飛んだ視線

ナトリーの家にほぼ毎日のように入り浸っているアキ。そんなある日、ナトリーは不思議なことを言いだした。隣の部屋から自分を見つめるイメージが浮かぶのだという。だがそれが何なのかはわからない。それ以降2人は“謎の視線”について考え始める。

「飛んだ視線」は、謎の視線の正体を探る若者たちの日常を描いた作品です。何気ない日常の中に、ふとした疑問が浮かび上がり、それを追求する彼らの姿が描かれています。全編を通して流れる穏やかな雰囲気と、登場人物たちの緩やかなやり取りが心地よく、観ている側も彼らのもどかしい感覚に共感してしまいます。何かに気づいたけれどうまく説明できない、そんな日常の一コマを切り取った作品です。