二階堂ふみ主演のTBS系火曜ドラマ『Eye Love You』。3月26日に最終回を迎える同作で、第1話の冒頭シーンで謎の女性として登場し、第6話(2月27日放送)に再び登場し謎を深めてきたミン・ハナ役で出演した俳優の玄理さんに、撮影の振り返りから最終回の見どころ、自身の今後の展望までを聞きました。
「Eye Love You」ドラマ概要
『Eye Love You』は、目を見ると相手の心の声が聞こえる能力をもつ本宮侑里(二階堂ふみ)が、年下のやさしい留学生ユン・テオ(チェ・ジョンヒョプ)と恋に落ちるファンタジー・ラブストーリー。
3月19日放送の第9話では、テオの幼少期の記憶に登場した謎の人物、ミン・ハナの過去がついに明らかに。2人に待ち受ける残酷な運命を知った侑里はテオに別れを告げるが…。
今回、U-WATCHでは、ついに最終回を迎える話題のドラマ『Eye Love You』でミン・ハナ役として出演中の玄理さんに、これまでの撮影を振り返り、ドラマの反響や見どころをインタビューしました。
ミン・ハナは、主人公・侑里と同じテレパスの能力を持ち、物語の鍵を握る絵本の作者であるキーパーソンです。
テオの幼少期の回想シーンで初登場、正体は明かされず
ードラマ『Eye Love You』への出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。
玄理:私が演じたミン・ハナは、韓国語と日本語をどちらも流暢に話せないといけない役なので、その部分では私にしかできないという自負はありました。2022年に放送された「アトムの童」でご一緒させていただいた監督をはじめスタッフの方が多く参加されていて、また皆さんと撮影できたのもとても嬉しかったです。
ー参加してみて反響などはありましたか?
玄理:他のドラマの撮影現場でも「『Eye Love You』見ているよ」とのお声をいただいています。ハナは最初、“謎の女性“として登場したので、「どんな役どころなのか」と聞かれることが多く、反響を実感しています。
ー玄理さんが演じたミン・ハナはどんなキャラクターだと感じますか?
玄理:ミン・ハナは台本にはない裏設定として、壮絶な過去をもっていますが、悲壮感や能力による被害者というよりも、それを乗り越えてきた強さも持っている女性だと感じます。しっかり地に足がついているけど、存在はちょっと浮いているようなイメージですね。
ーミン・ハナは侑里と同じく、相手の目を見ると心の声が聞こえるテレパスの能力をもっていますが、役作りで意識したことはありますか?
玄理:この作品はラブストーリーですが、ファンタジー要素が強い作品なので、常識や理屈よりも想像力を働かせて役にアプローチしました。
通常、会話をするときは相手の目を見て話すと思うのですが、ハナの場合は相手の目を見ることが特別な意味をもってしまうので、日常生活でも意識して口元辺りを見るような感じになっていました。ただ、役としては正解だと思うのですが、実際に現場に行って、モニターで自分の芝居を見た時に、相手の口元を見て話していると伏目がちになって芝居として伝達力が弱いと気づいたので、監督に相談しながら手探りでつかんでいきました。
テオの幼少期の回想シーンにでてきたハナは素朴なイメージがあったと思いますが、現代で再会したハナはミステリアスな雰囲気を漂わせていますよね。私自身、ドラマや映画を好きでよく観るのですが、役柄をそのまま説明されるよりも、ミスリードの部分って視聴者としては楽しみだったりするので、監督がミン・ハナという役をどう見せたいか、どう誤解させたいか、といったところは監督の意図を聞いて一緒に作っていきました。
二階堂ふみ、チェ・ジョンヒョプとの舞台裏エピソード
ー現場の雰囲気はどのような感じですか?
玄理:チェ・ジョンヒョプさんが韓国から長期滞在で来られていて、不自由なことも多々あると思うのですが、出演者さんからスタッフさんまで皆さん韓国語で自己紹介のボードを作ったりしていて、言葉や文化の違いをすこしでも埋めようとか、迎え入れる姿勢とかがとても優しくて温かい現場だなと感じます。
ー共演者の方とはどのようなお話しをされるのですか?テレパスという共通点をもつ侑里を演じる二階堂ふみさんとは何かお話しされたりしたのでしょうか?
玄理:ふみさんとは、左耳に手を当てる仕草についてお話しをしたのですが、ふみさんも相手の目をあまり見ないように芝居をしているというのは現場で話してみて初めてわかりました。ほぼ初対面だったのですが、何かあったら話してねと言ってくださって、主演の方の心遣いを感じました。
ーチェ・ジョンヒョプさんともお話しされましたか?現場では韓国語で話されていたのでしょうか?
玄理:そうですね。初めて一緒になったシーンが第6話の名刺交換の場面で、挨拶程度のやりとりだったのですが、韓国語でのお芝居だったのですごくやりやすかったと喜んでくれました。
ー侑里さんとテオくんの恋愛ドラマにキュンキュンしている視聴者も多いと思うのですが、ドラマを通して玄理さんがキュンとしたシーンはありますか?
玄理:私は第6話の花岡(中川大志)と侑里のじゃんけんのシーンが好きです。学生時代の回想シーンから現在までの流れに感動して、泣いてしまいました。
ー玄理さんの今後の目標や挑戦したいことを教えてください。
玄理:現在は日本、韓国、アメリカの3拠点で活動しています。日本ではありがたいことに色々な作品に出演させていただいていて、韓国の作品にも今年から関わっていけるようになりました。アメリカでも2月から公開されている作品があり、やっとやりたいことがかたちになってきたかなと感じています。これからも3つの拠点で、素敵な作品や役、キャスト、スタッフの方たちと出会っていけたらいいなと思っています。
「Eye Love You」最終回の見どころ
ー最終回に向けて見どころや視聴者にメッセージをお願いします。
玄理:第9話ではついにテオとハナが直接会話するシーンがあったり、2人の関係性も明らかになってきました。「ハナは何者なんだ」と思っている方も多いと思うのですが、心配しないでください。
ハナの役も最初にオファーをいただいた時とは台本が変わっていたり、ハナの行動も変わってきていたりするのですが、このドラマの登場人物はみんな優しいですよね。もちろんドラマとしてハラハラしてほしいとは思いますが、温かい気持ちで最後まで見守っていただけるんじゃないかと思います。
「Eye Love You」第10話あらすじ
テオ(チェ・ジョンヒョプ)を思って別れを告げた侑里(二階堂ふみ)だったが、その矢先に侑里とテオは事故に遭ってしまう。
侑里は絵本の結末にあるように、2人が一緒にいると不幸なことが起こるかもしれないと思い… そんな中、テオはある重大な決断を下すことに。
一方、別れの悲しみを振り払うように、仕事に打ち込む侑里を心配した花岡(中川大志)と真尋(山下美月)が、2人のために動き出す!いよいよ運命の最終回。侑里とテオがつかみ取る未来の形とは!?