メロドラマ

15年前、名倉は九州・佐世保の倉庫を放火し、密輸されたヘロインを強奪した。さらに放火現場を目撃してしまった女性・早苗を拉致し、監禁し続ける。そして、あと10日で時効を迎える現在。2人の間にはやるせない愛が芽生え、離れがたい感情が生まれていた。

「メロドラマ」は、時効寸前のある事件を巡る放火犯と関わった人々の心情を描いた作品です。愛と憎しみ、嫉妬や裏切りなど、さまざまな感情が絡み合い、濃密なドラマが展開します。放火犯の苦悩と、それに巻き込まれる人々の葛藤がリアルに描かれています。また、1980年代の横浜の景観と現在の風景を見比べることも作品の魅力の一つです。人間の心の奥深さと時代の移り変わりを感じられる作品となっています。