巨大カンパニーのビルに呼ばれたベンチャー企業の社員たち。もらったIDカードを首にぶら下げ、奥へ進むと、重厚なゲートが立ちふさがる。カードをかざしてゲートを開ければ、さらにその先にはまたゲートが。次々とゲートを開けて進んでいくのだが…。

「ビルのゲーツ」は、劇団・ヨーロッパ企画がスーツ姿で繰り広げる、雪だるま式リフレインが特徴的な作品です。物語は、カードリーダーでゲートを開ける試練が次々とシビアになっていく中で進行します。社員たちの本来の目的は次第に見えなくなり、トラップのクリアに全力を注ぐ様子が描かれています。この作品は、あたふたとした状況の中での試練の連続と、その中での社員たちの奮闘を描いており、観る者を引き込む力があります。