立川談慶「井戸の茶碗」～国立演芸場独演会　国立演芸場 2018年

正直者なくず屋の男は、ある日、粗末だが品のいい娘に呼び止められた。浪人宅に招き入れられ、仏像を200文で買い取ることに。仏像をかごに入れて歩いていると、ある邸宅の若い家来が現れ、仏像を300文で買っていった。家来が買った仏像を洗っていると…。

「立川談慶「井戸の茶碗」～国立演芸場独演会　国立演芸場 2018年」は、古典落語の代表作「井戸の茶碗」を立川談慶が滑稽かつ愉快に演じる作品です。物語は、事態が大事になってあたふたするさまから最後のオチに至るまで、とにかく楽しい人情噺が展開されます。登場人物は善人ばかりで、その実直な振る舞いを聞いているだけで心地よさを感じます。観客は、立川談慶の巧みな話術とキャラクター達の人間味あふれるエピソードに引き込まれ、笑いと共感を味わうことができます。