バレリーナ:The World of John Wick


「ジョン・ウィック:パラベラム」に登場した復讐に燃える舞踊家・暗殺者の“バレリーナ”を主人公にした「ジョン・ウィック」シリーズ初となるスピンオフ作品です。
時系列は「ジョン・ウィック:パラベラム」と「ジョン・ウィック:コンセクエンス」の間の物語となっています。
監督は、「アンダーワールド」シリーズ、「ダイ・ハード4.0」や2012年の「トータル・リコール」などのレン・ワイズマンがメガホンを取りました。
出演は、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のパロマを演じたアナ・デ・アルマスが主人公イヴを演じました。
また、ジョン・ウィック役の「マトリックス」シリーズや「スピード」などのキアヌ・リーブスをはじめ、「アーニャは、きっと来る」や「ティンカー・ベル」シリーズなどのアンジェリカ・ヒューストン、「ゴジラVSコング」などのランス・レディック、「ヘルボーイ」などのイアン・マクシェーンが「ジョン・ウィック」シリーズから続投しており、『ウォーキング・デッド』などのノーマン・リーダス、「ヘレディタリー/継承」などの大御所ガブリエル・バーンらがこのスピンオフから新たに参戦しています。

最初にシリーズの世界観の説明をしていないため、今作が初見の方はちょっと入りにくかもですが、シリーズのファンはきっと喜ぶ仕上がりだと思います。
アクションは、相変わらず激しく、最高級のバイオレンスです。
「ジョン・ウィック」シリーズ同様、殺し方も死に方もいいです。
今作では、いや、今作でもガンガンに死にまくります。
グロもそれなりにあるし、この手の作品が好きな方はかなり楽しめるんじゃないでしょうか。
スピンオフというより、「ジョン・ウィック 女性殺し屋版」と言う方がしっくりくる言い方かもしれません。

展開的にはアクションがメインで進行する…というか、もうずっとアクションで、ずっと色々と撃ちまくっています。
話はザックザク進んでいきます。
余韻を感じさせない展開の仕方。
これは逆にいいのかもしれないです。
「ジョン・ウィック」シリーズらしい雰囲気がバッチリあります。

こういうアクション中心の作品なので、ドラマ的には少し厚みを感じないところもあります。
ちょっと脚本が弱い感じがしますが、この手の作品にあまり厚みはいらないですかね。
プロット的には斬新ではないものの、殺し殺されのブレない展開は、観ていて爽快感さえあります。

いつもセクシーなアナ・デ・アルマスはそれを抑えて、アクションシーンに徹しているのがいいですね。
それに、このシリーズは、やはり闘い方がアイディアいっぱいで面白いですね。
火炎放射器VS火炎放射器で殺していくところは、テンション上がります。
さらには火炎放射器VS放水ホースの殺し合いも面白い。
日本刀も出てきます。
これが「ジョン・ウィック」シリーズの最大の醍醐味ですね。
敵が殺されるシーン、殺すシーンにこだわりが見え、観ているこちらはテンション上がり爽快感をたっぷり感じるシリーズ。
人を殺す、人が殺されるのを見て、爽快感を感じるなど、なんか自分の精神状態がおかしくなっているのではないか?とも思えたりするのですが、その非日常や非現実的な感覚に浸れるのも、このシリーズの魅力です。

音楽も「ジョン・ウィック」シリーズで使われていたスコアが今作でもあったり、コンチネンタル・ホテルもちゃんと出てくるし、あの人もちゃんと登場したりします。
とにかく、様々な殺し方で敵を殺しまくるというところは、スピンオフになってもブレていないのが最高にいいですね。

劇場公開時の興行収入は、北米では約7,500万ドル付近と、ちょっと期待外れな感じでした。
日本では、約4億円程度という結果になってしまいました。
ちなみに、2014年の「ジョン・ウィック」は、製作費2,000万ドルで北米で約4,300万ドル、全世界で約8,876万ドル、日本で約3億3,1000万ドル。
2017年の「ジョン・ウィック:チャプター2」は、製作費4,000万ドルで北米で約9,200万ドル、全世界で約1億7,150万ドル、日本で約3億1,5000万ドル。
2019年の「ジョン・ウィック:パラベラム」は、製作費7,500万ドルで北米で約1億7,100万ドル、全世界で約3億2,100万ドル、日本で約5億4,0000万ドル。
2023年の「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は、製作費1億ドルで北米で約1億8,650万ドル、全世界で約4億2,900万ドル、日本で約10億4,0000万ドル。
と、日本での成績は苦しいですが、それ以外ではすっかり人気シリーズになっています。
ですが、客層がちょっと偏っている感じです。

【書いた人】
映画大好きroninです。
年間、劇場など新作を350本前後、その他配信などで約700本以上の映画を観ています。
ラジオドラマを数本、映画のシナリオや企画も執筆しています。
たまに映画のトークイベントやラジオにも出演。
映画検定2級。
アメブロで映画のブログやってます!
https://ameblo.jp/roninfilms/



制作国

アメリカ

作品カテゴリー

映画

公開日

2025年8月22日

作品ジャンル

アクション・バトル

公式サイト

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あらすじ


孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成するロシア系犯罪組織:ルスカ・ロマ。
裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。
組織に背き、1000年の長きにわたって続く暗殺教団の存在にたどり着くイヴ。
しかし、彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…
果たしてジョン・ウィックは敵か味方か?最強の殺し屋と対峙したイヴの選択とは?



レビュー 1件

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2025.9.12

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4.5

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ジョンウィックの世界観が継承されていて、迫力ある展開と決して負けない主人公イヴの強さがカッコ良かったです。できれば前作の続き、カインに復讐をしようとするアキラの世界も観てみたいものです。


キャスト

【出演】
アナ・デ・アルマス ノーマン・リーダス アンジェリカ・ヒューストン ガブリエル・バーン イアン・マクシェーン キアヌ・リーブス  
【スタッフ】
監督[レン・ワイズマン]  


予告動画


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