「立候補」は、2011年の大阪府知事市長W選挙において、泡沫候補と呼ばれる4人の候補者たちの孤独な選挙戦を描いた作品。高級車ロールスロイスを乗り回し、レオータード姿で踊るスマイル党総裁「マック赤坂」の奇妙な選挙戦を軸に、彼らがなぜ立候補するのか、その原動力に迫る。無視され、罵倒され、それでも立ち続ける彼らの姿を通じて、歴史に残ることのない存在を消し去られた候補者たちの記録を描き出す。