茨城県の水戸。おしぼり工場で働く貫一は、10年前に高校で盗撮事件を起こした元教師・権藤と再会した。彼は権藤が連れていたキャバクラ嬢・みはりに一目惚れし、まんまと奪い取る。一方で、かつて権藤が盗撮した映像が原因で思わぬ大騒動が起こる。

「ローリング」は、最低男が残した盗撮映像が10年の時を経て思わぬ騒動へと発展する物語です。ダメな部分を抱える登場人物たちが次第に開き直っていく滑稽さが印象的で、その人間模様が描かれます。冒頭シーンの真の意味が分かるラストも見どころの一つです。クセ者たちの人間模様を通じて、人間の弱さや滑稽さ、そして強さを描いています。