ーオーディションでは、150人以上の中から満場一致で選ばれたそうですね。
庄司:マネージャーさんから合格の連絡をいただいて、2人で喜びを分かち合いました。
ただ、まだ『仮面ライダーガヴ』(2024)も並行して走っている、とても大切な時期でもあったので…。スケジュールの大変さと、それ以上に注目度が一気に高まることへの緊張感が押し寄せてきました。
なので、「ここはしっかりと取り組もう」と。
少し時間が経って両親にも伝えたら、「本当か?」ってなってました(笑)。
でもやっぱり、安心してくれていました。僕はまだ、お仕事の量に波がある中で生きていて…。そんな状況を陰ながら心配していたと思います。
両親は芸能界と全く関係ない職業だし、父方・母方も含め、表に出る仕事に従事した方は誰もいない家系なので…。個人事業主ということに対しての不安感と、もう25歳だし、「本当に大丈夫か?」って。
そんな中で新しいお仕事が決まった、しかもとてもいいお仕事らしいじゃないかということで(笑)、喜びもありつつ安心してたんじゃないかな、と思います。
ー前回のインタビュー(2024年12月)では、「3年以内に主演を目指したい」とおっしゃっていましたね。そこから1年足らずで、今回準主役というポジションですが、いかがですか?
庄司:そっか、そんなこと言ったな(笑)。
本当に幸運なことだと思うんですが、風間さんがすごくリードしてくださって。そんな風間さんの主演としての振る舞いや演技の質の高さを間近で学ぶことができて、改めて自分はまだまだ主演には遠い位置にいると感じました。
もちろんこれからも主演は目指していきたいんですが、番手に関係なく自分の役割はグラデーション的に変わっていくので、与えられたポジションでやれることを探すことは大切にしたいな。
『魔進戦隊キラメイジャー』(2020)でデビューした時も、『サワコ〜それは、果てなき復讐』(2022)、『君とゆきて咲く〜新選組青春録〜』(2024)、『仮面ライダーガヴ』も今回も、全部自分に求められることは違っていて。新しい役に出会う度に向き合っていく必要があるんだと思います。
ー風間さんからはどんなことを学びましたか?
庄司:多岐にわたり、現場における全てですね。やっぱり一番はお芝居。表現者として考えることの深さと、バランスのとり方がとても上手な方でした。
運動で上手な人と一緒にやると、引っ張られて自分も上手くなる現象あるじゃないですか?あの感じがよくありました。
“おっ、今のお芝居はうまくできたかも”って思う瞬間があるんですが、家に帰って「いや、あれはどう考えても風間さんのおかげだ」って(笑)。
間違いなく俳優人生における起点になりました。今後出会う作品や役に向かう姿勢が、これまでよりいろんなことに目を向けられような気がしています。

ー慶司の双子の姉を演じた、宮澤佐江さんと横山由依さん。共演した感想を教えてください。
庄司:僕は99年生まれなので、小学校高学年ぐらいがいわゆるAKB全盛期。おふたりとも存じている方だったので、ご一緒することに「えーっ」という驚きはありました(笑)。
ただ、そんなバックグラウンドは関係なくひとりの役者をやっている人間として、とても尊敬できる方々です。
原作で慶司に双子の姉がいるという描写はあるんですが、実際に絵として描かれることはないんです。それって、実写化にあたってすごく難しいキャラクターですよね。
やっぱり原作ファンの方はどう実写として出てくるか気になるだろうし、僕自身その気持ちはとてもわかるので…。
でも、おふたりはすごく自然に慶司の姉として立っていて。お芝居をしている間も、オフの時も、素敵な人間性が垣間見えました。
ー今回のドラマを通じて、恋愛や人間関係において考えが変わった部分はありますか?
庄司:人のいいところにすごく目がいくようになりました。
温かい作品の力もありますし、風間さんや高山璃子さん(宇多川茜役)がポジティブなエネルギーを広げていく力をすごく持っていて。
僕たちキャストに対してはもちろん、美術部や、照明部、撮影部、メイク部の方々にもすごく目が届いていて、「今日の〇〇がとっても素敵だね」とか「あれがとてもよかった」って、伝えてらっしゃるんです。
そうやって具体性をもって言葉にするって、実はけっこう難しいじゃないですか?僕もぜひ見習いたいと思いますし、そんな素晴らしい方々と過ごした時間はきっと今後の大きな財産になると思います。
僕もなるべくハッピーな現場にしたいなと思って、みんなとおしゃべりするようにしていました。裏ではきっと大変なこともたくさんあったと思うんですが、現場に立っている間はみんなすごく温かくて、楽しい時間でした。

ー今回の作品は、海外の方にも届くのでは。
庄司:どんな方が観ても温かい気持ちになれる作品なので、世界中の誰に対しても素敵な時間が届けられると信じていますし、そうなったら嬉しいです!
ー仮面ライダーファンの方もご覧になると思うので、一言いただけますか?
庄司:戦いません。敵が出てきません!(笑)
でも、誰もが共感できる時間や瞬間がたくさん詰め込まれていて、皆さんの日常にそっと寄り添える作品です。本当に日常に溶け込むような、あたたかくて、そしてもどかしいドラマです。
特殊なベルトをつけていたり、プリンになったりとかはしないんですけど(笑)、十条雀と田中慶司という人間の、とても綺麗な人間愛をぜひ観ていただければ嬉しいです。
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