漫画 約束のネバーランド 全巻セットは電子書籍で無料で読める?最終回ネタバレについて

漫画・本紹介
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白井カイウさん作の漫画「約束のネバーランド」は、週刊少年ジャンプ2016年35号〜2020年28号まで連載。

単行本は全20巻・話数は全181話。

漫画の他アニメ化(第1期・第2期)もされています。

このページでは、「約束のネバーランド」の最終回20巻ネタバレや読んだ感想、無料で読む方法などをまとめています!

そして結論を先に述べると、「約束のネバーランド」の最終回20巻は無料で読むことができます。

U-NEXTというサービスに無料会員登録すると600円分のポイントがもらえるので、このポイントを活用することで「約束のネバーランド」の最終回20巻を無料で読むことができます。

※U-NEXTでは「約束のネバーランド」の最終回20巻が459円で配信されています。

約束のネバーランド20巻 ネタバレ

窮地に立たされたピーターは食用児に追い込まれ顔面蒼白で何か策を打とうと死に物狂いになります。

シスター達に追われ言葉使いが荒々しくなり、鬼に援軍を求めますが食用児側が外橋を壊したため行けず。

それにピーターは怒り暴言を吐き鬼と関係が悪くなろうとお構いなしの必死さでした。

システムが復旧しない限りピーターに撃つ手はなく、焦る中で王都から一本の連絡が入ります。

シーンが変わり、処刑が行われる民衆のいる場面に切り替わります。

ソンジュとムジカがいざ処刑されるという場面で、ムジカもエマに罪悪感を残し諦めていたその時です。

民衆の後ろからある者が現れ、それに気づく民衆は驚きざわつき出します。

その正体が死んだと思われていたレウウィス大公でした。

肩に乗った猿鬼も健在です。

行方不明とされていたレウウィス大公を見て処刑を施す鬼も内心驚くも片膝をつけかしこまります。

「王族の留守中に随分と偉くなったものだな 5摂家の家来衆如きが」と5摂家達を一蹴します。

そして民衆の前で「これが邪血だ これが病毒と恐れ忌み嫌われた邪悪な血ー」とソンジュを傷つけ出た血を民衆の前で飲み始めました。

すると民衆は汚れたちを突如飲み始めたレウウィス大公に驚きます。

レウウィス大公は堂々と「あれは我が姉レグラヴァリマの出任せだ」と邪血は病毒ではない事を公言しました。

さらに邪血を飲めば人間を食わずとも退化を免れるという本当の力の説明や「邪血」と呼び民衆を騙し支配していた事実も全て白状しました。

よってソンジュとムジカは「民を救わんとする英雄なのだぞ」と真の賊とは女王・5摂家である事を公言し立場を一気に逆転させる発言をします。

結論。、レウウィス大公が命じたのは「ムジカの処刑は中止」「国賊 現政権幹部を捕獲」との事でした。

ピーターは「そんな」と膝が崩れ落ちます。

王都まで落ちたことで全て打つ手がなくなりピーターは敗北感からしゃがみ頭を抱えます。

その時、目の前にエマが現れます。

鬼のボスと直接”約束”を結んだ張本人が現れたことでピーターは「こいつだ”エマ”さえ殺せば」と”約束”の破綻を狙い、王都も崩れ良い未来のないピーターは最後にエマたちの未来をぶち壊すことを企むのでした。


逃走を続けるエマ達はとうとうピーター・ラートリーと対峙します。

銃を構えるエマに対して彼は両手を挙げているが腕にはナイフを隠しています。

「頼む撃たないでくれ」や「何でもする だからお願いだ 撃たないでくれ」という言葉と裏腹に、数々の失態で生きる未来のないピーターはエマ達との道連れに持ち込もうとしています。

一歩二歩とじわじわと距離を詰めていくピーターに対しエマは「あなたを殺すつもりはない 私たちはあなたと話をしに来たの」と発言し、ピーターは「は?」と呆気にとられます。

エマはそのまま「私たちはラートリー家にいかなる報復も攻撃もしない だから食用児の自由を認めて欲しい」と続けます。

そこに甘さを感じたピーターはシメシメと距離をさらに詰め始めます。

仲間に「ピーターを許す」事を告げた時は反対する者もいました。

それは、エマ自身もラートリー家に復讐しないのはかなり我慢のいることでした。

ユウゴやルーカスが殺されノーマン達(研究対象)にした非道な事、狩庭や農園のシステムを作った事その全ての元凶が目の前に存在していますが、エマは感情を押さえ込みあくまでも対話を始めます。

憎み恨み殺せばまた敵討ちを取りにくるという連鎖、エマは憎い相手を殺しても解決しない事をよく知っていました。

本来の目的(笑って暮らせる自由になる)を優先するためにエマは「ピーターを許す」という決断をしてそれは作戦の段階で仲間にも納得させました。

エマはピーターに対して話を続け「立場が違うから争って貶めて憎みあってでもそれぞれの立場を差し引いたらそうやって考えたら本当はみんな憎み合わなくてもいいんじゃないかな」と。

そして「あなただってあなたの正義で二世界を守ってきたんでしょう?」とエマはピーターにも共感をします。

ピーター・ラートリーは生まれて来た時からこの世界の調停役を背負わされていた人物であり、エマとは敵対する立場ですが、その立場さえ無くせば「同じ囚われ者」という事でエマは何と

「一緒に生きよう ピーター・ラートリー」とピーターも人間の世界へ連れて行こうと手を差し伸べました!


ピーター・ラートリーは未だ幼い頃の自分を思い出していました。

ラートリー家が”世界を守る”素晴らしい家系だと信じ切っていた頃でした。

その時の当主がピーターの兄・ウィリアムだった為、ピーターは兄を「一番の英雄」と誇りに思い尊敬していました。

そしてピーターは兄を生涯をかけて支えていくために生まれて来たのだと思っていました。

そんなある日。

ウィリアムがある記録を見つけました。

ウィリアムは「何という事を」という言葉と共に顔面蒼白に陥ります。

記録の内容は初代ユリウスの行った内容とその懺悔であり誰にも見つけられず何百年も隠されて来た記録でした。

それを掘り起こしてしまったウィリアムはこれまでラートリー家に教わった美談とは全く異なった事実であり、真の一族の正体に気づき絶望を抱きます。

ウィリアムはその日を境に変わりますが、同じ記録を読んだピーターは「素晴らしい」と感じました。

世界の為に友を犠牲にできる崇高な使命の賜りし一族であることを告げるピーターに対しウィリアムは今の自分の立場が”罰”で”呪い”だった事を告げます。

価値観が分かれ二人の間に溝ができた瞬間でした。

それからの二人の行動は、ウィリアムは食用児に助け舟を出すようになり、ピーターは兄に代わり当主になり「兄は裏切り者だ粛清する!!」と資格を放ちます。

やがてウィリアムの殺害は成功します。

ウィリアムは笑顔で「ピーターにすまないと伝えてくれ」と言って死にました。

その言葉を伝言されたピーターは膝をつき兄の亡骸を抱きしめて大号泣します。彼は10代半ばまで成長していました。

ピーターは「兄さんの分まで必ず”使命”を全うする』と心に決めます。

そしてページは現在に戻り、「自由になろう」と言われピーターは困惑します。

自らの意思と反発する心に揺さぶられ、葛藤しますが最後は観念した様な表情を浮かべます。

ピーターは「コードSolid」僕の叔父にそう伝えるといいと告げ「実物だ 人間の世界で食用児がどこまでできるのか」と隠していたナイフで自らの首を切ります。


喉から大量の血が出る自分に駆け寄る食用児たちが、薄い視界でぼんやりと見えるピーターは「なぜ助ける?」と疑問に思います。

エマやその仲間は必死に止血や処置に励みます。

そんな中ピーターは「もしあなたがGFに生まれていたなら友達になれたのかな?」という絵馬の言葉が幻想になり農園でみんなと遊ぶピーターが描かれます。

そして、否定的に「なれるわけないだろ 断固願い下げだ」と心の中で呟きます。

さらに「お前達が作る新しい世界は僕には眩しすぎる」とついには本音もこぼれ始めます。

エマと約束を結んだ鬼のボスがピーターの心の中らしき情景に現れ「1000年間ご苦労様」と告げます。

賢明な処置も無念に終わり、ピーターは息を引き取ります。

涙を拭ったエマは「見てて」とピーターの分まで意気込みます。

ママ・イザベラやシスター達と合流したエマ達は「人間の世界へ行こう」と告げます。

エマの「食用児全員で人間の世界へ行きたい」という約束は当然イザベラやシスター達も含まれているのです。

それを聞いたイザベラやシスター達は困惑し感謝するも罪悪感からここに残る事を告げます。

そこでレイが「ごちゃごちゃうるせー」と強気に一蹴し悔いがあるなら生きて人間の世界で晴らせと説得します。

「生きてこそ償える罪も晴らせる悔いもある」

「だから行こう 大人達も」とレイならではの説得力で、これに感銘を受けたイザベラ。

「ごめんねありがとうみんな」と納得し子供達を抱きしめて大号泣します。

エマが「あと少しやる事を全部片付けたら必ずGFに戻ってくる」と告げ、イザベラもフィル達を鬼から守り事を約束します。

連携が取れたエマ達は、次はシスロからの連絡がノーマン に届きます。

それが王兵の動きがおかしく不審になったとのことでした。

敵が増援し攻めてくると思ったが、シスターの一人から渡されたモニターを介して耳にたのが「通達 全国民へ王都から伝令ー」とのこと。

映像を目にしたエマは思わず「え?」と驚きます。


「全国民に伝えよ!!現政権は解体!」

エマがモニター越しに見たその者はレウウィス大公でした。

女王の幹部や5摂家家臣団及び四大農園責任者は直ちに逮捕される事となりました。

さらに、今後は全ての民に”邪血”を分配し飢えや退化に苦しまずに済むことが約束されました。

そしてこの変革を機に農園の廃止案がなされました。

この廃止案には鬼の民衆はどよめきました。

レウウィス大公は農園があったせいで、元々の”約束”である「世界を棲み分け狩らぬ」の関係が歪みことの発端であると説得します。

また、人肉の供給を王政がコントロールしていた為、民衆の生死や知能水準が握られていた事にも言及しました。
すると、民衆の中から「確かに」「邪血をもらえるなら」と納得の声がちらほら聞こえます。

人肉は食べたいと反論する鬼もいます。

その中で、農園を残すと人肉は食えてもまた、それを餌に民衆を縛りコントロールするものが現れる事を危惧する鬼もいて民衆はうろたえます。

再びレウウィス大公が「我々も今こそ解放されるのだ 過ちも悲劇も二度と繰り返さない」と後押しし見事に民衆の気持ちを一つにしました。

一致団結した民衆は「農園廃止だ!新時代万歳!新王レウウィス様万歳!!」と拳を挙げて大きく叫びました!

その後レウウィス大公は新王になる事を拒否し、一気に興ざめして崩れる民衆達ですが、レウウィス大公は話を続け、新しい時代には新しい王だと言ってムジカを推薦します!

本人も驚く中で大僧正様も表に現れ、ムジカを推薦しました。

大僧正様の「王だけでなく民も考え動かねば 新しい世界は皆で守りつくり上げるのだ」という言葉の後押しもあり、民衆も納得しムジカ本人も覚悟を決め「新王ムジカ様」が誕生しました!

これを終始見ていたエマ達は感動する者、混乱する者、冷静に考える者様々いましたが、「農園廃止」この言葉を口にして「全食用児自由だ!!」と歓喜に満ち溢れます。

食用児は自由となり追われる身でなくなったエマ達はフィル達の待つGFに駆けつけて感動の再会を果たします!


民衆に認められたムジカが王となり、農園の廃止が決定!!

これで、全ての食幼児が自由になります。

約束を果たすため、再びGFに脚を踏み入れたエマの前にはフィルの姿が。

必ず迎えにくると約束して、農園から脱走したエマを前に

フィルの目からは涙がこぼれました。

ただいま。
おかえり。

そう言葉を交わし、2人は抱き合います。

ドンにギルダ、レイにノーマンも。

仲間たちとの再会を喜ぶフィルは、食幼児の秘密を知りながら、1人農園に残るという過酷な使命をやり遂げたのでした。

涙を流しながら抱き合う子どもたちを見つけたのは、現GFのママ。

彼女はその様子を見て困惑しています。

そこに現れたイザベラは、全ての農園が廃止されたことを伝えました。

ママも子どもたちも全員自由を手に入れたことで、王都の兵が農園を管理する鬼を捕らえていきます。

全てを収め、今までのことを振り返るエマ。

ここまで来られたのは、仲間のおかげだと強く感じます。

もちろん、戦って死んでしまった仲間たちユウゴやルーカスのことも。

やっと人間の世界に行ける!!

そう思いながらエマが顔を上げると背後に鬼が立っています。

歓喜の輪から一転、鬼を見て逃げ惑う子どもたち。

安心しきっていたエマたちは、持っていた銃を手放してしまっていました。

人間の味を捨てきれないその鬼は、目の前の子どもを食べようと襲いかかってきます。

食幼児がいなくなる前に、この場で食べてしまおうと考えているのです。

遠くに置いていた銃のところまで走ったレイは反撃をするために手を伸ばし、エマは仲間を守るため鬼に突っ込んで行きました。

鳴り響く銃声とともに、仲間を庇うエマ!

仲間を抱えて、地面にうずくまるエマですが鬼は襲ってきません。

その状況に戸惑うエマがゆっくりと顔を上げると目の前にいたのはイザベラ!?

エマたちの育ての親であるイザベラは、子どもたちを庇ったのです!

顔面蒼白のイザベラの胸には、鬼の爪が突き刺さっているのでした。


エマを庇い、鬼から守ったイザベラ。

鬼の爪に、胸を貫かれ血を流しています。

今まで多くの子どもたちを鬼の食糧に育てあげたイザベラの行動を見て、疑問を感じる鬼。

身を挺して子どもを守っても、もう遅いと話します。

そんなことで今までのことは許されないと話す鬼は母親になどなれないと断言するのでした。

話を聞き、鬼の言うとおりだと感じるイザベラ。

しかし、彼女にとってそんなことはどうでもいいのです。
今後ろにいる子どもたちを守る。

鬼には指一本触れさせない!!

それだけを考えるイザベラは、両腕で鬼の動きを止めていました。

イザベラに抑えられ、動けない鬼。

レイの撃った弾丸は外れており、今度こそトドメを刺そうとします。

しかし、レイの行動を止めるギルダ。

今撃てばイザベラに振動が伝わり、鬼と共に死んでしまう。

イザベラの実の息子であるレイは引き金を引けませんでした。

その間に、動けない鬼はイザベラから食べようと動き出しています。

イザベラに鬼が食いつこうとした瞬間現れた王都の兵士により、鬼の首が飛びました!!

鬼の爪が抜けたことで、その場に倒れるイザベラ。

彼女の周りには、GFで育った子どもたちが集まります。

ママ!!ママ・・!!!

必死にそう叫ぶ子どもたち。

そんな子どもたちの安否確認をするイザベラは、満足そうに笑いました。

生きて人間の世界に行こうと思っていたイザベラですが自分の死期は分かっています。

イザベラを見つめるエマは、GFでのことを思い出しています。

最初にイザベラが敵だと分かったとき、エマは恐怖しました。

イザベラを敵と認め、農園から脱出するエマですが外で思い出すのは、優しいイザベラの姿ばかり。

なぜなら、イザベラは本気で子どもたちを愛していたのです。

イザベラ自身が農園の中で苦悩していたことは間違いありません。

その気持ちを思うと、子どもたちもイザベラが大好きなのです!!

涙を流しながら、自分たちのママはイザベラだけだと話すエマ。

子どもたちの姿を見たイザベラは、心の底から行きたいと思います。

しかし声が出ない身体が動かない。

もう少しだけと神に祈るイザベラは、最後の力を振り絞って皆を抱きしめました。
〝だぁいすきよ〟

涙を流して、イザベラはそう言います。

最後に、実の子であるレイに謝ったイザベラはそのまま眠りにつくのでした。


GFでママを看取ったエマたち。

そこに現れたのはムジカとソンジュです!!

エマはムジカと抱き合い、再開を喜ぶのでした。

ここまであった出来事をムジカに話すエマは、鬼でありながら協力してくれた〝友〟にお礼を言います。

一方のムジカも、エマたちに出会えたからここまで来られた。

そう話すのでした。

話が途切れたところで、〝約束〟について尋ねてくるソンジュ。

質問に対し、レイは今夜決行すると答えます。

それは、人間の世界への旅立ち。

ムジカは友として、王としてエマたちを見送りたいと話すのでした。

しかし、仲間たちは約束の場所を知りません。

その場所を知っているエマが案内したのはGFの地下!!
まさに灯台下暗し。

エマたちが生活していたGFの地下に、人間の世界への入り口があったのです。

そこにあったのは、金の水に浮いた島。

その島の中央には、さらに下へと続く階段があります。

いよいよ目的が達成されることになった時、1人不安そうなフィルは声を上げました。

それは〝ごほうび〟について。

エマは食幼児全員を人間界に連れて行く〝約束〟をかわしています。

しかし、その代償として何かの〝ごほうび〟を与えなければいけません。

当初指定された〝ごほうび〟は、家族を奪われることでした。

ただ、家族を奪われるとエマの〝約束〟は達成されないことになります。

矛盾が生じたことで出された答えは〝ごほうび〟はいらない!?

食幼児は1000年間、鬼の食糧として奪われ続けてきました。

その1000年間を代償とし、無条件で人間の世界にいけることになったのです。

エマの話を聞いて、話しが美味すぎると話すレイ。

ノーマンもエマを疑って問い詰めます。

2人に問い詰められても動じないエマは、真実を語っているのでした。

多くの困難を共に乗り越えていた仲間たち。

今、皆が手を繋ぎ、エマを先頭に旅立ちます!

金の水が宙に浮き、エマたちを囲んでいく階段。

エマがムジカに手を振った瞬間全ての食幼児が人間の世界に移動しました。

最初に目を覚ましたのはフィル。

仲間たちとともに海岸で目を開けたフィルとともに見えるのは・自由の女神です!!


砂浜で目覚めたフィル。

目の前にはビルが建ち並んでいます!

人間の世界を見て目を見開くフィルは、一緒にいる仲間たちを起こしました。

レイとノーマンも目覚め大喜びする仲間たち。

鬼のいない世界にきた食幼児たちは、人間の世界を見て目を輝かせています。

しかしフィルがあることに気付きました。

エマがいない。

全員がそれを知った瞬間、ノーマンは膝から崩れ落ちます。

エマを捜し回る仲間たち。

ノーマンの隣にいるレイは、自分の失敗を責めています。

やはり、人間の世界に来る代償はあった。

エマの言葉を信じた自分を、レイは大馬鹿野郎と罵るのでした。

一緒に手を繋いで人間の世界に来たはずのエマがいないことで、フィルは涙を浮かべています。

その時フィルの前に、大きな飛行船が現れたのです!

その上に乗っているのは1人の男。

彼の名はマイク・ラートリー。

ピーターが死んだ今、ラートリー家の当主代理を努める人物です。

身構える子どもたちですが、マイクに戦う意思はありませんでした。

むしろ、食幼児たちを保護すると話すマイク。

世界中に散らばった食幼児たちを次々と保護し、人間の世界についての知識を与えてくれたのです。

フィルやノーマン、レイが飛ばされた場所は、旧アメリカ合衆国という場所でした。

人間の世界では大きな戦争があり、その終結後に国境が撤廃されます。

そこで、アメリカ合衆国は〝エリア1〟と呼ばれるようになっていました。

国境がなくなった世界では食幼児たちは受け入れられやすい。

そう話すノーマンは、運が良かったと言います。

しかしノーマンの顔に笑顔はありません。

エマがいないことに、全員が気を落としています。

そんな中、今の状況は関係ないと話すオリバー。

エマがなぜいないのか、どこにいるのかそんなことは関係ない。

どこにいても、必ず見つけ出す!!

子どもたちはそう誓います。

〝鬼ごっこの〟次は〝かくれんぼ〟だと叫び、子どもたちは立ち上がるのでした。

その頃エマは雪山で倒れています。

そんなエマを、何者かが発見しました!


それは〝約束〟の時。

〝ごほうび〟は、きみのかぞく。

エマはそう言われていました。

仲間たちに話したことは、嘘だったのです。

家族を奪われるのかと焦るエマですがその真意はべつのところにありました。

食幼児は全員人間の世界に連れて行く。

その代わり、エマだけは家族と別れることになったのです。

今、雪山で倒れているエマ。

そのエマに、何者かが近づいてきます。

目覚めたエマは、暖炉の前に座らされていました。

エマを救ったのは、1人の老人。

雪山に倒れていた理由を老人が尋ねますがエマの答えは、

〝わからない〟。

〝ごほうび〟の内容とは、エマの記憶でした。

家族を奪うということの意味は、エマの中から家族を奪うということだったのです!!

記憶がなくなり、二度と家族と会えなくなったエマ。

名前も何もかも忘れてしまっています。

老人の家は雪山にあり、春までは外との通信手段がありません。

何も思い出せないまま1ヶ月が経ちました。

時間が経っても、エマの記憶は戻りません。

ただ、エマはある夢を見ます。

それは仲間たちの記憶。

暖かい記憶に包まれたエマは目を覚まします。

何度も見る同じ夢。

そう考えているエマは、あることに気付きます。

おじいさんが、家の外に出ているのです。

後を追ってエマが外に出ると家の外には、たくさんの墓がありました。

それは、戦争で死んでしまったおじいさんの家族たち。

その墓を眺め、エマも家族に会いたいだろうと話すおじいさん。

しかし、記憶にないエマは分からないと答えます。

ただ、身につけていたペンダントを見ると暖かい気持ちになり、涙が溢れるのでした。

月日が経ち、エマは家族の夢を見なくなっていきます。

新たな名前に新たな生活。

春になったことで、エマは人里に降りていました。

記憶をなくしてから初めて見る家や人々に、興奮するエマ。

買い物をしたらすぐに返ると話すおじいさんの後ろについて、走って行きます。

そんなエマの背後で話しをしているのはレイとギルダ!!?


人間の世界に脚を踏み入れた食幼児たち。

しかし、エマだけはどこにいるか分かりません。

ノーマンとレイを中心に、エマを探す食幼児たちですが広い地球上から、たった1人の人間を見つけ出す。

それは、途方もない作業でした。

いくら捜しても見つからず気付けば2年の月日が流れます。

諦めず探し続けても、何一つ手がかりはなし。

これ以上捜すところがない程、彼らは地球上を捜し尽くしていました。

ドンは心が折れかけています。

その時、ギルダはあることを閃きました。

もしかしたら禁制区域にいるのでは?

鬼の世界にいた食幼児たち。

ギルダはその世界のことを思い出し、〝禁制区域〟という言葉を口にします。

鬼の世界には〝禁制区域〟とよばれる地域があり、ムジカとソンジュはそこに隠れていました。

人間の世界でも、地図に載っていない場所があると、ギルダは考えたのです。

ギルダの言葉を聞いたノーマンは地図を取り出し、戦争でなくなった国を捜し出します!!

彼らは再び捜索に没頭し始めました。

〝ごほうび〟によって代償を払ったエマ。

それが彼女の運命だとしたらその運命を覆す!!

食幼児たちはそう心に決めています。

そして、地図にない国を訪れたノーマンたち。

商店街を捜すレイが、また空振りだと呟きます。

ノーマンと合流し、別の場所を捜そうとした瞬間。

〝レイ、こっち〟

レイはそう話す声を聞き、振り返りました。

エマに呼ばれた気がしたレイは、振り返って走り始めます。

そんなレイが走り抜けた店の中にエマの姿!!

しかし、レイはそのまま走って行ってしまいました。

周囲を見渡し、気のせいだと感じるレイ。

諦めて、引き返していきます。

一方、完全に記憶をなくしているエマは、おじいさんと一緒に買い物を続けていました。

そんなエマを見たおじいさんは、あることに気がつきます。

エマがいつも大事にしているペンダントが、なくなっているのです。

どこかに落とした。

そう思ったエマは、ペンダントを捜すために店の外に出ます。

店を出ると、道ばたに落ちているペンダント。

安心したエマがそのペンダントを拾い上げるとそこにいたのはレイとノーマン!!?

「やったーー!!!」

を信じて捜し続けた食幼児たちは、遂にエマを見つけたのです!!

目に涙を浮かべ、歓喜の輪に包まれるエマ。

しかしエマは彼らの記憶がありません。

一瞬にして、凍り付く空気。

皆は人違いだったのかと肩を落とします。

そんな中、エマの記憶喪失にレイは気付いていました。

エマの様子を見て、全てを理解しているレイ。

〝ごほうび〟の代償として、家族を記憶を奪われたという結論に辿り着きます。

〝約束〟を結ぶとき、エマは覚悟を決めていました。

代償が家族の記憶だと知ったとき、自分の甘い考えを聞いてもらう代償だと割り切ったのです。

それに、1番の望みである家族の幸せは守られる。

真実を知り、涙を流すドン。

ギルダやフィルも、ショックを受けています。

そんな家族を見て、エマは怯えているのでした。

重たい空気の中口を開いたのはノーマン。

ノーマンだけは、良かったと呟いたのです。

記憶がなくても、エマが生きていてくれるだけで良かった。

そう感じるノーマンは、今の食幼児たちのことを話し始めました。

家族たちの幸せな暮らしを語るノーマンは、その全てをくれたのはエマだと話します。

その代償に記憶を失ったことも。

エマがいないことだけが心の穴になっているノーマンは、涙ながらにエマに語りかけました。

話を聞くエマは、何も分からず、何も思い出せません。

しかし涙が溢れて止まらないのです。

知らない人たちを前に、記憶が戻っていないにもかかわらずエマの心は満たされていました。

「会いたかったずっと会いたかった気がするの」

涙を流して呟くエマ。

運命に抗い続けた皆の思いが、今繋がります。

忘れても、思い出せなくても、今のエマが昔のエマと違ったとしても。

「一緒に生きよう」

ノーマンはエマの手を取り、そう話します。

エマは笑顔で答えました。

「うん!」

単行本全20巻にて完結となった「約束のネバーランド」

完結したのは随分と前ですが、やっぱりいつ読んでも面白い漫画ですよね!

【漫画 約束のネバーランド】最終回20巻感想 遂に完結しました!!

2016年から連載が始まり、始まった当時から話題だった約束のネバーランド。

目的だった鬼の世界からの脱出に成功したエマたちですが、それには代償がありましたね。

エマは記憶を失い、地球上で最も見つけるのが困難な場所に飛ばされたのでしょう。

簡単に見つかっては、代償の意味がありません。

そんな困難な道のりを乗り切った食幼児たち。

鬼の食糧から、自由を得るまでは壮絶な戦いが続きました。

作品を通して送られていたメッセージは、〝運命に抗う〟ということかもしれません。

決められた人生の全てを覆してきた作中のキャラクターたち。

彼らに比べたら、我々の未来などいくらでも返られる気がします!
最高の完結でした!!

全20巻を無料で読むことはできないものの、「約束のネバーランド」の最終回20巻は無料で読むことができます。