「紅楼夢」は、清朝時代の貴族社会を描いた曹雪芹の長編小説。主人公の賈宝玉は、代々高官を輩出する賈氏一族の次男で、美しい少女たちと豪邸で風流な生活を送る。科挙に合格するも、名声や富、政治や道徳を批判し拒否。従妹の林黛玉と相思相愛の関係となるが、お互いの気持ちをうまく伝えられずに悩む。ある日、賈宝玉は夢の中で「太虚幻境」に迷い込み、少女たちに将来起こる不幸が記載された『薄命司』を見つける。その後、林黛玉の父の危篤を知らされ、彼女は一度帰省することに。しかし、それが一つの悲劇の始まりとなる。