大阪の小学校6年生の七尾聖市は、ひょんなことから京都に住む中学校2年生のナオコに一目惚れした。そして、やっとのことでこぎ着けた初デートだったがあっさりふられてしまい、さらに離婚した両親の問題に悩んでいた彼女を慰めることもできずにいた。

「ごめん」は、性に目覚めた少年の初恋を描いた作品です。コミカルでありながらも暖かな視点で、少年の淡い恋心とその成長を描き出しています。男性なら誰でも経験するであろう、恥ずかしくも懐かしい記憶が蘇るような描写が特徴的です。相米慎二監督作品で助監督を務めた冨樫森監督が、子供たちの自由な姿を伸び伸びと活写しています。この作品を通じて、甘酸っぱい青春の記憶が湧き上がることでしょう。