川を見に来た

葛城航は妻と離婚し、川のある地元に帰ってきた。そこには妻子に逃げられた弟の湊がいた。その日、川には行方不明の夫の姿を捜す平成子、不倫関係にある梶修平と朝倉麦、暇を持て余す役者の昭本和夫と明石治らもいた。彼らが一堂に会した時、事件は発生する。

「川を見に来た」は、平成から令和へと変わりゆく時代の中で揺れ動く人々の姿を描いた作品です。2019年5月1日、日本の元号が令和に変わったその日、人々の抱える問題は変わらず、大小の悩みや希望を持つ登場人物たちを通じて、人々の「今」をリアルに描き出しています。時代が変わっても変わらない人間の心情や社会問題を繊細に描き出し、観る者に深い共感と考察を促します。