さよなら、ベルリン　またはファビアンの選択について

1931年のベルリン。狂騒と退廃の1920年代から出口のない不況へ、人々の心に生まれた空虚な隙間に入り込むように、ひたひたとナチスの足音が聞こえてくる。作家を志してベルリンにやってきたファビアンは、女優を目指すコルネリアと恋に落ちるが…。

「さよなら、ベルリン　またはファビアンの選択」は、ナチス台頭前夜のベルリンを舞台に、作家志望の青年の恋と惑いの日々を描いた青春ラブロマンスです。児童文学の大家、エーリヒ・ケストナー唯一の大人向け長編小説を映画化した作品で、混迷の時代を生きる普通の青年をドイツ映画界のトップスター、トム・シリングが好演します。青年の日常と恋愛、そして時代の動きが織りなすドラマが見どころです。