韓国発の大人気WEBマンガが二部作の大ボリュームで映画化されます。
注目が集まる映画『女神降臨』で歌手を夢見る情熱的な御曹司・五十嵐悠(いがらし ゆう)役を務めた綱啓永さんにインタビューしました。ライブシーンのために、毎日歌とギターを練習したという綱さん。共演者とのエピソードや撮影の裏話を伺いました。
映画『女神降臨』作品紹介
地味で冴えない容姿から学校でいじめられ、不登校になってしまった麗奈。しかしメイクとの運命の出会いが、彼女の人生を大きく変えるーーゼロからテクニックを学んで努力を重ねた結果……誰もが振り向く〈女神〉へと大変身を遂げたのだ!転校先で完璧な人生を再スタート!……と思いきや、とある偶然から、学年1位の頭脳をもつクールで謎多き同級生・神田 俊に「トップシークレット」を見抜かれ、秘密の口止めと引き替えにまさかの主従関係に!?さらに俊との距離が近づいたことで麗奈は、彼と「ある過去」を共有するもう一人の同級生・五十嵐悠からも、次第に目をつけられていく…。
こんなはずじゃなかったのに……!私の人生、どうなっちゃうのー!???
映画『女神降臨』公式サイトより引用

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』は3月20日に、『女神降臨 After プロポーズ編』は5月1日に公開予定です。
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“夢を追う姿”も描かれた恋愛映画。特訓で磨きをかけたライブシーンにも注目

ーまずはじめに、この映画に出演を決めた時のお気持ちを教えてください。
綱啓永さん(以下、綱):今回のような、キラキラ青春映画の「ザ・王道」みたいなものはあまりやったことがなかったから本当にうれしくて、超気合が入っていました。
ー役作りはどうされましたか。
綱:原作の漫画を見て参考にさせていただきました。ビジュアルがかっこよくないと成り立たない役だと思ったので、見た目はものすごく意識したことの一つです。
撮影前は多少のプレッシャーもありましたが、それよりも楽しみな気持ちの方が強かったです。だけど公開を待つだけの今の方が、プレッシャーを感じてて…。
ーなるほど。それはどうしてでしょうか。
綱:クラインインの前は「やってやるぜ」みたいな気持ちが強かったからだと思います。
公開を控えている今、不安に思うときもありますが、絶対大丈夫っていう確信もあります。色々な気持ちが混ざっているんです。
ー演じられた五十嵐悠という人物とご自身とで、似ているところや異なるところを教えてください。
綱:悠の「まっすぐに」というところは僕もそうなので、それは似ていると思います。
違う部分、僕は御曹司じゃない(笑)。あとはあれほどはアツくはないかもって思いますが、ベースは似ています。

ー五十嵐悠くんはミュージシャンでもありました。ギターや歌のところについても教えてください。
綱:僕自身ギターは本当に趣味というか、もはや趣味にもいかない程度でしか弾いたことがなかったので「やばい」って思っていましたが、少しかじっていたのが力になってくれました。
僕の弾けるコードで構成された曲でしたし、ドラマ『君の花になる』(2022)でも8LOOM(ブルーム)というボーイズグループのメンバーとして歌っていたように、歌うことは好きなので、めちゃくちゃ苦労したという感覚は正直あまりないんです。
ーどのくらい練習されていたのですか。
綱:毎日歌って、ギターを弾いていたって感じです。
一回だけボイスレッスンには行きましたが、ギターは自分でひたすら練習するだけでした。毎日弾いて、馴染ませていくという作業でしたね。
ー見どころが多い作品ですね。綱さんイチオシのワンシーンを挙げるとしたらどこですか。
綱:やっぱりライブのシーンです。
一番力の入ったシーンではあったので、そのシーンを見て「私も頑張ろう」と思ってもらえたらうれしいです。
ーこの映画の見どころや魅力を教えてください。
綱:この映画は、年齢・性別関係なく全国のみなさんに届けたい作品です。
ただの恋愛映画ではなく、どの年齢の方が見ても、麗奈の姿を見て絶対勇気や元気、何かしらのパワーを持って帰っていただけると思っています。それがこの映画の魅力なので、たくさんの人に見てもらえたらうれしいです。
二部作の映画『女神降臨』撮影秘話と共演者とのエピソード

ー撮影現場での様子などについてお伺いします。撮影期間は3ヶ月間だったと聞きました。
綱:そうですね。僕は後半に参加し始めたという感じでした。
わりと撮影現場の空気が出来上がっている感じで、途中から入るのは苦手ですが、Kōki,ちゃんと渡邊圭祐さん(以下、圭祐さん)の2人が温かく迎えてくれてよかったです。
ー3人でお話するときの会話の雰囲気はどうでしたか。
綱:会話を回しているのは圭祐さんで、話題はKōki,ちゃんを深掘りするとか。
色々な話題でトークばっかして、和気あいあいとしていました(笑)。
ー21歳のKōki,さんと、26歳の綱さん、31歳の渡邊さんが同年代の高校生役を演じられていますが、現場での様子はどうでしたか。
綱:圭祐さんは制服を着て高校生役を演じることに対して「俺大丈夫かな」ってよく言っていた印象があります。でもあの制服姿、全然いけてましたよね。
Kōki,ちゃんは当たり前に制服が似合っていたし、僕もギリいけるかなって感じです。だからそれで言うと、圭祐さんの制服姿に違和感がないのはちょっと半端ない話(笑)。
僕はもう高校生役は無理なのかなって思っているので、圭祐さんは大人っぽいのに高校生役も出来るのは本当にすごいです。
ー綱さんが感じた、渡邊さんの魅力を教えてください。
綱:あんなにカッコいいのに、実は面白いところです。確かにクールなんですけど、意外と冗談も多くて面白いんです(笑)
ちょっと笑いで返す、みたいなところは圭祐さんの生まれ持ったセンスなんだと思います(笑)。
ーそうなんですね。Kōki,さんとはどうでしたか。
綱:Kōki,ちゃんは本当にいい子です。挨拶、もう半端ないですよ。
ー半端ない、というのは?
綱:全部に挨拶するんです。全方面に。
例えば、メイクを直されて「ありがとうございます」、監督の演出のアドバイスに対して「ありがとうございます」「わかりました、お願いします」
とにかくいい意味で必要以上に挨拶をするから、これは真似しなきゃって思わされました。
ー劇中で同じバンドメンバーだった宮世琉弥さんとは3回目の共演だったそうですね。
綱:やっぱり琉弥は僕からしたら、もう家族みたいなものなんです。撮影していた当時にハマっていたアニメの話から、本当にしょうもない話まで、いっぱいしていました。
ミュージシャンと俳優の二刀流で活動している琉弥は本当にすごいなって思います。
ー高校生のシーンも多かったですが、綱さんご自身はどんな高校生だったのですか。
綱:いや、超楽しかった思い出ばかりです。今より考えることもなかったので、はっちゃけていて明るかった気がします。
「絶対いつかやりたいことは芽生えてくる」綱啓永が贈るメッセージ

ー少し綱さんご自身のことについても伺います。演技をする上で大切にしていることはなんですか。
綱:フラットにすることです。演じていても、どうしてもやっぱり「セリフ出てくるかな」みたいな邪念が入ってくるので、できるだけそれを削ぎ落そうということはデビューした頃からずっと意識しています。
今でもできていないところもあるから目標にしているし、フラットに演じられるようになったら最強なのかなって思います。
ー映画にドラマ、お忙しい中でのオフの日の過ごし方をお伺いしてもいいですか。
綱:友達とサウナに行く、サ活です。基本的に家にはあまりいない方かもしれません。あとはアニメを見たりもします。
ーいつも応援してくれるファンの方へひとことお願いします。
綱:ファンの方のおかげで今の自分があるので、ファンは僕の“心臓”です。
本当にありがとう、めちゃくちゃありがとうって思います。
以前にカレンダーのお渡し会をやりましたが、ファンの方と喋れる機会ってなかなかないので、感謝の気持ちを伝えられて良かったです。
ーファンは心臓、素敵な言葉です。最後に、映画公開へ向けてメッセージをお願いします。
綱:この作品のひとつのキーワードとして「夢」というものがあると思います。高校生のころ、僕は夢が無かったから焦っていました。
でも将来の夢がないことに対して焦る必要は無くて、絶対いつかやりたいことは芽生えてくると思うので、その日まで今自分ができることを探していってほしい。
この映画を見てそういう刺激をもらえるので、ぜひ見てください!

綱啓永(つなけいと)プロフィール
1998年12月24日生まれ、千葉県出身。
2017年、第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにてグランプリを獲得し、デビュー。ドラマ『文学処女』にて連続ドラマ初出演後、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』『ばらかもん』など数々のドラマに出演。
2022年のドラマ『君の花になる』では、劇中ボーカルグループ「8LOOM」のメンバーとして音楽の分野でも活躍。公開待機作としては『ネムルバカ』(3月20日公開)『#真相をお話しします』(4月25日公開)などがある。
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取材:小澤彩
撮影:髙橋耀太