野球の名門青森山田高等学校を卒業し、甲子園にも出場経験のある若手俳優・生田俊平さんにインタビュー!
2023年には『ドラフトキング』、『下剋上球児』など野球部を舞台にした作品に抜擢され、現在放送中のドラマ『366日』にも出演。
体格の良さと誰からも愛されるキャラが印象的で、年上のお姉さま方からも大人気。
フレッシュな魅力が満載な生田さんに、撮影や共演者の方のエピソード、ポジティブマインドについてもお伺いしました!笑いが絶えないインタビューでした!
初の月9出演『366日』でも野球部役を熱演
フジテレビ系月曜よる9時 テレビドラマ『366日』概要
HYの名曲『366日』の世界観に着想を得たオリジナルストーリーで、高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動きだした男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、愛する人を想(おも)い続ける壮大な愛の物語。
音楽教室に勤務する雪平明日香(広瀬アリス)は、高校時代に恋していた水野遥斗(眞栄田郷敦)と再会し、交際を始める。しかし、幸せの最中に遥斗は意識不明の重体になるという悲劇が訪れる。明日香は彼の回復を信じながら、遥斗や同級生たちと過ごした日々を思い出す。
引用元:366日 – フジテレビ
ー生田さんは、渡瀬衛(わたせ まもる)役でご出演とのことですが、どのような役なのですか。
生田俊平(以下、生田):僕の役は坂東龍汰さんが演じる小川智也の後輩で、小川先輩と同じ運送会社の野球チームに所属しています。
当初、小川先輩とはライバル的存在として出演予定だったんですけど、途中から、バチバチしている関係よりかは、“勢いの良い後輩が入ってきた”みたいな感じにしようという方向性になって。
6話が小川先輩メインのお話になっているのですが、そこで後輩として対比のように描かれているので、注目して観てもらえたら嬉しいです。
ー生田さんご自身は26歳でいらっしゃいますが、渡瀬は18歳の役ですよね。
生田:そうなんです!「まだやっていいんですか⁉」って思いました(笑)。
高校時代の自分を思い出して、普段より少しテンションを高くすることを意識して演じさせていただきました。
ー違和感なく18歳に見えました!生田さんご自身と似ている部分などはありましたか?
生田:先輩と話すときにニコニコしながら懐に入っていく様子は、割と自分自身と近いですかね(笑)。
ー生田さん自身も野球をされていましたが、演じるうえで野球の経験はどのように役立ってくるのでしょうか。
生田:おそらく野球のユニフォームを着たときに、こんなにガタイの良い役者さんっていないんじゃないかなって思っているのと、バッターボックスに入るまでの仕草とか、打席に入るまでのルーティーンみたいなのは考えなくても自然と出てくる、というところですかね。
ー共演されたことのある方で、特に仲の良い方はいますか。
生田:『366日』でも『下剋上球児』(2023)でも一緒だった、柳谷参助(やなぎや さんすけ)くん。僕は“参ちゃん”と呼んでいるんですけど、甲子園にも出場していますし、僕よりも野球が上手いです(笑)。
『下剋上球児』のときは僕が先輩で、参ちゃんが後輩だったのですが、今回『366日』ではそれが逆になっているんですよ。
『下剋上球児』の撮影の後に「また共演したいね」なんて少ししんみりしていたら、思っていた以上に次の共演が早くて、さすがに早すぎてお互い笑ってしまいましたね。
しかもまた野球部の役ですもんね(笑)。
ー坂東さんの後輩役とのことで、撮影では坂東さんと一緒にいることが多かったと思うのですがエピソードがあれば教えてください!
生田:坂東さん、めちゃくちゃ気さくで優しい方です。
お会いする前は寡黙というか、クールな印象をもっていたのですが、気さくな感じでお話してくれて、年齢も坂東さんが一歳上なのですごく親しみやすいですし、現場を引っ張ってくれるし、頼もしい存在ですね。
あと、坂東さん「野球は1年しかやってない」とおっしゃっていたんですけど、センスがありすぎます!(笑)
キャッチボールをしてみても、普通に高校くらいまで野球をやってたって言えるくらいのレベルで、本当にすごいんですよ!
ーオファーをいただいたときはどういうお気持ちでしたか。
生田:本当に隠さずに言うと「げ、月9…⁉ いいんですか⁉」って感じでした(笑)。
今までの作品はオーディションで選んでいただくことが多かったので、まずオファーをいただけたことが嬉しかったですし、参ちゃんもいたので驚きの連発でしたね…!
ー生田さんのご出演回が2、3、4、6話とのことですが、見どころを教えてください。
生田:僕自身も本当は野球でご飯を食べていこうと思っていたけど、辞めちゃった身なので、6話の小川先輩の心情がものすごくわかるというか。
やっぱり苦しいんですよね。自分ではまだできると思っていても、怪我で悩まされたり、選ばれなかったり…。
スポーツなのでそういう厳しい部分もあるんですけど、それでもなんとか頑張っていく、次のステップに進もうとする小川先輩の姿っていうのは、僕自身も胸を打たれましたし、観てくださっている方に勇気を与える場面なんじゃないかって思います。
2024年8月 大人気コミックのドラマ化『サバエとヤッたら終わる』にも出演
『サバエとヤッたら終わる』概要
新潮社のWEBマンガサイト「くらげバンチ」で連載中の早坂啓吾による大人気オリジナルコミックが、2024年8月よりドラマ化。濱田龍臣×沢口愛華 W主演!! 友情と性欲の間で揺れる大学生の日常を描く 青春ラブ“エロ”コメディ。
【ドラマあらすじ】
大学生の宇治と鯖江は、仲のいいサークル友達。 宇治は同じサークルの人気者で鯖江の親友でもある桜井に好意を抱いているが、あまり話しかけられないでいた。居酒屋で、カラオケで、学食でと鯖江に恋愛相談をする宇治だが、巨乳と下ネタに惑わされ、鯖江を女と意識してしまい、いい雰囲気になってしまうことも多く、ドキドキするのであった。 友情を取るか性欲を取るか!理性ギリギリキャンパスライフ開幕‼
引用元:『サバエとヤッたら終わる』TOKYO MX
ー田村(たむら)役でご出演予定ですが、めずらしく野球部員の役ではないんですね。どのような役なのですか。
生田:田村は主人公の宇治(うじ)が所属するフットサルサークルの先輩なんですけど、もう笑っちゃうくらい、子どもがそのまま大きくなったみたいな感じの大学生です。
下ネタでコミュニケーションを取るような人物なんですけど、なぜか許されてしまう、みたいなキャラなんです。
ーオーディションで決まったのですか?
生田:ありがたいことにオーディションで選んでいただきました。実はこの業界に入ってから、一番手ごたえのあるオーディションだったんです…!
大学生特有の雰囲気をまとった役で、ガンガン女の子に話しかけるみたいな田村のシーンをオーディションでやったんですけど、「こんなに僕にとってやりやすい役があるのか」というくらい、すごく楽しんでオーディションを受けさせていただきました。
ー審査員の方々からはどのような反応があったのですか。
生田:褒め言葉なのかわからないですけど、皆さんから「めちゃくちゃ田村じゃん!」って言っていただいて(笑)。
自分でも近しいものを感じるというか、何も気にしていない無敵だった学生時代の感覚を思い出しましたね。
ー原作漫画はコアなファンが多いとのことですが、役作りはどのようにされているのですか。
生田:原作の漫画を読み込んだり、田村ってどういう生活してるのかなみたいなことは考えましたが、自分とすごく近いものを感じているので、UBUNA監督と相談しながらちょっと自由にやってみようかなっていうのは思っています。
ー田村役の生田さんが楽しみです。最後に意気込みをお願いします。
生田:監督、スタッフさん、キャストさん、みなさんフレンドリーで、すごく楽しくやっている現場ですので、期待してもらえたら嬉しいです。
楽しんでいると思います!田村も僕も!(笑)
野球一筋の人生から俳優へ ポジティブマインドの秘訣
ー生田さんって“憎めないキャラ”での配役が多いですよね?
生田:そうですよね。これまで演じさせてもらった役ってみんな、どこか憎めない。
僕自身も幼い頃からそういう感じで…。もともとみんながやらないことをやって、目立つこととか、注目されることが好きな性格なんですよね。
先生に怒られているときも、ニコニコしていたら許してもらえたし、末っ子なので、そういうところがやっぱり活きているのかなと思います。
ー芸能界、俳優デビューのきっかけはなんだったのですか。
生田:大学の途中まで野球をやっていて、『366日』のように社会人野球までやれたらいいなと思っていたんですけど、現実は甘くなくて野球は辞めることにしたんです。
それから「野球じゃなかったら何するの」ってなって、とりあえず話すのが好きだったので、営業職のインターンに行ったんですけど、親に話したら「お前普通の仕事するん?」って言われて、拍子抜けしてしまいました(笑)。
思えば、3兄弟の末っ子で兄たちは公立の学校に行っていたのに、僕だけ私立に行かせてもらっていたし、たぶん親から見ても、好きなことをやるのが“僕”だったんだと思います。
それから本当にやりたいことはなんだろうと1年くらい考えて、テレビが好きだったのと、目立つことも好きだったので芸人か役者かの2択になったんです。
でも僕は好きな芸人さんがいたら、僕はその人を真似しちゃいそうだなとか色々悩んだ末、役者の世界だったら王道イケメン、名脇役、面白いキャラ…そういう“いろんな人がいてもいい世界”なのかなと思って、選びました。
最初は養成所に入ってみたんですけど、思っていたよりも難しくて、それが逆にやる気になったというか、燃えたというか。
正解がないのが野球と一緒だなと思って、それだったらすごい熱中できるんじゃないかな、死ぬまでできる仕事なんじゃないかなって始めたら、今年で3年目になりました(笑)。
ー実際に俳優をやってみていかがですか。
生田:めちゃくちゃ楽しいですし、難しい。だからこそやりがいを感じます。
地元の青森に帰ったら声をかけてくださる人もいらっしゃいますし、普段生きていたら関わることがない方々も応援してくださる、すごく贅沢なお仕事だなと思います。
上京しちゃったので、年末くらいにしか実家には帰れないんですけど、家族も応援してくれていて、遠くにいても「観たよ」って言ってくれるので嬉しいですね。
ー今までで一番思い出に残っている作品について教えてください。
生田:どれも思い出深いんですけど、「もっと頑張ろう」って思えたのが一番最初に出演させていただいた『ドラフトキング』(2023)という高校野球をテーマにした作品です。
俳優としてデビューして半年経ったくらいで、オーディションで選んでいただいたのですが、なんと大好きなムロツヨシさんが主演のドラマだったんです。
しかも僕の役がムロさんと絡みもあって。ちょっと浮き足立っちゃって、必死についていこうみたいな状態だったので余裕もなくて、冷静じゃなかったなって反省しています。
ムロさんを見ていると演技の中に、楽しさもにじみ出ているというか、もっと本来は楽しく自由に俳優やっていていいんだなって思わせてもらったのが『ドラフトキング』でした。
ーデビュー当時のお写真を見たのですが、以前は髪が長かったのですね!
生田:そうです(笑)。野球部の役で出演だったので一回坊主にしたら、「野球部の役が多いからそのまま」ってことで今は短髪が多いんですけれど、最初は韓流スターみたいな感じでしたね(笑)。
髪が長い頃は、性格はこんなにおちゃらけているのに、髪型が二枚目風なのがマッチしていないとお芝居のレッスンとかでも言われていて。
髪を切ってからは、自分でもすごくやりやすくなったし、髪短いほうが素でいれるというか親しみやすいとか言ってもらえるきっかけになったので、良かったです。
ー今後やってみたい役はありますか。
生田:なんでもやりたいです。
やっぱり今まで野球部員の役が多いので、そのイメージが変わるまでの時間はすごくかかるんじゃないかなって思うのですが、このガタイを活かして野球以外のスポーツ系もやりたいですし、幅広く演じられるようになっていきたいですね。
あと、いままで恋愛ものをやったことがないのでやってみたいかも(笑)。
ー期待しています(笑)。憧れの俳優さんはいらっしゃるのですか。
生田:樹木希林さんと、リリー・フランキーさんですね。
どんな役でも、“樹木希林み”があったり、“リリー・フランキーみ”があって、その人自身の色が強くても、役と上手く混ざりあっているみたいなお芝居がすごく好きなんです。
でもそれはその方の魅力が強くないとできないことだと思っているので、そういう人になりたいなって思います。
ーすごく明るくてポジティブなエネルギーを感じるのですが、ポジティブマインドの秘訣はなにかあるのですか?
生田:野球をやっていて、挫折もめちゃくちゃ経験してきたので、どんなことでも、たとえ逆境だとしても楽しんでる人って強いなって思うんです。
なので僕は難しいことでも「どうやったら楽しめるんだろう」みたいな思考がすごく多いです。
もし俳優で挫折することがあったとしても、そう思うんだろうなと。「挫折は乗り越えるためにあるもの」と思っているので。
ー最後にファンの方々に伝えたいことがあれば教えてください!
生田:僕の俳優人生はまだ始まったばかりです。これから長いと思うので、ゆっくり応援していただけたら嬉しいです!
ー今年でデビュー3年目の生田さん、今後も出演作品が待っているそうで楽しみです!応援しています。
生田俊平(いくた しゅんぺい)プロフィール
1998年4月3日生まれ。青森県出身。
2022年朝日放送テレビ「ふたりの背番号4」佐々木俊役で俳優デビュー。その後WOWOW「ドラフトキング」桂木康生役や、TBS日曜劇場「下剋上球児」楡伸次郎役と立て続けに大役を射止める。現在はフジテレビ「366日」や株式会社ニッスイCM「おさかなのソーセージ~カラダづくる青春篇~」など、ドラマやCMなど多岐にわたって活躍中。
X 生田俊平(@namax43)
Instagram 生田俊平(@namax_43)
生田俊平さん出演作品はこちら
↓↓↓