「バベットの晩餐会」は、19世紀後半のデンマークの小さな漁村を舞台に、プロテスタント牧師の父を持つ姉妹の下に、パリ・コミューンにより家族を亡くした女性バベットが移り住む物語。バベットは、クジで一万フランを得たことをきっかけに、その金を使い村人たちのために晩餐会を開く。その晩餐会で、バベットがかつてパリで人気だったレストラン「カフェ・アングレ」のシェフだったことが明らかになり、彼女の料理によって村人たちは心を解きほぐし、打ち解け合う。