プレイタイム

ビルが立ち並ぶ大都会・パリにやってきたユロ氏。面接のためにあるビルを訪れるが、その巨大な内部に右往左往、なかなか担当者に出会えない。いつしかユロ氏は、パリにやってきたアメリカ人観光客のバーバラと共に、都会の夜の狂騒に迷い込んでいく。

「プレイタイム」は、ジャック・タチが手掛けたコメディ映画の傑作で、『ぼくの伯父さん』シリーズで知られる彼の生涯で6本の長編を残した中の一つです。タチは完璧主義者として知られ、この作品では莫大な製作資金を投じて自身の世界観を具現化しました。その結果、観る者を彼の独特な世界に引き込む力作が生まれました。この作品は、タチの映画作品の中でも特に野心的な一本と言えるでしょう。