映画「スーパーマン」の新作をもっと楽しむために、これまで公開された「スーパーマン」シリーズ作品やDCU関連作品のあらすじ・紹介、及び、動画を見れる動画配信アプリ・サブスクをまとめて紹介しています。
映画「スーパーマン」シリーズをどこで見れるか気になる方や新作の「スーパーマン」をもっと楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
映画「スーパーマン」の各作品については、一部ネタバレを含みますのでご了承ください。
- 映画「スーパーマン」シリーズを見れる動画配信サービス・おすすめサブスク
- 映画「スーパーマン」シリーズのあらすじと解説・作品紹介
- スーパーマン(2025年)
- ザ・フラッシュ(2023年)
- ブラックアダム(2022年)
- ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年)
- シャザム!(2019年)
- ジャスティス・リーグ(2017年)
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)
- マン・オブ・スティール(2013年)
- スーパーマン リターンズ(2006年)
- スーパーマンⅣ 最強の敵(1987年)
- スーパーマンⅢ 電子の要塞(1983年)
- スーパーマンII 冒険篇(1981年)
- スーパーマン(1978年)
- スーパーマンと地底人間|Superman and the Mole Men(1951年)
- アトムマン VS スーパーマン|Atom Man vs. Superman(1950年)
- Superman|連続活劇(1948年)
- アニメ「スーパーマン」関連シリーズのあらすじと解説・作品紹介
- ドラマ「スーパーマン」関連シリーズのあらすじと解説・作品紹介
- DCとマーベルの違いとは?
- レックス・ルーサーの魅力とは
- DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の世界観や特徴
- クリプトナイトとは?
- スーパーマンを演じた歴代俳優の紹介
- 映画「スーパーマン」はユーネクスト(U-NEXT)で見るのがおすすめ
映画「スーパーマン」シリーズを見れる動画配信サービス・おすすめサブスク
映画「スーパーマン」シリーズや関連作品が配信されていて、お得に利用できるサブスク・動画配信アプリをまとめて紹介しています。
特におすすめなのはU-NEXT(ユーネクスト)

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ポイントは有料作品を視聴するのに使用でき、初回登録時、毎月のサブスク更新時に加算され一定期間使用可能です。
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「スーパーマン」の映画、アニメ、ドラマシリーズのうち、U-NEXT(ユーネクスト)で配信されている作品、及び、DCコミック関連作品は以下の通りです。
- ドキュメンタリー「スーパーマン / クリストファー・リーヴの生涯」(2024年)
- ザ・フラッシュ(2023年)
- DC がんばれ!スーパーペット(2022年)
- ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年)
- スーパーマン & ロイス(2021年~)
- レイン・オブ・ザ・スーパーメン(2018年)
- デス・オブ・スーパーマン(2018年)
- クリプトン(2018年~)
- ジャスティス・リーグ(2017年)
- LEGO(R) スーパー・ヒーローズ:ジャスティス・リーグ<地球を救え!>(2016年)
- LEGO(R) スーパー・ヒーローズ:ジャスティス・リーグ<ゴッサム大脱出>(2016年)
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)
- SUPERGIRL/スーパーガール(2015年~)
- LEGO(R) スーパー・ヒーローズ:ジャスティス・リーグ<悪の軍団誕生>(2015年)
- LEGO(R) スーパー・ヒーローズ:ジャスティス・リーグ<クローンとの戦い>(2015年)
- アニメ「ジャスティス・リーグ:ゴッド&モンスター」(2015年)
- LEGO(R) ムービー(2014年)
- LEGO(R) バットマン:ザ・ムービー<ヒーロー大集合>(2013年)
- マン・オブ・スティール(2013年)
- アニメ「ジャスティス・リーグ:ニュー・フロンティア」(2008年)
- スーパーマンⅡ リチャード・ドナーCUT版(2006年)
- スーパーマン リターンズ(2006年)
- ドラマ「ヤング・スーパーマン|SMALLVILLE」(2001年~)
- アニメ「スーパーマン アニメ・シリーズ」(1996年~)
- ドラマ「LOIS & CLARK/新スーパーマン」シリーズ(1993年~)
- スーパーマンⅣ 最強の敵(1987年)
- スーパーガール(1984年)
- スーパーマンIII 電子の要塞(1983年)
- スーパーマンII 冒険篇(1981年)
- スーパーマン(1978年)
以上27作品のほか、ハーレイ・クインが主役のDC関連アニメやバットマン関連の作品も多数配信されています。2025年新作の「スーパーマン」も劇場公開終了後少し時間が経つとU-NEXT(ユーネクスト)でも配信されるようになります。
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プロフィールが6つあっても同時にプライムビデオを利用できる台数は3台までなため、時間をずらしたり、連絡を取り合ったりしながら調整すれば6つのプロフィールを有効活用できます。
Amazonプライムビデオで配信されているスーパーマン関連作品は以下の通りです。
- ザ・フラッシュ(2023年)
- DC がんばれ!スーパーペット(2022年)
- スーパーマン & ロイス(2021年~)
- ジャスティス・リーグ(2017年)
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)
- SUPERGIRL/スーパーガール(2015年~)
- マン・オブ・スティール(2013年)
- スーパーマン アニメシリーズ2(2006年)
- スーパーマン リターンズ(2006年)
- スーパーマンⅣ 最強の敵(1987年)
- スーパーマンIII 電子の要塞(1983年)
- スーパーマンII 冒険篇(1981年)
- スーパーマン ディレクターズカット版(1978年)
- アニメ「スーパーマンの冒険」(1942年)
約14作品とDCユニバースに関連する作品が配信されており、近年話題の「スーパーマン」シリーズや関連作品は視聴することができます。
U-NEXT(ユーネクスト)ほどの作品カバー率ではないですが、主要なタイトルは視聴できます。月額料金はかなりお得なためAmazonでよく買い物をする方には特におすすめです。
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Hulu(フールー)

クレジットカード決済の場合は月額1,026円(税込)、iTunes Store決済の場合は1,050円で利用できる動画配信アプリです。
Hulu(フールー)では1つのアカウントで4台の端末まで同時視聴が可能です。フールーでは同じ作品を2台まで同時視聴でき、プロフィールは最大6人まで作成できます。
Hulu(フールー)で配信されているスーパーマン関連の作品は以下の通りです。
- ザ・フラッシュ(2023年)
- ジャスティス・リーグ×RWBY:スーパーヒーロー&ハンターズ(2023年)
- DC がんばれ!スーパーペット(2022年)
- ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年)
- ジャスティス・リーグ(2017年)
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)
- マン・オブ・スティール(2013年)
- スーパーマンⅡ リチャード・ドナーCUT版(2006年)
- スーパーマン リターンズ(2006年)
- スーパーマンⅣ 最強の敵(1987年)
- スーパーマンIII 電子の要塞(1983年)
- スーパーマンII 冒険篇(1981年)
- スーパーマン(1978年)
約13作品の「スーパーマン」関連作品が配信されており、特に「スーパーマン」に関連が深いか、スーパーマンの登場回数の多い作品が視聴できます。
DCユニバース関連の作品もいくつか配信されていますが、アニメやドラマシリーズの中には配信されていないものもあります。
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映画「スーパーマン」シリーズのあらすじと解説・作品紹介
映画「スーパーマン」の実写シリーズの作品紹介、あらすじ、見どころをまとめています。
古いものでは1948年(2025年時点で77年前)に公開されたものもあり、非常に長い映画「スーパーマン」シリーズの歴史にも触れられるよう解説を加えています。
ここでは、実写映画「スーパーマン」シリーズを新しいものから順に、降順で並べて紹介しています。2025年に公開され大ヒットをしている最新作「スーパーマン」についてもぜひチェックしてみてください。
スーパーマン(2025年)

ストーリー構成や流れは完全新作ですが、レックス・ルーサーなど共通するキャラクターは登場します。
スーパーマンが人類の脅威だと信じているレックス・ルーサーが、エンジニアやリック・フラッグ将軍、メタモルフォらを巻き込んでスーパーマンを陥れようとします。
結果的にいつものようにスーパーマンは救うべき人々を救ってハッピーエンドとなりますが、自身が地球に送られた理由が地球の支配だったことを知って大きな悲しみを抱えるも、親が子どもに託したものと、それを実際に子どもが果たすべきかどうかは全くの別問題で、今現在、また、これまでに何を選んで、どう行動してきたかが大切であることが分かります。
スーパーマンにとっても育ての親「ジョナサン」の父親としての役目や偉大さも感じられる展開でした。
「デイリー・プラネット」で働くクラーク・ケント、その恋人であるロイス・レイン、ペットのスーパーわんこであるクリプトも登場する上、キャラクターの外観や服装、映像の迫力などもこれまでと大きく向上しており、令和最新のスーパーマンを大迫力の大画面と音響で視聴できるのは非常に有意義で、今だけのチャンスです。
がれきやガラスの破片、炎のゆらぎ、髪の毛の揺れまで圧倒的な映像美でスーパーマンの世界観に没入できます。ヒーロー集団として登場する「ジャスティス・ギャング」の活躍にも注目です。
作中で地球外生命体でもある「クラーク・ケント(スーパーマン)」が、アメリカ以外の国に介入したことが問題視されますが、そもそも地球という星への地球外生命体の介入が起きているため、問題視されるところはそこではないとも考えられますが、これをうまい具合に悪用したのがレックス・ルーサーです。
レックス・ルーサーの悪役としてのずる賢さや犯行理由のしょうもなさなど、ヴィランとしてちょうどよい存在になっています。
作品の魅力や見どころ・解説
これまで「スーパーマン」は1941年のアニメ、1948年の実写映画、1978年の実写映画など何度も映像化されてきました。
2025年の「スーパーマン」は映像技術も音声技術も近代化していることもあり、これまで表現しきれていなかったような表現も実現されているのが本作の魅力です。
1941年生まれの人は2025年時点で約84歳で、当時からスーパーマンを見ていたのであれば、90歳や100歳を超えているような人でも「スーパーマン」という作品に触れてきたという長い歴史があります。
2025年、令和になってから公開された最新の「スーパーマン」と当時の映像技術は比べ物にならず、実写映画とわかっていても、現実世界でリアルに起きていることであるかのようなリアルな演出や描写にあふれています。
本作を手掛けたのは「ジェームズ・ガン」監督で、マーベルの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「アベンジャーズ/エンドゲーム」、「スクービー・ドゥー」などを手掛けた人物です。
ジャスティス・リーグに登場したDCユニバースのヒーローたちは登場しておらず、新たに登場したジャスティス・ギャングやこれまでのバットマンやワンダーウーマンが今後どのように関わってくるのか気になるところです。
2025年時点では、本作は単体の作品として楽しむのがおすすめです。
公開年 | 2025年 |
上映時間 | 129分 |
キャスト | デヴィッド・コレンスウェット レイチェル・ブロズナハン ニコラス・ホルトエディ・ガテギ アンソニー・キャリガン ネイサン・フィリオン イザベラ・メルセード |
スタッフ | 監督:ジェームズ・ガン 製作:ピーター・サフラン 音楽:ジョン・マーフィ 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
ザ・フラッシュ(2023年)

母親を死の運命から救うために超高速移動できる能力を駆使してタイムトラベルも交えた映画で、ベン・アフレック演じる「バットマン」、ワンダーウーマンも駆けつけて共に戦うシーンが描かれているなど、DCユニバースでもヒーローの共闘は見ていて熱くなれる要素です。
ゾッド将軍との戦いにおいては、パラレルワールドの「フラッシュ」との出会いと共闘のほか、クリストファー・リーヴ演じる「スーパーマン」とヘレン・スレイターが演じる「スーパーガール」も登場します。
他にもパラレルワールドの「スーパーマン」としてニコラス・ケイジがロングヘアーの「スーパーマン」を演じており、DCユニバースの原作も知っている視聴者にとっては嬉しい隠し要素がたくさん用意されていました。
本作「ザ・フラッシュ」はスーパーマンも登場する作品としてここで紹介していますが、主役はフラッシュでスーパーマンはメインでは登場しません。
作品の魅力や見どころ・解説
本作の魅力の一つはフラッシュが超高速で移動できるようになった要因に触れられていることで、「スピードフォース」という特別なエネルギーを利用できるようになった要因となるシーンが描かれているのが印象的です。
元からスーパーパワーを持っていたわけではなく、後天的な半ば事故のような形でスピードフォースを利用できるようになっており、速さに関してはスーパーマンと比べると劣る部分があるものの、ヒーローとしての能力としては十分魅力的です。
原作コミックの展開と異なるシーンもありましたが、フラッシュが母親を救いたいがために世界の時空を歪めてしまったのが元凶であることは変わらず、元に戻そうとしても完ぺきに元には戻せずに新たな時空、パラレルワールドができてしまったのは同じ展開です。
本作「ザ・フラッシュ」の役目としては、今まであまりストーリー構成や演出的にうまくヒーローたちが噛み合っていなかったDCユニバースを1度リセットさせるような役どころがあり、新たなユニバースを作り出して、新しい世界観を持たせるための伏線とも言えます。
これまでに登場したスーパーマン、スーパーガールのカメオ出演やニコラス・ケイジが演じるスーパーマンなどの登場は、MARVELで言う所のロキがTVA絡みで奮闘しているような展開やデッドプール3にて登場した別の世界線の自分との絡みといった展開と似ています。
ヒーローたちのパワーがインフレを起こして世界を救っておしまいでも問題はないですが、作品としての広がりを持たせていくためには仕方がないことなのかもしれません。
公開年 | 2023年 |
上映時間 | 144分 |
キャスト | エズラ・ミラー サッシャ・カジェ マイケル・シャノン ロン・リビングストン マリベル・ベルドゥ キアシー・クレモンズ アンチュ・トラウェ ベン・アフレック マイケル・キートン |
スタッフ | 監督:アンディ・ムスキエティ 製作:バーバラ・ムスキエティ、マイケル・ディスコ音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
ブラックアダム(2022年)

新たなヒーローの登場を描いている作品ですが、全編通してドウェイン・ジョンソンによるドウェイン・ジョンソンを見たい人のための映画という感じの展開になっています。
過去から蘇って強大な力を持ったブラックアダムを悪者と勘違いして制圧しようとするのが「JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)」ですが、ブラックアダムはギャングに支配された街「カンダック」における苦しく危険な状況からアドリアナとその息子アモンを守ろうとしただけで誤解されたままヒーロー同士の戦いが始まってしまいます。
最終的には人々は救われ、ヒーローチーム「JSA」とも和解でき、ハッピーエンドを迎えられる展開ですが、スーパーマンが登場するのはほんの一瞬で、エンドクレジットの最中に少しだけ出てくるだけです。
今後、ブラックアダムとスーパーマンが関わりを持つのかどうかは不明ですが、ブラックアダムという超能力とも言える力を持ったヒーローが蘇って存在していること、ブラックアダムがどんなヒーローなのかが分かる自己紹介的な作品として必見です。
作品の魅力や見どころ・解説
MARVELでも新たなヒーローがアベンジャーズに加わる段階ではそれぞれの生まれや境遇について映画を何本か公開して描き出されていましたが、ブラックアダムも同じようにこれからのDCユニバースに参加する存在として用意されている可能性があります。
本作に登場する「JSA」はDCユニバースにおけるマルチバースのひとつ「アース2」の中で活躍するヒーローチームでスーパーマン、バットマン、シャザムなども在籍していた組織の一つです。
作中では、現地の人々にとってはヒーローで救いの神的存在ですが、やり方が完全に破壊神として暴れているドウェイン・ジョンソンが演じるブラックアダムを鎮めようとしてチームで協力する強さを見せています。
ヒーローチームと新たな能力を持つ強大なブラックアダムとの容赦のない戦いが描かれているのはヒーロー映画としてはとても迫力があり、派手で見どころ満載でした。
スーパーマンの登場は1作目のシャザム同様一瞬だけでしたが、DCユニバースの新たなヒーローとして映画化されたのは非常に喜ばしいことです。
公開年 | 2022年 |
上映時間 | 125分 |
キャスト | ドウェイン・ジョンソン サラ・シャヒ オルディス・ホッジ ノア・センティネオ クインテッサ・スウィンデル マーワン・ケンザリ ピアース・ブロスナン |
スタッフ | 監督:ジャウム・コレット=セラ 製作:ドウェイン・ジョンソン、ダニー・ガルシア、ハイラム・ガルシア、ボー・フリン 音楽:ローン・バルフ 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年)

2017年の「ジャスティス・リーグ」に、さまざまな独自要素やストーリーの背景理解が深まるシーンが追加されているタイトルで、「ジャスティス・リーグ(2017)」に比べると約123分も作品時間が伸びています。
上映時間242分(約4時間)という映画2本分から3本分ほどの長編となっており、気合いの入り方がすごい作品とも言えます。
バットマンとワンダーウーマンが、ジャスティス・リーグにフラッシュとアクアマンとサイボーグを加入させて、スーパーヴィランの「ステッペンウルフ」やパラデーモンの軍隊から世界を守るために戦っていきます。
ストーリー構成や流れは「ジャスティス・リーグ(2017)」と変わりませんが、本作にしか収録されていない要素が多く、神話の解説に相当する描写、世界観の理解を助ける描写、追加シーンや劇場版でカットされたシーンの追加などもあり、劇場版では登場しなかったキャラクターも登場します。
作品の魅力や見どころ・解説
今後のDCユニバースを楽しむために是非見ておいてほしい作品ですが、上映時間が4時間もある上に、DCユニバースに関わる、バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグといったキャラクターとその仲間たちがバンバン登場してくるため、初見の人にとってはキャラクターを覚えるのが大変過ぎる状態です。
それぞれのヒーローと仲間との関係を理解していたほうがもっと作品を楽しめる要素もあるため、DCユニバース関連の映画をしっかり履修してから見てほしいタイトルです。
さまざまな事情から「ジャスティス・リーグ(2017)」では違和感が出てしまった部分がありましたが、本作「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」はファンの署名運動などもあって「ザック・スナイダー」監督が描きたかったストーリーがしっかり盛り込まれているため、ファンにとっては十分納得できる展開が多いです。
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」ではスーパーマンが弱点を突かれて肉体的な死を迎えてしまいますが、間接的にスーパーマンを追い込んだバットマンやフラッシュらの協力で復活を果たします。
スーパーマンの弱点であるクリプトナイト、死亡したゾッド将軍の肉体とクリプトン技術が融合してレックス・ルーサーが生み出した「ドゥームズデイ」によって致命的損傷を受けます。
スーパーマンは、物質を分子レベルで再構築できる「マザーボックス(変化の箱)」、クリプトン人を治療する「ジェネシス・チェンバー(再生槽)」、フラッシュの発生させたエネルギーを組み合わせて蘇生され、より強大な敵「ステッペンウルフ」らから地球や世界を守ることになります。
バットマンの誤った考えや行動により地球がさらに危険な状態になって、世界が追い込まれてから、死んでしまったスーパーマンを生き返らせて働かせるというとんでもないブラック労働が強いられるヒーロー業界の光と闇にも触れているとも言えます。
公開年 | 2021年 |
上映時間 | 242分 |
キャスト | ベン・アフレック ヘンリー・カヴィル エイミー・アダムス ガル・ガドット レイ・フィッシャー ジェイソン・モモア エズラ・ミラー |
スタッフ | 監督:ザック・スナイダー 製作:チャールズ・ローヴェン、デボラ・スナイダー音楽:トム・ホーケンバーグ 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
シャザム!(2019年)

児童養護施設でいじめられていた子を助けたビリー少年が、魔術師に特別な力を与えられ「シャザム!」と叫ぶことでスーパーパワーを持つヒーローに変身できるという変わった展開が魅力の作品です。
子どものビリーが大人のヒーローの姿に変身するわけですが、大人の「シャザム」はザッカリー・リーヴァイが演じており、大人なのに、頭の中は子どものままというコメディっぽさ満載の展開を見事に演じきっています。
ヴィランは魔法を使う「シヴァナ」で、後にブラックアダムの封印を解く人物でもあります。DCユニバースではヴィランの一人として度々登場し、本作では少年「ビリー」がヒーローとしての自覚や力をきちんと使うことの大切さを教えるためのやられ役のような形で登場しています。
最終的にビリー少年は「シャザム」としてヴィラン「シヴァナ」と戦い、人質に取られた養護施設の仲間たちも救い出し、シヴァナをただの人間に戻すことにも成功して勝利を収めます。
作品の魅力や見どころ・解説
本作「シャザム!」の最後のシーンにスーパーマンが少しだけ登場します。
「ジャスティス・リーグ(2017)」で復活を遂げたスーパーマンがヒーロー集団を集めていこうとする展開がありますが、本作は「ジャスティス・リーグ(2017)」のあとに公開された作品で、ヒーロー「シャザム」は後に「JLA(ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ)」に加入する予定であるため、スーパーマンからその勧誘か相談を受けていると考えられます。
本作もスーパーマンはほとんど登場せず、どちらかと言えばDCユニバースの今後に活躍する予定の新たなヒーローを紹介するような作品で、「シャザム」として戦うビリー少年とその友達や家族などに触れています。
一応ヒーローものの作品ですが、ヒーローの姿でいたずらをしたり、学校をサボったりする描写もあり、ちょっと肝の座った生意気な子どもがスーパーヒーローの力を手に入れてしまったらどうなるかが、コメディ要素多めに描かれています。
もちろんヒーローとして生きるのはそんな甘いことではなく、人々を守らなければいけない使命と厳しく向き合うことになりますが少年の成長と合わせて新たなヒーローの登場が描かれたファミリー向けとも言える映画に仕上がっています。
公開年 | 2019年 |
上映時間 | 131分 |
キャスト | シャザム:ザカリー・リーヴァイビリー・バットソン:アッシャー・エンジェル フレディ・フリーマン:ジャック・ディラン・グレイザー Dr. サデウス・シヴァナ:マーク・ストロング 魔術師:ジャイモン・フンスー |
スタッフ | 監督:デヴィッド・F・サンドバーグ 製作:ピーター・サフラン 音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
ジャスティス・リーグ(2017年)

バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグらが「ジャスティス・リーグ」として巨悪と戦う展開で、凶悪なヴィラン「ステッペンウルフ」を打ち破るために数々の試練と向き合うことになります。
スーパーヴィラン「ステッペンウルフ」と大量のパラデーモンが地球を襲う展開になりますが、バットマンやワンダーウーマンらだけでは太刀打ちできず、1度は死んでしまったスーパーマンを復活させることになります。
スーパーマンという強大な抑止力がなくなった地球はスーパーヴィラン「ステッペンウルフ」たちにとっては格好の餌場のような状態で多くの人々が危険にさらされます。
特殊な力がある「マザーボックス」などを巡って争いあい、ヒーロー同士互いを認め合いながら巨悪と戦う展開が印象的で、今後のDCユニバースに大きな影響を与えることになるでしょう。
作品の魅力や見どころ・解説
本作「ジャスティス・リーグ」に関連していくつかのアニメ作品も公開されています。
- ジャスティス・リーグ:ニュー・フロンティア(2008年)
- ジャスティス・リーグ:ゴッド&モンスター(2015年)
- ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃(2015年)
- ジャスティス・リーグ:ダーク(2017年)
- ジャスティス・リーグ:ダーク アポコリプス・ウォー(2019年)
本作実写映画「ジャスティス・リーグ(2017)」よりも前にアニメ版でいくつかジャスティス・リーグ関連の作品が公開されており、こちらはよりアメコミらしい展開が残っているアニメ作品で、ジャスティス・リーグ結成後の活躍なども描かれています。
本作「ジャスティス・リーグ(2017)」は、スーパーマンの復活、ジャスティス・リーグの結成、新たなヴィランと脅威の登場がメインの内容で今後のDCユニバースの基盤ともなる内容です。
DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)にも関係が深い点があり、「スーサイド・スクワッド」やドラマ「ピースメイカー」などと世界観を同じにする作品をもっと楽しむための基盤ともなるでしょう。
公開年 | 2017年 |
上映時間 | 119分 |
キャスト | ブルース・ウェイン/バットマン:ベン・アフレッククラーク・ケント/スーパーマン:ヘンリー・カヴィル ロイス・レイン:エイミー・アダムス ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン:ガル・ガドット バリー・アレン/フラッシュ:エズラ・ミラー アーサー・カリー/アクアマン:ジェイソン・モモアビクター・ストーン/サイボーグ:レイ・フィッシャー |
スタッフ | 監督:ザック・スナイダー 製作:チャールズ・ローヴェン、デボラ・スナイダー、ジョン・バーグ、ジェフ・ジョンズ 音楽:ダニー・エルフマン 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)

これまで多くの人々を救ってきたスーパーマンを人類の脅威の一つだと考えたバットマンが、打倒スーパーマンを掲げて、スーパーマンとバットマンのヒーロー同士の戦いに発展してしまうストーリーです。
ヒーロー同士の喧嘩では済まない結果となってしまう上、強化されたヴィラン「ドゥームズデイ」も登場してスーパーマンを追い詰めてしまいます。
DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)においては「マン・オブ・スティール」の続編、「ジャスティス・リーグ」につながる作品で、ゾッド将軍との戦いで大損害を被った人々が地球外からやってきたスーパーマンの存在を脅威と考えるようになってしまったのが物事の発端です。
スーパーマンがいなければ地球がここまでの被害を被ることも無かったのではないかと考えるのも無理はないですが、実際には桁違いの悪党、ヴィランがおり、バットマンやワンダーウーマンでも太刀打ちできない存在がいることを知らない胃の中の蛙が騒ぎ立てているような様子もあります。
作品の魅力や見どころ・解説
ヴィラン「レックス・ルーサーJr.」が、クリプトナイトを悪用してスーパーマンを弱体化させる兵器を作っており、バットマンもスーパーマンの脅威に対抗するためにクリプトナイトを使った武器を製作してしまいます。
これらの取り組みがスーパーマンに肉体的な死を招いてしまい、ルーサーJr.の思惑通りとなってしまった状況にバットマンも心を痛めます。
スーパーマンが脅威だと思っていた人々もいましたが、スーパーマンがいることで抑止力となってくれていたことをようやく理解した頃には手遅れで新たな脅威に怯えなければいけなくなってしまいます。
バットマンはこの事件の後になってメタヒューマンを集めて「ジャスティス・リーグ」の設立を進め始めており、ここからシャザムやブラックアダムといった新たなヒーローの他、アクアマン、フラッシュといった仲間も増えていくことになります。
バットマンことブルース・ウェインは長年ゴッサムシティでヴィランと戦ってきたヒーローであり、資産家でもあり、今回の事件の原因となったゾッド将軍とスーパーマンの戦いで多くの会社の仲間や会社の建物を失っています。
宇宙規模の強大な者同士の戦いが地球で起こればそれだけ巻き込まれて死傷する人が出てしまうのは確かに問題で、かつ、ブルース・ウェインは身近な人々を失ったためスーパーマンに嫌悪感を抱くのは仕方がなかったとも言えます。
ヒーローが抱えている心の闇や社会的な問題、善と悪の定義などについても考えさせられる要素が多く、悪者がいれば他人の建物や一般人が犠牲になっても良いのかという目線が強く出ているのが印象的です。
バットマンは単なる資産家で一般人でしかないですが、巨悪と数十年戦ってきたビジネスマンでもヒーローでもあり、人間とは比べ物にならないパワーを持つスーパーマンに対して、ヒーロー目線、一般人目線両方の価値観で見定められる立場にあったと言えます。
アルティメットエディションと劇場版の2つがありますが、3時間を超える上映時間となったアルティメットエディションには、スーパーマンの心境の変化や行動理由が分かる描写の他、アルティメット・エディションにしか登場しないキャラクターやヴィランの行動理由や考えなどが明らかにされる要素も含まれているため、最初に劇場版よりもアルティメット・エディションを見たほうがストーリーが分かりやすいです。
公開年 | 2016年 |
上映時間 | 劇場公開版:152分 アルティメット・エディション:183分 |
キャスト | ベン・アフレック ヘンリー・カヴィル エイミー・アダムス ジェシー・アイゼンバーグ ダイアン・レイン ローレンス・フィッシュバーン |
スタッフ | 監督:ザック・スナイダー 製作:チャールズ・ローヴェン、デボラ・スナイダー音楽:ハンス・ジマー、ジャンキーXL 配給:ワーナー・ブラザース |
マン・オブ・スティール(2013年)

DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の第1作目の映画で、クリプトン星でのクーデター、ゾッド将軍の陰謀、後にクラーク・ケントとして地球で育てられるカル=エル誕生の秘密も描かれており、ジョナサン・ケント、マーサ・ケント育てられるシーンも感動的です。
資源が枯渇してしまったクリプトン星から遠路はるばる地球にやってきたソッド将軍は、クリプトン星人でもあるスーパーマンに投降を求めスーパーマンはこれに応じますが、ゾッド将軍が地球をクリプトン人のものにするためにやってきたことを知り、家族や仲間、地球を守るために戦うことを決意します。
スーパーマンはゾッド将軍を抑え込むために対抗しますが、そのせいでメトロポリスはめちゃくちゃになってしまい、ついにはゾッド将軍を殺さざるを得ない状況になりこれを殺害します。
同じクリプトン人を殺さなければいけなかった哀しみ、地球の人々に犠牲が出てしまったことへの悲しみ、秘密を持つヒーローとしての宿命などを抱えながら、新たな生活の場として「デイリー・プラネット社」で正体を隠しながら働くことになります。
作品の魅力や見どころ・解説
DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)におけるスーパーマンの悲しい宿命を描いており、続編ではバットマンに恨まれてしまうなど地球を救うためにしたことで地球人に嫌われてしまう結果になっています。
本作では、スーパーマンは特に何も悪くはなく、ゾッド将軍の陰謀やクリプトン星で起きた資源枯渇などが引き金となって地球が狙われてしまっただけで、スーパーマン(カル=エル、クラーク・ケント)には何の罪もないことが分かります。
スーパーマンの育ての親である「ジョナサン・ケント」の偉大さについても理解が深まる作品です。強大でコントロールも難しい生まれながらの力に悩まされていたクラーク・ケントを善良に育て上げた素晴らしさがあります。
責任感もあり優しい心も持ったスーパーヒーローの象徴として名前が挙げられることも多い「スーパーマン」の育ての親ということで、地球を間接的に守ったヒーローとも言えます。
新しい世代の「スーパーマン」が描かれているだけで、ストーリー構成はこれまでに描かれた物語と似ている点も多いです。
原作が同じなので似るのは当然ですが、最新の映像技術やCG、音響などを駆使して描かれているため従来の作品とは比べ物にならない魅力があります。
公開年 | 2013年 |
上映時間 | 143分 |
キャスト | クラーク・ケント/カル=エル:ヘンリー・カヴィルロイス・レイン:エイミー・アダムス ゾッド将軍:マイケル・シャノン ジョナサン・ケント:ケヴィン・コスナー マーサ・ケント:ダイアン・レイン ペリー・ホワイト:ローレンス・フィッシュバーン |
スタッフ | 監督:ザック・スナイダー 製作:チャールズ・ローヴェン、クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス、デボラ・スナイダー 音楽:ハンス・ジマー 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
スーパーマン リターンズ(2006年)

本作は「スーパーマン(1978)」と「スーパーマンII/冒険篇(1980)」の直接的な続編で、スーパーマンがクリプトン星に旅立ってから帰還し、レックス・ルーサーの危険な陰謀から人類を守るために戦う様子が描かれます。
スーパーマンが地球を離れて5年が経ってようやく帰還するも、地球は色々と変わってしまっており、父親のジョナサン・ケントは帰らぬ人となってしまい、恋人だったロイスには子どもと、新しい婚約者がいる状況で精神的にも追い込まれてしまいます。
レックス・ルーサーはクリプトナイトの研究を進めており、アメリカ大陸が海の底に鎮められようと危機に陥りますが、スーパーマンらの働きにより阻止され、無事に人々が守られます。
作品の魅力や見どころ・解説
本作で、スーパーマンは故郷のクリプトン星の異変を感知して長い旅路に出ますが、その間に恋人は出産して母親になっていて、恋人だったロイスには婚約者がいて、父親は亡くなっているという悲しすぎる状況に陥ります。
寿命の短い人間にとってどこに行ったか、いつ帰ってくるかも分からないスーパーマンが宇宙で過ごしている間に、地球で経過した5年はとても長いものです。
ロイスの子どもが誰の子どもなのか不安に思った視聴者も多いと思いますが、特殊な透視能力を使ったシーンで、ジェイソンがスーパーマンの子どもであることが明確になります。それとともにロイスの婚約者となったリチャードがただのいいヤツだったこともはっきりします。
スーパーマンや自分の子供ではないジェイソンを救うために前線に赴き、すでに子どものいるロイスを受け入れて婚約までしてくれる心優しい男性であることで若干救われる要素もあります。
クラーク・ケント(スーパーマン)とロイスの間に生まれた子どもはクリプトナイトの影響を受けずに部分的にスーパーマンの能力を使うことのできるハイブリッドのような存在で、まさに奇跡の子と言えます。
また、そんな子持ちの母を一人の人間の女性として選んだリチャードの優しさ、スーパーマンがロイスを愛しているからこそ、普通の人間として生きてほしいという思いから身を引いて新たな旅に出る様子も印象的です。
強大過ぎる力を持ったクラーク・ケントがロイスや子どものジェイソンに危険が及ばないように去るのも一つのやさしさの形と言えます。
公開年 | 2006年 |
上映時間 | 154分 |
キャスト | カル=エル/クラーク・ケント/スーパーマン:ブランドン・ラウス レックス・ルーサー:ケヴィン・スペイシー ロイス・レイン:ケイト・ボスワース リチャード・ホワイト:ジェームズ・マースデン ペリー・ホワイト:フランク・ランジェラ ジミー・オルセン:サム・ハンティントン マーサ・ケント:エヴァ・マリー・セイント |
スタッフ | 監督:ブライアン・シンガー 製作:ブライアン・シンガー、ギルバート・アドラー、ジョン・ピーターズ 音楽:ジョン・オットマン、ジョン・ウィリアムズ 配給:ワーナー・ブラザース |
スーパーマンⅣ 最強の敵(1987年)

米ソを含め世界が核兵器廃棄に向けて動いていき、平和になりつつあった世界で、レックス・ルーサーがスーパーマンの髪の毛から取り出した遺伝子を悪用し、核兵器を太陽に廃棄するのに乗じてスーパーマンのクローンである「ニュークリアマン」を生み出します。
スーパーマンよりも10倍ほど強いとされていますが、髪の毛の遺伝子から莫大なエネルギーを受けて生み出されただけで知能という知能があまり高くはない様子です。
また、太陽光がない日陰では全く動けない欠点があるなど、スーパーマンの相手にしてはそこまで強くはないように思えますが、これまでのヴィランに比べるとスーパーマンに傷をつけられる程の力があるということで厄介な敵として認識されています。
最終的にはスーパーマンが月を動かして日食の状態にしている間に「ニュークリアマン」を原子炉に投入して電気に変えて倒すという桁違いのパワーを駆使したある意味残虐でエコでクリーンな倒し方をしています。
作品の魅力や見どころ・解説
クラーク・ケントが勤めていた新聞社「デイリー・プラネット」が買収されてしまうなど、人間生活を送るクラーク・ケントにも人間社会のせわしない変化が訪れている他、米ソの核戦争など時代の要素を取り入れた内容があるのも印象的です。
「世界の人々が望めば平和になる」という若干説教臭いエンディングで締められていますが、それは誰にも負けず、自信満々で負け知らずで死の恐怖さえも克服できているスーパーマンだから発言できる言葉でしかないという皮肉もあります。
力がない人間や弱い立場の人間は喪失感や疎外感、孤独感を抱えて生きており、持つ者と持たざる者で感じ方が異なる作品にもなっています。
平和を求める気持ちは同じでも、争いや奪い合い、恨み合いが完全になくなるわけではない等、地球人ですらない上に、月を動かせるほどのパワーを持ったスーパーマンが地球人に求める「平和」は、幼稚園の大人が、幼稚園の子どもに仲良く遊ぶよう諭しているような感覚にさえなります。
本作「スーパーマンⅣ 最強の敵」が制作された1987年はまだ映像技術やCGが十分ではなかった頃で、1986年には「エイリアン2」、1983年には「スターウォーズ ジェダイの帰還」が公開されていた時代です。
1990年には「ジュラシック・パーク」が公開されますが、映像技術的にはかなり古い作品に見せる描写が多いです。
公開年 | 1987年 |
上映時間 | 90分 |
キャスト | スーパーマン/クラーク・ケント:クリストファー・リーヴ ロイス・レイン:マーゴット・キダー レックス・ルーサー:ジーン・ハックマン ペリー・ホワイト:ジャッキー・クーパー ジミー・オルセン:マーク・マクルーア レニー:ジョン・クライヤー デヴィッド・ウォーフィールド:サム・ワナメイカーレイシー・ウォーフィールド:マリエル・ヘミングウェイ ニュークリアマン:マーク・ピローララ:スザンナ・ヨーク |
スタッフ | 監督:シドニー・J・フューリー 製作:メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス、ピエール・スペングラー、イリヤ・サルキンド 音楽:ジョン・ウィリアムズ 配給:ワーナー・ブラザース |
スーパーマンⅢ 電子の要塞(1983年)

ウェブスターという会社経営者が企てる陰謀を邪魔するスーパーマンが、弱点であるクリプトナイトを与えられたことでおかしくなってしまうもクラーク・ケントが邪悪な心を持った自分自身に打ち勝って元に戻ります。
その後、自我を持ったスーパーコンピューターを相手に戦い、揮発するベルトリン酸でこのコンピューターを始末して危機を脱します。
この時代にはかなり新しい最先端の暴走するスーパーコンピューターの存在は確かに脅威となりますが、今現在のスーパーマンの能力を知っていれば一瞬で始末がついた可能性もあります。
作品の魅力や見どころ・解説
本作はスーパーマンの番外編的な位置づけにあるとも言え、ヒロインは既にリッキーという名前の子どもがいるバツイチのラナ・ラング、クラーク・ケントが育ったスモールヴィルでのひとときも描かれます。
ヴィランはウェブスターという会社経営者で、ビジネスの邪魔になるスーパーマンを弱体化させられるクリプトナイトを使って世界を混乱に陥れます。
ウェブスターは基本的に金儲けのことしか考えておらず、レックス・ルーサーに比べると邪悪さが足りないほどですが、スーパーマンの映画の番外編的な作品としては十分楽しめます。
特徴的なのはとても人間らしいクセ者揃いのヴィランの存在で、コンピューターの才能だけは傑出しているガス・ゴーマン、セクシー担当可と思いきや超キレ者であったローレライなど人間でありながら、スーパーマン相手にも臆さず立ち向かう気概のあるヴィランが数名いることでレックス・ルーサーのいないスーパーマンでも十分おもしろい展開が実現されています。
公開年 | 1983年 |
上映時間 | 125分 |
キャスト | スーパーマン/クラーク・ケント:クリストファー・リーヴ ガス・ゴーマン:リチャード・プライアー ラナ・ラング:アネット・オトゥール ロイス・レイン:マーゴット・キダー ペリー・ホワイト:ジャッキー・クーパー ジミー・オルセン:マーク・マクルーア ロス・ウェブスター:ロバート・ヴォーン ヴェラ・ウェブスター:アニー・ロス ローレライ:パメラ・スティーヴンソン ブラッド:ギャヴァン・オハーリヒー |
スタッフ | 監督:リチャード・レスター 製作:ピエール・スペングラー 音楽:ケン・ソーン 配給:ワーナー・ブラザース |
スーパーマンII 冒険篇(1981年)

主にクラーク・ケントとロイスのロマンスが描かれる部分、スーパーマンが人々を救い出す部分が描かれています。スーパーマンとして人々を救出する過程で水爆の影響が出ないよう水爆を宇宙に運んだ際、ヴィランである「ゾッド将軍」らが宇宙の監獄「ファントムゾーン」から逃亡してしまいます。
同時にレックス・ルーサーも脱獄に成功し、ゾッド将軍、レックス・ルーサーのほか複数のヴィランが同時に登場するという最悪の状態に陥り、あげくヴィラン同士で協力しようとし始めます。
その頃、ロイスはクラークの正体がスーパーマンであることを知り、ロイスもヴィランたちに狙われることになります。最終的にスーパーマンに力を与えているクリスタルチェンバーの光を逆転させてゾッド将軍らに当てて一般人に戻し、ヴィランたちに勝利します。
スーパーマンはロイスの記憶から自分がスーパーマンであるという記憶だけを消してこれまで通りの平和な暮らしを求めるようになっており、ヒーローも普通の人として暮らしたいという思いがあることが描かれました。
作品の魅力や見どころ・解説
本作では一時的にクラーク・ケントがただの一般人に戻る瞬間があります。ただの人に戻った時にロイスと関係を持ったことがきっかけで「スーパーマン・リターンズ」に続く部分がはっきりします。
多くの人の憧れで希望の的でもあるスーパーヒーローが日々の争いごとから逃れて平穏に恋人と暮らしたいと願う様子も印象的で、自分がヒーローでいることで自分の大切な人に危険が及ぶかもしれないという不安の大きさも描かれました。
これまでは特に失うことも失う人もいなかったスーパーヒーローはただその力を駆使して巨悪と戦ってきましたが、ヴィランは手段を選ばずにヒーローを倒して陰謀を成功させようとするため、強大で真っ向からは勝てないスーパーマンに対し、その身近な人間を誘拐して脅したり、周囲の人々の身の危険を盾にして要望を通そうとします。
さまざまなシーンにおいてスーパーマンの行動に気になる点や納得のいかない点もあるかもしれませんが、それに関してはスーパーマンの生まれと育ちが描かれているドラマシリーズ「ヤング・スーパーマン|SMALLVILLE」や後に公開される「マン・オブ・スティール」を見ることで少し解消されるでしょう。
公開年 | 1981年 |
上映時間 | 127分 |
キャスト | スーパーマン/クラーク・ケント:クリストファー・リーヴ ロイス・レイン:マーゴット・キダー レックス・ルーサー:ジーン・ハックマン ゾッド将軍:テレンス・スタンプ ペリー・ホワイト:ジャッキー・クーパー オーティス:ネッド・ビーティ |
スタッフ | 監督:リチャード・レスター 製作:ピエール・スペングラー 音楽:ケン・ソーン、ジョン・ウィリアムズ 配給:ワーナー・ブラザース |
スーパーマン(1978年)

クリプトン星から地球にスーパーマンがやってくるまでの過程や地球でのクラーク・ケントの素性なども描かれた「スーパーマン」の始まりについて触れている作品で、ヒーロー系の作品や「スーパーマン」シリーズの始まりとも言える作品です。
スーパーマンの実の父親ジョー=エルと母親ララ=エル、育ての親であるケント夫妻、緑色の不思議なクリスタルとホログラムといった当時からしてみればファンタジー要素が最大限に盛り込まれたシーンも多く、スーパーマンの性格や人格がどのように作り上げられたかについても描かれ、新聞社「デイリー・プラネット」への入社とロイスとの出会いについてもロマンチックに描き出されています。
平和のために驚異的な力を発揮して、一躍有名人になった「スーパーマン」の存在は、悪事を働こうと考えているレックス・ルーサーにとっては邪魔な存在で、スーパーマンを陥れようと、弱点となるクリプトナイトを悪用します。
2発同時に発射された核ミサイルは巨大地震を引き起こして、巻き込まれたロイスが命を落としてしまいますが、スーパーマンが全力で高速移動すると時間を巻き戻すことに成功し、時間を少し戻してロイスも世界も救う結果となります。
作品の魅力や見どころ・解説
クリプトン星という異星からやってきたスーパーマンが人類を救うために活躍してくれること、そんなスーパーマンにさえ打ち勝てそうな悪の天才レックス・ルーサーがいること、スーパーマンといい感じの関係になったバリキャリのロイスなど、当時の時代背景を考えればかなり攻めた内容だった作品で、世界中の人々を感動させました。
今であれば時間を巻き戻してしまうとマルチバースに発展して大変なことになりますが、当時はそこまでの検証はされておらず、超高速で移動すれば時間の流れを遅くし、かつ、時間を逆行できるという感覚で該当のシーンが制作されました。
ファンタジーはファンタジーですが、死んでしまった恋人を救うために一度起きてしまった事実を無かったことにできるまで時間を戻してしまうという発想に至るのもすごいですが、時間の概念があまり成熟していなかった当時の人々にとっては衝撃的でもありました。
スーパーマンという人知を超えた力を持つ存在が、悪と戦って人々を救うストーリーは、その後のヒーローものの作品の礎にもなったとされており、「スーパーマン」シリーズを語る際になくてはならない作品です。
公開年 | 1978年 |
上映時間 | 151分 |
キャスト | スーパーマン/クラーク・ケント:クリストファー・リーヴ ロイス・レイン:マーゴット・キダー ジョー=エル:マーロン・ブランドレックス・ルーサー:ジーン・ハックマン ゾッド将軍:テレンス・スタンプ ペリー・ホワイト:ジャッキー・クーパー |
スタッフ | 監督:リチャード・ドナー 製作:ピエール・スペングラー 音楽:ジョン・ウィリアムズ 配給:ワーナー・ブラザース |
スーパーマンと地底人間|Superman and the Mole Men(1951年)

当時にしてはかなりの長編映画で、新聞社「デイリー・プラネット」のクラーク・ケントとロイス・レインが世界で最も深い石油掘削施設の取材に行った際、地底に住んでいたつるっぱげのハゲ頭が特徴のヒューマノイドと遭遇し、地元住民の間に起こる不審な事件を解決することになります。
本作では謎の多い地底人間たちを恐れて暴徒化する人間の邪悪さや横暴さ、バカさの方が印象的で、最初は特に何もしてこなかった地底人間たちを怒らせることになります。
スーパーマンは地底人間が人間に襲われないように配慮しながらも、地元の人間たちが暴れないように鎮める必要があり、スーパーマンの強大な力がしょうもない田舎町の問題のために使われている様子が印象的です。
作品の魅力や見どころ・解説
2025年時点で、約74年前の作品であり、同じ1951年に公開された「地球が静止する日」に出てきたクラトゥ宇宙人と地球人類が遭遇した時の反応がほぼ同じです。
自分たちと異なる存在への無理解や一方的な攻撃など、かなり原始的な人間の行動を描いており、エイリアンや宇宙人が映画に出てくるのが当たり前となった現代においては考えられないようなシーンも多いです。
当時の技術的にまだモノクロ映画として制作されており、2025年現在に視聴できたとしても全編モノクロでの視聴となります。かなり希少な作品でもありU-NEXT(ユーネクスト)でも配信されていません。
AmazonプライムビデオやApple TV+などで視聴可能ですが、アマプラは日本国内からは見られない制限がかかっているため、理想は図書館などの蔵書を利用するのが良いでしょう。
ネット上の無料動画投稿プラットフォーム、DailymotionやYouTubeにアップされているケースもあります。
公開年 | 1951年 |
上映時間 | 58分 |
キャスト | George Reeves Phyllis Coates Jeff Corey J. Farrell MacDonald Stanley Andrews |
スタッフ | 監督:Lee Sholem 製作:Barney Sarecky 音楽:Darrell Calker、Walter Greene 配給:Lippert Pictures |
アトムマン VS スーパーマン|Atom Man vs. Superman(1950年)

スーパーマンに登場するヴィラン「レックス・ルーサー」とスーパーマンの戦いが描かれている作品です。
分子を再構成できる兵器、スーパーマンの弱点となるクリプトナイトの人工合成に着手するなど、異星人でもあるスーパーマンを凌駕するほどのメカ・ガジェットを製造する天才科学者レックス・ルーサーがスーパーマンを追い詰めていく展開ですが、空を飛ぶこともできるスーパーマンはそんなレックス・ルーサーにも勝利します。
この頃にはスーパーマンという強大な力を持ったヒーローが存在しており、クリプトナイトが弱点で、天才レックス・ルーサーがヴィランとして登場するという展開になっており、こうした構成に似た内容の「スーパーマン」作品が複数公開されていくことになります。
作品の魅力や見どころ・解説
2006年頃にDVD版が残されていますが、入手は難しく、VHS版でも手に入れるのは困難です。映画というよりは今で言うドラマシリーズに近いもので
- Superman Flies Again
- Atom Man Appears
- Ablaze in the Sky
- Superman Meets Atom Man
- Atom Man Tricks Superman
- Atom Man’s Challenge
- At the Mercy of Atom Man
- Into the Empty Doom
- Superman Crashes Through
- Atom Man’s Heat Ray
- Luthor’s Strategy
- Atom Man Strikes
- Atom Man’s Flying Saucers
- Rocket of Vengeance
- Superman Saves the Universe
各15章のタイトルは上記の通り、コロンビア・ピクチャーズの連続ドラマシリーズとして楽しむのに適した構成です。
スーパーマンが送られてしまった「The Empty Doom」はいわゆるファントムゾーン(宇宙の流刑地|監獄のようなもの)と似ており、近年の「スーパーマン」映画にも登場する要素がいくつか既に登場していたことになります。
ネット上の動画投稿プラットフォームDailymotionやYouTubeで見られる可能性もあります。
公開年 | 1950年 |
上映時間 | 15章252分 |
キャスト | Kirk Alyn Lyle Talbot Noel Neill Tommy Bond |
スタッフ | 監督:Spencer Gordon Bennet 製作:Sam Katzman 音楽:Mischa Bakaleinikoff 配給:Columbia Pictures |
Superman|連続活劇(1948年)

近年公開されたスーパーマンのストーリー構成と同じで、クリプトン星から地球にスーパーマンがやってくる様子が描かれ、デイリー・プラネットの記者としても仕事をしながらスーパーマンが自身の能力を知り、人々の脅威と向き合って人々を救う展開になっています。
本作のヴィランは「スパイダー・レディ」と呼ばれるメトロポリスの闇を牛耳っている女性です。
「スーパーマン」が初めて登場したのは1938年の「アクション・コミック」内とされており、ジェリー・シーゲルとジョー・シャスターによって生み出されたヒーロー像です。
確認した限りでは、映像化されたのは本作「Superman|連続活劇(1948年)」が最初と言ってもよさそうです。
作品の魅力や見どころ・解説
本シリーズでは、地球にやってきたカル=エル(クラーク)を引き取って育てるのはメアリー・ケントとエベン・ケント夫妻で、名前が最近のスーパーマンシリーズのものと異なります。
3話「The Reducer Ray」では政府からの要望でスーパーマンが活躍する様子も描かれ、このスーパーマンの活躍に納得のいかないメトロポリスに暗躍するスパイダーレディたちに、スーパーマンが狙われることになります。
4話「Man Of Steel」ではクリプトナイトが自身の弱点であることをスーパーマンが知り、天文学者のリーズ博士らに素性を明かすといった展開もあります。
スーパーマンはスパイダーレディの罠や策略をうまくすり抜けつつ、時にはスーパーマンとして、時にはクラーク・ケントとしてそのミッションを成功させます。
この頃からスーパーマンは強大な力は持っていながらもなんでもはねのける完ぺき超人ではなく、人間らしいミスをする様子も描かれていました。
コロンビア・ピクチャーズの連続ドラマシリーズとして製作・公開されており、
- Superman Comes To Earth
- Depths Of The Earth
- The Reducer Ray
- Man Of Steel
- A Job For Superman
- Superman In Danger
- Into The Electric Furnace
- Superman To The Rescue
- Irresistible Force
- Between Two Fires
- Superman’s Dilemma
- Blast In The Depths
- Hurled To Destruction
- Superman At Bay
- The Payoff
といったタイトルで全15章、約244分の作品です。「Atom Man vs. Superman」等と同じくモノクロ映画で、2025年現在は視聴するのも困難です。
ネット上の動画投稿プラットフォームDailymotionやYouTubeで見られる可能性もあります。
公開年 | 1948年 |
上映時間 | 15章244分 |
キャスト | Kirk Alyn Noel Neill Carol Forman Tommy Bond Forrest Taylor |
スタッフ | 監督:Spencer Gordon Bennet、Thomas Carr 製作:Sam Katzman 音楽:Mischa Bakaleinikoff 配給:Columbia Pictures |
アニメ「スーパーマン」関連シリーズのあらすじと解説・作品紹介
ここでは、アニメ「スーパーマン」シリーズとその関連作品のあらすじ、作品紹介、見どころ等をまとめています。公式にアニメ化されている作品もあれば、鷹の爪団やレゴシリーズとのコラボ作品などもあり、主に子ども向け、キッズ向けに編集されているものが多いです。
実写映画の「スーパーマン」シリーズでは描写できないような動きもアニメながら描写が可能なため部分体にはアニメのスーパーマンの方が強く見えるシーンもあります。
実写映画を見て、「スーパーマン」シリーズや関連作品をチェックしたいと思った方はぜひ参考にしてみてください。
DC がんばれ!スーパーペット(2022年)

スーパーパワーを手に入れたヒーローたちのペットが活躍するかわいらしい3DCGが印象的なアニメーション作品です。レックス・ルーサーがジャスティス・リーグのメンバーを捕らえてしまったという状況でスーパーパワーを持つ動物たちが立ち上がります。
「クリプト」は、クリプトン星出身のラブラドールレトリバーでスーパーマンの愛犬。
「エース」は、怪力を持つボクサー犬で、後にバットマンのペットになります。
「PB」は、クリプトナイトの影響で巨大化できるポットベリーピッグという豚で、後にワンダーウーマンのペットになります。
「マートン」は、超高速移動できるカメで、後にフラッシュのペットになります。
その他、モルモット「キース」はアクアマンのペット、モルモット「マーク」はサイボーグのペット、リス「チップ」はグリーンランタンのペットになるなど、スーパーヒーローとの関係もはっきりとしているかわいらしい動物たちが主役としてヒーローを救い出します。
作品の魅力や見どころ・解説
犬、リス、モルモット、ブタといった動物たちが登場してヒーローを助け出すのも印象的ですが、採用された声優も個性派揃いです。
シリアスな展開もあるにはありますが、基本的にはファミリーやキッズ向けの作品で、家族で楽しむ見られるアニメ映画です。
スーパーマンのペット「クリプト」の声を演じたのはブラックアダムも演じたドウェイン・ジョンソン、ボクサー犬「エース」の飼い主となるバットマンの声を演じたのは「マトリックス」や「ジョン・ウィック」シリーズでも主役として登場したキアヌ・リーブスなど見どころだけでなく、声優陣の声も楽しめる作品となっています。
ドウェイン・ジョンソンに関しては声優、主役だけでなく、映画の制作にも深く関わっており、映画作りが好き過ぎるのか、マルチな才能を爆発させているのか今後もDCEUにおいても、映画界においても注目すべき存在でしょう。
公開年 | 2022年 |
上映時間 | 105分 |
キャスト | ドウェイン・ジョンソン ケヴィン・ハート ケイト・マッキノン ジョン・クラシンスキー ヴァネッサ・ベイヤー ナターシャ・リオン ディエゴ・ルナ トーマス・ミドルディッチベン・シュワルツ キアヌ・リーブス |
スタッフ | 監督:ジャレッド・スターン 製作:パトリシア・ヒックス、ドウェイン・ジョンソン、ダニー・ガルシア、ハイラム・ガルシア、ジャレッド・スターン 音楽:スティーブ・ジャブロンスキー 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
レゴ®ムービー2(2019年)

レゴを使用してCG制作されているアニメーション映画で、ストップモーションではなくレゴ風アニメーションCG映画です。基本的にコメディベースの作品で、シリアス展開はほぼなく、家族で笑い合いながら楽しく見られる作品です。
前回の「レゴムービー」から5年が経過し、レゴでできたブロックシティはぼろぼろのボロボロシティになって劣化してしまい、急にやってきた「スウィート・メイヘム」がわがままな女王のいる星にバットマンたちを誘拐してしまい、主人公のエメットがバットマンたちを救いに向かう展開です。
レゴのスーパーマンが登場するシーンはそこまで多くないですが、レゴムービーの展開に欠かせないヒーローとして印象深く、「レゴ スーパー・ヒーローズ」からバットマンらと一緒に登場するようになったクロスオーバーキャラクターです。
作品の魅力や見どころ・解説
本作の声優として「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「ジュラシック・ワールド」でも主役を務めたクリス・プラットが「エメット」役を担当しています。
わがまま女王の結婚相手にされそうになるもきっぱりと断りをいれるバットマン、エメットを強くするために協力してくれるレックスの存在など個性派キャラクターが今回も複数登場します。
わがまま女王からの求婚を断っていたバットマンが、スーパーマンの話が出た途端に負けず嫌いな性格が出てスーパーマンに負けたくないためか、わがまま女王に自ら求婚するなど、くすっと笑えるおかしな展開も相変わらず多いです。
ストーリー終盤にはわがまま女王やメイヘム将軍から本当の事情が語られるようになり、本当の敵がタフになることにこだわった未来のエメット「レックス」であることも明らかになり、エメットは本来の自分を取り戻して世界に平和が戻ります。
あっさり洗脳されてしまったヒーローたち、コメディ要素の強い展開が連続して押し寄せてくるため親子で楽しく見ていられる作品です。
公開年 | 2019年 |
上映時間 | 107分 |
キャスト | クリス・プラット エリザベス・バンクス ウィル・アーネット ティファニー・ハディッシュステファニー・ベアトリス チャーリー・デイ アリソン・ブリー ニック・オファーマン マーヤ・ルドルフ |
スタッフ | 監督:マイク・ミッチェル 製作:ダン・リン、フィル・ロード、クリストファー・ミラー、ロイ・リー、ジンコ・ゴトー 音楽:マーク・マザーズボー 配給:ワーナー・ブラザース |
レイン・オブ・ザ・スーパーメン(2018年)

前作「デス・オブ・スーパーマン」の続編で、OVA的作品として公開されています。
スーパーマンがドゥームズデイとの戦いで命を落としたあと、スーパーマンの後継者となるヒーローが集まってくる展開で、サイボーグ・スーパーマン、スティール、スーパーボーイ、エラディケーターの4名のスーパーマンに関係があるヒーローがそれぞれバラバラに活動し始めます。
それとは別にジャスティス・リーグでもヒーロー活動を行って人々を守ろうとしますが、新たな脅威に対して対応しきれずに状況は悪化していきます。
マザーボックスが悪用されてしまうタイミングで、カル=エル(クラーク・ケント)は復活を果たし、切り札として新たな戦いに身を投じていくことになります。
作品の魅力や見どころ・解説
アニメで描かれているストーリーは「ジャスティス・リーグ(2017)」と似ている所と異なる部分がありますが、ドゥームズデイに倒されたスーパーマン(カル=エル)を復活させるという展開は同じです。
アメコミらしいタッチで描かれているキャラクターたち、描かれ方も日本のアニメとは異なり演出もアメリカっぽい雰囲気です。
スーパーマンの後継者を名乗り出た者たちも互いに衝突し合ったり、いがみ合ったりすることもありましたが最終的にはチームとして活動して勝利を収めています。
スーパーマンを失った悲しみに暮れるメトロポリス、新たなヒーローの登場に喜びつつも街が破壊されていく様子に落胆し、失望すら浮かべる市民たち、最後にはスーパーマンが戻ってきてくれて安心したような表情を見せる市民たちが描き出されています。
ヒーローに焦点が当てられるシーンが多いですが、救助が必要な市民やスーパーマンを見る市民の表情の描き方が繊細で、スーパーマン(カル=エル)に対する絶大な信頼があるのがうまく演出されています。
公開年 | 2018年 |
上映時間 | 87分 |
キャスト | ジェリー・オコンネル レベッカ・ローミン レイン・ウィルソン チャールズ・ハルフォード キャメロン・モナハン クレス・ウィリアムズ |
スタッフ | 監督:サム・リウ 音楽:フレデリック・ウィードマン 脚本:ジェームズ・クリーグ、ティム・シェリダン |
デス・オブ・スーパーマン(2018年)

実写映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)」の内容と似ている点があり、スーパーマンがドゥームズデイと相打ちになってしまう点など共通点は少しあります。
ストーリー序盤には「インターギャング」という劣化版アイアンマンスーツのような兵装に全身を包んだテロリストの攻撃から始まり、宇宙空間からワープしてきた隕石にはドゥームズデイが拘束されており、よりにもよって地球でドゥームズデイが解放されることになってしまいます。
ジャスティス・リーグのサイボーグやフラッシュ、ワンダーウーマン、バットマン、グリーンランタン、ホークマンも登場し、ドゥームズデイを抑え込もうと奮闘しますが力及ばず危機的状況に陥ります。
作品の魅力や見どころ・解説
本作ではレックス・ルーサーもドゥームズデイを倒そうと戦いに参加し、間一髪の所をスーパーマンに助けられるシーンもあります。
また、ロイスがドゥームズデイに石を投げるシーンもありましたが、ヒーローを相手に優勢を保てるドゥームズデイならばか弱い人間の女性など一瞬で殺害できるはずですが、とどめを刺していないスーパーマンに背を向けてしまうなど冷酷な様子と少し抜けている所もあります。
スーパーマンはドゥームズデイの首を折って、ドゥームズデイは手から伸びた長い爪でスーパーマンの胸を突き刺して互いに相打ちになっています。
ドゥームズデイの本性については本作ではほとんど語られておらず、出自のよく分からない脅威として描かれていますが、ヒートビジョンを使える様子、スーパーマンに傷を負わせられる様子から察するに元はゾッド将軍だった者がドゥームズデイに変えられて地球に送り込まれた可能性が高いです。
作中ではゾッド将軍であると認識されていませんが、関連性は高いでしょう。
公開年 | 2018年 |
上映時間 | 80分 |
キャスト | ジェリー・オコンネル レベッカ・ローミン ジェイソン・オマラ ロザリオ・ドーソン レイン・ウィルソン |
スタッフ | 監督:サム・リウ、ジェームス・タッカー 音楽:フレデリック・ウィードマンアニメーション 制作:ワーナー・ブラザース・アニメーション |
ティーン・タイタンズ・ゴー! トゥ・ザ・ムービー(2018年)

ティーン・タイタンズが活躍する様子が描かれており、ちびっこ向けのかわいらしいアニメ作品に仕上がっています。
「カートゥーン・ネットワーク」で放送されていた「ティーン・タイタンズGO!」の劇場版で、若いヒーロー、ヒーロー候補生のようなキャラクターたちが活躍する構成になっています。
本作のヴィランは「スレイド」で、デスストローク・ザ・ターミネーターとも呼ばれていたことがあり、ちょっぴり面倒見がよく、黒色と金色のツートーンカラーが特徴的です。とにかくロビンに固執しており、弟子を取ることに心血を注いでいる様子です。
MARVELのスタン・リーが声優として参加していることも知られており、アメコミのDC関連作品にちゃっかりMARVELのスタン・リーが登場するあたり、ヒーローものが本当に好きなんだという思いが伝わってくるようにも思えます。
作品の魅力や見どころ・解説
タイタンズはバットマンやスーパーマンらが組んだジャスティス・リーグとは異なり、若いヒーローたちをまとめて表現する名称です。
ティーン・タイタンズではロビンがいないとチームとしての結束を失って暴走する感じでしたが、本作ではロビンが暴走気味になっています。
- ビーストボーイ:動物に変身できる緑色の青年
- ロビン:バットマンのサポート役で、後のナイトウィング
- レイブン:悪魔と人間のハーフで、闇魔法が使える
- スターファイアー:タマラン星の王女で、飛行能力がある
- サイボーグ:体のほとんどが機械で、後にジャスティス・リーグに加入する
彼らの目的は映画に出ることですが、ヴィランが登場したことで映画どころではなくなってしまいます。DCコミックやDCEUのパロディ、コメディ要素が多く、DCユニバースの作品を見てきた人にとっては特に楽しめる内容です。
このキャラクターたちをメインで扱っている実写ドラマ「Titans/タイタンズ(2018年)」という作品が公開されており、バットマンやスーパーマンの次の世代について知るちょうどよい作品となっています。
若干映像や演出の古いスーパーマンやバットマンからDCユニバースに入るよりも実写ドラマシリーズの「Titans/タイタンズ(2018年)」などから入ったほうがおもしろさが高まるかもしれません。
また関連作品として実写ドラマ「ドゥーム・パトロール」を見るのもおすすめです。
公開年 | 2018年 |
上映時間 | 88分 |
キャスト | ビーストボーイ:グレッグ・サイプス ロビン:スコット・メンヴィル サイボーグ:カリー・ペイトン レイブン:タラ・ストロング スターファイアー:ヒンデン・ウォルチ スレイド:ウィル・アーネット ジェイド・ウィルソン:クリステン・ベル スーパーマン:ニコラス・ケイジ ワンダーウーマン:ホールジー バットマン:ジミー・キンメル |
スタッフ | 監督:アーロン・ホーヴァス、ピーター・ライダ・ミハイル 製作:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック、ペギー・リーガン、ピーター・ライダ・ミハイル、ウィル・アーネット 配給:ワーナー・ブラザース |
DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団(2017年)

FROGMANが製作している鷹の爪団がDCユニバースのヒーローたちとコラボした作品で、U-NEXT(ユーネクスト)では配信されておらず、Amazonプライムビデオでは視聴できます。
登場するヴィランは「ジョーカー」たちで、鷹の爪団の兵器を奪って逃走するも、ジャスティス・リーグのメンバーたちと鷹の爪団の協力によりいつも通りの展開になっていくストーリー構成です。
超低予算Flashアニメといわれているだけあって、スーパーマンやワンダーウーマンの立ち絵は登場しますが、まともに動くことはなく、ほとんどが声だけの出演です。
作品の魅力や見どころ・解説
予算の関係でジャスティス・リーグからバットマンが脱退してしまうなど、本来ならば起こらない展開がシュールに描かれているのも魅力のひとつです。
鷹の爪団のネタの一つでもある低予算を徹底的に活用して、アクションシーンを撮れないことでザコ敵にも勝てないシーンを描くなど、コメディ要素が満載です。
簡単に金に動かされてしまうDXファイターは、ジョーカー一味に捕まったとたんに手のひらを返してジョーカーに加担するなどダメヒーローっぷりは健在です。
バットマンいじりも多く、暗くめんどくさい性格になった要因を矯正されそうになったり、予算の関係でバットマンがジャスティス・リーグに出てこなかったりするなど扱いもなかなかです。
最終的に吉田ジャスティス・リーグなるクローン兵団が出来上がり、ジャスティス・リーグのメンバーと同じ能力で低予算で戦える吉田クローンらが事態の収拾をつけるべく奮闘することになります。
鷹の爪団らしからぬCG描写が見られるのも魅力の一つで、鷹の爪団シリーズの中でも特異な作品として楽しめるでしょう。
公開年 | 2017年 |
上映時間 | 105分 |
キャスト | FROGMAN バットマン:山田孝之 スーパーマン:鈴村健一 ワンダーウーマン:松本梨香 フラッシュ:浪川大輔 アクアマン:中井和哉 サイボーグ:高木渉 |
スタッフ | 監督:FROGMAN 製作:GONZO、白組 音楽:GLIM SPANKY「ビートニクス」 配給:ワーナー・ブラザース |
レゴバットマン ザ・ムービー(2017年)

もはや何でもありなお祭り騒ぎのレゴムービーで、映画では暗い性格をしていることの多いバットマンが、ロビンの登場により若干陽気な側面を見せています。
このロビンがトラブルメーカーで、ジョーカーが率いるヴィラン軍団が再結成されてしまう他、バットマンのペースを崩してミスを誘ってしまうなどかなりの厄介者です。
登場人物には同じワーナー・ブラザース作品である「ハリー・ポッター」からはヴォルデモートが登場し、キング・コングも登場します。マライアキャリー演じる女市長も登場するなど、見どころも満載です。
ジョーカーの関連ヴィランとして、ハーレイ・クインだけでなく、リドラーもスケアクロウも登場するため、バットマンシリーズを見たことのある人にとってはちょうどいい魂浄化作品とも言えます。
シリアスな展開で幕を閉じた映画のヴィランとヒーローが一緒にコミカルでコメディ要素満載な演出で登場するのはかなり楽しいものです。
作品の魅力や見どころ・解説
バットマンの暗い性格やプライドの高さが影響している様子が皮肉られており、スーパーマンへのライバル心、街の守護者やヒーローとしてのプライドなどもあるためか、本作では自分の置かれた環境に満足できていない様子もあります。
そんなバットマンの元に新たな弟子というべきか、味方というべきロビンが現れ、バットマンがさらに追い込まれてしまうシーンもあります。
ストップモーションではなく3DCGのレゴ風アニメーションとして制作されているため、レゴの腕がありえない曲がり方をしたり、アクションにも長けた動きを見せるなどキャラクターがレゴになっているだけで、アニメーションとしてはかなり作り込まれています。
本作でおもしろいのはヴィランとして登場するキャラクターが豊富なことで、映画「ジュラシック・パーク」シリーズからはティラノサウルスやヴェロキラプトルも参加し、映画「ジョーズ」からは巨大なサメのブルース、映画「マトリックス」シリーズからはエージェント・スミスが参戦し、ドラマ「ドクター・フー」からはロボットの「ダーレク」が登場するなど、さまざまな映像作品から悪役として参加するキャラクターが多いです。
いわゆるお祭り騒ぎになっているのはこのキャラクターの多さが理由の一つで、映画をよく見る人にとっては多岐にわたるコラボ作品とも言えます。
公開年 | 2017年 |
上映時間 | 104分 |
キャスト | ウィル・アーネット ザック・ガリフィアナキス マイケル・セラ ロザリオ・ドーソン マライア・キャリー ビリー・ディー・ウィリアムズ レイフ・ファインズ |
スタッフ | 監督:クリス・マッケイ 製作:ダン・リン、ロイ・リー、フィル・ロード、クリストファー・ミラー 音楽:ローン・バルフ 配給:ワーナー・ブラザース |
レゴ®ムービー(2014年)

まじめに働く「エメット」がヒーローと勘違いされてしまい、悪事を企む「おしごと大王」の陰謀を阻止するために大変な冒険に立ち向かっていくストーリーで、バットマンやスーパーマンも登場します。
実物のレゴを使用したストップモーションではなく、3DCGで制作されており、世界も街もキャラクターもすべてがレゴです。
魔法使い「ウィトルウィウス」が保管していた世界最強の兵器「スパボン」を手に入れてしまった「おしごと大王」の部下に、エメットは予言に在った選ばれし者だと勘違いされ、拷問まで受ける羽目になってしまいます。
エメットは謎の多い「ワイルドガール」に助け出され、エメットは最終的に仲間を守るために無の世界に自らの身を投じて救い出します。
無の世界はレゴで遊ぶ人間の世界のことで、エメットは少年フィンに認識してもらい、特別な期待を持たれて元の世界に戻ることに成功、ひとまずの和解と平和がもたらされます。
作品の魅力や見どころ・解説
レゴムービーの代表的作品の一つで、どこかディズニー・ピクサーの「トイ・ストーリー」のような展開もあるのが魅力です。
レゴで創造するだけの父親とレゴで想像力を働かせて楽しむ少年フィン、レゴの世界から出たことのないマスタービルダーたちと、外の世界の人間とコミュニケーションをとれたエメットという働き者のキャラクターが存在しているのは、おもちゃと人間の信頼関係や特別な関係を大切にしたいという思いが込められているかのようです。
エメットの声優はクリス・プラットで、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「ジュラシック・ワールド」でも主役を担当した俳優です。
その他、モーガン・フリーマン(魔法使いのウィトルウィウス役)といった超有名俳優もレゴキャラクターに声を当てて命を吹き込んでおり、誰がどのキャラクターの声を担当しているか確認しながら見るのもおすすめです。
本作にはバットマンやスーパーマン、ワンダーウーマン、グリーンランタンなどのヒーローも登場しますが、スター・ウォーズからは「C-3PO」、「ハン・ソロ」、「ランド・カルリジアン」が登場しています。
コメディ映画として誰でも見れるだけでなく、レゴ・ブロックが1932年から存在していて人々の想像力や創造力を掻き立ててきたこともあり、親子で安心して一緒に楽しめる内容として大絶賛されました。
公開年 | 2014年 |
上映時間 | 100分 |
キャスト | クリス・プラット ウィル・フェレル エリザベス・バンクス ウィル・アーネット ニック・オファーマン アリソン・ブリー チャーリー・デイ リーアム・ニーソン モーガン・フリーマン |
スタッフ | 監督:フィル・ロード、クリストファー・ミラー 製作:ダン・リン、ロイ・リー、ダグ・デイヴィソン、スティーヴン・ギルクリスト 音楽:マーク・マザーズボー 配給:ワーナー・ブラザース |
スーパーマン アニメ・シリーズ(1996年)

アメリカでは1996年から2000年頃にテレビ放送され、日本ではカートゥーン・ネットワークで1999年から2004年にかけて放送されました。
1992年に放送されたアニメ「バットマン」とスタッフがほぼ同じで、「DCアニメイテッド・ユニバース」においては実質続編のような立ち位置にあるシリーズです。
スーパーマンの生まれ故郷に関する話や強敵との戦いなどを描きながら、シーズン2からはフラッシュやいとこにあたるスーパーガールも登場します。シーズン3になってからバットマンと共闘する様子も描かれます。
基本的にかなり初期のスーパーマンが描かれており、原作のアメコミに沿った敵や戦いが出てくるものと考えていると良いでしょう。
まだロイス・レインがスーパーマンの正体にはっきりと気づいていない描写があり、代わりにハイスクール時代の「ラナ・ラング」はクラーク・ケントの素性を知っている様子です。
作品の魅力や見どころ・解説
本作は実写映画では細かく描かれていないさまざまなキャラクターとスーパーマンの関係性が描かれているものでもあり、ラナ・ラング、ロイス・レイン、育ての親であるジョナサン・ケントとマーサ・ケント、特殊犯罪課の警部マギー、コンピュータのプロで友人のジミーなどにもしっかり触れられています。
レックス・ルーサーの存在にも触れられており、近年のスーパーマンの映画よりも原作アメコミの感覚に近い描かれ方をしているのが印象的で、マキシマ、アクアマン、グリーンランタン、宇宙海賊ロボなども登場します。
バットマンに関連の深いキャラクターも多く、ロビン、ゴッサム市警察本部長のゴードンなども登場し、スーパーマンが主役のストーリーを盛り上げてくれます。
「DCアニメイテッド・ユニバース」の基盤ともなるような演出、キャラクター、描写があるため、最新のスーパーマン関連作品やアニメシリーズ、ドラマシリーズを見るときにはぜひ履修しておいてほしい作品です。
公開年 | 1996年 |
上映時間 | 序章:3話 シーズン1:10話 シーズン2:28話 シーズン3:13話全54話 |
キャスト | ティモシー・デイリー ダナ・デラニー ジョセフ・ボローニャ ジョージ・ズンザ デヴィッド・カウフマン クランシー・ブラウン リサ・エデルスタイン ローレン・トム マイク・ファレル シェリー・ファバレス ジョエリー・フィッシャー |
スタッフ | 総監督:ジャン・ギャバン 音楽:シャーリー・ウォーカーアニメーション 制作:ワーナー・ブラザース・アニメーション |
スーパーマン(1941年)

1941年から1943年頃にかけて制作されたスーパーマンのアニメ作品で「フライシャーのスーパーマン」として知られています。
日本で放送されたのは1955年から1961年にかけてで、放送局によってタイミングはバラバラに放送されました。
著作権の保護期間が50年の日本では100円ショップのダイソーなどでDVDも発売されていて視聴することができます。
シリーズのうちフライシャー・スタジオが制作した作品タイトルは以下の通りです。
- スーパーマン誕生
- 謎の現金強奪ロボット
- 金塊輸送車を守れ!
- 氷河の古代怪獣
- 弾丸ミサイルの襲撃
- 磁気望遠鏡
- 電気地震
- 火山島危機一髪
- サーカスの恐怖
フェイマス・スタジオが制作した作品タイトルは以下の通りです。
- 巨大爆撃機を追え!
- 偽スーパーマン現わる!
- スーパーマンインヨコハマ
- テロリストは誰だ
- よみがえるミイラ像
- ジャングルの秘密
- 恐怖の破壊光線
- 暗黒組織をつぶせ!
最近製作された実写映画「スーパーマン」シリーズの内容とはかけ離れている要素が多く、アニメシリーズで若干似たようなシーンが見られる程度です。
作品の魅力や見どころ・解説
1938年の「アクション・コミックス」でスーパーマンが登場してから約3年後の1941年にアニメ化されているという状況で、スーパーマンが以下に注目されていたかが伺える事象でもあります。
実写映画の「連続活劇Superman」が公開されたのは1948年で、当時にしてはかなり挑戦的な試みだったことも分かります。
スーパーマンの能力である飛行能力や目からビームを出す能力、銃弾が効かない堅牢な身体などの要素は、アニメでは自由自在に描き出せますが、実写映画ではかなり難しかったことでしょう。
本作ではアニメの強みを生かした演出やスーパーマンの桁違いの強さが分かりやすい描写が多くあり、人々の希望やあこがれとなりうるヒーロー像のひとつを作り出したとも言える貴重な作品です。
公開年 | 1941年 |
上映時間 | フライシャー・スタジオ製作:9話 フェイマス・スタジオ製作:8話 |
キャスト | スーパーマン/クラーク・ケント:バド・コルヤー ロイス・レーン:ジョーン・アレキサンダー ジミー少年:ジャック・マーサー ペリー・ホワイト:ジュリアン・ノア |
スタッフ | 原作:ジョー・シャスター、 ジェリー・シーゲル 製作:フライシャー・スタジオ、フェイマス・スタジオ 配給:パラマウント・ピクチャーズ |
ドラマ「スーパーマン」関連シリーズのあらすじと解説・作品紹介
ここでは、これまでに公開されたドラマ「スーパーマン」シリーズの作品紹介、あらすじ、見どころをまとめています。
1950年代の作品もあり、中には動画配信アプリやサブスクでは見られないもの、モノクロ映像のものも含まれています。
最近のドラマシリーズは、スーパーマンの青年期を描いたシリーズが印象的で映画「スーパーマン」のスピンオフや前日譚的位置づけにあります。映画を見てスーパーマンの若い頃が気になった方はぜひ視聴してみてください。
スーパーマン&ロイス(2021年)

スーパーマンと恋人のロイスの関係が進展し、2人に双子の子ども「ジョナサン」と「ジョーダン」が生まれて、ヒーロー活動と子育てに奮闘するストーリーを描いています。
父親がスーパーマンであることを隠してメトロポリスで双子を育てていたものの、子どもが14歳になった頃、クラーク・ケントが育ったスモールヴィルへ引っ越すことになります。
思春期、反抗期真っ盛りの子どもたちが自身のスーパーパワーに向き合いながら、パワーの制御やコントロール方法を身につけつつ、青春を送る様子が描かれています。
スーパーマン(クラーク・ケント)は、スーパーパワーを持つ子どもの父親として、父親のようになれるのか苦悩し、子育てを通してまた一つ精神的にも成長します。
作品の魅力や見どころ・解説
スーパーマンとロイス・レインが無事結婚して双子の子どももいるという幸せな設定、都会から田舎町に引っ越して子育てをするという穏やかな雰囲気が漂う構成ですが、マルチバースの別の「アース」の影響や数々のヴィラン、事件も解決しながら子育てをしなければいけないスーパーマンは非常に忙しく新たな困難に直面することになります。
2025年7月時点では、U-NEXT(ユーネクスト)、Amazonプライムビデオではドラマ「スーパーマン&ロイス」のシーズン1のみ配信されており、シーズン2以降は日本国内では配信されていません。
VPNなどを駆使してアメリカの動画配信サービス「HBO Max」を利用すればシーズン2以降も視聴できます。
公開年 | 2021年 |
話数 | シーズン1:15話 シーズン2:15話 シーズン3:13話 シーズン4:4話全47話 |
キャスト | クラーク・ケント/カル=エル/スーパーマン:タイラー・ホークリン ロイス・レイン:エリザベス・トゥロック ジョナサン・ケント:ジョーダン・エルサス ジョーダン・ケント:アレックス・ガーフィン カイル・クッシング:エリック・バルデスサラ・クッシング:インディ・ナヴァレッテ |
スタッフ | 製作総指揮:トッド・ヘルビング、グレッグ・バーランティ、サラ・シェクター、ジェフ・ジョーンズ、デビッド・マッデン、クリスティ・コルツェク 製作:バーランティ・プロダクション、DCエンターテインメント、ワーナー・ブラザース・テレビジョン 作曲:ダン・ロマー 配給:ワーナー・ブラザース・テレビジョン |
KRYPTON/クリプトン(2018年)

スーパーマン(カル=エル|クラーク・ケント)の祖父「セグ=エル」について描いたドラマで、惑星クリプトンでの出来事がメインに扱われています。
クリプトン星が襲われてしまうことを地球からやってきたアダム・ストレンジという未来人の存在、緑色の体をしていて機械の触手を使う「ブレイニアック」というエイリアンが敵であることなど、宇宙でも地球同様悪意を持つものがたくさんいる様子が伺えます。
サイソナイトの女性「ライカ」、サジタリ、ラオの声など急にさまざまな要素が解説なく登場してくるため、ストーリーを理解する前にそれぞれのキャラクターが何者なのか理解したほうが作品が分かりやすくなります。
作品の魅力や見どころ・解説
本作に登場するキャラクターの詳細は以下の通りです。
【セグ=エル】
スーパーマン(クラーク・ケント)の祖父で、作中ではその若い頃が描かれています。
アダム・ストレンジという未来の地球からやってきた未来人で、間接的にスーパーマン(カル=エル)を救うことになります。
【クリプトン星評議会関係者】
この評議会の会長が「ダロン=ヴェックス」で、ダロンの娘が「ニサ=ヴェックス」で「セグ=エル」の婚約者です。
クリプトン星評議会の裏の支配者のような存在が枢機卿「ラオの声」と呼ばれるキャラクターです。
【クリプトン星軍】
ライタ=ゾッドは、ゾッド家の娘で、クリプトン星の軍隊で活躍する戦士で「セグ=エル」と秘密の恋を育んでいます。
ジェイナ=ゾッドは、クリプトン星軍の総司令官で、ライタ=ゾッドの母親です。「セグ=エル」の両親を射殺した張本人です。
本作を見ると、スーパーマン(カル=エル)の宿敵についての知識や、宇宙の監獄であるファントムゾーンがどんなものなのかが分かるようになります。
またブレイニアックという凶悪な存在がいることが明らかになっており、ゾッド将軍のような冷酷で強い戦士やヒーローが欠かせないというのも納得できるでしょう。
本作はU-NEXT(ユーネクスト)で全シーズン視聴可能です。
公開年 | 2018年 |
話数 | シーズン1:10話シーズン2:10話全20話 |
キャスト | Cameron Cuffe Georgina Campbell Shaun Sipos Elliot Cowan Ann Ogbomo Aaron Pierre Rasmus Hardiker Wallis Day Blake Ritson Ian McElhinney Colin Salmon Hannah Waddingham |
スタッフ | 製作総指揮:David S. Goyer、Cameron Welsh、Damian Kindler 製作:Andjelka Viaislavjevic 作曲:Pinar Toprak 配給:ワーナー・ブラザース・テレビジョン |
SUPERGIRL/スーパーガール(2015年)

スーパーマンのいとこ「カーラ(カーラ・ゾー=エル)」について描いたドラマシリーズで、カル=エルがクリプトン星を脱出する際に一緒にクリプトン星を出てきたという設定で、スーパーマンは当時まだ赤ちゃんでしたが、カーラは12歳前後とされています。
カーラが隠れ蓑として力を隠して普通の人として勤務しているのはナショナル・シティの「キャットコー(CatCo)」で、クラーク・ケントが勤めることになる「デイリー・プラネット」のライバル企業的立ち位置にあります。
作品の魅力や見どころ・解説
本作では、力を隠して暮らしてきたスーパーガールが、その能力を使わざるを得ない事象に出くわしてしまう所から大きく物語が動いていき、異星人の侵略から地球を守る「D.E.O.(Department of Extranormal Operations)」や、かつてレックス・ルーサーが経営していた会社をレナ・ルーサーが受け継いで改善した「L・コープ(L-Corp)」などさまざまな組織も登場します。
クリプトナイトには緑色以外にも、ブルー、レッド、シルバー、ブラックといった亜種が存在していてそれぞれに機能が異なるという要素にも触れられました。
アメリカに住む宇宙人に一定の権利を認める法律が出てくるなど、ドラマシリーズとしてはかなり人間とエイリアンの存在がはっきりしていて、宇宙人との共存に期待や恐怖を感じながらも、スーパーマンやスーパーガールの力に頼りたいという地球人の思惑も感じられます。
スーパーガールを演じた「メリッサ・ブノワ(メリッサ・ベノイスト)」はテレビドラマ「glee/グリー」のローズ役としても知られている超美人であることも本作の人気が高まった理由の一つでしょう。実写ドラマでシーズン6まで、全話126話という長編が作られたのも、ヤング・スーパーマン以来です。
本作はU-NEXT(ユーネクスト)で全シーズン視聴可能です。
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公開年 | 2015年 |
話数 | シーズン1:20話 シーズン2:22話 シーズン3:23話 シーズン4:22話 シーズン5:19話 シーズン6:20話 全126話 |
キャスト | カーラ・ダンバース/カーラ・ゾー=エル/スーパーガール:メリッサ・ブノワ ジェームズ(ジミー)・オルセン:メカッド・ブルックス アレックス・ダンバース:カイラー・リー ウィン・ショット:ジェレミー・ジョーダン ハンク・ヘンショウ/ジョン・ジョーンズ:デヴィッド・ヘアウッド キャット・グラント:キャリスタ・フロックハート |
スタッフ | 製作総指揮:グレッグ・バーランティ、アンドリュー・クライスバーグ、サラ・シェクター、アリ・アドラー、ロバート・ロブナー、ジェシカ・ケラー 製作:バーランティ・プロダクジョンズ、ワーナー・ブラザース・テレビジョン、DCエンターテインメント作曲:ブレイク・ニーリー 配給:ワーナー・ブラザース・テレビジョン |
ヤング・スーパーマン|SMALLVILLE(2001年)

スーパーマン(カル=エル)がクラーク・ケントとして青年期を過ごした時代に焦点を当てた作品で、クラーク・ケントが幼い頃に暮らしていたスモールヴィルの町での生活と青春、パワーのコントロールや人々との向き合い方などを学んだ様子が描かれています。
クラークが過ごしている町ではさまざまな異変も起きており、単なる平和な町ではなく、明らかに何かがおかしい点がいくつかある様子で、クラークはそれらの不思議な現象とも向き合っていきつつ、その中でスーパーマンとしての素養を磨き上げていきます。
クラークの育ての親であるジョナサン・ケント、マーサ・ケントとのやりとりやクラークとの向き合い方など、親として学べることも多いです。
全編通して謎解きをするようなサスペンス風の展開が多いのが印象的で、クリプトナイトの含まれている土砂などが影響しているとも考えられます。最初に幼いカル=エルと隕石が地球に墜落した際に飛び散った何かがスモールヴィルの人々に影響してしまったと考えるのが自然なところです。
作品の魅力や見どころ・解説
シーズン3、シーズン4あたりまではクラークの青年期、そこまでシリアスな展開にはなっていませんが、超能力を持つ者が登場したり、レックス・ルーサーとの関係に亀裂が入ったりするなど近年のスーパーマンが戦うことになるヴィランの様子にも触れられています。
シーズン4では特殊な能力を持つ犬が登場するなど、スーパーマンシリーズを知っている人が見れば笑みがこぼれるほどの要素も含まれています。
シーズン7ではクラークと同じクリプトン星人でいとこのスーパーガール「カーラ」が登場します。またクリプトン星を襲ったこともあるヴィラン「ブレイニアック」がカーラを訪問するシーンもあり、クラークとレックスの戦いにも発展します。
シーズン8ではクラーク・ケントがデイリー・プラネットに入社しており、メトロポリスでのクラークの生活が始まります。その後もシリーズを通して語られ、描かれてきたスーパーマンの活躍の裏で何が起きていたのかが分かるようなシーンが豊富にあります。
スーパーガールの存在、ドゥームズデイという存在への対応策のほか、ドラマ「クリプトン」を見るのが楽しみになるような要素も多く登場します。
本作はU-NEXT(ユーネクスト)で全シーズン視聴可能です。
公開年 | 2001年 |
話数 | シーズン1:21話 シーズン2:23話 シーズン3:22話 シーズン4:22話 シーズン5:22話 シーズン6:22話 シーズン7:20話 シーズン8:22話 シーズン9:22話 シーズン10:22話 全218話 |
キャスト | クラーク・ケント:トム・ウェリング ラナ・ラング:クリスティン・クルック レックス・ルーサー:マイケル・ローゼンバウム ピート・ロス:サム・ジョーンズ三世 クロエ・サリバン:アリソン・マック ジョナサン・ケント:ジョン・シュナイダー マーサ・ケント:アネット・オトゥール ホイットニー・フォードマン:エリック・ジョンソン |
スタッフ | 製作:ボブ・ハーグローヴ、ロバート・ペトロヴィッツ、ドリス・イーガン 音楽:マーク・スノウ OP曲:Remy Zero「Save Me」 制作:ワーナー・ブラザース・テレビジョン |
LOIS&CLARK/新スーパーマン(1993年)

クラーク・ケントが、スモールヴィルからメトロポリスに引っ越してきて「デイリー・プラネット」に入社したあとの内容が描かれており、レックス・ルーサーの陰謀やスーパーマンへの当てつけ的な事件も多く、新聞記者として「デイリー・プラネット」の売上を伸ばそうと躍起になっているロイスの暴走など社会派のヒューマンドラマなシーンも描かれています。
シーズン2ではレックス・ルーサーがいなくなったメトロポリスの様子が描かれており、その代わりにインナーギャングやさまざまな能力を持つヴィランが登場して人々を困らせていきます。
亡くなったはずのレックス・ルーサーが復活したり、未来から来た老人がいたり、新生児に感染するウイルスがあったりする超危険な環境からは抜け出せておらず、スーパーマンがいなくてもかなり大変な街であることが伺えます。
作品の魅力や見どころ・解説
クラークとロイスが主役のドラマと言っても過言ではなく、2人が過激な環境の中で互いを信頼し合いながら、互いを思い合いながらじわじわと距離を近づけていき、世界にはびこる巨悪と向き合うような要素があるのが印象的です。
普通の人間であるはずのロイスもクラークに影響されてか、かなり危険な取材をするようになったり、レックス・ルーサーに誘拐されてクローンを生み出されたり、別次元に連れ去られたりと散々な状況も描かれます。
SFサスペンスの要素とスーパーマンによるアクションが合わさったドラマで、時々クラークとロイスのラブロマンスも描かれるといった作品で、スーパーマンの人知を超えたパワーとその影響の大きさが感じられる内容です。
シーズン4にもなるとコメディ要素やかなり挑戦的でぶっ飛んだヴィランも登場し、物語を盛り上げています。結婚式を破滅に追いやることだけが楽しみのヴィランや、幽霊騒動を起こす不動産屋、5次元の世界から来たミキシズペトリック(Mister Mxyzptlk|ミキシプトラックとも)など、人間よりも強いというだけのスーパーマンよりもやばい次元の存在も登場しています。
本作はU-NEXT(ユーネクスト)で全シーズン視聴可能です。
公開年 | 1993年 |
話数 | シーズン1:21話 シーズン2:22話 シーズン3:22話 シーズン4:22話 全87話 |
キャスト | クラーク・ケント:ディーン・ケイン ロイス・レイン:テリー・ハッチャー |
スタッフ | 原作:ジョー・シャスター、ジェリー・シーゲル 音楽:ジェイ・グラスカ 製作:クリス・ロング、フィリップ・スグリッシア |
スーパーボーイ|The Adventures of Superboy(1988年)

同じタイトル「The Adventures of Superboy」の短編アニメが1966年から1969年に放送されていますが、ここでは「The Adventures of Superboy」のドラマシリーズについて扱っています。
当初はクラーク・ケントと幼馴染のラナ・ラングなども登場するクラーク・ケントの青年期を取り扱っており、クラークの同級生でもあったレックス・ルーサーの若い頃についても描かれました。
シーズン2では、メタロ、ビザロやミキシプトラックなどの厄介なヴィランも登場し、シーズン3ではダークでシリアスな展開も増えつつ、スーパーマン自身のパワーの使い方や意図せず人を殺してしまったかもしれないことへの後悔などにも触れられています。
作品の魅力や見どころ・解説
本作の魅力は、1988年の段階でスーパーマンの原作コミックに登場するヴィランなどが実写ドラマとして見られたことで、アニメでは追いつかなかった雰囲気の描写やキャラクターの個性を見られる魅力がありました。
それでもかなり特殊なSF要素を持ったヴィランとヒーローであったために実写ドラマではその全ては描ききれておらず、アニメなどに比べると期待を上回れていないというべきか、映像技術的に無理があったか、近年の作品に比べるとだいぶレトロな表現があります。
本ドラマは、U-NEXT(ユーネクスト)でもAmazonプライムビデオでも視聴できません。Amazonプライムビデオでは配信はされていますが、日本では視聴できません。
DVDは発売されましたが、2025年時点では手に入れるのは難しく、全編を今から履修するのは困難でしょう。
公開年 | 1988年 |
話数 | シーズン1:26話 シーズン2:26話 シーズン3:26話 シーズン4:22話 全100話 |
キャスト | John Haymes Newton Gerard Christopher Stacy Haiduk |
スタッフ | 原作:Jerry Siegel、Joe Shuster、Don Cameron 製作:Alexander and Ilya Salkind Productions、Lowry Productions、Cantharus Productions、DC Comics 音楽:Kevin Kiner 配給:Syndication |
スーパーマン|The Adventures of Superman(1952年)

2025年時点で73年前の作品で、1952年から1954年まではモノクロ映像、1955年以降はカラー映像となっており、スーパーマン・スーツの色も映像で反映された作品です。
当初は、今から見ればかなりコスプレっぽさが目立つ衣装で、全身水色のタイツで、胸にはでかでかと「S」のワッペンのようなものがあり、赤いマントをつけた姿でした。
高級感や堅牢さを感じ取れるようなデザインではなく、ハリボテ感も強かった時代です。
1987年にはVHS化、2006年にはDVD化されているため原盤が手に入れば視聴可能です。
1948年から1951年にかけて、アトムマンや地底人間との戦いを描いた映画も公開されており、本作はちょうどスーパーマン人気が高まっている時に公開されたドラマシリーズです。
作品の魅力や見どころ・解説
全編通して暴力描写は少なめで、ほとんどのタイトルでロイスとジミーが攫われてから、スーパーマンがそれを救い出して終わるという構成でした。
作品の名称については単に「Superman」とだけ書かれる事もあれば「Adventures of Superman」とだけ書かれるものもありました。
映画史に残る記念碑的作品でもあり、モノクロからカラーに変わる時代に制作され続けた上に、現代にも多くのファンを残しているスーパーヒーローものの元祖とも言えるような要素を含んでおり、スーパーマンが好きな方はぜひ履修しておいてほしいタイトルです。
本作で登場したメトロポリスはニューヨークやロサンゼルスを舞台にしており、まだ架空の街と言いつつも現実世界の風景を色濃く残した作品でした。
当時の町並みを知ることもできる作品としても非常に価値が高く、DVDやVHSが入手可能であればぜひ手に入れてみてください。
公開年 | 1952年 |
話数 | シーズン1:26話 シーズン2:26話 シーズン3:13話 シーズン4:13話 シーズン5:13話 シーズン6:13話 全104話 ※1954年までモノクロ映像 ※1955年からカラー映像 |
キャスト | ジョージ・リーヴス フィリス・コーツ ノエル・ニール ジャック・ラーソン ジョン・ハミルトン ロバート・シェイン ナレーター:ビル・ケネディ、チャーリー・ライオン、ジャック・ナーズ、サム・バルター、ジョージ・リーヴス |
スタッフ | 原案:ジェリー・シーゲル、ジョー・シャスター 企画:ホイットニー・エルスワース、ロバート・マックスウェル 作曲:レオン・クラッツキン 配給:ワーナー・ブラザース・テレビジョン |
DCとマーベルの違いとは?

DCは「Detective Comics」の略で、DCUは「DCユニバース」、DCEUは「DCエクステンデッド・ユニバース」、DCAUは「DCアニメイテッド・ユニバース」を意味しています。
DCユニバースは、DCスタジオが制作する世界観を共通にしたフランチャイズ・シリーズのことで、
- スーパーガール(2026年公開予定)
- クレイフェイス(2026年公開予定)
- ドラマ「ランタンズ」(2026年公開予定)
- ドラマ「ピースメイカー」(2025年放送予定)
- スーパーマン(2025年)
- クリーチャー・コマンドーズ(2024年)
- アニメ「ティーン・タイタンズ」(2003年)
などがDCユニバースに属する作品とされています。
DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)は、DCユニバースと同じようなフランチャイズシリーズのことを指しますが、
- ザ・フラッシュ(2023年)
- アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(2023年)
- シャザム!〜神々の怒り〜(2022年)
- ブラックアダム(2022年)
- ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(2021年)
- シャザム!(2019年)
- アクアマン(2018年)
- ワンダーウーマン(2017年)
- ジャスティス・リーグ(2017年)
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)
- スーサイド・スクワッド(2016年)
- マン・オブ・スティール(2013年)
などが属しているとされています。比較的最近の作品がDCEUに組み込まれており、世界観や時代背景を共有しており、同じ時間軸、世界線で起きている物事としてそれぞれの作品において関連性が出てくる可能性が高いです。
ザック・スナイダー、ジョン・バーグ、ジェフ・ジョーンズ、ウォルター・ハマダ、ジェームズ・ガン、ピーター・サフランといった人物が監督を務めている作品が多いです。
これに対してマーベルは「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」というシェアード・ユニバースやフランチャイズとして展開されており、マーベル・スタジオが制作している作品群が、これに属する物が多いです。
MCUの作品タイトルについては割愛しますが、DCはDCスタジオが制作しており、MCUはマーベル・スタジオが制作しているヒーロー物ということで制作会社が異なるというのが最も無難に分かりやすい違いです。
DCユニバースではDCコミックスの創始者「ウィーラー・ニコルソン」、印刷業者のハリー・ドネンフェルドとその会計士「ジャック・S・リーボイッツ」がオーナーとして知られています。
MCUでは原作者として「スタン・リー」の存在が非常に大きく、各作品ごとに監督は異なりますが、どのMCU作品にもスタン・リーがひっそりとキャストとして登場していることもよく知られています。
DCとマーベル、どっちが人気なの?
DCとマーベルの映画やアニメーションについては、興行収入的にはマーベルの方が人気が高いと判断できます。DCコミックスとマーベルのコミックについてはDCの方が若干人気が高く、コミック版と映画版では人気やファンの熱意が異なります。
DCEUやDCU関連の映画の中で最初の作品として位置づけられるのは「マン・オブ・スティール(2013年)」、MCUのフランチャイズの中で最初の作品として位置づけられているのは「アイアンマン(2008年)」とされています。
DCEU関係の作品はワーナー・ブラザースが配給会社ですが、MCUの所有者は「ウォルト・ディズニー・カンパニー」です。
ヒーローものの作品としては知名度は圧倒的にMCUのアイアンマンなどが強いですが、高齢者でもイマドキの子どもでもなんとなく知っているヒーローといったら「スーパーマン」や「バットマン」の名前が上がることが多く、両者ともに根強い人気があります。
レックス・ルーサーの魅力とは

レックス・ルーサーはDCコミックスに登場したスキンヘッドのスーパーヴィランで、スーパーマンのライバルという位置づけにあります。
ヤング・スーパーマンなど旧設定では同級生の立場だったこともあるようで、青年期からのライバルとして長い戦いが続けられています。
設定変更後はメトロポリスの「スーサイド・スラム」で生まれ育ち、マサチューセッツ工科大学を卒業して、自身で用意したパワードスーツや特殊な兵器、科学力を駆使して最強異星人ともいわれるスーパーマン相手に戦う様子も描かれます。
ヴィランでありながらも努力を惜しまない人物で、IQが高く、巨大企業レックス・コープを慈善活動の名のもとに運営している経営者でもあります。
スーパーマンがその特別なパワーを用いて戦いますが、レックス・ルーサーは超能力は何も持っておらず、その頭脳と科学力だけでスーパーマンを圧倒することもあります。
大企業の経営者という肩書き、ビシッと決めたスーツ姿のかっこよさやメカや特殊兵器にロマンを感じる視聴者も多く、スーパーマンを相手に見劣りしないヴィランとして非常に魅力的です。
DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の世界観や特徴
2025年時点の「DCEU」の世界において、最大の敵は「ダークサイド」と呼ばれる惑星アポコリプスの支配者と考えられています。
これに続く形でジャスティス・リーグでかなり苦戦した「ステッペンウルフ」がよく知られており、パラデーモンを率いて戦うシーンなどが映像化されており、かなり印象的なスーパーヴィランとして認識されているはずです。
レックス・ルーサーもかなり厄介なヴィランで、1度スーパーマンの命を奪った「ドゥームズデイ」を生み出したのもレックス・ルーサーで、スーパーマンの弱点を的確に突いて攻撃してくる天才科学者です。
レックス・ルーサー自身は異星人であるスーパーマンが世界の脅威になると信じて疑わないでいるため、本人にとっては慈善活動の一緒とも言えます。
DCEUでは主に「ジャスティス・リーグ」に登場したヒーローたちが共に協力しあって戦う様子から、ワンダーウーマン、アクアマン、スーパーマンなど人間の域を超えていると言っても過言ではないヒーローやバットマン、フラッシュなど後天的にヒーローとなった者もいます。
既にマルチバース展開されており、パラレルワールドや異なる世界があるという設定が取り入れられています。スーパーマンやフラッシュが時間を巻き戻したことがあるため、その点がパラレルワールドや異なる世界線が生まれるきっかけになったというような描写もあります。
DCEUでは、異星人がいることは明確ですが、スーパーマンの故郷であるクリプトン星やそれに関連する星しか見えてきていないのが現状です。
MCUでは「エージェント・オブ・シールド」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「ロキ」などの影響もあって、巨大な宇宙全体や時空が絡むような規模で話が進んでいますが、DCEUではまだそこまでの規模の話にはなっていないようです。
クリプトナイトとは?
スーパーマン(カル=エル)の故郷「クリプトン星」が崩壊する際に生成された放射性同位体で、人類にとっては放射性物質として危険な物質です。
グリーンクリプトナイトはスーパーマンを弱体化させ、レッドクリプトナイトはクリプトン人を凶暴化させたり、発狂させたりする作用があります。
他にもホワイトクリプトナイトは全植物を死滅させ、ゴールドクリプトナイトはクリプトン人のスーパーパワーを無効化します。
クリプトン人にとってデバフになることが多いですが、Xクリプトナイトなどはスーパーガールのペット「ストリーキー」にスーパーパワーを与えたような形になっており、物によっては優位に働くこともあります。
スーパーマンは自身が暴走した時に止めてもらえるよう、バットマンにクリプトナイトを預けており、互いに一定の信頼関係が構築されているように思われます。
また、レックス・ルーサーもクリプトナイトがスーパーマンの弱点になることを知っており、度々クリプトナイトを使ってスーパーマンを追い詰めてきました。
スーパーマンを演じた歴代俳優の紹介
これまでにスーパーマンを演じた俳優は以下の通りです。
- デヴィッド・コレンスウェット(2025年)
- ニコラス・ケイジ(2023年|「ザ・フラッシュ」に登場)
- ヘンリー・カヴィル(2022年|「ブラックアダム」に登場)
- ブランドン・ラウス(2006年|「スーパーマン・リターンズ」に登場)
- クリストファー・リーヴ(1978年|「ザ・フラッシュ(2023)」にも登場)
- ジョージ・リーヴス(1951年|「ザ・フラッシュ(2023)」にも登場)
- カーク・アレン(1948年)
スーパーマンの顔つきのイメージは世代によって異なり、スーパーマン(1978年)から続く、「スーパーマンⅡ・Ⅲ・Ⅳ」などを見てきた人にとっては「クリストファー・リーヴ」のスーパーマンが記憶に残っているはずです。
「マン・オブ・スティール」辺りからスーパーマンに触れてきた人は「ヘンリー・カヴィル」のスーパーマンが印象的なはずです。どの時代のスーパーマンも優しさと自信に満ち溢れたような表情で、似たような顔つきをしている共通点があります。
映画「スーパーマン」はユーネクスト(U-NEXT)で見るのがおすすめ
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特におすすめなのはU-NEXT(ユーネクスト)

2025年8月31日までに以下の限定ページからU-NEXT(ユーネクスト)に新規登録すると映画チケット引換クーポン(1枚分)に使える1,500円分のポイントがプレゼントされますので、新作映画「スーパーマン(2025)」を実質無料で見られます。
※対応劇場:TOHOシネマズ、AEONシネマズ、LAWSONユナイテッドシネマズ、109シネマズ「MOVIL」、スターシアターズ等
AmazonプライムビデオやHBO Maxなどでも「スーパーマン」関連作品は配信されていますが、日本国内からは見られない作品も多いため、すべてのスーパーマン作品を見たい場合はVHSやDVDの購入も視野に入れておくと良いでしょう。