奇麗な、悪

映画「奇麗な、悪」は中村文則の小説「銃」に収録されたエピソード「火」を原作とした映画です。

ある女性が以前診療してもらった精神科医院に辿り着いて、自身の過去の出来事を語る姿が描かれていきます。

映画では主演の瀧内公美が、精神科医に語り掛けるように1人で喋り続ける映像になっています。

独特な狂気の中で主人公の衝撃的な過去に聞き入ってしまう作品です。

あらすじ

精神的に不安定な状態で街を彷徨う一人の女。たどり着いたのは、かつて通った無人の精神科医院だった。誰もいない診察室で、彼女はリクライニングチェアに身を預ける。

やがて、自身の過去について語り始める。それは、幼少期にカーテンに火を放ったという衝撃的な出来事からであった。

「今日は、全部話す」と、静かに決意した女。現実と妄想であいだを揺れながら、長く閉ざしていた記憶の扉を開けて、自らが犯した罪に向き合っていくのであった。

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