描いた未来と違う大学生活に悶々とする筧井のもとに、突然一通の手紙が届く。それは24件もの殺人の容疑で逮捕され、９件の事件で立件、起訴、死刑判決を受けた連続殺人犯・榛村からのものだった。世間を震え上がらせたこの事件、犯行当時の榛村は、筧井が中学時代に通いつめていた地元のパン屋の店主だった。面識のある筧井に託された願い、それは、犯行は認めるが、最後の一件は冤罪だから、真犯人を見つけてほしいと言うことだった。榛村に面会に行き、願いを聞き入れ、独自の調査を始めた普通の大学生の榛村がたどり着いた事件の真相とは。

「死刑にいたる病」は、ミステリー作家・櫛木理宇の同名小説を映画化した作品です。白石和彌監督の手により、連続殺人鬼を阿部サダヲが怪演し、岡田健史、岩田剛典、中山美穂ら豪華キャストが共演するサイコサスペンスとして描かれています。二転三転するストーリー展開により、観る者は誰もが翻弄されます。緻密なプロットと緊張感あふれる演技が見どころの一つです。