ゾンビが出てくるのにホラーじゃない!笑って泣けるおすすめのゾンビ映画・アニメ18選

コラム
コラム

ゾンビ映画といえばホラーやアクションのイメージが強いですよね。例えば、バイオハザードシリーズはミラ・ジョボビッチが魅せるアクションが爽快ですし、スペインで制作された「レック」なんかはトラウマ級の臨場感のあるホラーを楽しめます。

ただ、ゾンビが登場するのにホラーじゃない作品もたくさんあるんです。「ゾンビ」がテーマの1つになっていながらも、そこにコメディが加わったり、時にはヒューマンドラマのように泣かせたりする。

今回はそんな笑える、泣ける、切なくなるゾンビ系映画・アニメを18作品紹介していきます。(実際にはゾンビが出てこない作品もあるため「ゾンビ系」としました。)

この記事で紹介するゾンビ系映画・アニメ18本

作品名笑える泣ける切ない
1. ニート・オブ・ザ・デッド
2. ロンドンゾンビ紀行
3. ゾンビランドサガ
4. サンズ・オブ・ザ・デッド
5. 幽霊ゾンビ
6. スウィング・オブ・ザ・デッド
7. カメラを止めるな
8. キツツキと雨
9. 残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う
10.ゾン100
11.ゾンビーバー
12.ショーン・オブ・ザ・デッド
13.ゾンビダム
14.ハリウッド大作戦
15.パピーゾンビ
16.アダムス・ファミリー
17.バイオハザード ダムネーション
18.甲鉄城のカバネリ

※ 「笑える」「泣ける」などの評価は筆者の主観です。参考程度に見てください。

ちなみに1~6は実際にゾンビが登場する作品、7~9はゾンビが登場しない「ゾンビ映画」をテーマにした作品です。

それぞれおすすめ順であらすじと感想・見所を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  1. ホラーじゃない!「笑える」「泣ける」ゾンビ映画・アニメ
    1. 1. ニート・オブ・ザ・デッド
      1. 「ニート・オブ・ザ・デッド」のあらすじ
      2. 「ニート・オブ・ザ・デッド」の感想
    2. 2. ロンドンゾンビ紀行
      1. 「ロンドンゾンビ紀行」のあらすじ
      2. 「ロンドンゾンビ紀行」の感想
    3. 3. ゾンビランドサガ
      1. 「ゾンビランドサガ」のあらすじ
      2. 「ゾンビランドサガ」の感想
    4. 4. サンズ・オブ・ザ・デッド
      1. 「サンズ・オブ・ザ・デッド」のあらすじ
      2. 「サンズ・オブ・ザ・デッド」の感想
    5. 5. 幽霊ゾンビ
      1. 「幽霊ゾンビ」のあらすじ
      2. 「幽霊ゾンビ」の感想
    6. 6. スウィング・オブ・ザ・デッド
      1. 「スウィング・オブ・ザ・デッド」のあらすじ
      2. 「スウィング・オブ・ザ・デッド」の感想
  2. ゾンビがまったく出てこない!「ゾンビ映画」をテーマにした映画
    1. 7. 「キツツキと雨」
      1. 「キツツキと雨」のあらすじ
      2. 「キツツキと雨」の感想
    2. 8. カメラを止めるな
      1. 「カメラを止めるな」のあらすじ
      2. 「カメラを止めるな」の感想
    3. 9. 残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う
      1. 「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う」のあらすじ
      2. 「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う」の感想
  3. 年末年始に見るのにおすすめのゾンビ作品・9選
    1. ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~
    2. ゾンビーバー
    3. ショーン・オブ・ザ・デッド
    4. ゾンビダム
    5. ハリウッド大作戦
    6. パピーゾンビ
    7. アダムス・ファミリー【アニメ】
    8. バイオハザード ダムネーション
    9. 甲鉄城のカバネリ
  4. 【まとめ】ホラーじゃないけど笑えて泣けるからゾンビ映画はオススメ!

ホラーじゃない!「笑える」「泣ける」ゾンビ映画・アニメ

まずはゾンビが登場するものの、ホラー、アクションといった要素の少ないおすすめ作品を見ていきましょう。

いわゆるゾンビ映画の怖さはありませんが、いずれもクスッと笑えるポイント、ジーンとくるポイントがあるおすすめ作品です。

1. ニート・オブ・ザ・デッド

出典)Amazon

「ニート・オブ・ザ・デッド」のあらすじ

街にゾンビが溢れた日本。

その中で、高倉家は人間として命をつないでいた。

街はゾンビで溢れかえっているため外出はできなかったが、幸いにも会社員の父・康彦が会社で発注ミスをした大量のカップ麺を引き取っていたため食料は十分だった。

そうしてなんとか食いつないでいる中、高倉家である事件が起こる。

なんと寝たきりの祖父・建造がゾンビに感染してしまったのだ。

自分で動けない祖父がなぜ感染したのか調べてみると、なんと部屋にずっと引きこもっていた息子・伸也が、康彦と妻・早苗の知らない間に外でゾンビに噛まれて感染していたのだ。

安全だと思っていた家に、急に祖父と息子、2人のゾンビが。

この状況で康彦と早苗が下した決断とは……。

「ニート・オブ・ザ・デッド」の作品情報
監督南木顕生
出演筒井真理子、木下ほうか、金子鈴幸、吉田達
映画公開日2015年3月8日
レイティング13+

「ニート・オブ・ザ・デッド」の感想

映画の冒頭では、トルストイの「アンナ・カレーニナ」から次のような言葉が引用されます。

すべての幸福な家庭は、たがいに似かよっているが
不幸な家庭は、それぞれに違った事情によるものである
トルストイ

「アンナ・カレーニナ」より

日本がゾンビで溢れるというのは、国民にとっては共通の不幸でしょう。

その状況からどうやって脱するかを描くのが一般的なゾンビ映画なわけですが、この作品が焦点を当てているのはより細部にある家庭の問題です。

「ゾンビの出現によってバラバラだった家族が急に一致団結する」というのはテレビ・映画の話であって、街にゾンビがいても、もともと家庭が抱えていた問題はけっしてなくならない。

このように言うとちょっと重めのストーリーに聞こえますが、内容はかなりコメディよりです。

おそらく、今まで見てきたゾンビ映画の中では、もっとも笑った作品だと思います。

ゾンビ化した義理の父を息子に食べさせようとするものの、まったく噛みつこうとしない。

そんな息子を見た母が「食べやすい大きさに切らないとダメかな?」と真面目に言ったり、(息子が他のゾンビと一緒にいたら)「きっとみんなにいじめられるわ」「友だちできるかしら」と本気で心配したりするシーンは普通のゾンビ映画には絶対ないですよね。

息子を溺愛していて他のゾンビとは違うと信じる母、それを否定する父、ゾンビの息子という三者の掛け合いが本当に面白かったです。

他にも(息子を家から追い出せば)「彼女ができるかもしれない」と父親が適当なことを言うシーンがあるのですが、息子がゾンビの彼女を作って実家に連れてくる妄想を一人でしてクスッとなりました。

「ニート」「家庭内での介護負担」「家族とのコミュニケーション不足」など現代社会が抱える問題にゾンビというエッセンスを加えたユーモアたっぷりの作品です。

基本的に家という1つのシチュエーションで話が進むため、38分の短時間でもしっかり満足感を得られます。

2. ロンドンゾンビ紀行

出典)Amazon

「ロンドンゾンビ紀行」のあらすじ

とある建設現場で発見された墓。

何かお宝が眠っているのではと作業員が足を踏み入れるのだが、眠っていたのはなんとゾンビ!

これをきっかけにロンドンの街中にはたくさんのゾンビが溢れかえる。

そんなことになっているとは知らないテリーとアンディの兄弟は、いとこのケイティたちと銀行強盗の計画を立てていた。

兄弟は祖父のいるボウベルズ老人ホームへ食事を届けていたのだが、そこが資金難で閉鎖されてしまうと知り、計画を実行に移すのだった。

しかし、警察に銀行の周囲を囲まれてしまう。

人質を取って強行突破しようとするものの、外に出ると警察の姿は消えていて、今度はゾンビの群れに囲まれていた。

車を見つけなんとかゾンビから逃げる兄弟たち。

彼らは老人ホームに取り残されている祖父の救出に向かうのだったが……。

「ロンドンゾンビ紀行」の作品情報
原題Cockneys vs Zombies
監督マティアス・ハーネー
出演アラン・フォード、ハリー・トリーダウェイ、ミシェル・ライアン
映画公開日2012年8月23日
レイティング13+

「ロンドンゾンビ紀行」の感想

タイトルからB級っぽいゾンビ映画を想像していたのですが、まさにそれです!
アメコミ風のオープニングもカッコ良く、そこまでチープな感じはしないので、頭を空っぽにして笑えるゾンビ映画を見たい時におすすめ。

見所の1つは老人ホームにいるおじいちゃん・おばあちゃんvsゾンビの戦い。
外で昼寝をしていて、周りがゾンビだらけなのにまったく気づかなかったり、ゾンビの動きが遅くて、歩行器を使っていても追いつかれなかったりなどなど。
本人は必死でも周りから見ると面白い、そんな状況を上手く作ってくれます。

そして、笑わせるだけでなく、兄弟の祖父を思う気持ちにジーンとくるはずです。

出てくる血の量は若干多めですが、怖さはいっさいありません。

ちなみに原題「Cockneys vs Zombies」(コックニーズ vs ゾンビ)の「コックニー」とはロンドンの下町訛りのことです。
映画内ではロンドンバスでゾンビから逃げたり、地元ロンドンのフットボールクラブであるウェストハムとミルウォールのサポーターがゾンビになっても小競り合いをしたりとロンドンっぽさが出ている点も斬新でした。

私も英語の言い回しやサッカーに詳しいわけではありませんが、それでも十分に楽しめる良作だったと思います。

3. ゾンビランドサガ

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「ゾンビランドサガ」のあらすじ

高校2年生の源さくらはアイドルを夢見ていた。

ある朝、オーディションの応募書類を持って颯爽と家を飛び出すのだが、トラックにはねられてしまう。

洋館のような場所で目を覚ましたさくらだったが、彼女にゾンビが襲いかかる。

ゾンビを振り切り、なんとか洋館から逃げ出したさくらは街を巡回していた警察官に助けを求める。

しかし、さくらを見た警察官は悲鳴を上げ、なんと彼女に向かって発砲。

カーブミラーに映った自分の姿を見て、彼女もゾンビになっていることに気がつくのだったが、そこに謎の男性・巽幸太郎が現れる。

窮地を脱したさくらに幸太郎が語ったのは、ご当地アイドルとして佐賀を盛り上げる「ゾンビランドサガ」プロジェクト。

さくらは同じようにゾンビとなって蘇った6人と「フランシュシュ」を結成し、アイドルを目指すのだったが…

「ゾンビランドサガ」の作品情報
監督境宗久
出演宮野真守、本渡楓、田野アサミ
作品放送期間第1期:2018年10月~2018年12月(全12話)
第2期:2021年4月~(放送中)
レイティングすべて

「ゾンビランドサガ」の感想

今回紹介する9作品の中では唯一のテレビアニメです。
2021年4月から第2期である「ゾンビランドサガ リベンジ」が放送されていて、このアニメはその時にネットニュースで知りました。

最初は佐賀を舞台にしたネタ系のアニメかと思っていたのですが、実際に見てみるとまったく違いました。

「ゾンビなのにアイドルを目指す、しかも佐賀で」という設定はかなり異色だと思います。
ただ、内容はしっかりしていて、私はかなり序盤で泣きました。

あからさまに泣かせにいく感じではないのですが、グサっと心に刺さるシーンがけっこうあるんですね。
ネットでの反応を見ると第1期の8話、12話で感動した人が多いようです。(私は第2話で泣きました。)

一見すると変わった内容でも感動できるのは、おそらく「生死を超えて夢を追う姿」が描かれているからだと思います。

「夢半ば」なんて言葉もありますが、彼女たちの場合は、死んだ後に夢を叶えようと努力するわけです。
そんな姿を見て「生きている私が努力しなくて良いのか?」、そんな気持ちになりました。

あとは、作中では実際に存在する佐賀の観光スポットやイベントもかなりたくさん出てきます。
中には佐賀県民にも知らない人がいるような渋い場所も出てきて、地元の人は二重で楽しめる作品です。

4. サンズ・オブ・ザ・デッド

出典)Amazon

「サンズ・オブ・ザ・デッド」のあらすじ

ゾンビによって荒廃した街から脱出するためにモリーと恋人のニックは飛行場へと車で向かっていた。

だが、もうすぐ着くという所でニックはゾンビに襲われてしまう。

モリーは車から水などを持ち出し、砂漠を一人歩いて飛行場へ向かうものの、ニックを殺したゾンビがずっとその後ろを追いかけてくる。

幸いゾンビの動きはのろく、十分に逃げ切れるスピードだが、モリーの血の匂いを追っているのか、完全にまくことはできない。

水は徐々に減っていき、スマホのバッテリーが切れれば地図も確認できなくなる。

砂漠という過酷な環境下、モリーはゾンビと一緒に飛行場を目指すのだったが…

「サンズ・オブ・ザ・デッド」の作品情報
原題IT STAINS THE SANDS RED
監督コリン・ミニハン
出演ブリタニー・アレン、フアン・リーディンガー、クリストファー・ヒギンズ
映画公開日2016年10月8日
レイティングNR

「サンズ・オブ・ザ・デッド」の感想

ゾンビ映画ではたくさんのゾンビから逃げる、たくさんのゾンビを倒すシーンが多いですよね。

しかし、「サンズ・オブ・ザ・デッド」では、基本的にモリーの後ろをゾンビが歩いてついてくるという1対1の状況が続きます。

動きはのろく、岩の上に登ればゾンビは上がってこられない。

無理にゾンビを振り切る必要はなく、途中から2人旅のようになる展開は斬新でした。

女性一人、限られた物資で砂漠を歩くというのはかなりキツい状況です。

モリーは砂漠を歩けるような格好ではないのですが、それでも歩き続け、その道中でゾンビに対してひたすら悪態をつきます。

心理的に追い詰められたシーンなのは分かっていても、「そんなに言わなくても…」とちょっとだけゾンビの味方をしてしまいました。

ゾンビに向かって「あなた臭いのよ」とモリーが言った時は、「それはしょうがないんじゃないかな」と心から思いましたね。

そんなモリーなのですが、ずっと一緒に歩き、話し相手にしていたそのゾンビに対してだんだんと情が湧いてきます。

メキシコに逃げるために飛行場へ向かう主人公が、ゾンビと一緒にいることで精神的に成長していく。

その姿を見て切なくなる、そんな作品になっています。

音楽は所々メロウで、砂漠に舞う砂埃の映像もかなりリアル。

やや結末がぼんやりしていて消化不良の感じがあるといった指摘はありますが、好きな人はかなりハマる内容だと思います。

ただし、レイティングはNR(Not Rated)の「指定なし」です。

やや強めの下ネタ、セクシャルなシーンもあるので、誰かと見る時は注意してください。

5. 幽霊ゾンビ

出典)Amazon

「幽霊ゾンビ」のあらすじ

仕事にやる気が出ないタクシーの運転手・斎藤敏行。

斎藤はアイドル・遠野実花の大ファンで、たまたま乗せた女性客にもその愛を熱く語るほどだった。

その女性客を主神村まで乗せた帰り、急に飛び出してきた民俗学者の男性・平野礼二をひいてしまう。

パニックになりその場を立ち去るのだが、翌朝、斎藤の前に平野の霊が現れる。

斎藤は平野の霊から主神村のぼっこん山にある鬼玉石へ行かなければ呪い殺すと脅されるのだった…

「幽霊ゾンビ」の作品情報
監督白石晃士
出演中村知世、ノッチ
映画公開日2007年
レイティング16+

「幽霊ゾンビ」の感想

「幽霊とゾンビは一緒の映画に出ない」、勝手にそう思い込んでいました。

アニメだと両方が出る作品はあると思いますが、実写でゾンビも、幽霊もというのはかなり珍しいのではないでしょうか?

メインキャストでタクシードライバー・斎藤の役を務めるのが、お笑い芸人のノッチさん。

正直、お笑いの方はあんまりパッとしない印象でしたが、演技は想像以上に良かったです。

むしろ、周りの演技が気になってしまいました。

わざと下手に演じているのか、それとも本気なのかは判断できませんが、全体的にシュールな笑いがあって楽しめます。

例えば、取り壊し前の廃校が舞台なので、廊下、壁、天井がビニールで覆われているのですが、おそらく血飛沫が上がっても汚れないようにするための工夫だと思います。

シュールなんだけどゾンビ映画に詳しくなくてもクスッとできる、いわゆるB級のゾンビコメディを見たい時にぴったりな作品でした。

ただし、血の量は今回紹介する9作品の中だとトップクラスです。

その辺りはレイティングが若干高めな理由でしょう。

6. スウィング・オブ・ザ・デッド

出典)Amazon

「スウィング・オブ・ザ・デッド」のあらすじ

ゾンビが蔓延する世界、元野球選手のベンとミッキーの2人は車で旅をしながら、人のいない家や車などから物資を調達していた。

それなりに上手くやってきた2人だったが、ある日、拾ったトランシーバーから女性と男性の会話が聞こえ、他にも生存者がいることを知る。

ここ数ヶ月で初めて見つけた生存者に喜び、ミッキーは合流できないかと相談する。

だが、男性からは断られてしまい、女性にも関わらないでほしいと言われてしまう。

毎日車で寝て、いつゾンビに襲われてもおかしくない生活に嫌気がさしていたミッキー。

彼はトランシーバーでの会話から垣間見た2人の暮らしぶりに憧れていた…

「スウィング・オブ・ザ・デッド」の作品情報
原題THE BATTERY
監督ジェレミー・ガードナー
出演ジェレミー・ガードナー、アダム・クロンハイム、ニルス・ボール
映画公開日2012年10月13日
レイティング13+

「スウィング・オブ・ザ・デッド」の感想

ゾンビとの戦いではなく、ゾンビのいる世界で旅をする性格の異なる2人のやりとりを見る感じの作品です。

グロいシーンはほぼなく、そういうのが苦手な人も見やすいと思います。

所々で流れる音楽が印象的で、単調になりがちなロードムービーの良いアクセントになっていました。

原題の「THE BATTERY」から分かるように主人公の2人は元野球選手で、バッテリーを組んでいました。

正捕手のベンは現実を受け入れ、生き抜くために必要なことを淡々とこなす一方で、中継ぎ投手だったミッキーは現実逃避のためにヘッドフォンで音楽を聴くことが多い。

そんな対照的な性格のせいで起こる不和がリアルで、感動するというよりも、見ていて切なくなってくる内容です。

特に映画後半、2人で車に籠城するシーンはなんとも言えない気持ちになります。

アクション系の内容を期待してしまうと、ガッカリするかもしれません。

ただ、「本当にこの2人が旅をしたらこんな感じなんだろうな」と思わせるリアリティはありました。

ゾンビがまったく出てこない!「ゾンビ映画」をテーマにした映画

ここから紹介する3作品はどれも「ゾンビ映画」をテーマにした作品です。
ホラー要素はほぼゼロなので、怖いのが苦手でも問題なく見られると思います。

こちらもおすすめ順で見ていきましょう。

7. 「キツツキと雨」

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「キツツキと雨」のあらすじ

とある田舎の山村で行われていたゾンビ映画の撮影。
25歳の新人監督・田辺幸一は気弱な性格もあり、現場はまとまっていなかった。

木こりの岸克彦は成り行きから撮影隊のロケハンなどに協力するのだが、急遽、ゾンビ役のエキストラとして映画に出演することになる。

最初は乗り気でなかった克彦だが、木こり仲間の間で話題になるとまんざらでもない様子で、助監督に誘われたスタッフ間での未編集動画の試写会にも足を運ぶ。

小さく画面に映っているだけだったが映画の楽しさに気づいた克彦に対して、浮かない様子で映像をじっと見つめ、途中から顔をふせてしまう幸一。

その晩、幸一は現場を投げ出し、一人東京へ戻ろうとするのだったが、電車に乗る前に連れ戻されてしまう。

克彦と接する中で、そんな幸一の気持ちに少しずつ変化が生まれる。

「キツツキと雨」の作品情報
監督沖田修一
出演役所広司、小栗旬、高良健吾
映画公開日2012年2月11日
レイティング13+

「キツツキと雨」の感想

笑えて、感動できるゾンビ映画をテーマにした作品ならこれ!

メインキャストの役所広司さんや小栗旬さんの演技はもちろん上手いですし、助監督役の古舘寛治さんら脇を固める役者も素晴らしいです。

「面白いことを言って笑わせる」のではなく、「ありそうなやりとりなのに笑ってしまう」。

間の取り方が絶妙だからこその笑いですね。

あとは、役所広司さんのゾンビメイクはけっこう破壊力があります。

イケメン俳優と呼ばれるような年齢ではありませんが、それでも渋くてカッコ良い役所さんに安っぽいゾンビメイクを施した時のギャップは思い出しただけで笑えます。

また、内容としては、緩めのコメディに振り切っているわけではありません。

25歳という若さで監督を務めるものの、気弱で、周りと上手にコミュニケーションが取れない幸一が、木こりで年齢もずっと上の克彦に感化されて成長していく。

そして、幸一の変化に応えるように、周りのスタッフも変わっていく。

勝手に東京へ戻ろうとしていた前半の幸一を思い出して、けっこうジーンとしました。

劇中のほのぼのとした音楽、星野源さんの主題歌もGOODです。

2時間を超える作品ですが、途中で飽きることなく最後まで楽しめると思います。

8. カメラを止めるな

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「カメラを止めるな」のあらすじ

ゾンビ映画の撮影現場に本物のゾンビが現れる。

パニックになるキャスト、スタッフをよそに、リアリティを追及してカメラを止めようとしない監督…

という設定のワンシーン・ワンカットのゾンビ映画を撮影するのだが、撮影中に様々なトラブルが起こるのだった。

カメラを止めることなく、無事に撮影を終えることができるのか?

「カメラを止めるな」の作品情報
監督上田慎一郎
出演濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋
映画公開日2017年11月4日
レイティングG

「カメラを止めるな」の感想

「ゾンビ映画」をテーマにした作品といえば、「カメラを止めるな」をあげる人が多いかもしれませんね。

作品はB級感の漂うゾンビドラマの前半、そして、その撮影の舞台裏を描く後半という作りになっています。

まさに、キャッチコピー「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」の通りの仕掛けになっているんです。

この作品に関しては、あまり詳しいことは調べずにとにかく見てほしいですね。

何も知らないと前半がやや退屈かもしれませんが、最後まで見る価値は十分にあります。

また、一度見た人はオチを知った上で前半部分を見返すのも面白いでしょう。

低予算で作られているという点も含めて、少なくても一度は見ておくべき作品です。

9. 残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う

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「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う」のあらすじ

アイドルが主演するゾンビ映画の舞台裏。

まとめられない監督、遅刻する主演女優、監督にも怒鳴る特殊メイク、わがまま・台本を読んでこないアイドルなどなど。

段取りが悪く苛立ちを見せるスタッフ、キャストもおり、メイクの都筑は周囲に気を使いながら自身の仕事をしていた。

次々に小さなトラブルが巻き起こる中、その日の撮影は無事に終わるのだろうか。

「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う」の作品情報
監督森川圭
出演森田亜紀、階戸瑠李、門前亜里
映画公開日2019年8月23日
レイティングNR

「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う」の感想

メイクルームというワンシチュエーションで物語は進んでいくのですが、その中で実際にありそうなゴタゴタがどんどん起きます。

ホラーの要素はないものの、仕事を進行する立場だったらある意味で怖い状況ですね。

責任者である監督が中心になって問題を解決するのではなく、メイクの都筑さんがそんなゴタゴタを少しだけ良い方向に導いてくれる点が見ていて心地良かったです。

私はまだ見ていませんが、同じ都筑さんが登場する「メイクルーム」シリーズの続編になっています。

前作を見ていなくても問題はないものの、気になる方は「メイクルーム」「メイクルーム2」の後に見ても良いでしょう。

年末年始に見るのにおすすめのゾンビ作品・9選

ここでは年末年始に見るのにもおすすめのゾンビ系の作品をさらに追加で9作品紹介しています。アニメも映画も一緒にまとめていますが、比較的軽めのゾンビ物で、サクッと全話、全シリーズ見終えられるものをまとめました。ホラー要素が強すぎず、適度に明るい雰囲気で楽しめるゾンビ作品です。

ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~

社畜生活にくたびれた頃、世の中がゾンビであふれて会社に行かなくて済むようになった社畜が、世紀末にようやく人生を謳歌し始めるストーリーで、道中さまざまな仲間、敵意あるもの、ゾンビと出会いながら安息の地を探し求める旅をしていきます。

主人公のアキラは、ゾンビになるまでにしたいことを100個書いてまとめており、世紀末を満喫している様子が描かれてます。ドロドロした汚らしい描写はそこまでなく、雰囲気もなぜか明るいサバイバル生活、年末年始でもサクッと見終えられる作品です。

公開年2023年
話数12話
キャスト天道輝/アキラ:梅田修一朗
三日月閑/シズカ:楠木ともり
竜崎憲一朗/ケンチョ:古川慎
ベアトリクス・アメルハウザー:高橋ミナミ
スタッフ監督:川越一生
原作:麻生羽呂、高田康太郎
アニメーション制作:BUG FILMS
キャラクターデザイン:田中紀衣
音楽:宮崎誠

ゾンビーバー

タイトル通り、ビーバーがゾンビになったからゾンビーバーで、いわゆるダジャレがそのまま映画になったような内容です。

普通は噛まれるとアンデッドになりますが、ゾンビーバーに噛まれて感染するとビーバーのように前歯が長くなります。汚染物質を川に流してしまったのが原因で、人間界に対しては環境汚染のリスクを啓蒙し、ビーバー目線では人をいじめるのを楽しんでいるような描写があり、たまたま現場に居合わせた人々を恐怖のどん底に陥れていきます。

CGがないパペット製作のゾンビ物で、どちらかというと「アタック・オブ・ザ・キラートマト」系列の雰囲気が感じられる作品です。Z級映画に分類されそうな作品なので、年末年始に見ておけば話のネタにできることは間違いなしです。

公開年2014年
上映時間77分
キャストメアリー:レイチェル・メルヴィン
ゾーイ:コートニー・パーム
ジェン:レクシー・アトキンズ
サム:ハッチ・ダーノ
トミー:ジェイク・ウィアリー
スタッフ監督:ジョーダン・ルービン
音楽:アル・カプラン、ジョン・カプラン、ジョーダン・ルービン
脚本:ジョン・カプラン、アル・カプラン

ショーン・オブ・ザ・デッド

だらけきった怠け者の冴えないしょうもない中年おじさんがゾンビパニックが発生してようやくやる気を出すも、世紀末なので儚く散っていくという残念ストーリーです。ゾンビ界隈の作品としては、9割コメディ、1割ゾンビで怖い描写はほぼないです。B級ゾンビ映画を見慣れている人は1分後の結末が常に予測できる構成なので、落ち着いて安心して見られます。

ホラー映画、ゾンビ映画、コメディ映画などで軒並み名を連ねる、超無難なバランス型のエンタメ映画として知られており、どんなタイミングで見ても失敗しない作品です。

公開年2004年
上映時間99分
キャストショーン:サイモン・ペッグ
リズ:ケイト・アシュフィールド
エド:ニック・フロスト
デヴィッド:ディラン・モーラン
ダイアン:ルーシー・デイヴィス
スタッフ監督:エドガー・ライト
音楽:ダン・マッドフォード、ピート・ウッドヘッド
脚本:サイモン・ペッグ、エドガー・ライト
製作:ニラ・パーク

ゾンビダム

韓国発のちびっこ向けショートアニメシリーズで、ゾンビのキングダムをあわせて「ゾンビダム」と名付けられているように、ゾンビの主人公たちが活躍するストーリーです。

全編3DCGで、テンポよく、コミカルにサクサクっと話が進むので「Larva(ラーバ)」や「ウサビッチ」のようにずっと流しっぱなしにすることもできます。

公開年2016年
話数60話
キャストハナ(하나)
ゾンビル(좀빌)
ゾンビガール(좀걸)
ゾンジャック(좀잭)
ゾンペット(좀팻)
スタッフエグゼクティブプロデューサー:イ・ビョンジュン
プロデューサー:イ・ジョンウ
制作会社:Anyzac

ハリウッド大作戦

「カメラを止めるな」のスピンオフ作品で、前作(本編)に登場した「千夏」が名前を「ホリー」に変えて、悪夢を忘れて元の暮らしに戻ろうとしていた時に再びゾンビに遭遇。

公開当時は「池袋シネマ・ロサ」で期間限定上映されたのみの作品ですが、2025年12月時点ではU-NEXT(ユーネクスト)でも視聴できるようになっています。

どこまでいってもB級ゾンビ映画なので、それを分かったうえでジャンキーに浴びるように楽しむべき、愛すべき作品です。

公開年2019年
上映時間54分
キャスト真魚
濱津隆之
しゅはまはるみ
秋山ゆずき
ド・ランクザン望
スタッフ監督:中泉裕矢
音楽:鈴木伸宏
脚本:上田慎一郎

パピーゾンビ

ゾンビ界隈をざわつかせた話題の作品で、人類がゾンビに敗北した近未来において、あるゾンビに噛まれると巨乳になるという超特殊で欲望MAXな新種が登場します。生き残った人々はこの期に及んで巨乳に囚われており、ホラーと言うよりもほどよいコメディ作品に仕上がっています。

作品の時間も14分ほどで、サクッと履修できます。2022年にはセルフリメイクが作られており、どちらも似たような展開で頭を空っぽにしてみるのにおすすめです。

公開年2016年
上映時間14分
キャスト星野心
久保田和泉
見里瑞穂
森崎元太
栗林賢司
星野佳世
スタッフ監督:稲葉司

アダムス・ファミリー【アニメ】

アニメ版のアダムス・ファミリーはなんやかんやあって静かにおもしろおかしく暮らしていましたが、リアリティ番組の企画で街作りが始まった際に、ちょっと不気味な暮らしをしていることで煙たがられてしまいます。リアリティ番組の司会者マーゴの妨害をものともせずに暮らし続けるアダムス・ファミリーの様子が描かれています。

家長のゴメズ、魔女のモーティシア、ゴメズの兄・フェスターの他に、ウェンズデー、グラニー、パグズリー、使用人ラーチの暮らしは非常に不気味で陰気で個性的。世界観や雰囲気はホラーな感じですが、彼らの中でもラーチはゾンビかどうかは少し怪しく、見た目はゾンビっぽいですが、ゾンビではなさそうですが、一応ゾンビという認識で間違いはなさそうです。アンデッドではあるものの、周囲にゾンビを感染させていくタイプのゾンビではないです。

公開年2019年
上映時間86分
キャストゴメズ・アダムス:オスカー・アイザック
モーティシア・アダムス:シャーリーズ・セロン
ウェンズデー・アダムス:クロエ・グレース・モレッツ
パグズリー・アダムス:フィン・ウォルフハード
フェスターおじさん:ニック・クロール
スタッフ監督:コンラッド・ヴァーノン、グレッグ・ティアナン
音楽:ジェフ・ダナ、マイケル・ダナ
脚本:マット・リーバーマン、パメラ・ペトラー

バイオハザード ダムネーション

バイオハザードシリーズの中でも比較的見たあとにスッキリできる作品です。

バイオハザードの映画には実写版と3DCGアニメ版があり、実写版はミラ・ジョボヴィッチ主演で、SF・ハードボイルドなアクションホラーに仕上がっていますが、3DCGアニメ版はゲームにも登場したレオン、クリス、クレアなどが登場する原作に忠実なシリーズです。

その中でも「ダムネーション」に関しては超絶イケメン「レオン」、謎の美人エージェント「エイダ」、脳筋系超美熟女「スベトラーナ」が登場するということで界隈ではかなり注目度が高いです。

さらに、原作では超厄介な脅威だったリッカーが集団で味方になったり、でかすぎるタイラントが登場したりする展開があり、見応え十分で爽快感もあります。

公開年2012年
上映時間100分
キャストレオン・S・ケネディ:マシュー・マーサー
アレクサンドル・“サーシャ”・コザチェンコ/バディ:デイヴ・ウィッテンバーグ
エイダ・ウォン:コートニー・テイラー
JD:ヴァル・タッソー
イワン・ジュダノビッチ:ロビン・サックス
スベトラーナ・ベリコバ:ウェンディー・リー
スタッフ監督:神谷誠
音楽:近藤嶺、内山修作
脚本:菅正太郎

甲鉄城のカバネリ

アンデッド・屍(カバネ)が闊歩する世紀末、生き残った人々は鉄道を改造した移動式拠点で生活しており、カバネとゾンビはほぼ同じような存在です。

主人公の生駒(いこま)は、カバネを倒すための「ツラヌキ筒」を生み出すエンジニアでありながら、カバネに噛まれて感染してしまうも、ギリギリの所でカバネのウイルスを脳にまで到達させないよう自身の首を強く締めてこれを防ぎ、野良の「カバネリ」になった人物です。カバネリは、カバネのなり損ないではあるものの、死なない身体を手にしたという点で戦闘員としての価値が高まりますが、カバネを恐れる人々にも恐れられてしまいます。

同じカバネリの戦闘員「無名」とともに、甲鉄城を守りながら目的地を目指す和風SF・ロードトリップ・ゾンビアクション・スチームパンク作品です。アニメ本編も劇場版もU-NEXT(ユーネクスト)で視聴可能です。

公開年2016年
話数12話
キャスト生駒:畠中祐
無名:千本木彩花
菖蒲:内田真礼
来栖:増田俊樹
逞生:梶裕貴
スタッフ監督:荒木哲郎
アニメーション制作:WIT STUDIO
音楽:澤野弘之

【まとめ】ホラーじゃないけど笑えて泣けるからゾンビ映画はオススメ!

怖さや爽快感はないけど、笑える、泣けるゾンビ系映画・アニメを9作品紹介してきました。血が出る作品もありますが、一般的なゾンビ映画が苦手な人も比較的見やすいと思います。

なかなか9作品すべてを見る時間がない人も、「ニート・オブ・ザ・デッド」、「ゾンビランドサガ」、「キツツキと雨」は内容的にも見て損はありません。

少しくらい血が出る作品も平気なら「ロンドンゾンビ紀行」もおすすめです。ホラーじゃないゾンビ系映画の中にも、笑える作品、泣ける作品など色々なタイプがあります。

あらすじ、感想を参考にあなたにあった作品が見つかると嬉しいです!