小さな兵隊

アルジェリアがフランスの植民地支配から脱しようとして戦ったアルジェリア戦争の時代。中立国のスイス・ジュネーブには各国の諜報員が暗躍していた。表向きはカメラマン、実はスパイのブリュノは、魅力的なデンマーク娘・ヴェロニカと恋に落ちるのだが…。

「小さな兵隊」は、ジャン＝リュック・ゴダールの長編第2作で、彼のミューズであるアンナ・カリーナがヒロインとして初出演した作品です。アルジェリア独立問題を背景に、スパイ映画の形式を取り入れて描かれています。その内容から、停戦まで上映禁止となるほどの社会的影響力を持つ作品で、ゴダールの映画作品の中でも特に注目される存在です。