父も兄も家を出て母と祖母との3人で暮らす満夫は、日々の鬱憤をトマト栽培で紛らわしていた。ある日、彼に見合いの話が舞い込む。相手のあや子という女性と順調に交際を進めていたが突然、父親が帰ってくる。さらに追い打ちをかけるような事件が相次ぎ…。

「遠雷」は、立松和平の小説を根岸吉太郎監督が映画化した作品です。主人公は、わずかな土地にしがみつき、トマト栽培に命を懸けるバイタリティ溢れる青年で、この役を演じた永島敏行はこの作品で一躍注目を浴びました。また、石田えりの体当たりの演技とヌードシーンも話題となりました。この映画は、人間の生きざまと情熱を描き出し、観る者に深い感銘を与えます。