審判

夏、とある男女が就活にいそしんでいた。暑くても我慢してリクルートスーツを羽織り、面接会場にやってくる。面接室に通されると、やる気のなさそうな面接官が鎮座していた。聞かれたことにはシミュレーションしたとおりに答えていくのだが…。

「審判」は、入社面接を通じてブラック企業の実態を描いた作品です。面接に臨む男女の行方を追いながら、会社と就活生のだましあいの様子をシニカルに描き出しています。監督の船曳真珠は、ブラック企業が滅びることを願いつつも、その前に人類が滅びてしまうかもしれないという思いを込めて作り上げました。社会問題を風刺したこの作品は、誰もが経験するであろう入社面接の現実を浮き彫りにしています。