「ペップ・グアルディオラのFCバルセロナ/史上最強と謳われた革命」がついに12月5日に販売になります。本ページでは、現代サッカーを理解するのに欠かせないペップ・グアルディオラ監督とその功績などをまとめており、理解を助けてくれる映像ドキュメンタリーのBlu-ray Disc版も紹介しています。サッカーをもっと深く楽しみたい人必見です。
ここでは、特に注目してほしい人物としてペップ・グアルディオラ監督に焦点をあてて現代サッカーへの理解を深めていきます。
現代サッカーとは
まず、現代サッカーとは何なのかを知る必要があります。人によって定義や理解が異なっていることもあれば、複合的な意味合いを持つこともあり、明確な定義があるわけではないようですが、近年の現代サッカーがどんなスタイルのものかは、昔のサッカーとイマドキのサッカーを比較すると違いは少し明確になります。中田英寿選手もyoutubeなどで語っていますが、簡単にいうとファンタジスタがいなくなってしまい、合理的なサッカーになってしまったという感じです。
【昔のサッカー】
観客に魅せるサッカー
ファンタジスタが目立っていた(R・バッジョ、デルピエロ、ロナウジーニョなどなど)
良くも悪くも遊び心があった
昔のサッカーは観客を魅了するプレイをしている事が多く、遊び心もあり、個々のプレイヤーの魅力が目立つスタイルが多かったように感じられます。戦術的に戦うチームや選手もいましたが、それよりもサッカーの天才にあこがれる人が多かったのは間違いないでしょう。
参考:1966年7月30日:イングランド 4-2(延長) 西ドイツ
※ジェフ・ハーストが、決勝でハットトリックを決めた試合
参考:1986年6月29日:アルゼンチン 3-2 西ドイツ
※背番号10に特別な意味が持たれる事になった試合
https://www.fifa.com/ja/tournaments/mens/worldcup/canadamexicousa2026/articles/world-cup-finals-that-made-history-ja
【現代サッカー】
超合理的で戦略的
データ分析を駆使した戦術
バランス型のフィジカル・ハイスペック選手たち
現代サッカーは勝つことにこだわりが強く、戦術と戦略、データを駆使した勝ちに行く試合展開が多く、観客が見ていて楽しいかどうかは別として、勝つために必要な総合バランス方のフィジカル・ハイスペックな選手たちをチームに入れてチームワークを重視するようなスタイルが印象的です。戦術と戦略がぶつかり合うチーム戦となっています。選手が体に走行距離などを測るためのチップをいれ試合をしていたりするので、すべてデータデータになってしまっているところがあります。ファンタジーがないというところでは「つまらなくなった」とも言えます。
参考:2017年4月23日:FCバルセロナ 3-2 レアル・マドリード
「エル・クラシコ(El Clasico)」
https://www.afpbb.com/articles/-/3126121
現代サッカーは技術も戦術も求められている
現代サッカーでは、強豪と言われるサッカーチームの名前として以下のようなチームがよく知られています。
FCバルセロナ
レアル・マドリード
マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスターシティ
パリ・サン=ジェルマン
リヴァプールFC
ユヴェントス
チェルシーFC
アーセナルFC
FCバイエルン・ミュンヘン
サッカーの大会として有名なFIFAワールドカップ、オリンピック、UEFAチャンピオンズリーグなどでも好成績を残している事が多く、各チームに伝統やスタイル、特徴的な戦い方があるとはいえ、どこのチームでも戦術・戦略を重視するようなスタイルが見受けられます。
各選手の技術力や基礎体力が高いことは当たり前で、持久力、俯瞰力、チームワークスキルなどのほか、相手チームの欠点をついたり、相手チームの選手が苦手とする所を攻めるなど勝ちにこだわった戦い方がさまざまな試合で見られるようになっています。
現代サッカーでは、ジュニア時代から戦術の学習と実践が取り入れられており、チームメンバーとのコミュニケーション、リーダーシップを発揮する力やチームメンバー全員が全体を見通す能力が求められる他、仲間のミスをカバーしたり、相手チームにプレッシャーをかけるタイミングやシーンを瞬時に判断したりするスキルも求められており、総合的な人間力も高くないと現代サッカーではやっていけません。フォワードでも守備をしろという時代になっています。
単独プレーや周囲のモチベーションを下げるような動きをする選手はチームにいらない存在で、仲間たちと協力して鼓舞しあい、助け合って勝利をつかみにいける選手が求められています。
ペップ・グアルディオラ監督のこれまでと人物紹介
ペップ・グアルディオラ監督は、本名はジョゼップ・グアルディオラ・イ・サラ、愛称がペップで、元サッカー選手の頃の名残で、監督になった今でもペップ・グアルディオラと呼ばれることがありますが、正式にはジョゼップ・グアルディオラ監督と呼ぶのが正しいです。愛称がペップなのでみんなペップペップいいます。
選手としての活躍
トップチーム時代にはバルセロナB、バルセロナ、ブレシア、ローマ、アル・アハリ、ドラドス・シナロアなどに在籍し、クラブ時代の成績としては通算378試合に出場、得点数は通算17点を残しました。
代表選手としてはスペインU-21、スペインU-23、スペイン、カタルーニャなどで活躍後、2006年11月に現役を引退しました。
冤罪となったドーピング疑惑なども乗り越え、選手としての活躍の道もありましたが、サッカー指導者としての道を選択しました。
指導者としての経歴
2007年にはFCバルセロナBにて指導者に就任し、チームをセグンダ・ディビシオンBに昇格。
2008年にはFCバルセロナの監督に就任し、就任1年目で伝統のエル・クラシコでは2連勝して負け続きを脱し、コパ・デル・レイ、UEFAチャンピオンズリーグのスペインサッカー史上初の3冠達成を実現。ロナウジーニョ、デコ、サミュエル・エトーの構想外を宣言して、クラブの下部組織出身の選手を重用したことなどが大きく取り上げられました。
2009年にはチームの再編成も行い、リーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイ、UEFAチャンピオンズリーグ、スーペルコパ・デ・エスパーニャ、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップの6冠達成を果たしました。
2010年にはクアトロ・クラシコと呼ばれる熱い戦いにも臨み、UEFAチャンピオンズリーグでも勝利に導くなど多くの記録を残して2012年4月にFCバルセロナの監督を退任することを発表しました。
2013年から2016年までは今度はFCバイエルン・ミュンヘンにて監督を務め、2016年からはマンチェスター・シティの監督として試合数通算443試合で、勝率72%を記録するなど今でも現役監督として活躍しています。
ルイス・エンリケなどペップ・グアルディオラとともに選手時代に活躍した人物は、世界的に人気のあるブランドチームの監督として活躍している現状もあり、現代サッカーを語る時に欠かせない存在の一人です。
ペップ・グアルディオラ監督とバルサの影響(FCバルセロナ)
ペップ・グアルディオラ監督は幼い頃からバルセロナとの関わりが強く、幼少期からサッカーとともに生きてきた過去も少なからず今のスタイルに影響していると考えられます。
監督としてバルセロナB、FCバルセロナを短期間で史上初の記録を残すほどに導いた瞬間はサッカー界の伝説の一つにもなっています。チームの選手の実力ももちろん重要ですが、高い実力・技術力を持つ選手と入念に組まれた戦術・戦略が合わさるとリーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイ、UEFAチャンピオンズリーグ、スーペルコパ・デ・エスパーニャ、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップの6冠達成するほどの力を発揮することを結果で証明しました。
2025年現在アーセナルFC(プレミアリーグ1位)の監督であるミケル・アルテタ監督、パリ・サンジェルマンFC(リーグ・アン1位)の監督であるルイス・エンリケ監督、マンチェスター・シティFC(プレミアリーグ2位)の監督であるペップ・グアルディオラ監督らは現役時代からサッカー界を邁進してきた者同士です。
ヨーロッパのサッカー5大リーグとして有名なのは以下の通り。
プレミアリーグ|イングランド
ラ・リーガ|スペイン
セリエ・A|イタリア
ブンデスリーガ|ドイツ
リーグ・アン|フランス
ラ・リーガの1位はレアル・マドリード、2位はバルセロナが追いあげる形になっており、ヨーロッパの5大リーグを牽引するチームを深堀りしていくとどこかでペップ・グアルディオラ監督の戦績が影響しているといっても過言ではない状況になっています。
「ペップ・グアルディオラのFCバルセロナ/史上最強と謳われた革命」は現代サッカーへの理解を深められるコンテンツ
そんな背景がある中で、当時のペップ・グアルディオラ監督が率いたFCバルセロナの功績をまとめているのが「ペップ・グアルディオラのFCバルセロナ/史上最強と謳われた革命」というドキュメンタリー作品です。


サッカーを学ぶのに有意義なドキュメンタリー番組や試合は動画配信
サービスでも多く配信されていますが、現代サッカーの始まりとなったとも言える試合をまとめている本作「ペップ・グアルディオラのFCバルセロナ/史上最強と謳われた革命」は、より多くの学びにつながるはずです。
ブルーレイ版にはドキュメンタリー本編だけでなく「林陵平&利重孝夫による解説特典」が追加されており、サッカーの戦術や戦略の理解を深められるコンテンツが含まれています。海外のサッカーやサッカー観戦をもっと楽しみたい人は是非手にとってみてほしいコンテンツです。
ペップ・グアルディオラのFCバルセロナ/史上最強と謳われた革命 ブルーレイ 商品仕様
●08-12年《FCバルセロナ最強期》に迫る決定版ドキュメンタリー『ボールを奪え パスを出せ/FCバルセロナ最強の証』が遂にブルーレイ化!!
●林陵平(サッカー解説者/JFA公認Proライセンス取得)&利重孝夫(元シティ・フットボール・グループ日本代表)がペップ・バルサの本質を語り尽くす解説特典「ペップ・グアルディオラのサッカー革命」(約60分)を新たに収録!
【収録内容】
『ボールを奪え パスを出せ/FCバルセロナ最強の証』本編(109分)
(※既発DVDと同じ原盤をブルーレイ化したものです)