坂桃李 ] 真田春人[池松壮亮] 仙道行義[窪塚洋介] 上野舞衣[桜井ユキ] 轟[光石研] 羽鳥寛子[森七菜] 河村さくら[美村里江] 宮田[滝藤賢一]
【スタッフ】
企画/脚本/プロデュース[増本淳] 監督[関根光才]
予告動画
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