出版社の営業部で変人扱いされていた馬締は、人とは違う視点で言葉を捉える能力を買われ、辞書編集部にスカウトされる。そこで新しい辞書「大渡海」の編纂に関わることになり、辞書作りに没頭する。その一方で、大家の娘・香具矢と出会い、彼女に恋をする。

「舟を編む」は、三浦しをんのベストセラー小説の映画化作品で、映画賞を総なめにした作品です。主演の松田龍平は、辞書編集者として、一途に辞書の編纂に取り組む姿を見事に演じています。また、宮﨑あおいが演じる恋人から妻になる女性との間の、少し不器用なやりとりが観る者の心を和ませます。辞書作りという地味な仕事を通じて、人間の生き方や愛情表現を描いた感動作です。