フランスの女

結婚後すぐ夫のルイが出征し、帰還兵の面倒を見ながら夫の帰りを待つジャンヌ。帰還兵・アンリと深い仲になるも、夫が戻り夫婦は再び愛を確かめあう。やがてジャンヌは双子を出産。一家はアンリの子ではと疑う周囲の目を避けるため、ベルリンへと移るが…。

「フランスの女」は、第二次大戦後から植民地戦争の激動の時代を背景に、全てを捨てて愛に生きる女性の姿を描いた作品です。『インドシナ』のレジス・ヴァルニエ監督が、自身の母親の思い出を基に描いた感動的なメロドラマです。主人公のヒロインを演じるエマニュエル・べアールの美しさが印象的で、彼女の演技が物語を一層引き立てています。愛とは何か、生きるとは何かを問いかける作品で、観る者の心に深く響くでしょう。