実写版「リロ&スティッチ」の公開に伴い、アニメ版「リロ&スティッチ」やアニメシリーズ、劇場版など続編の内容やストーリー展開が気になる方向けに、アニメ版や劇場版合わせておすすめの見る順番やそれぞれのストーリー、見どころを紹介しています。
「リロ&スティッチ」はDisney+(ディズニープラス)、もしくはDisney+(ディズニープラス)のセットプランで見るのがおすすめです。
アニメ「リロ&スティッチ」を見れる動画配信アプリ

アニメ「リロ&スティッチ」は以下のDisney+(ディズニープラス)やHulu、DMM TV、ABEMAプレミアムとのセットプランで視聴できます。
実写版「リロ&スティッチ」もDisney+(ディズニープラス)に加入していれば最速で配信されるため劇場公開からしばらくすれば動画配信アプリでも視聴できるようになります。
実写版「リロ&スティッチ」はアニメの「リロ&スティッチ」1作目とほぼ同じ展開、同じ内容であったため、続編が出る場合は本ページで紹介している時系列順やおすすめの見る順番で見ていけば予習可能です。
Disney+(ディズニープラス)
Disney+(ディズニープラス)では、ディズニー・アニメーション、ディズニーピクサー、スター・ウォーズ、MARVELなどの作品が配信されており、基本的にレンタル課金で視聴する作品はなく、月額料金だけですべての作品を見放題できます。
ディズニーの作品として有名な「アナと雪の女王」シリーズのほか、「シンデレラ」や「美女と野獣」の実写版なども配信されています。
スター・ウォーズの全シリーズ、MARVELの全シリーズや番外編・スピンオフ作品なども配信されており、最新作「モアナと伝説の海2」や劇場公開予定の「星つなぎのエリオ」などもDisney+(ディズニープラス)で配信されます。
「リロ&スティッチ」にはアニメシリーズや劇場版が複数あり、沖縄を舞台にした「スティッチ!」というアニメシリーズもDisney+(ディズニープラス)で視聴できます。
- スタンダードは月額1,140円(税込)
- プレミアムは月額1,520円(税込)
- 追加メンバーは1人月額490円(税込)
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Hulu|Disney+ セットプラン
HuluとDisney+(ディズニープラス)のセットプランもあり、Huluで配信されている作品とDisney+(ディズニープラス)で配信されている作品の両方を、少しオトクな料金で楽しめるようになります。
Huluだけを利用すると月額1,026円(税込)かかりますが、セットプランにすると以下の月額料金でHuluもDisney+(ディズニープラス)も楽しめます。
- スタンダードは月額1,690円(税込)
- プレミアムは月額1,990円(税込)
Huluを利用していて、Disney+(ディズニープラス)も利用したい人はぜひこのセットプランをご検討ください。
DMM|Disney+ セットプラン
DMM TVとDisney+(ディズニープラス)のセットプランも新たに新設されており、DMM TVで利用できるコンテンツとDisney+(ディズニープラス)で楽しめるコンテンツをお得な料金で両方利用できるようになります。セットプランの料金は以下の通りです。
- スタンダードは月額1,390円(税込)
- プレミアムは月額1,690円(税込)
DMM TVとDisney+(ディズニープラス)両方を利用する予定の人はこのセットプランを利用すると月額料金が大幅にお得になります。
ABEMAプレミアム|Disney+ セットプラン
ABEMAプレミアムとDisney+(ディズニープラス)にもセットプランが新設されています。
ABEMAプレミアムで楽しめるコンテンツ、Disney+(ディズニープラス)でしか配信されていないコンテンツを両方見られるようになるため、「リロ&スティッチ」以外にもさまざまなディズニー関連作品を楽しめるようになります。
ABEMAには広告つきと広告なしのプランがあり、それぞれの料金は以下の通りです。
- スタンダードは月額1,690円(税込)
- 広告付き・スタンダードは月額1,470円(税込)
- プレミアムは月額1,990円(税込)
- 広告付き・プレミアムは月額1,790円(税込)
ABEMAプレミアムの料金は、「広告つきABEMAプレミアム」が月額580円(税込)、広告なしの「ABEMAプレミアム」が月額1,080円(税込)です。Disney+(ディズニープラス)の料金と合わせると、とてもお得に両方の動画配信サービスを利用できることになります。
ABEMAプレミアム、Disney+(ディズニープラス)両方に加入をしようと考えている人はこの機会にぜひセットプランを利用してみてください。
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「リロ&スティッチ」シリーズを見る順番おすすめ!あらすじ・ストーリー解説も!

アニメ及び実写版の「リロ&スティッチ」を見るのにおすすめの順番は以下の通りです。時系列的に違和感がなく、ストーリーや世界観を順を追って楽しめる順番です。
時系列順と公開順ではストーリーの進み方が異なりますが、公開順に見たとしてもそこまで違和感を感じることはないでしょう。
- 実写版「リロ&スティッチ」(2025年)
- アニメ「リロ&スティッチ」(2002年)
- アニメ「リロ&スティッチ2」(2005年)
- アニメ「スティッチ ザ・ムービー」(2003年)
- アニメ「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」(2003年)
- アニメ「リロイ&スティッチ」(2006年)
- アニメ「スティッチ!」(2008年)
実写版「リロ&スティッチ」の内容は、2002年公開のアニメ「リロ&スティッチ」を踏襲したもので登場人物の姿や人物構成、キャラクターの登場の仕方などに若干違いがあるシーンもありますが、ほとんどの部分で同じ展開です。
実写版「リロ&スティッチ」はアニメ版に比べると親近感が湧きやすく、感動できるシーンの盛り上がりが素晴らしく、後半からエンディングに向けて特に泣いてしまう視聴者が続出します。
単純ないい話というだけではなく「オハナは家族。家族はいつもそばにいる。 何があっても。」を徹底して家族愛を語り尽くすわけでもなく、思いは同じでもすれ違いや離れている時間が多かった人々が互いに認めあって一気に距離を縮めていく様子などはアニメ版よりも繊細に描かれています。
実写版は「リロ&スティッチ」シリーズをまだ見たことがない人でも楽しめるように感動的でいて、時におもしろおかしいストーリーになっています。
実写版「リロ&スティッチ」を見ておもしろいと感じた人、続きが気になると思った人は、Disney+(ディズニープラス)で配信中のアニメシリーズを視聴してみてください。
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実写版「リロ&スティッチ」(2025年)

アニメの「リロ&スティッチ」と同様の展開で、ジャンバ博士が危険な遺伝子実験の裁判にかけられている所で「試作品626号」が登場して逃走。
試作品262号が盗んだ赤い船で逃げて墜落した先は地球のハワイで、保護犬施設でリロと出会って一緒に暮らしながら、お互いの信頼関係を深めていき、最終的にはどちらかというとペットですが家族として一緒になるお話です。
遺伝子実験によって生み出された試作品626号には親や家族がいないため、リロとの会話の中で両親や兄弟の存在を羨ましく思い、ナニやリロは両親を事故で亡くしてなんとか二人で暮らしていこうとすれ違いながらも奮闘する様子には健気で頑張りやさんで涙が出てしまう要素です。
スティッチと名付けたのはリロ、名前のなかった試作品626号がスティッチを自認し始めてからはまさに「オハナは家族。家族はいつもそばにいる。 何があっても。」を体現するがごとく一緒の暮らしを満喫していきます。
作品の魅力と見どころ紹介
アニメ「リロ&スティッチ」と異なるのは、ナニとリロの隣人のおばさまのサポートがあること、ジャンバとプリークリーの変装の様子がかなりしっかりしていることなどで、実写版ではガントゥは登場せず、代わりにジャンバ博士が代役を担っているような展開になっていましたが違和感はありませんでした。
実写版の作中ではスティッチはいぬということにされていましたが、どちらかというとやたらよく動く青色のコアラのような外見で、手足や触覚の出し入れもできる様子は原作アニメと同じです。
泣ける要素は主に3つあり、リロの家族として安心して暮らせるようにスティッチが正式に認められるエンディング、スティッチとリロのすれ違いがなくなってお互いを認め合うシーン、リロと姉のナニのすれ違いを解決して実質一緒に暮らしていけることが決まるシーンが特に泣けるシーンです。
リロと姉のナニは両親を亡くしているため、働きながらリロを育てつつ、家計を支えていますがナニもまだ若い学生で、大学に行く夢があるため現実世界でも似たような境遇にいる人がいればナニがかなりがんばって母役と姉役をやっていることが分かります。
リロはまだ幼い少女で、やんちゃ盛りなため姉のナニだけではどうしようもなくさまざまな支えがなければまともに生活していけない状態でした。
もちろん公的支援も手厚く、しっかりサポートされている様子だったため、がんばる2人を見ていると涙が出てきてしまいます。
地球は、スティッチにとっては生まれてはじめて見る世界、初めて触れる世界で破壊衝動を抑えながらリロと一緒に暮らそうを努力しています。それでも物を壊してしまったり、ナニに迷惑をかけてしまったりすることがあり、リロともすれ違いが生じてしまいます。
「自分なんていないほうがいいんだ」とリロの元を自ら去るスティッチの悲しい背中、喪失感や居場所のない悲しみ、諦めなど、健気な動物の悲しむシーンを見るかのような描写が多くの視聴者の心に響きました。
まだ幼く、ふてぶてしさMAXで子供だから許されているギリギリの境界を突き進んで人生を満喫しているリロの様子もかわいらしく、時にはたくましく描写されています。
悪いことをしているというよりは待っている時間や暇な時間を自分なりに楽しんで過ごそうとしているだけで無邪気なものでした。
子どもらしさ、原作アニメ通りのリロらしさが描かれており、ディズニー作品の実写版としては大成功と言えるでしょう。
出演者について
本作の主役「リロ・ペレカイ」を演じたのは「マイア・ケアロハ(吹き替え:永尾柚乃)」で、フラやハワイの文化にも精通しているまさしくリロ役にぴったりな配役でした。
リロの姉「ナニ・ペレカイ」を演じたのは「シドニー・アグドン(吹き替え:MOMONA)」、スティッチはアニメ同様「クリス・サンダース(吹き替え:山寺宏一)」が演じており、スティッチは原作アニメと全く同じ声優が担当しています。
人間の姿のジャンバ役を演じたのは「ザック・ガリフィアナキス(吹き替え:長谷川忍)」、プリークリー役を演じたのはビリー・マグヌッセン(吹き替え:三ツ矢雄二)でした。
ポータルガンで天井と床を通しておしりと頭が離れた状態になるといったコメディ色の強いシーンはCGで本来の姿のジャンバ博士で描かれましたが、人間の姿でも二足歩行に慣れない様子をうまく表現していました。
また、実写版だけのキャラクターとしてリロの家の隣人で、面倒見の良い女性「トゥトゥ」は「エイミー・ヒル(吹き替え:渡辺えり)」が演じ、ナニへのアドバイスやリロへの向き合い方など親のいない彼女たちの強い味方として、また、強い支えとしての存在感がありました。
原作アニメでも名前がなく、毎回アイスクリームを落としてしまうことで知られている「アイスクリーム・マン」は「デヴィッド・ヘキリ・ケヌイ・ベル」が演じました。
アイスクリームマンを演じたデヴィッドは映画公開前に死去してしまっているため、実写版「リロ&スティッチ」の続編が出る場合にはアイスクリームマンは別の方が演じることになるでしょう。
ナニの家に度々訪問している女性福祉士「ケコア」を演じたのは「ティア・カレル(吹き替え:五十嵐麗)」で、原作アニメでは「ナニ・ペレカイ」の声を担当した人物です。
実写版ではナニを気遣う役として、ナニにしっかり寄り添った演技をしていますが、所々にナニの気持ちを完全に理解しているような言葉や態度があったのもこれが理由でしょう。
アニメでナニを演じた人物が、実写版ではナニを最も心配する役を演じているのですから、作中でのナニの気持ちを汲んだ丁寧な対応も納得です。
公開年 | 2025年 |
上映時間 | 108分 |
キャスト | シドニー・アグドン ビリー・マグヌッセン ハンナ・ワディンガム クリス・サンダース コートニー・B・ヴァンス ザック・ガリフィアナキス マイア・ケアロハ |
スタッフ | 監督:ディーン・フライシャー・キャンプ |
アニメ「リロ&スティッチ」(2002年)

2002年にアメリカ、2003年に日本で公開された「リロ&スティッチ」の原点とも言える作品です。
実写版「リロ&スティッチ」の内容は本作をベースにしており、試作品626号の脱走、リロとの出会い、ジャンバやプリークリーとの関わりなど、続編にて活躍するキャラクターが勢揃いする「リロ&スティッチ」の自己紹介的な作品とも言えます。
試作品626号は、自称・悪の天才科学者ジャンバ博士が生み出した遺伝子実験の産物で、透視・暗視能力もあり、ほとんどの重いものを持ち上げられ、トラックに引かれてもビームにあたってもやられない強靭な肉体を持ち、電子機器や車・宇宙船の操縦もできる頭脳を持っているスーパーエイリアンです。
Disney+のプレミアムプランに加入していれば4Kリマスター版のアニメ「リロ&スティッチ」を視聴できます。
「スティッチ」の名前の由来
本作が始まってから27分くらいのシーンで、アニマルシェルターから犬として試作品626号を引き受ける際になんの前置きもなく、リロが「スティッチ」という名前を発しています。
言葉を意味どおりに変換すれば「縫い目」や「ひと針」という感じの意味になりますが、幼いリロにとっては特に深い意味はなく、名前の響きなどからそういう名前にしたように描かれています。
リロは、自分で作ったぬいぐるみに「スクランプ」という名前をつけており、縫い目やボタンを取り付けた後が分かりやすい個性的なぬいぐるみでリロの友達として大切にするほどのものです。
親がいない寂しさ、優しいお友達のいない寂しさを埋めるかのような存在ですが、この年頃の女の子が自分でぬいぐるみを作っており、姉のナニになおしてもらうような描写もあったため、リロにとってはぬいぐるみは大切な絆と言えます。
ちょうど縫い物や編み物を好んでいるならば、リロが試作品626号にスティッチと名前をつけても違和感はありません。
作品の魅力と見どころ紹介
本作の魅力はハワイの文化をしっかりと取り入れた作品であること、また、当たり前のように地球のテクノロジーを遥かに凌ぐエイリアンたちがいて、そこから生まれた試作品626号やエイリアンたちが地球にやってきても、ハワイの文化のひとつ「オハナは家族」を徹底して調和や強調を成し遂げている点にあります。
SFっぽくなりすぎず、ローカルネタばかりに振り切りすぎず、幼い子どもの人間関係、親がいない子どもの暮らし、子どもたちをサポートしようとする人々、人間や地球の虫を希少な生き物として保護しようとするプリークリー、ぶっきらぼうで悪の天才を自称するも話の分かるジャンバなど、ストーリーに没入してしまう要素や個性的なキャラクターが多く存在します。
男子目線では強くてかっこいいエイリアンと仲間になったり、かっこいい宇宙船が出てくるアニメで、女の子にとってはちょっと変わったかわいいスティッチがいてくれて、一緒に暮らしてくれてさまざまな人間関係も変わっていくお話としてハッピーエンドなストーリーになっており、老若男女多くの視聴者に受け入れられました。
ハンデや社会的な辛さ、仕事の辛さや大変さ、子育ての大変さに加えて、新たなペットを迎える時の大変さまでリアルに描かれています。
ハワイに馴染みがない人でも共感しやすく、ハワイの魅力や文化を伝えていながらもSF要素として当たり前のようにエイリアンが出てくるディズニーらしい作品です。
もちろん、ディズニー作品に必ずと言ってもよいほど関わってくる「星」の要素もあり「星に願いを」伝えたら、リロの願いが叶うという運命的な出会いとも言えるディズニー作品に欠かせない描写にも触れられています。
公開年 | 2002年(アメリカ)2003年(日本) |
上映時間 | 85分 |
キャスト | 山下夏生(リロ) 山寺宏一(スティッチ) 田畑智子(ナニ) 飯塚昭三(ジャンバ) 三ツ矢雄二(プリークリー) |
スタッフ | 監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボア |
アニメ「リロ&スティッチ2」(2005年)

公開順で言えば「スティッチ ザ・ムービー」の次、アニメシリーズ「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」の放送中に公開された作品です。
長編アニメとして公開されており、スティッチの破壊衝動の暴走と向き合ったり、フラダンスコンテストに参加したりする内容で、アニメ「リロ&スティッチ」の正統続編とも言える展開です。
アニメ「リロ&スティッチ」で一応のハッピーエンドを迎えましたが、スティッチとリロ、デイヴィッドとナニ、ジャンバやプリークリーたちとの関わりについては深く描かれずに終わってしまっていました。
本作では「リロ」を中心とした家族・オハナについて触れており、オハナの問題は家族みんなの問題として捉えてみんなで向き合っていくという「リロ」の成長、スティッチの変化に向き合う内容です。
1作目の「リロ&スティッチ」が本作のためにあったのではないかと思えるような所もあり、家族としてあいまいな関係のまま終わってしまった1作目に足りていなかった家族愛や人との絆に関する部分を本作「リロ&スティッチ2」で補完したようなスピンオフやOVAのような作品です。
特に「リロ」目線でのエルヴィス・プレスリー推しの音楽やオマージュ、「リロ」を中心としたオハナが誰なのかが明確になっています。
作品の魅力と見どころ紹介
本作は「スティッチ ザ・ムービー」以降に始まるスティッチのイトコたちに住む場所と家族を見つけてあげるシリーズ「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」に至るまでの重要なつなぎとなっており、「リロ」側のキャラクターが誰なのかがはっきり分かるようになっています。
初めはジャンバやプリークリーは「リロ」のペットとなった「スティッチ」を捕獲するために付け狙う立場でしたが、本作ではジャンバとプリークリーは仲間・家族として共に暮らし、まだ幼い「リロ」の親代わりとして重要なポジションにあります。
ジャンバは父親、プリークリーは母親のようにも見え、リロとナニしかいなかった暮らしがかなり賑やかになっています。
扱われているハワイの文化「フラ」にもしっかりとリスペクトが込められており、フラダンスが単なる演出上の付属品ではなく、リロにとってのハワイでの暮らしに当たり前のように存在していて、リロの心の支えにもなっている存在として重要視されてます。
ハワイの文化をきちんと細部まで正確に描ききっており、そこにもはや当たり前のように存在するジャンバやプリークリーといったエイリアンたち、それを特に気にする様子もなく受け入れているデイヴィッドやナニたちもおり、調和や共生、相互理解や絆など本来は目に見えないものを形にして表現しているのも魅力のひとつです。
リロにとってはこれまでで最高に賑やかで幸せな暮らしの中にありますが、その分スティッチの体調の変化や異常には真剣に向き合いたいという思いが強く描かれています。
せっかく手に入れた大切でかけがえのない家族を守るために「リロ」が精神的にも成長していく様子は感動的です。
公開年 | 2005年 |
上映時間 | 72分 |
キャスト | 田畑智子(ナニ) 山寺宏一(スティッチ) 宮本侑芽(リロ) 飯塚昭三(ジャンバ) 三ツ矢雄二(プリークリー) 石母田史朗(デイヴィッド) |
スタッフ | 監督:トニー・レオンディス、マイケル・ラバシュ |
アニメ「スティッチ ザ・ムービー」(2003年)

アニメ「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」ではスティッチのイトコたちを助けていくお話が続きますが、本作「スティッチ ザ・ムービー」ではジャンバ博士がスティッチ(試作品626号)を生み出す前に作った625種類の試作品が新ヴィラン「ハムスターヴィール」博士とガントゥ、ルーベンたちに狙われるシリーズの始まりです。
本作に出てきた黄色いイトコは試作品221号「スパーキー(電気の能力)」と試作品625号「ルーベン(サンドイッチ好き)」の2匹で、スパーキーは沖縄が舞台の「スティッチ!」にも登場し、ルーベンも「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」では定番のキャラクターとしてガントゥが登場するときにはだいたい登場するほどの主要メンバーになっています。
「リロ&スティッチ2」で結ばれた絆が本作ではジャンバを救い出す大義名分ともなっており、スティッチにとってのイトコを大切にしたいというスティッチの心の成長に応える形でストーリーが進んでいきます。
最終的に「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」につながるまでのつなぎとなっており、一気に「スティッチ」シリーズを人気作品として成功させるに至ったタイトルです。
作品の魅力と見どころ紹介
試作品625号「ルーベン」と試作品221号「スパーキー」が登場する作品として、特に「ルーベン」ファンにはかけがえのない重要な作品です。スティッチと同じようなパワーと知識がありながらもサンドイッチ作り以外には興味がなく、それ以外については善悪関係なく無関心でガントゥに対しても対等以上の関係なのか、皮肉を言ったり、少し小馬鹿にしたりするくらいには余裕があります。ガントゥもハムスターヴィール博士もルーベンにはたじたじな所があり、敵のようでいて敵ではなく、今の所味方でもないという感じの独特なポジションのキャラクターになっています。
スパーキーやそれ以外のスティッチのイトコの存在が明らかになったことは議長にもバブルスにも知られており、議長直々の命令という形でリロとスティッチたちが大量に散ってしまったジャンバ博士の遺伝子実験の試作品たちを見つけて、お家を探してあげることになります。
映画からアニメ・ドラマシリーズへと続く流れはよく考えられていて、本作のエンディングシーンからすぐに「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」に続いていきます。
「リロ&スティッチ」シリーズをイッキ見する場合にも本作からガラッと「スティッチ」シリーズの目的が変わります。
前作「リロ&スティッチ2」まではリロとその家族、スティッチが絆を深めるお話でしたが、本作からは家族になったリロとスティッチたちがスティッチの仲間・イトコを見つけて名前をつけてお家を見つけてあげるという目的が追加されます。
ヴィラン側のキャラクターもなかなか濃厚で、どれだけ悪巧みをしていてもあまり怖くないハムスターヴィール博士、身体は7m近くある巨体なのにちゃんと話が通じて根はいいやつの元銀河宇宙連邦軍大尉ガントゥ、サンドイッチにしか興味がない試作品625号「ルーベン」という組み合わせは特徴的です。
立場上、仕方なくハムスターヴィール博士に協力しているガントゥですが、本気を出せばリロもスティッチもスティッチのイトコもすぐに捕まえられる能力はありますが、毎回捕獲に失敗します。
ガントゥは元々元銀河宇宙連邦軍大尉という軍人で平和のために働いていたこともあり無邪気で無実で純粋なリロやスティッチのイトコたちを傷つけるのを嫌がる様子も見られます。
善の心が残っていて嫌々ハムスターヴィール博士に従って任務をわざと失敗し、ハムスターヴィール博士の野望を叶えずに済むようにしているとさえ考えられます。
公開年 | 2003年 |
話数 | 64分 |
キャスト | 田畑智子(ナニ) 山寺宏一(スティッチ) 宮本侑芽(リロ) 飯塚昭三(ジャンバ) 三ツ矢雄二(プリークリー) 石塚運昇(ガントゥ) 飯塚昭三(ジャンバ) 郷里大輔(コブラ・バブルス) 家中宏(ハムスターヴィール) |
スタッフ | 監督:トニー・クレイグ、ボブス・ギャナウェイ |
アニメ「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」(2003年)

前作「スティッチ ザ・ムービー」から始まったのが、ジャンバ博士が生み出した試作品であり、スティッチのいとこと呼ばれる試作品625号までのエイリアンたちを見つけて、それぞれの子にあったお家や暮らしを見つけてあげるという任務です。
ジャンバ博士が生み出した試作品たちが入ったカプセルがあちこちに散らばってしまっており、水をかけると試作品カプセルからスティッチのいとこたちが飛び出てきます。
水がかかっていなければ勝手に動き回ったりはしませんが、何かしらのトラブルで水に触れてカプセルから出てきては自由奔放に動き回ります。
問題を起こしたり、異常を起こしたりしている事が多いため、発見は容易ですが捕獲したり、仲間になるよう諭したりするのは難しく、ハムスターヴィール博士やガントゥもジャンバ博士の強力な試作品たちを回収しようと狙ってきます。
基本的に1話完結型でスティッチのいとこたちを安全で過ごしやすく、それぞれの子の個性が生かされる場所を見つけてあげるのが本シリーズでの「リロ」と「スティッチ」の日課となります。
この頃になると、ハワイの人々やスティッチの知り合いたちもエイリアンが日常の中にいるのが当たり前になっており、逃げ惑う様子はみせるもののすんなり彼らを受け入れています。
作品の魅力と見どころ紹介
「リロ&スティッチ」のメインとも言えるのが本シリーズで、互いに家族として認めあったリロとスティッチ、ジャンバやプリークリー、ナニたちが、当たり前のように試作品たちの回収とお家探しに翻弄する展開が続くのが特徴です。
毎回異なる試作品が登場し、暴れまわっている事がほとんどですが、たいていはスティッチとリロが協力して試作品を助けて名前をつけて適切なお家に連れて行くことになります。
中には試作品とはっきりわからない姿の試作品もおり、リロもスティッチもやることがない場合もありますが、その場合でもガントゥが試作品を奪おうと狙ってくるため、リロとスティッチが協力して試作品たちを守ることになります。
試作品の名前と番号(出演順・おおまかな登場順)
以下、「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」の1話から順番に登場した試作品の名前と番号、特徴を紹介します。
【シーズン1】
- リクター:試作品513号|地殻変動を起こせる
- ファンタズモ:試作品375号|透明で注目を浴びるのが好きで、いたずらを他者に押し付ける。
- クリップ:試作品177号|髪の毛を食べる
- ミスター・ステンチー:試作品254号|かわいいが悪臭で住めない土地を生み出す
- スプーキー:試作品300号|対象者の姿・声を真似る
- ホリオ:試作品606号|巨大なブラックホールを生み出す
- キャノンボール:試作品520号|大きな津波を引き起こす
- ジジ:試作品007号|マートルに犬「シーズー」として飼われている
- イン:試作品501号|頭から水を吸い、放出する
ヤン:試作品502号|背中から溶岩を発射する - キックス:試作品601号|キックボクシングが得意
- スプラディーヘッド:試作品119号|鼻から炎を出す
- アムネジオ:試作品303号|ビームで対象者の記憶を消す
- スワーリー:試作品383号|催眠術をかける
- フィバー:試作品032号|嘘を付くと音を鳴らして反応する
- タンク:試作品586号|鉄を食べて巨大化する
- スプラウト:試作品509号|植物型で複数のツルと顔がある
- エラスティコ:試作品345号|対象者の敵意を喪失させる
- ヤープ:試作品613号|爆音でガラスなどを割る
- 試作品627号|「ワルイ」しか言わない。スティッチ同様の能力
スライミー:試作品390号|ネバネバの液体を飛ばす
ディフォレステイター:試作品515号|両腕をノコギリのように高速回転
レーザーボール:試作品603号|電撃を纏って突進攻撃 - 試作品383号|催眠術をかける
キックス:試作品601号|キックボクシングが得意
ディガー:試作品529号|黄色い姿で尻尾の大型ドリルで穴を掘る - トッパー:試作品025号|クリスマスツリーの頂上に飾られた
- メルティー:試作品228号|青い炎でなんでも溶かす
- フーディーニ:試作品604号|近くのものを見えなくさせる
ファジー:試作品054号|チョコや泥のような姿 - シンカー:試作品602号|高速で泳いで船を分断できる
- ノウジー:試作品199号|人の秘密を大声でバラす
- ファインダー:試作品158号(458号)|探し物の天才
- スラッシー:試作品523号|氷を操る
- デュープ:試作品344号|対象者のコピーを作る
ハンマーフェイス:試作品033号|鼻と顔がカナヅチになっている
ヒート:試作品609号|おでこからレーザー照射
スレッシャー:試作品544号|複数の触手でパンチ攻撃してくる
プラズモイド:試作品617号|サソリ型で尻尾から火を出す - ショートスタッフ:試作品297号|機械を故障させる
- エンジェル:試作品624号|歌で良い子を悪い子にする
- フィリックス:試作品010号|なんでも整理整頓する
- ポクシー:試作品222号|政府要人を重病にしてパニックを起こす
- ハンカハンカ:試作品323号|恋愛感情を受け付ける洗脳ができる
- サンプル:試作品258号|サンプリングした音を流す
- ベイビーファイアー:試作品151号|対象者を若返らせる
- ボニー:試作品149号|ずる賢い泥棒。クライドの相棒。
クライド:試作品150号|左腕に武器が埋め込まれているボニーの相棒。 - スラッガー:試作品608号|バット状の尻尾で何でもかっとばす
- バッドスティッチ:試作品626号が破壊衝動を再度呼び起こされた
- ドラウジー:試作品360号|鳴き声で周囲の者を眠らせる
【シーズン2】
- スパイク:試作品319号|トゲを刺して対象者をおバカにする
スクイーク:試作品110号|やたらよく喋ってイラつかせる - フレンチフライ:試作品062号|満腹にならない絶品料理を作って食べさせ、太った対象を調理しようとする
- スワッパー:試作品355号|ビームで対象者の中身を入れ替える
- シュー:試作品113号|触覚を動かして幸運をコントロールする
- スリック:試作品020号|なんでも安く売りつける営業マン
- スキップ:試作品089号|時間を早送りできる
- チェッカーズ:試作品029号|頭に乗せるとなんでもいうことを聞く
- PJ:試作品133号|いたずらの天才
- プルーツ:試作品505号|ゴミの汚染物質を撒き散らす
- スヌーティー:試作品277号|スヌートニアムを求めてさまよう
- レトロ:試作品210号|なんでもレトロに変える
- ベル:試作品248号|絶叫で周囲を驚かす
- モーフォロミュー:試作品316号|他者の姿を自在に変えられる
- スパッツ:試作品397号|対象者をけんかさせる
- ヘクラー:試作品322号|言葉で相手を傷つける
- ウィッシーワッシー:試作品267号|願い事を叶える
- フーン:試作品540号|赤い姿で鼻から強い風を起こす
- バグビー:試作品128号|ビームで対象者を虫に変換
- 試作品607号(ルーファスを誤解)
- シュシュ:試作品234号|遠くの声でも盗み聞きできる
- ラックス:試作品285号|ビームで対象者を怠け者に変える
- レミー:試作品276号|耳から侵入して夢を悪夢に変える
- マルチ:試作品111号|芝刈り機のような姿
ブロウハード:試作品533号|鼻から風を出す
ホッカー:試作品051号|物を溶かすつばを吐く
フォーヘッド:試作品044号|4つの頭で変な歌を歌う
ウッディ:試作品507号|リスのような姿で木を切る
マナーズ:試作品358号|マナーにうるさい
デリック:試作品566号|尻尾のドリルで穴を開ける
ガッチャ:試作品031号|4本腕がありつねってくる
ラッパー:試作品521号|何でもラッピングする
ゾープ:試作品077号|大きないびきをかいて寝る
シュレッダー:試作品134号|なんでもシュレッダーする
ダブルディップ:試作品002号|なんでも舐める
ブーマー:試作品288号|ブーメランそのもののような姿
ピックス:試作品214号|三本脚で鼻がカメラ
イン:試作品501号|地震を起こせる
キックス:試作品601号|キックボクシングが得意
スプラウト:試作品509号|植物型で複数のツルと顔がある
ディフォレステイター:試作品515号|草木を伐採する
ホリオ:試作品606号|巨大なブラックホールを生み出す
試作品627号|目からビームも出せる最新型
スラッシー:試作品523号|氷を操る
スプラディーヘッド:試作品119号|鼻から炎を出す
エース:試作品262号|ヒーローのように振る舞う - グリッチ:試作品223号|機械を自由に操る
ウップス:試作品600号|とてつもなく間抜けだが超頑丈 - スナフ:試作品120号|近くの人の計画を失敗させる
ステイメン:試作品103号|植物の受粉を妨害する
ノーソックス:試作品204号|靴下を隠す - リンク:試作品251号|けんかする2人を糊でくっつける
リロによって名前がつけられている試作品、作中では名前がつけられなかったけれど名前がある試作品、名前が一切判明していない試作品などがいるのに加えて、625号までの全ての試作品が登場しているわけではありません。
試作品番号がいくつか飛んでいる子も多く、「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」に出てくる試作品だけで65体以上は登場します。上記リストにおいて、作中で一瞬しか出てこなかった試作品は入っていない場合があります。
シリーズ内で何度も登場する子もいれば、単発でしか登場しない子もいますが、それぞれの試作品の個性が非常に強く、一度忘れてしまっても見直せばすぐに思い出せるほどです。
ルーベン(試作品625号)はもはやレギュラーメンバーですが、他と比べて登場シーンが非常に少ないエンジェルはスティッチのガールフレンドとして、本作にも「スティッチ!」にも登場します。
「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」は、1度だけでなく、2周目、3周目と見て楽しめる作品で、見直すたびに新たな発見がある作品です。
各話完結型でたくさんのイトコと出会える
「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」は毎回ストーリーが完結するため、各回すっきりと視聴できます。続きが気になってしまって集中できないということはなく、シリアスな展開があったとしても各回で確実に完結するのでネガティブな気持ちを引きづらずに済みます。
また、毎回新しいスティッチのいとこが登場し、きちんと起承転結描かれており、大人も子どもも飽きることなく作品を楽しめます。
新しいいとこが登場しない地球を滅亡から救うような回でも、仲間として少数のいとこが登場しており、リロとスティッチ、ジャンバ、プリークリーが協力して問題を解決する様子が描かれています。
「リロ&スティッチ」の世界において「リロ」とスティッチはもはや一般人でも単なる子どもでもなく、地球防衛局の名誉局員として認められており、まさしく世界を救ったスーパーヒーローになっています。
日々の暮らしに手一杯で悲しく暮らしていた過去のリロの表情はそこにはなく、ナニ、スティッチ、ジャンバ、プリークリー、バブルスの関わりもあってか、自信と勇気と優しさにあふれた少女へと成長しています。
問題解決をする際にも、物怖じせずにジャンバやプリークリーに自身の提案を述べていて、自分の意思をきちんと伝えて積極的に行動できる子になっています。
キム・ポッシブルとのコラボもあり
「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」のシーズン2第19話では、キム・ポッシブルとコラボしています。リロとキム・ポッシブルの衝撃的な出会い、天才ハダカデバネズミのルーファスを、試作品607号と誤解しているジャンバ、ドクタードラッケン博士とハムスターヴィール博士の共謀など両者のストーリー展開やキャラクターを絶妙に絡み合わせた作品です。
ジャンバが言うには試作品607号には宇宙を破壊する力があるそうですが、ロンの相棒「ルーファス」は天才ネズミなだけで、最終的にはジャンバの誤解も解けます。
毎回問題が出てきて、仲間とともに解決していく各話完結型の構成が同じであるキム・ポッシブルと「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」の掛け合わせがぴったりで新鮮な感覚で楽しめます。
キム・ポッシブルが登場する回の前の第18話ではリロが虫にされてしまうなど、絵面的にかなり様子のおかしい描写・演出もあり、シリーズを通してマンネリ化しつつあった状況の中で、非常に刺激的なストーリーを楽しめます。
公開年 | 2003年 |
話数 | 全65話シーズン1:39話 シーズン2:26話 |
キャスト | 山寺宏一(スティッチ) 山下夏生(初代リロ) 宮本侑芽(2代目リロ) 田畑智子(ナニ) 飯塚昭三(ジャンバ) 三ツ矢雄二(プリークリー) 石塚運昇(ガントゥ) 飯塚昭三(ジャンバ) |
スタッフ | 監督:ビクター・クック、ドン・マッキンノン、ロブ・ラダッカ、トニー・クレイグ |
アニメ「リロイ&スティッチ」(2006年)

「リロ&スティッチ」シリーズの集大成、エンディングにふさわしい内容となっており、若干シリアスな展開も含まれています。
本作ではこれまでに登場したいとこたちが勢揃いし、今まで敵として対応していたガントゥやルーベンまでもリロ、スティッチ、スティッチのいとこに味方する状況になり、本格的なお祭り騒ぎとハッピーエンドで幕を下ろします。
ハムスターヴィール博士の脅迫により、スティッチより新しい試作品629号「リロイ」はジャンバ博士の最後の試作品であり、ハムスターヴィールによって複数のクローンも生み出されてしまった悲しき試作品です。
スティッチよりも強く、数も多い上に、擬態能力や偽装能力も備わっていることもあって、いよいよハムスターヴィール博士が本気を出してきたかのような展開です。
すでに登場した「ワルーイ」としか喋らない試作品627号とは見た目が若干異なり、試作品629号は外見は同じで赤いスティッチといった感じです。
弱点はハワイ民謡「アロハオエ」の歌で、エンジェルが歌でスティッチのいとこたちを暴走させられるのと逆の効果で、ハワイ民謡「アロハオエ」の歌でリロイとクローンを鎮めることに成功しています。
作品の魅力と見どころ紹介
一番の見どころはエンディングのシーンで、これまで登場したスティッチのいとこたちが集結して、クローン・リロイたちを抑え込みながら戦う展開が激アツです。
基本負けっぱなしのガントゥ、サンドイッチしか作らないルーベンが活躍する数少ない機会でもあり感動的な展開も見られます。
これまでのハムスターヴィール博士はガントゥを頼りに自分が表立って動くことはなく、そのほとんどが失敗に終わっていましたが、いよいよ本気で動き出した悪の天才ハムスターヴィール博士に一同が苦戦させられ、一時は危機的状況に陥ります。
これまでのシリーズではリロとスティッチがここまで追い込まれることはなかったため、ドキドキハラハラする展開なのは間違いありません。それでも家族といとこたちの力を合わせて勝利する様子はやはり感動的です。
本作をもって「リロ」が主役として登場する「リロ&スティッチ」のお話は終わりになりますが、この後のお話が、ユウナとスティッチが一緒に過ごす沖縄を舞台にした「スティッチ!」で公開されています。
公開年 | 2006年 |
話数 | 77分 |
キャスト | 田畑智子(ナニ) 山寺宏一(スティッチ) 諸星すみれ(リロ) 飯塚昭三(ジャンバ) 三ツ矢雄二(プリークリー) 石塚運昇(ガントゥ) 家中宏(ハムスターヴィール) |
スタッフ | 監督:トニー・クレイグ、ボブズ・ギャナウェイ |
アニメ「スティッチ!」(2008年)

2008年から2010年にかけて放送された沖縄を舞台にした作品で、スティッチ、ジャンバ、プリークリーが登場し、ストーリーが進むにつれてハムスターヴィール博士やガントゥも登場します。
この作品の時系列は、リロがすでに大人になった後の話です。シーズン3の第21話にて、リロが大きく成長して留学することになったためスティッチと一度別れ、スティッチは宇宙パトロールの仕事をするため4年後に再会を約束して互いの道に進んだことがプリークリーによって明かされています。
結局4年後に再会できずに本作の最初につながるわけですが、スティッチにとっては大きくなったリロと再会する前に本作「スティッチ!」の主人公「ユウナ」と出会っており、スティッチにとっては当時のリロと過ごした日々を思い出すような形でいる可能性が考えられます。
この回に出会った当時のリロの姿そのままの小さな少女の声は「諸星すみれ」、大きくなったリロの声は「半場友恵」が担当しました。
作中に出てきた幼い頃のリロにそっくりな少女は名前は明かされていませんが、リロの実娘であり、リロが母親になったことが明らかとなっています。
映画「リロ&スティッチ」に登場した時のリロの年齢は5歳~6歳で、留学を控えている頃が18歳、そこから4年制大学に通って卒業し、さらに、当時のリロと同じくらいの5歳~6歳くらいの年齢の女の子がいるということで、本作に出てきたリロの年齢は27歳くらいが妥当な所だと考えられます。
リロが母親になった年齢にもよりますが、スティッチとはかなり長い間会っていなかったことになります。
作品の魅力と見どころ紹介
沖縄が舞台の「スティッチ!」では、リロではなく「ユウナ」がスティッチの新しい相棒として登場しています。ユウナは、リロと共通点があり、親が基本的に不在でおばあと一緒に暮らしていました。
空手をやっており、お友達や信頼できる大人も周囲に多いため、リロの置かれていた状況に比べるとかなりマシな環境です。
スティッチの登場でユウナが暮らしているイザヨイ島の住人もエイリアンの存在に触れる機会が増え、お掃除が得意なフィリックスの登場を皮切りに試作品たちとの交流も増えていきます。こうした展開はリロの時と同じで、重ねて比較してみてしまう部分があります。
沖縄らしさや琉球の文化にしっかり触れられている感じで、特に時間の流れ方や登場する妖怪の類とも適切な距離感で暮らしている様子が描かれているのが特徴です。
本作「スティッチ!」で一番気になる所はシーズン3で大人になったリロが登場したシーンで、「リロ&スティッチ」の正統な続編であることが分かる瞬間はとても嬉しい展開です。
番外編やスピンオフではなく、沖縄の島でスティッチが新たな環境で暮らしている様子、リロがどうしているのか分かる様子はこれまでのリロとスティッチの関係を知っていれば、どうしても気になってしまう点でしょう。
オープニングやエンディングの音楽も沖縄らしい曲調で、これまでのハワイっぽさを感じられる曲と比べるとどうしても慣れるのに時間がかかる上、子供向けの教育アニメのような所も増えているため見る人は選びそうです。
イッキ見するには話数が多いため、毎日少しずつ触れていくのがおすすめです。
公開年 | 2008年 |
話数 | 全90話シーズン1:26話シーズン2:30話シーズン3:34話 |
キャスト | 山寺宏一(スティッチ) くまいもとこ(上原ユウナ) 飯塚昭三(ジャンバ) 三ツ矢雄二(プリークリー) 竹田まどか(エンジェル) 落合弘治(ルーベン) 石塚運昇(ガントゥ) 家中宏(ハムスターヴィール) |
スタッフ | 監督:波多正美、麦野アイス 製作:ウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパン アニメーション制作:マッドハウス 音楽:鈴木よしひさ |
スティッチとゆかいな仲間たちの紹介
「リロ&スティッチ」に登場し、特に注目を浴びているキャラクターを紹介します。
グッズ化されていることも多いキャラクターで、作中でもレギュラーメンバーとして登場しています。おおよその身長や体重なども解説します。
スティッチ

ジャンバが作り出した試作品626号で、リロによって「スティッチ」と名付けられました。身長は、立ち上がった際に5歳~6歳のリロと同じか少し低いくらいでおよそ90cm前後あると考えられます。
また、体重についてはリロがスティッチを抱き寄せるシーン、スティッチを引きずって動く様子、ガントゥにはやすやすと持ち上げられているといった状況から5歳の子どもが持ち上げられる5kg~7kgよりは重く、身体の大きさで比較すれば5歳の子どもの平均的体重18kg前後が無難なところです。
スティッチは自分の体重の3000倍の重さを持ち上げられると言われていますが、これは18kg×3000=54,000kg(54t)となります。
小型ジェット機でも4トン以上、トラックは10トン以上20トン未満くらいなため大型ジェット機を持ち上げるのは難しいですが、セスナ機や約49トンある小型ジェット機「E195」も、数十トンある木造平屋一戸建ても持ち上げられることが分かります。
ルーベン

試作品625号。赤い鼻、黄色い身体、3本のアホ毛があり、流暢に言葉を話し、基本的に怠け者でサンドイッチしか作っていない個性的なキャラクターですが、基本スペックはスティッチとほぼ同じで本気で戦おうとすれば十分な戦力になります。
「スティッチ!」ではサンドイッチだけでなく、おにぎりの魅力にも取り憑かれておにぎりばかり作っている様子があることから、サンドイッチに限らず、好きなものであればたくさん作ってたくさん食べるのが特徴とも言えます。
自分で食べるものを自分で調理する能力はこれまでの他の試作品ではほとんどなかったものである意味レアな能力です。
ジャンバ・ジュキーバ

自称天才科学者と言われていますが、遺伝子実験で特別な能力を持つエイリアンを作れていたり、宇宙船を直せている時点でかなりの実力がある科学者であることは明確です。
スティッチが生み出される前まではハムスターヴィール(資金提供)とともに遺伝子実験の研究をしていましたが、スティッチを開発してから逮捕され、裁判にかけられているシーンから「リロ&スティッチ」のストーリーが始まります。
プリークリーとリロの家に居候するようになってからは、悪の天才科学者としての振る舞いよりも自由奔放さやちょっと雑ながらも優しく諭してくれる落ち着いた大人の雰囲気が出ており、リロにとっては兄や父親のような存在になっています。
目は4つ、指4本、アニメでは髪の毛がわずかに残っており、実写版では短い髪の毛がふさふさしており、身体は大きく、人間の大人と同じ程度の身長、かなり巨漢なため体重も100kg~200kgほどあってもおかしくはないと考えられます。
ウェンディ・プリークリー

地球のことを研究しているエイリアンで、地球を救ったエイリアンでもあります。当初、スティッチが墜落した地球という辺境の星は、議長権限で木っ端微塵に爆破されそうになっていました。その脅威から地球を守ったのがプリークリーで、影の立役者ともいえます。
よくしゃべり、変装をすることも多く、小言を言うことも多いですが、どっしり構えて落ち着いているジャンバと比較すると、ちゃきちゃき動いて落ち着きがなく騒がしい印象です。
しかし、リロたちにとっては炊事・洗濯・片付けといった世話をしてくれていて、なぜか女装している事が多く母親のような存在でもあります。
触覚1つ、目は1つ、舌は2つ、足は3本で細身。割とビビリで、たまに消極的なこともありますが、人間らしいまともな考え方を持った数少ないエイリアンです。
実写版ではちょっと怖く見えるほどリアルなCG描写で描き出されていましたが、大半は人間の姿をコピーした状態でいるため子どもが見て泣いてしまうようなことはないでしょう。
ガントゥ

銀河艦隊大尉で、身長7mほどある大きな身体、正義感はあるが時々抜けている愛嬌のあるギャグキャラで、生計を立てるために相手がハムスターヴィール博士であっても仕事を請け負う柔軟性もあり、最終的に自身の判断でリロとスティッチを救った存在です。
歩くたびに大きな足音がして、一戸建ての家の屋根や壁を破壊するほどの力もあります。
基本的にルーベンとニコイチで、食事はルーベンが作ってくれているものを食べる様子が描かれています。筋肉が好きなためサンドイッチもたまごサンドを好んでいるようで、性格も比較的温厚で話が通じる根はいいエイリアン。
さまざまな宇宙船や兵器の扱いに長けていますが、指は3本、ナマズのような顔をしておりその姿をいじられることも多々ありますが、屈強な精神によりハムスターヴィールの悪口攻撃もほとんど効いていません。
良い意味でも悪い意味でも根っからの軍人という感じですが、ルーベンと暮らすうちに怠け者な所が似てきており、布団から出ずにゆったり休んでいる様子も描かれています。
どこか憎めない敵役で「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」においては緊張感を持たせるための名脇役的存在です。
ハムスターヴィール

本名は「ジャック・フォン・ハムスターヴィール」で、見た目はうさぎですが、よくネズミと間違われる事が多く、自身の名前「ハムスターヴィール」の頭文字「H」をモチーフにしたマントを身につけていてやたらよく喋る悪の天才科学者の一人です。
ジャンバ・ジュキーバ博士と手を組んでいたこともあり、ジャンバよりもハムスターヴィール博士のほうが悪意のレベルが高いです。
ガントゥに対してこまめに任務遂行状況の確認連絡を入れており、進捗の確認、次にすべきことの指示、怠けている時の叱咤など、部分的には割とまともとも言える上司っぽさが見受けられます。
ガントゥやルーベンにうざがられながらも、きちんと連絡をしてくるあたりはビジネスマンとして、また、ちょっとうるさい上司としては仕事のできる悪の天才と言えるでしょう。
アニメ「リロ&スティッチ ザ・シリーズ」に緊張感を持たせる重要な役回りでありながら、見た目はかわいらしく、適度なヤラレ役として視聴者の記憶にも強く残っています。
実写版「リロ&スティッチ」続編制作決定!

2025年6月26日、スティッチの日に実写版「リロ&スティッチ」の続編制作が決定しました。
世界的に大ヒットしており、世界興行収入10億ドルを超える見込みで、全米では4日間で歴代No.1オープニング記録となる1億8,300万ドルの興行収入も記録しています。
世界中で大ヒット中の『リロ&スティッチ』続編制作が決定!!
映画館のグッズ売り場、コンビニでの一番くじ、ゲームセンターのプライズ景品のほか、100円ショップでのキャラクターグッズ展開なども合わさって人気が大爆発しています。
スティッチ推しだった人にとっては2008年「スティッチ!」から17年ぶりの熱狂ということもあり財布の紐が緩みっぱなしになっています。
アニメのストーリーを追うようであれば「リロ&スティッチ2」や「スティッチ ザ・ムービー」の内容と同じ展開になると考えられます。続編の詳細な内容はまだ公開されていませんが、そう遠くない未来に明らかになるでしょう。
まずは、ぜひ劇場で実写版「リロ&スティッチ」を見て、ディズニープラスで視聴できる原作アニメ「リロ&スティッチ」シリーズを履修してみてください。
\ディズニー、マーベル、スター・ウォーズが好きなら絶対楽しめる!/