テレビドラマや劇場版で“踊る”ブームを巻き起こし、金字塔を打ち立てた「踊る大捜査線」シリーズ。2026年9月18日、ついに最新映画『踊る大捜査線 N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!』が公開されます。
踊るシリーズの顔とも言える青島俊作(織田裕二)と共に事件を追いかける、美浦秋を演じた白洲迅さんにインタビューしました。
日本屈指の名作シリーズに出演した舞台裏を伺いました。
映画『踊る大捜査線 N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!』作品紹介
ある日、東京都内で誘拐事件が発生。
犯人は身代金を特定の場所まで持ってくるよう指示をし、間に合わなければ街を爆破するという。そして、なぜかその“運び屋”として青島を指名する。
さらに、3Dプリンター拳銃を使用した連続殺人事件も発生。殺された被害者の一人である科学者が持っていた毒性ウイルスも盗まれており、警視庁には「ウイルスを街にばらまく」という脅迫文が届く。
警視庁の捜査一課に着任した青島に、史上最悪クラスの難事件が次々に押し寄せる。
“犯人”はいったい―?
事件解決のため、青島は仲間とともに東京の街を走りに走りまくる!!
映画『踊る大捜査線 N.E.W メトロポリスを駆け抜けろ!』公式サイトより引用
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「踊る大捜査線」へ出演。日本屈指の名作シリーズの舞台裏

ー今回白洲さんが演じられた美浦秋(みうらしゅう)という役の人柄や魅力について、改めてお伺いできればと思います。
白洲迅さん(以下、白洲):簡単に言うと、美浦は“令和代表”みたいなキャラクターで、捜査でもスマホやSNSを駆使しています。「捜査は自分の足で」「現場100回」みたいな考え方を真っ向から否定しているわけじゃないけど、それと相対するような存在だと思います。
彼のすごくフラットな一面は魅力だと思いますし、突っ走ってしまう青島さん(織田裕二)とひばりさん(趣里)の2人をテンション低めに手綱を引いていくところもあれば、ツッコミのようなセリフもありました。
彼は彼なりに「今のままでいいのだろうか」と大きな悩みを抱えています。1回立ち止まって将来を考える時期にいる美浦の姿に共感してもらえるように、意識しながら演じました。
ーそのような人物像を演じるにあたり、本作の監督・本広克行監督からの「こう演じてほしい」というようなディレクションやすり合わせはありましたか。
白洲:基本的にはありませんでした。割と自由なスタンスで、色々な説明も本当になくて。まさに「感じて演じる」というような方針だったので、最初は戸惑いました(笑)。
でもその戸惑いすらも、おそらく監督が撮影したい要素のひとつで、それが『踊る大捜査線』なんだなと思いました。
ー演じているうちに、「感覚が掴めた」というような瞬間があったのでしょうか。
白洲:監督の進め方や役の演じ方に対して感覚が掴めたというよりも、「とりあえずやるって、こういうことだ」と腑に落ちるようなタイミングが、中盤あたりでありました。でも基本的には、「こういう方向性でいきましょう」というようなすり合わせは、あえてしない現場でした。
最初戸惑っていた時は、趣里さんと「こういう感じでいいのかね」「うん…た、多分?」みたいな感じで、お互いに声をかけあっていました。それが最終的な美浦とひばりさんとの絆に繋がっていったんだろうなと思っています。
僕は一足先に出来上がった本編を見せてもらいましたが、映画の最後に2人が浮かべる表情には、ぜひ注目して見ていただきたいです。
映画の結末として、お互い“あの表情”に着地できたことがすごく嬉しかったです。
ーフィーリング重視の撮影の進め方が独特だと感じましたが、ほかに現場で「踊る大捜査線」らしさを感じた出来事はありますか。
白洲:あのモッズコートを着ている織田さんを実際に目の当たりにして、「踊る」の撮影に入ったんだなと感じましたが、それでも最初はあまり現実味がなくて。というのも、最初に撮った場面が、無数の青島さんが出てくる不思議なシーンだったから余計に、「これ夢なのかな」みたいな(笑)。しばらく夢が覚めないような心地で撮影をしていた部分もあります。
あと、スタッフさんの人数の多さや全体的なスケールの大きさが印象的でした。

ーそうだったのですね。規模の大きさという点でもほかの現場とは違っていたのですか。
白洲:エキストラさんの数がすごく多かったですし、高速道路で渋滞のシーンを撮る日は朝早くから車で渋滞を作ってくれたそうです。
これは撮影の裏話になりますが、“ネットワーク特別捜査員”と呼ばれるファンコミュニティの皆さんから、お弁当の差し入れがありました。
ファンのみなさんがお弁当を差し入れしてくれるなんて今まで聞いたことがないし、こういう経験は初めてだったので、「これが踊る大捜査線なんだ」と。まさに、今回の映画は今まで長い期間をかけて積み重ねられてきた“踊る”愛の結晶です。
特別捜査員の皆さんが、公式から新しい動画や画像が公開される度に「これがあるってことは、もしかしたらあの人か」みたいな捜査をされていて、それがまた“踊る”のうねりの中に入っていくような感じがしました。映画が公開されたら、それをより強く感じることになるのかなと思います。
ー公式のファンコミュニティという取り組みが興味深いです。“うねりの中に”というお言葉もありましたが、出演が決まった時の反響はいかがでしたか。
白洲:反響は、今までで一番と言っていいぐらい大きかったです。
同じ役者同士でも「踊る出るんだ」と声がけがあり、羨ましがられることもありました(笑)。
ー青島の新たな相棒のような役のポジションも、羨ましがられるポイントだったのではないでしょうか(笑)。反響が大きかったからこそのプレッシャーもありましたか。
白洲:それはすごくありました。映画自体はもう撮り終えているので、あとは「どういう風に見てもらえるか」「受け止めてもらえるか」です。
僕は一足先に映画を見させてもらって、面白いと思いました。みなさんも映画を見ていただいて、なにかご意見あればぜひ教えてください。もしもですが、今後があれば反映させていただきます!
「社会現象になるくらい愛されたことは必然的だった」肌で感じた熱量

ー踊る大捜査線シリーズの顔・織田裕二さんと共演されて、現場での雰囲気などはいかがでしたか。
白洲:「とにかく前を向いて、色々なことを楽しみながらやろうよ。その方がいいじゃん」というスタンスで、終始現場を太陽のように照らしてくださっていました。
実際に共演させていただいて、織田さんそのままが青島俊作で、青島俊作はそのまま織田さんなんだなと感じていました。
ー撮影をしていない時は、どういうお話をされましたか。
白洲:おそらく織田さんは僕や趣里ちゃんに気を遣って、たくさんお話をして盛り上げてくださっていました。
撮影が終わった今では内容を覚えていないほど、たわいもない話をずっとしていました。
僕と織田さんと趣里ちゃんの3人でお弁当を一緒に食べた日があって、僕と趣里ちゃんはその体験がすごく嬉しくて印象的な出来事だったのですが、逆に織田さんはそれをあまり覚えていないみたいで…(笑)。
それくらい自然体でいられる雰囲気の撮影現場だったんだと思います。
ー他に撮影現場でお会いした共演者はいらっしゃいますか。
白洲:ユースケ・サンタマリアさん、甲本雅裕さん、水野美紀さんたちです。その方々にお会いして、織田さんもそうですが、「あ、見てた人だ」と。まず真っ先にそう思いました。
お変わりないですし、ずっとテレビで見ていた作品の世界で一緒にお芝居をするということが不思議な感覚でした。
ーこれだけ人気が高く、華々しい実績を残しているシリーズ作品ですが、今なお続く理由はどんなところにあると思いますか。
白洲:織田さんのお話や監督、プロデューサーさんのお話を聞いていて、この作品を続けてこられた理由は、演者だけでなく、スタッフさんみんなが楽しんでやっているから。これに尽きると思います。
織田さんご自身も「ずっと踊るシリーズを作り続けていきたいと思っていた」というお話をされていて、そんな風に思える作品に出会えるってすごく幸せなことですし、実際に楽しかったからそう思えるんだろうなと。作っている本人たちがすごく楽しんでいたから、面白い作品になり、それが社会現象になるくらい愛されたことは必然的だったと思いますし、だからこそものすごい勢いがありました。
それは過去作品の映像を見るだけで伝わってきますし、演者とスタッフが一丸となって作り上げた空気感なんだとずっと思っていました。今回こうして実際に出演させていただいて、その熱量を実際に肌で感じていました。
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