田中歩は、将棋を始めたばかりの高校1年生。将棋のビギナーにもかかわらず田中歩が将棋部に所属しているのは、高校2年生の自称将棋部の部長である八乙女うるしを好きになったからだった。将棋部にはほかに部員はおらず、田中歩と八乙女うるしの駆け引きが行われていた。田中歩は八乙女うるしに告白するのは、将棋で勝った後と決めていた。守りの将棋がうまい田中歩だが、将棋では八乙女うるしに勝てない。一方八乙女うるしは、甘い言葉をかけてくるのに告白をしてこない田中歩をじれったく思う毎日。2人の恋の行方は、一体どうなっていくのだろう。

「それでも歩は寄せてくる」は、2人だけの将棋部で繰り広げられる恋の勝負を描いた作品です。主人公の歩は真顔でストレートな胸キュンセリフを吐き、それに照れるうるしの姿が描かれています。2人の初々しいやり取りは視聴者をキュンキュンさせ、ラブコメディーとしての魅力を引き立てています。盤外戦と称されるこの作品は、将棋を通じた恋愛模様を楽しく描いています。