少女邂逅

いじめをきっかけに声が出なくなった小原ミユリ。自己主張もできず、周囲にSOSを発信するためのリストカットをする勇気もない。そんなミユリの唯一の友達は、山の中で拾った蚕だったが、ある日、いじめっ子の清水に蚕の存在がバレて捨てられてしまう。

「少女邂逅」は、容姿も中身も変容する少女たちの残酷で美しい青春譚を描いています。枝優花監督は、自身のいじめによる場面緘黙症で声が出なくなった経験を見事に昇華させています。主演の保紫萌香（現・穂志もえか）とモトーラ世理奈の好演が、物語の儚さを引き立てています。また、水本夏絵の歌が作品の雰囲気を一層深めています。この作品は、少女たちの成長と変化、そしてそれに伴う苦悩と葛藤をリアルに描き出しており、観る者の心に深く響きます。