ヒックとドラゴン(2025)


「シュレック」「野生の島のロズ」「ボス・ベイビー」などを送り出してきたスティーブン・スピルバーグが創業したドリームワークス・アニメーションの代表作「ヒックとドラゴン」を実写映画化したアクションファンタジーアドベンチャーです。
長年の間、バイキングの一族とドラゴンが争いを続けてきたある島を舞台にして、鍛冶屋で修行中の心優しいバイキングの族長息子、少年ヒックと傷ついたドラゴンとの交流が始まり、バイキングの島の未来を大きく変えていく姿を描いています。
監督・脚本・製作・製作総指揮は、「リロ&スティッチ(2002)」などのアニメシリーズ版も手がけたディーン・デュボアがメガホンを取ります。
今作は日本で2025年6月13日公開。
製作費は、1億5,000万ドル。
北米での興行収入は、約2億7,000万ドルと大ヒットしました。
アニメシリーズの2010年の「ヒックとドラゴン」は、製作費が1億6,5000万ドルで、全世界で約4億9,480万ドル、北米で約2億1,750万ドル、日本で約9億円。
2014年の「ヒックとドラゴン2」は、製作費が1億4,5000万ドルで、全世界で約6億2,100万ドル、北米で約1億7,770万ドル、日本では一般劇場未公開。
ゴールデングローブ賞を受賞した映画が日本未公開となる前代未聞の事態となりました。
2019年の「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」は、製作費が1億2,9000万ドルで、全世界で約5億2,400万ドル、北米で約1億6,090万ドル、日本で約2億6.300万円。
アニメシリーズは、全世界や北米では大ヒットするのですが、なぜか日本では劇場でヒットしませんでした。
実写で、より広く世の中に広がり、この面白さが伝わっていけばいいのですが。

アニメ版の3部作は非常によく出来ていて、洋画のアニメの中ではかなり面白いシリーズだと思ってます。
観ている間、ずっとワクワクしてしまいます。
子供向けの作品ではありますが、大人が観ても全く問題ありません。
シンプルなストーリーで、ありがちな王道展開な内容ではありますが、そのわかりやすさが老若男女問わず頭を空っぽにして単純に誰にでもどの世代でも楽しめる作品になっています。

アニメをほぼそのまま実写にしているので、ストーリー自体は基本的には同じです。
展開もだいたい同じなので、アニメ版を知っている方には、そこら辺の新鮮味はないと思います。
作品に込められたメッセージも同じです。
でも、今作の実写版は大成功していると思います。
もう迫力が全然違います。
圧巻の映像体験が出来ます。
実写ならでは質感もたっぷりあるし、重量感も空気感もアニメ版とは異なっています。
アニメ版を知っていても、十分過ぎるほど楽しめます。
正直、総体的に見てアニメ版を遥かに超える出来だったのではないでしょうか。
とても素晴らしい痛快なアドベンチャーエンターテイメント作品に仕上がっています。

アニメ版よりより深く描かれているところもあります。
ヒックのドラゴンハンターとしての訓練はサラッと終えることなく、しっかりと心身ともにグングン成長してく姿を描いています。

ドラゴンのトゥースとのコミニケーションを取り、心を通じ合わせて行く様は、観ていて顔がニヤついてしまいます。
そのヒックの成長する過程の構成の見せ方がとても楽しく面白い。

キャスト陣のそれぞれのキャラクターもみんあ魅力的に描かれています。
ヒック役のメイソン・テムズもひ弱さもあり、でも力強さもあり、誠実さもしっかりと表現出来ています。
アニメ版からバイキングのリーダーの声の出演をしているジェラルド・バトラーは、実写になってもかなり石頭ですがナイスな配役。
ジェラルド・バトラーにぴったりないつもながらのリーダーぶりがよく似合っています。

そして今作の大きな魅力のひとつに、ジョン・パウエルの音楽の力があります。
アニメ映画シリーズも全てジョン・パウエルの音楽でした。
実写化された今作も、ジョン・パウエルで、しかもアニメ版と同じテーマ曲をふんだんに使用しています。
ここぞという時に、テーマ今日がかかってテンション爆上がりになります。
映像にぴったり以上にハマっているメインテーマが流れると、もうワクワクが止まらなくなります。
音楽聴いているだけで泣いてしまいます。
これぞ、映画音楽という感じで、とても素晴らしい楽曲になっています。

エンドロール後に一瞬だけ映像があるので、最後までご覧くださいね。

なぜこんなに、日本だけヒットしないのか不思議でなりません。
是非、たくさんの人に観てもらいたい作品です。

【書いた人】
映画大好きroninです。
年間、劇場など新作を350本前後、その他配信などで約700本以上の映画を観ています。
ラジオドラマを数本、映画のシナリオや企画も執筆しています。
たまに映画のトークイベントやラジオにも出演。
映画検定2級。
アメブロで映画のブログやってます!
https://ameblo.jp/roninfilms/



制作国

アメリカ

作品カテゴリー

映画

公開日

2025年9月5日

作品ジャンル

ファンタジー・アドベンチャー

公式サイト

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あらすじ


臆病な少年と傷ついたドラゴン。
彼らの信じ合う勇気が、世界を変える。
何世代にも渡り人間とドラゴンが戦いを続けているバーク島で暮らすヒックは
ある日伝説のドラゴン、ナイト・フューリーと運命的な出会いを果たす。
トゥースと名付け、友情を育む中で、ドラゴンと共生する方法がないか模索していくが
ある古代の脅威が世界を危機に陥れ…。



レビュー 1件

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2025.8.29

ユーウォッチ編集部/20代/女性

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試写で拝見しました!映像がとても美しく、ドラゴンの背中に乗って飛んでいるシーンはすごく臨場感があり一緒に飛んでいるような感覚になりました!また、物語もとても感動し5回ほど泣きました…!音楽も素晴らしかったので(公開したら)ぜひみてほしいです!!


キャスト

【出演】
メイソン・テムズ ニコ・パーカー ジェラルド・バトラー ニック・フロスト 
【スタッフ】
監督[ディーン・デュボア] 製作[マーク・プラット] アダム・シーゲル 


予告動画


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