キキ
20代/女性
3 件のレビュー
2.0
シャロン・ストーンが演じる、氷のように冷徹で炎のように情熱的なミステリー作家キャサリン・トラメル。その圧倒的なカリスマ性は、映画史に残る「ファム・ファタール(魔性の女)」像を確立しました。特に有名な警察での尋問シーンは、台詞だけに頼らない緊張感とキャラクターの支配関係を巧みに描き出し、今なお語り草となっています。 ポール・バーホーベン監督の挑発的でスタイリッシュな映像と、ジェリー・ゴールドスミスの官能的で不穏な音楽が完璧に融合。誰が犯人なのか、何が真実なのか、観る者を巧みに翻弄する脚本と解釈の分かれる結末は、今観ても色褪せないスリルと議論を呼び起こす、90年代を象Gする危険で美しい傑作です。
2025.06.28 投稿