「20世紀少年」は浦沢直樹さん作の漫画で、1999年〜2006年にかけてビッグコミックスピリッツにて連載されました。
単行本は全22巻。
漫画のほか映画化もされています。
ここでは、漫画「20世紀少年」最終回のネタバレや読んだ感想などをご紹介していきます。
【漫画 20世紀少年】最終回22巻あらすじ
世界中を巻き込み虐殺を繰り返しながらその罪をケンヂに着せ、世界大統領となったともだちはすべてを告白し、世界を滅亡させると予告します。
東京は大混乱に陥り、人々はウィルスを回避しようと戸締りをして外に出ないようにしていました。
カンナたちはケンヂが生きていることを知り、また多くの市民がケンヂの歌を心の拠り所としていることに気が付き、音楽祭を開催することを思いつきます。
東京にはケンヂたちの幼馴染も集結し、いよいよともだちに対して最後の戦いを挑む準備を進めていました。
そんな中、ともだちはウィルスを散布するためのUFOやロボットを操り、ケンヂたちに復讐をしようとします。
ケンヂはともだちと対峙し、懺悔をするようにともだちに話しはじめるのでした。
【漫画 20世紀少年】最終回22巻ネタバレ
これまで世界の救世主として日本を支配していた「ともだち」は自らの悪事を告白し、さらにUFOからウイルスを散布することで世界を滅ぼすことを予告します。
ともだち政府によって壁で囲まれ、地球防衛軍がはびこる東京では大混乱に陥り、暴動は鎮圧され人々は屋内へとこもるしかないのでした。
ケンヂの姪であるカンナは唯一安全な場所である万博公会場へ住民を避難させるために放送局へと向かい、ケンヂの幼馴染であるヨシツネたちは市民らとともに、ともだち政府への反乱を画策します。
カンナは放送局で、かつてともだちのもとで暗殺者をしていた13番と出会い、ともに戦うことになります。
13番と一緒にいたラジオDJはケンヂの持ち歌を収録したテープを持っており、彼はケンヂの幼馴染であるコンチなのでした。
カンナはその曲を聞いてケンヂが生きていることを知り、万博会場で音楽祭を開催して人々を集めることを計画します。
一方、ケンヂの幼馴染であるマルオはともだちが散布するウィルスのワクチンを持って東京へ向かっていました。
しかし東京へ入るための壁には地球防衛軍の姿があり、銃弾を浴びせられた彼らは逃げるように下水道へと入り、そこで多くの孤児たちに出会います。
孤児たちを保護していたのはサダキヨで、彼はオッチョが作ったという壁に打ち込まれた杭まで案内し、マルオたちが東京へ入るための手助けをするのでした。
ともだちがウィルスを散布するUFOを打ち落とすためのロボットが秘密裏に開発されていましたが、市民による反乱作戦を前にロボットは暴走を始めます。
ともだちはリモコンを使ってロボットを操っており、住民は逃げ惑うしかありませんでした。
そんな様子を見て東京へたどり着いていたケンヂはロボットの方へと向かっていきます。
その先でマルオたちと合流し、ケンヂはともだちにいざなわれるように、かつて自分たちが暮らしていた町にそっくりな場所へと連れていかれるのでした。
暴走したロボットをオッチョが止めようとしますが、ロボットは止まることはなく、カンナのいるアパートの前までやって来ます。
過労で倒れてしまったカンナが目覚めるとそこにはロボットの姿があり、かつて見た光景を思い出して不思議な力でロボットの動きを止めます。
その隙にオッチョはロボットを手動に切り替え、集中力を研ぎ澄まして空に浮かぶUFOを2機打ち落とすのでした。
ケンヂはともだちのもとへとたどり着き、すべての原因が子ども時代の自分にあることを話し、ともだちに謝ります。
UFOのコントローラーを握るともだちをサダキヨが止めに入ったとき、ともだちやケンヂの上空にあるUFOへ13番の操縦するヘリが特攻をしかけ、ともだちは落ちてきたUFOの下敷きになってしまうのでした。
万博会場にはロボットから避難してきた人や、広告を見て集まった多くの人々があふれ、ケンヂの歌を心待ちにしていました。
そこへケンヂが現れ、かつてのバンドメンバーとともに演奏を披露すると、カンナと抱き合って再会を喜び合うのでした。
【漫画 20世紀少年】最終回22巻を読んだ感想
これまでに登場した人物が多く登場し、最後の決着がつくのだなという雰囲気が感じられる巻となっています。
救世主として崇拝していたともだちが、真逆の存在だったことで人々は信頼するものを失い、そんな中で世界を救おうとするカンナたちが最後に頼ったのがケンヂであり、音楽であったというところに、熱いものを感じました。
また死んだと思われていたサダキヨが実は生き残っており、孤児たちの世話をしているという描写も、かつての幼馴染でありケンヂたちの仲間であったモンちゃんを手にかけてしまったことに苦悩していた彼が救われたようにも見えて、人間の心を感じました。
子ども時代のちょっとした出来事が、人によってはずっと心に残ってしまうような大きな出来事になっているというのは、現実の世界であっても誰もが経験するような感情でもあり、かなりSFチックな作品ながら共感できる部分も多い作品だと思います。
【漫画 20世紀少年】関連作品など
「20世紀少年」は漫画だけでなく唐沢寿明主演で3部作として2008年から映画化され、話題となりました。
3作目となる「最終章 ぼくらの旗」では結末が原作とは異なるものになっており、原作ファンだけでなく多くの人が楽しめるものとなっています。
また原作漫画は「20世紀少年」に続き完結編となる「21世紀少年」が上・下巻にわたり発売され、20世紀少年の結末を補完するような形ですべての結末が描かれています。
【漫画 20世紀少年】最終回22巻ネタバレ感想まとめ
「20世紀少年」は浦沢直樹さん作の漫画で、1999年〜2006年にかけてビッグコミックスピリッツにて連載されました。
単行本は全22巻。
漫画のほか映画化もされています。
