海を感じる時

高校の新聞部で顔を合わせた先輩の洋からキスを迫られた恵美子は、衝動的に体をあずけてしまう。洋は女の人の体に興味があっただけで、誰でもよかったと恵美子を拒絶するが、愛を知らない恵美子は洋を求め続け、しだいに自分の中の“女”を目覚めさせていく。

「海を感じる時」は、清純派女優の市川由衣が少女から女へと成長するヒロインを見事に演じています。この作品は、作家の中沢けいが18歳の時に書いた同名小説を原作としており、「僕は妹に恋をする」の安藤尋監督が映画化しました。物語は、高校の新聞部で出会った先輩に一途に思いを寄せ、その感情によって心が壊れていく少女の葛藤を描いています。彼女の純粋な恋心とその結果生じる心の葛藤が、観る者の心に深く響く作品です。