はいからさんが通る('20年花組・東京・千秋楽)

大正7年、春。陸軍少尉・伊集院忍は、幼い頃から結婚を定められたいいなずけを初めて訪ねる道中、赤いリボンを春風になびかせて自転車に乗るハイカラ娘と出会う。まるでつむじ風のように忍の前に現れた花村紅緒、その人こそが忍の運命の相手であった。

「はいからさんが通る('20年花組・東京・千秋楽)」は、眉目秀麗な陸軍少尉と快活な女学生の波瀾万丈の恋物語を描いています。2017年に柚香光、華優希主演で上演された作品が、柚香の大劇場トップお披露目公演として華やかにパワーアップし再演されました。この作品は、時代背景や登場人物の心情を巧みに描き出し、観る者をその世界に引き込む力があります。恋愛だけでなく、人間の成長や夢、希望、挫折など、様々なテーマが織り交ぜられており、観る者の心に深く響きます。