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劇場版モノノ怪 唐傘
制作国 | 日本 |
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作品カテゴリー | アニメ |
公開日 | 2024年7月26日 |
作品ジャンル | ファンタジー・アドベンチャー |
公式サイト | https://www.mononoke-movie.com/ |
大奥とは、世を統べる〝天子様〟の世継ぎを産むために各地から美女・才女たちが集められた〝女の園〟であると同時に、重要な官僚機構でもある特別な場所。独自の掟が敷かれた〝社会〟でもあるこの異質な空間に、新人女中のアサ(黒沢ともよ)とカメ(悠木碧)が足を踏み入れる。キャリアアップを図る才色兼備のアサ、憧れの大奥に居場所を求めるカメ。正反対の二人は初日から、大奥で信仰される〝御水様〟に「自分の大切なもの」を捧げるという、集団に染まるための〝儀式〟に参加させられる。そこで起きた出来事をきっかけに、二人の間には絆が生まれてゆく。御年寄の歌山(小山茉美)は、大奥の繁栄と永続を第一に考え女中たちをまとめあげるが、無表情な顔の裏に何かを隠している。そんな中、少しずつ、彼女たちを覆っていく〝何か〟。夜ごと蓄積されていく女たちの情念、どこからともなく響いてくる唐傘がカラカラと回るような異音、取り憑かれたように理性を失っていく女中…。ついに決定的な悲劇が起こり、薬売り(神谷浩史)はモノノ怪を追って大奥の中心まで進むが、モノノ怪を斬り祓うことができる退魔の剣は「形」「真」「理」の三様が揃わなければ、封印を解き抜くことが叶わない。薬売りが大奥に隠された恐ろしくも切ない真実に触れるとき、退魔と救済の儀が始まる──。
【出演】
薬売り(神谷浩史) アサ(黒沢ともよ) カメ(悠木碧) 北川(花澤香菜) 歌山(小山茉美) 大友ボタン(戸松遥) 時田フキ(日笠陽子) 淡島(甲斐田裕子) 麦谷(ゆかな) 三郎丸(梶裕貴) 平基(福山潤) 坂下(細見大輔) 天子(入野自由) 溝呂木北斗(津田健次郎)
【スタッフ】
監督(中村健治) キャラクターデザイン(永田狐子) アニメーションキャラデザイン・総作画監督(高橋裕一) 美術設定(上遠野洋一) 美術監督(倉本章 斎藤陽子) 美術監修(倉橋隆) 色彩設計(辻󠄀田邦夫) ビジュアルディレクター(泉津井陽一) 3D監督(白井賢一) 編集(西山茂) 音響監督(長崎行男) 音楽(岩崎琢) プロデューサー(佐藤公章 須藤雄樹) 企画プロデュース(山本幸治) 制作(ツインエンジンEOTA) 配給(ツインエンジンギグリーボックス)
ナニモノかによって生じた抑えられぬ情念がアヤカシと交わるとモノノ怪となる。モノノ怪が引き起こす怪異が人々に襲いかかる時、謎の男・薬売りが現れ、唯一モノノ怪を斬り祓う退魔の剣を手に立ち向かう。「劇場版モノノ怪 唐傘」は、2006年にフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送され、高視聴率を記録した「怪~ayakashi~」の一編「化猫」から派生し、2007年にテレビアニメシリーズとして放送された「モノノ怪」シリーズの劇場版。2024年に大奥を舞台に劇場版として誕生。豪華絢爛な世界を絵巻物のように描き、CGと和紙テクスチャを組み合わせた斬新な手法、独自の色遣いが生み出す映像美が魅力。個を殺し集団に染まることを強いられる現代にも通じるテーマや、人間の内面に渦巻く業と願いを描く物語が深い共感を呼ぶ。シリーズ生みの親、中村健治監督と豪華キャスト・スタッフによる完全新作の劇場映画が、新たなる伝説を刻む。
「劇場版モノノ怪 唐傘」の感想・レビュー評価
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2024.09.09視聴済み
17年前リアルタイムでアニメを視聴していた懐かしさから鑑賞を決めました。色合いの華やかさが加わったり、声優の変更があってもモノノ怪だと分かる味が粋でとても高揚しました。解釈が難しいところもありながら嫌な感じを持つ難解さではなく「これはどういう意味か?」「きっとこういう意味を含有するのだろう」と考えることが楽しくなる映画でした。また場面転換が大変素晴らしく、惚れ惚れとしました。戦闘シーンならばスピード感、視点転換ならば角度、そして舞台のように幕で区切る演出など、こだわりぬいたアニメーションがたまらなかったです。
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2024.09.04視聴済み
公開前に主役の声優さんが変わってしまって少し不安でしたが、後任の声優さんもキャリアがある方だったのでさすがといった感じで安心して見ることができました。映像も演出もアニメの時から独特でしたが、それが大きなスクリーンで見ることができて、とても色鮮やかで素晴らしかったです。
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2024.08.28視聴済み
シリーズを通して視聴済みです。櫻井孝宏氏の降板があったため、どのような展開にしてくるのか興味があったのですが「薬売り」という存在が複数いることが明示されたので、櫻井氏が演じていた薬売りとは別物としてくれたのが、個人的にはとても救われた思いでした。新しく神谷浩史氏が演じる薬売りは、どこか飄々として掴み所がなく、それでいて親しみを覚える。茶目っ気のある新しい薬売りでした。大奥を舞台に女性としての矜持や憧れ、妬みなどが丁寧に描かれて、その裏に潜む怪異とのバランスがとても印象的でした。劇場版になったことで色遣いが派手になり、モノノ怪の起こす怪異との鮮やかさの比較が映画的だなと感じました。大奥という愛憎渦巻く場所で、妬み嫉みなく育まれる友情という物語の核が、今までのシリーズとは少し違ったモノノ怪という作品に仕上がっている要因なのかなと思います。
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