MBS/TBSドラマイズム『幸せになりたいマサムネ君』主人公役の中沢元紀。初挑戦の役で体現した恋愛群像劇の魅力に迫る

続々と話題作に出演されている中沢元紀さんが、MBS/TBSドラマイズム『幸せになりたいマサムネ君』で演じたのは、自身初挑戦となる“クズ男”役。

三角関係から始まる恋愛群像劇で心の機微を繊細に描写したドラマの魅力を深掘りしました。

MBS/TBSドラマイズム『幸せになりたいマサムネ君』作品紹介

売れない作家・マサムネは、交際10年になる恋人・モモカとの関係が、フラれる直前の“終わり”にあると思い込む。現実から逃避するように、彼は相席バーで出会った女性と一夜を共にしてしまう。

密かにモモカへ想いを寄せる親友のツバサや、マサムネの才能を信じ叱咤激励する編集長の中田など、周囲の人間模様も絡み合い、マサムネの優柔不断さが招いた「三角関係」は思わぬ方向へと加速していく……。

10年という歳月の重みと、一瞬の過ち。それぞれの想いがぶつかり合った末に、彼らが選ぶ「幸せ」の形とは——。人間のズルさと純粋さをリアルに描いた、大人の恋愛群像劇。

●MBS/TBSドラマイズム『幸せになりたいマサムネ君』公式サイトより引用

●公式X @dramaism_mbs

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目次

マサムネはどこか憎めないかわいらしさがある

ー今回中沢さんが演じられたマサムネという人物や作品の最初の印象を教えてください。

中沢元紀さん(以下、中沢):ひとことで言ってしまえば「クズ男」です。クズ男ですけど“すぐ表情に出てしまう”みたいな、どこか憎めないかわいらしさがあるキャラクターだと感じました。

僕ひとりのシーンでは特に、山浦未陽監督と話し合いながら、このかわいらしさというものを意識していました。

この作品の印象は、マサムネだけじゃなくて、モモカ(秋田汐梨)や〇〇子(齊藤なぎさ)、マサムネのバイト先の編集長・中田さん(前原滉)たちの心情描写もすごく細かいという印象がありました。

ークズ男だけど、どこか憎めない。そんなマサムネ君に中沢さんが共感できるところはありましたか。

中沢:自分に自信がないところとか、人と自分を比べてしまう性格にはすごく共感できました。

あとは、モモカと〇〇子に見せる表情がそれぞれ違うところです。本命の相手かそうじゃないかという話ではなく、相手によって自分のキャラや接し方、見せる自分の一面が変わるというのは、ほとんどの人が経験したことがあると思います。

マサムネの場合は、モモカに対しては優しさや甘えがあって、〇〇子に対しては素の自分に近くてもどこか壁がある感じ。相手によって自分を使い分けていて、相手によって関係の築き方が違うというのは、「確かに」と納得できました。

そしてマサムネは、人によって向ける顔が違うという変化が結構はっきりしている人物という印象があります。

ー役作りはどうされましたか。

中沢:まずは外見から作っていきました。とは言っても、原作とは髪の毛の長さも全然違っていたので、すぐにビジュアルを原作のマサムネに合わせられたわけではありません。

原作から感じたマサムネの空気感に近づけられるよう、まずは体型から変えていきました。

ーどう変えたのでしょうか。

中沢:体重を落としました。マサムネは執筆活動をしているということもあり、イメージとしては“筋肉ゼロ”。華奢というかもはやガリガリなので、筋肉を落として“負のオーラ”を出せるように近づけていきました。

実際に撮影が始まってからは目の力を抜いて演技するなど、マサムネらしい表情と自分の内面で似ているところを探っていきました。

ー他にお芝居をされる時に意識されたことはありますか。

中沢:できていたかどうかは分からないんですけど、人たらしっぽい声のトーンもイメージしていました。

「なぜ〇〇子はマサムネ君に惹かれたのか」と考えると、マサムネ自体に色気がないとダメだなと思ったので色気を出せるように。(色気は)出そうと思って実際に出せるものでもないと思いますが(笑)。

心の機微が繊細に描かれた作品なので、相手によってマサムネの表情や声のトーン、余裕ありげな雰囲気を使い分けられるように意識していました。

ー「モモカから見たマサムネ君」「〇〇子から見たマサムネ君」と切り替えながらお芝居をされたのですか。

中沢:そうですね。だからマサムネはロールキャベツ系男子です。昼間は草食系だけど、夜は肉食系な感じがします。

ー先ほど色気のお話もありましたが、マサムネ君の人物像を考えていくうえで、参考にした人はいますか。

中沢:原作のマサムネです。ひとコマを取っても、やり取りの間や空気感から色気みたいなものは感じられたので、そこを参考にしていきました。

まるで日常を切り取ったような映像に。「表情を想像しながら見てもらえたら」

ー好青年役のイメージがある中沢さんが、今回このような沼男な役を演じると発表され、SNSでも盛り上がりを見せていました。

中沢:嬉しいです。こういった役は新鮮で、演じるのが楽しかったです。

撮影現場で自分の演じているキャラクターの悪口を言われるということが初めてで、現場では「マサムネ、クズだねぇ」と言われていました(笑)。

心の声を収録する時は特にたくさん言われました。心の声はマサムネの本心そのものだから、それを聞いた監督やスタッフさんたちから「モモカと〇〇子がかわいそう」という声が聞こえてきたり(笑)。

でもそういうコメントをもらえるのも、しっかりとマサムネのクズ男感を演じることができたということでもあるので、自分の役に対して悪口を言われているはずなのに初めての感覚で面白かったです。

ー撮影現場の雰囲気はどうでしたか。

中沢:ものすごく良い雰囲気でした。みんな仲良くて、監督もすごく柔らかい雰囲気の方なので、色々と話し合いながら撮影を進められました。

その日の撮影が終わって帰る時に、ちょうど道路でロケ車が横並びになって並走するタイミングがあったんです。その時はみんなで必死に手を振り合いました(笑)。撮影期間は限られていましたが、みんな仲の良いチームだったと思います。

ー誰かと会話するなどの共演シーンも多い作品かと思いますが、現場でよく話した出演者やスタッフさんはいますか。

中沢:監督が一番多いですけど、撮影1日目の最初が編集長の中田さんを演じられた前原滉さんとの共演シーンで、カラオケにいる場面でした。

前原さんは同じ事務所の先輩ということもあり楽しく撮影できたので、良いスタートダッシュを切れた感覚がありました。

マサムネも中田さんにしか見せない顔があると思いますし、中田さんもおそらくマサムネのことを可愛がっていて大好きなんだと思います。「上司と部下」というだけではなく、兄弟っぽい関係性を、一番最初の撮影シーンで掴むことができてすごくありがたかったです。

あくまで僕の考えですが、マサムネが一番素の自分でいられるのは中田さんの前なんだろうなと思います。

ーと言いますと?

中沢:モモカと一緒にいる時は「理想の彼氏でいよう」という思いが強いだろうし、「〇〇子と一緒にいるのは楽」とマサムネは言ってますけど、多分お互いにカッコつけたりかわい子ぶったりという見栄を張っていると思います。親友のツバサ君に対しても劣等感を感じていて…。マサムネの心境的にも、中田さんと一緒にいるシーンは印象深いです。

ーツバサ役の簡秀吉さんとの共演はどうでしたか。

中沢:今まで出会った男の人の中で、一番顔がかっこいいんじゃないかというくらい完璧な方でした。まるで彫刻みたいな美しさで、「これは確かにマサムネ劣等感を感じるわ」って思いました。僕自身もリアルに劣等感を感じていた時があったかもしれません(笑)。

ーそうだったんですね。この作品の見どころを教えてください。

中沢:それぞれのキャラクターの心情がリアルに描かれているから、共感できる瞬間があると思います。内容面ももちろんですが、映像自体にも注目してもらえたら嬉しいです。

今回はカメラを止めずに長く撮影する長回しが結構多かったので、まるでマサムネたちの日常を切り取ったような映像になっていると思います。

彼らの日常生活を覗き見しているような感覚で楽しめるので、映像には映っていないキャラクターたちの表情を想像しながら見てもらいたいです。「今マサムネ君どんな表情しているんだろう」とか、「〇〇子はマサムネ君のどんな表情を見ていたんだろう」と想像してもらえたら、さらに面白いと思います。

インティマシーシーンも作品の世界観に似た雰囲気で綺麗な映像に仕上がっていますし、クズ男という役柄をはじめ、僕にとっての初挑戦もたくさんあった作品なので、ぜひ楽しんで見てもらえたら嬉しいです。

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この記事の監修者

ユーウォッチを運営する株式会社GEARのライターです。
日本語学を専攻した知識とエンタメ愛を持って、分かりやすく誠実な執筆と正確な情報発信を心がけています。

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