1960年代初頭の台北。建国中学の夜間部に通う小四は、不良グループ「小公園」に属する王茂や飛機らとつるんでいた。 そんなある日、小四はけがをした小明という少女と保健室で知りあう。小四は小公園のボス・ハニーの女である彼女に淡い恋心を抱くが…。

「嶺街少年殺人事件」は、エドワード・ヤン監督が14歳の少年による実際の事件を題材に描いた台湾映画です。エドワード・ヤンの代表作であり、2007年に夭逝するまでの彼の映画人生を象徴する作品です。情緒を排した硬質な演出と、光と闇のコントラストが特徴的で、青春のきらめきと残酷さを描き出しています。また、映画は台湾の'60年代そのものを映し出しており、その時代背景を反映した社会派ドラマとも言えます。