本記事では歴代「仮面ライダー」を見るおすすめの順番や人気ランキングを紹介しています。
また、1971年から始まり2025年になっても人気を維持している「仮面ライダー」シリーズ、昭和仮面ライダー、平成仮面ライダーを一覧にまとめており、テレビアニメ版、劇場版でも分けて解説しています。
どの「仮面ライダー」から見るとより楽しめるかという基準でおすすめタイトルもまとめています。
これから「仮面ライダー」シリーズの履修を始める方、初めて仮面ライダーシリーズを見る方に仮面ライダーを説明する場合などに本記事をお役立てください。
また歴代「仮面ライダー」シリーズを見れる動画配信サービスも紹介していますので参考にしてみてください。
- 歴代仮面ライダーシリーズが見れる動画配信サービス
- 仮面ライダーシリーズおすすめの見る順番【人気タイトル】
- 平成仮面ライダーシリーズ人気ランキングトップ5
- 仮面ライダーはどんなヒーローなのか
- 仮面ライダー原作者「石ノ森章太郎」について
- 歴代仮面ライダーシリーズの紹介
- 令和仮面ライダー・TVシリーズの紹介
- 平成仮面ライダー・TVシリーズの一覧・紹介
- 仮面ライダークウガ(2000年)
- 仮面ライダーアギト(2001年)
- 仮面ライダー龍騎(2002年)
- 仮面ライダー555(2003年)
- 仮面ライダー剣(ブレイド)(2004年)
- 仮面ライダー響鬼(2005年)
- 仮面ライダーカブト(2006年)
- 仮面ライダー電王(2007年)
- 仮面ライダーキバ(2008年)
- 仮面ライダーディケイド(2009年)
- 仮面ライダーW(2009年)
- 仮面ライダーオーズ/OOO(2010年)
- 仮面ライダーフォーゼ(2011年)
- 仮面ライダーウィザード(2012年)
- 仮面ライダー鎧武(2013年)
- 仮面ライダードライブ(2014年)
- 仮面ライダーゴースト(2015年)
- 仮面ライダーエグゼイド(2016年)
- 仮面ライダービルド(2017年)
- 仮面ライダージオウ(2018年)
- 昭和仮面ライダーの一覧・紹介
歴代仮面ライダーシリーズが見れる動画配信サービス
歴代仮面ライダーが登場するテレビシリーズ、及び、劇場版はU-NEXT、Hulu、Amazonプライムビデオ、DMMTV、TELASAなどで視聴できます。
ほとんどの仮面ライダーシリーズは見放題で、月額料金だけで視聴できますが、一部の劇場版作品、動画配信サービスの配信限定の作品などは追加の支払いをして視聴する有料レンタルもあります。
ユーネクスト(U-NEXT)、DMMTV、TELASA、TTFCなど限定配信のある動画配信サービスを検討するのがおすすめです。
U-NEXT

月額2,189円(税込)で利用できるユーネクスト(U-NEXT)では初代の仮面ライダーから最新の令和仮面ライダーまで、ほぼ全ての仮面ライダー作品を視聴できます。
特撮作品であるスーパー戦隊シリーズもたくさん配信されているため、特撮を楽しみながら、最新の洋画・邦画、ドラマやバラエティ、電子書籍も楽しみたいという方におすすめです。
仮面ライダーシリーズの中には、月額料金以外の追加レンタル料金を支払わないと見られないユーネクスト(U-NEXT)限定の「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」のようなタイトルもあります。
月額2,189円と少し負担が大きいですが、1ポイント1円として利用できるポイントがあり、初回登録では600ポイント、継続利用で毎月1,200ポイントがもらえます。有料タイトルも課金せずに視聴可能です。
2,189円で毎月1,200ポイント分(1,200円)の作品は視聴できるため、たいていの新作や有料レンタル作品は追加課金しなくても視聴できるでしょう。
家族向けのファミリーアカウントも作成でき、4アカウントまで同時視聴もできます。家族で利用する場合には非常にお得な動画配信サービスです。
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Hulu

月額1,026円(税込)で利用できるHulu(フールー)では、仮面ライダーシリーズの他に、海外ドラマ、国内ドラマ、人気アニメなども配信されています。
14万作品以上が配信されているため、だいたいの作品は視聴できますが、旧作やスピンオフ、マイナーな作品は視聴できない場合があります。
Hulu(フールー)で配信されている仮面ライダーはほとんどが見放題ですが、劇場版など一分の特別な作品は、月額料金以外に追加のレンタル課金が必要なものがあります。
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DMM TV

月額550円(税込)と動画配信サービスの中でも安く利用できるDMM TVは、19万作品以上の動画が配信されており、仮面ライダー以外にも映画、ドラマ、アニメのほか、恋愛リアリティーショーやバラエティ番組も見ることができます。
U-NEXTやHuluと同様に、初代の仮面ライダーから最新の令和仮面ライダーまで、ほぼ全ての仮面ライダー作品を視聴できます。
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東映特撮ファンクラブ(TTFC)

月額960円(税込)で加入できる東映特撮ファンクラブ(TTFC)を利用すれば、仮面ライダーやスーパー戦隊などの特撮作品を見放題で見ることができます。
東映の特撮であればメタルヒーローシリーズなども配信されているため、特撮だけがっつり視聴したい方にはTTFCがおすすめです。
最新のスーパー戦隊シリーズ「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」、最新の仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーガヴ」が全話見放題で、TTFCオリジナルの「仮面ライダーアウトサイダーズ EP.7 アウトサイダーズと最期の戦い」なども視聴できます。
東映特撮ファンクラブ(TTFC)に加入していれば、特典として会員限定グッズの購入、トークショーなどの先行抽選販売などに参加可能となり、特撮をもっと楽しめるようになります。
ChromecastやFireTVなどにも対応しており、スマホアプリもありますので、自宅の大画面でも、お出かけ先でも楽しめます。
仮面ライダーシリーズおすすめの見る順番【人気タイトル】

昭和から令和までの仮面ライダーTVシリーズの中で、特におすすめのタイトルを一覧で紹介していきます。
仮面ライダー作品に初めて触れる人、仮面ライダーをもう一度見返したい人、世代ではなく見れていない最近のタイトルを見てみたい人は、ぜひ参考にしてください。
- 仮面ライダー電王
- 仮面ライダーギーツ
- 仮面ライダーオーズ/OOO
- 仮面ライダーゼロワン
- 仮面ライダーガッチャード
- 仮面ライダーW
- 仮面ライダービルド
- 仮面ライダークウガ
- 仮面ライダーBLACK
時間と体力が許すのであれば、昭和仮面ライダーの1番最初の作品から令和最新の仮面ライダーガヴまでを見るのが良いですが、まずは認知度も人気が高く、仮面ライダートークを楽しみやすい作品から見始めるのがおすすめです。
仮面ライダーシリーズは各シリーズごとに世界観やライダー、登場する怪人の特徴や個性が全く異なります。
仮面ライダー電王は、時間改変や時の列車などSF要素も多く電車が主な乗り物として登場するほかの仮面ライダー作品とは異なる展開が魅力的で、放送当時は普段仮面ライダーをあまり見ない人にも人気が出た作品でした。
仮面ライダーギーツはゲームがテーマでイマドキの若者にとっても受け入れやすい展開です。仮面ライダーオーズは人間の欲望とメダルが関連付けられており、グッズ展開に特に魅力がありました。
仮面ライダーガッチャードは、令和になってから最初の学園系のストーリーが軸にあり、人工生命体や錬金術などSF・ファンタジーが合わさった展開が魅力的です。
仮面ライダーW・ビルド・クウガは平成仮面ライダーとして視聴率もある程度獲得し、人気も高かった作品で、昭和仮面ライダーの「仮面ライダーBLACK」は、デザインやストーリー展開などが平成以降の仮面ライダーの基盤になったようなところもあり、それまでの昭和仮面ライダーに比べると変身後のスーツがかっこいいデザインであったのも人気の理由です。
舞台背景やテーマなども時代を反映していることも多く、令和の今、昭和の仮面ライダーを見ると話し方や音質、画質、アクションやスタントに差があることが分かるでしょう。
技術の進歩とスタントやアクション。演出の変化なども合わせて楽しむつもりでいると良いでしょう。
平成仮面ライダーシリーズ人気ランキングトップ5

以降、平成の仮面ライダーの中から人気が高いタイトルを5作品まとめています。
仮面ライダーをどれから見たらよいか迷っている方、まだ平成仮面ライダーを見れていないという人は参考にしてみてください。
- 仮面ライダー電王
- 仮面ライダーオーズ/OOO
- 仮面ライダーW
- 仮面ライダークウガ
- 仮面ライダー龍騎
どの作品も個性的で派手で、見ていて元気が出るような爽快が気分になる内容・演出があります。
仮面ライダー電王

仮面ライダー好きからおすすめされる時、まず確実に名前を聞くであろう作品が「仮面ライダー電王」です。
良い意味で仮面ライダーっぽさが削られており、スーパー戦隊のような感覚で見られるのも魅力の一つで、展開も早く、SFっぽさもあり、初めて仮面ライダーを見る人は「電王」から見るのがおすすめです。
仮面ライダーを飽きずに、嫌いにならずに見てくれそうなのも「電王」の良さで、社会風刺や説教っぽさがあまりなくすっきりさっぱり楽しめます。バイクだけでなく時空を行き来する電車が登場するため、バイクに乗れないちびっこでも電車ならば日頃から最寄り駅などで触れやすく、親子一緒に楽しめる要素が多いです。
佐藤健が主役をしていた作品でもあり、ちびっこよりもお母さんや女性からの人気のほうが高いかもしれません。グッズなどの売上額、平均視聴率はそこまで大きく伸びていませんが、NHKの仮面ライダー大投票では堂々の人気1位を獲得しています。
(出典:https://www.nhk.or.jp/anime/kamen-rider/ranking/index.html)
平均視聴率(※1) | 6.9% |
グッズ売上額(億円)(※2) | 115億円以上 |
オープニング曲 | 「Climax Jump」AAA DEN-O form「Climax Jump DEN-LINER form」モモタロス(関俊彦)ウラタロス(遊佐浩二)キンタロス(てらそままさき)リュウタロス(鈴村健一) |
関連映画数 | 17作品以上 |
※1出典:ビデオリサーチ
※2出典:バンダイナムコホールディングスIR情報
仮面ライダーオーズ/OOO

美術館の古代の遺物から始まるSFファンタジーのような要素もありますが、なんといっても作中に登場した大量のメダルがグッズ化でも大きく影響しました。
グッズ化しやすいメダルは、コレクションもしやすく、メダルホルダーなども登場しTVアニメ以外の盛り上がりも大きかったタイトルです。
平均視聴率は仮面ライダー電王と同じくらいですが、グッズ等の売上金額は2.5倍以上差がついており、本作の核となるオーメダルやその種類の多さ、持ち運びやすさ、集めやすさなども相まって、他の仮面ライダー作品よりもかなり伸びています。
本作に登場する仮面ライダーは少ないですが、メダルとその組み合わせによる変身でスーツのデザインが大幅に変わるため、さまざまなスーツの仮面ライダーを見られるという点では、仮面ライダーが複数人いるように感じられます。
好みの推しコンボを選べるという魅力があり、メダルの組み合わせを変えてスーツのデザインやスキルを変えるというのは、他のタイトルではあまりない要素です。
NHKの仮面ライダー大投票では3位を獲得しています。
(出典:https://www.nhk.or.jp/anime/kamen-rider/ranking/index.html)
平均視聴率(※1) | 6.9% |
グッズ売上額(億円)(※2) | 299億円以上 |
OP曲・エンディング曲 | 「Anything Goes!」大黒摩季 |
関連映画数 | 18作品以上 |
※1出典:ビデオリサーチ
※2出典:バンダイナムコホールディングスIR情報
仮面ライダーW

主役ライダーが登場するのに2人ライダーが必要という、ドラゴンボールのフュージョンのような感覚で変身して戦う仮面ライダーなのが特徴で、桐山漣と菅田将暉が主役ライダーを演じています。
縦に半分に分かれており、右半身が緑色、左半身は黒色と紫色でかなり奇抜なスーツデザインなのも印象的です。
風都という都市の私立探偵が関係する作品で、ハーフボイルドと呼ばれる風都探偵シリーズの元となったタイトルでもあります。
地球規模の記憶や情報にアクセスするような描写もあるSF展開もあり、グッズ展開も探偵風の衣装に似せたネクタイ、ジャケット、シャツのほか、ダブルドライバーなども用意されており、大人も子どもも熱狂できる要素が多くあります。
スーパー戦隊とのコラボも多く、劇場版仮面ライダーでは他のライダーとの共演も多く、NHKの仮面ライダー大投票では2位を獲得しています。
(出典:https://www.nhk.or.jp/anime/kamen-rider/ranking/index.html)
平均視聴率(※1) | 7.95% |
グッズ売上額(億円)(※2) | 225億円以上 |
OP曲・エンディング曲 | 「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」上木彩矢 w TAKUYA |
関連映画数 | 22作品以上 |
※1出典:ビデオリサーチ
※2出典:バンダイナムコホールディングスIR情報
仮面ライダークウガ

平成最初の仮面ライダーということもあり、仮面ライダーファン以外にも注目されたタイトルで、前作1988年公開の「仮面ライダーBLACK RX」から12年ごしの新作ということで視聴率も大幅に伸びています。
仮面ライダーのスーツのデザインも昭和仮面ライダーからかなり進化しており、平成後期、令和の仮面ライダーと比べてもそこまで見劣りしないデザインです。
主人公の仕草も印象的で真似しやすく、親指を立ててサムズアップしながら「大丈夫」という動作のほか、明るく元気な性格などもちびっこのあこがれとなりました。
主役を演じたのは若かりし頃のオダギリジョーで、令和のいまでは俳優としても映画監督としても活躍しています。
仮面ライダークウガには、デフォルトのマイティフォームのほか、上位互換版のライジングマイティ、ドラゴン・ペガサス・タイタンといった派生形のフォームもある他、アルティメットフォームなどがあり、戦闘力やスペックも大幅に変化する魅力的な要素もあり、当時の視聴者を熱狂させました。
NHKの仮面ライダー大投票では4位を獲得しています。
(出典:https://www.nhk.or.jp/anime/kamen-rider/ranking/index.html)
平均視聴率(※1) | 9.7% |
グッズ売上額(億円)(※2) | 118億円以上 |
OP曲・エンディング曲 | 「仮面ライダークウガ!」田中昌之 |
関連映画数 | 13作品以上 |
※1出典:ビデオリサーチ
※2出典:バンダイナムコホールディングスIR情報
仮面ライダー龍騎

仮面ライダーは基本的に敵組織とその怪人を相手に戦いますが、本作「仮面ライダー龍騎」では、仮面ライダー同士が戦う構図が多く、仮面ライダーがたくさん登場するのが魅力です。
作中で主役&サブライダーとして登場するのは13人の仮面ライダーで、それぞれの正義や目的のために戦います。
当然、仮面ライダーが13人いれば、それを演じるイケメン俳優も13人おり、子どもよりも親のほうが魅了されていたとも言われている作品の一つです。
ちびっこにとっても仮面ライダーが複数いることで、いわゆる推しライダーを選びやすく、個性を重視する時代の先駆けとして注目を浴びた作品です。
他の仮面ライダーと異なる点として、ライダーの死が割と明確に描かれていることです。なんだかんだ生き残ったり、生き返ったりする他の仮面ライダー作品と比べて、死を迎えて完全に退場するスタイルがあったのも本作の特徴です。
子どもを対象にしながらも、仮面ライダーという生き方や戦いの末、死を迎えるという結末もありうるということを描いており、衝撃的なシーンもありました。
NHKの仮面ライダー大投票では6位を獲得しています。
(出典:https://www.nhk.or.jp/anime/kamen-rider/ranking/index.html)
平均視聴率(※1) | 9.45% |
グッズ売上額(億円)(※2) | 139億円以上 |
OP曲・エンディング曲 | 「Alive A life」松本梨香 |
関連映画数 | 16作品以上 |
※1出典:ビデオリサーチ
※2出典:バンダイナムコホールディングスIR情報
登場した人物の人間関係、生き方や考え方、戦うスタイルやメンタルなど学びになることも多く、リアルタイムで見ていた方にとって、毎週仮面ライダーを見るのが生きがいだった方もいるでしょう。
作中から学ぶこと、リアルタイムに見ていて元気をもらったことなども合わさり、非常に多くの視聴者から高く評価されています。作中の演出やスタンドだけでなく、番組が始まる際のオープニングの音楽だけでも懐かしさを感じるはずです。
当時初見で見たときと、年が経ってから見るのとでは感じ方もかなり変わりますので、すでに内容を知っている方ももう一度、仮面ライダーシリーズを見てみてほしいです。
ユーネクスト(U-NEXT)などを利用すれば、Chromecast等を利用して自宅のディスプレイで子どもと一緒に作品を楽しめて、親子の交流にもなるでしょう。まずは平成仮面ライダーの人気タイトルから見ていくのがおすすめです。
仮面ライダーはどんなヒーローなのか

仮面ライダーを理解するには、ショッカーという秘密組織を知る必要があります。ショッカーは、仮面ライダーにおける大量のヤラレ役の名称ではなく、秘密組織のことで、ショッカー首領をリーダーとして世界中に支部があります。
この秘密組織「ショッカー」が、類稀なる才能を持った普通の人に人体改造を行い味方にしようとして失敗し、仮面ライダー1号・2号が生まれます。
人体改造の研究に協力させられていた緑川博士によって脳改造までは免れた「仮面ライダー1号」、脳改造されそうになっていた別の人物を仮面ライダー1号が救って、仮面ライダー2号が生まれています。
その後も怪人を世に送り出し続けるショッカーとその怪人を討伐し、人々の生活や自由を守るためにFBI捜査官などとも協力して戦っていくことになります。
仮面ライダーを生み出したのは、敵である秘密組織「ショッカー」であり、怪人と何ら変わりない化け物級の力を持った存在であり、手にしている力をどんな風に使うかで立場が重視されます。
令和仮面ライダーの「仮面ライダーガヴ」では異世界からやってきた食いしん坊な主人公が活躍し、比較的評価が高く人気もあった「仮面ライダー電王」では時間改変の影響を受けない主人公が未来人「イマジン」の憑依で強くなって戦います。
平成以降の仮面ライダーは、基本的に改造人間じゃない仮面ライダーで、平成以降は後付け的なきっかけ、異星人や未来人などに力を授けてもらうスタイルが多く、仮面ライダーが改造人間だったのは昭和の頃の話です。
未来人、異星人、古代人など世界征服を企む悪の秘密組織「ショッカー」という現世の人間という枠を超えて、地球という枠すらも超えて戦うのがイマドキの仮面ライダーです。
仮面ライダービルドや仮面ライダーエグゼイドなど改造を受ける例もありますが、スーパー戦隊のように道具を使って変身して戦うのが平成仮面ライダーや令和仮面ライダーです。
昭和仮面ライダーでは、人間に他の種族の能力を身につけさせることが多く、バッタ、カブトムシ、トカゲなどそれぞれ特異な能力を持った仮面ライダーとなります。
モチーフとなった種族の姿に近いスーツを着用するのが定番で、モチーフになったものに関連する敵や名前も多いです。
昭和仮面ライダーから変わってきた所も多いですが、スーツや武器の見た目や名前の付け方、変身の過程など変わらないことも多く、令和になってもモチーフのネタ切れに負けず進化を続けています。
仮面ライダー原作者「石ノ森章太郎」について
仮面ライダーの原作者「石ノ森章太郎」は、昭和仮面ライダーの制作には直接的に関与しており、仮面ライダー以外にも以下のような作品を生み出しています。
- サイボーグ009
- 人造人間キカイダー
- がんばれ!!ロボコン
- さるとびエッちゃん
- HOTEL
東日本漫画研究会を設立した人物でもあり、赤塚不二夫、月岡貞夫、藤子不二雄らとも親交があります。
1968年(昭和43年)に石森章太郎プロを設立し、1971年に仮面ライダーの原作とコミックが生み出されました。日本漫画家協会理事も担当したことがあり、日本の漫画や特撮文化に大きく貢献した人物です。
原作コミックはユーネクスト(U-NEXT)でも配信中

ユーネクスト(U-NEXT)などで「仮面ライダー」のコミック版が配信されているため、仮面ライダー好きな方は是非石ノ森章太郎原作コミックもチェックしてみてください。ユーネクスト(U-NEXT)では、1巻440円、全部で3巻配信されています。
これ以外にも村枝賢一のコミック「新 仮面ライダーSPIRITS」もシリーズまとめて配信されています。TVシリーズの特撮、劇場版、コミック、原作を合わせてお楽しみください。
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歴代仮面ライダーシリーズの紹介
ここでは、これまでに放送された昭和・平成・令和それぞれの仮面ライダーを時代ごとにまとめて紹介します。
TVシリーズに関しては、昭和仮面ライダーは9作品、平成仮面ライダーは20作品、令和仮面ライダーは6作品が放送されています。令和仮面ライダーの最新シリーズは「仮面ライダーガヴ」で2024年9月から2025年8月まで放送予定です。
歴代仮面ライダーシリーズも、最新作「仮面ライダーガヴ」もぜひチェックしてみてください。
令和仮面ライダー・TVシリーズの紹介
令和元年(2019年)以降の仮面ライダーは「令和仮面ライダー(令和ライダー)」と呼ばれます。
令和仮面ライダーでは、新シリーズが始まる際に前シリーズから引き継ぎ的な演出が含まれており、シリーズを続けてみている人向けにありがたい要素があります。
世界線もほぼ同じで、原点回帰したかのようなスーツデザインでありながら、令和らしい慣習や雰囲気も含まれています。令和仮面ライダーは7人います。
仮面ライダーゼロワン(2019年)

話数 | 45話 |
モチーフ | バッタ風AI・ロボットヒューマギア |
出演者 | 飛電或人(ひでん・あると)/ 仮面ライダーゼロワン:高橋文哉 不破 諫(ふわ・いさむ)/ 仮面ライダーバルカン:岡田龍太郎 イズ:鶴嶋乃愛 刃 唯阿(やいば・ゆあ)/ 仮面ライダーバルキリー:井桁弘恵 迅(じん):中川大輔 滅(ほろび):砂川脩弥 福添 准(ふくぞえ・じゅん):児嶋一哉 シェスタ:成田愛純 |
令和最初の仮面ライダーで、人工知能を搭載した人型ロボット「ヒューマギア」のいる世界がベースとなっており、ヒューマギアを生み出した人物の孫にあたる「飛電或人(ひでんあると)」が主人公であり、本作の主役ライダーとして活躍します。人型ロボット「ヒューマギア」の暴走を止めるために活躍するというSF要素満載のタイトルです。
人工知能、人型ロボットなどの利便性や存在意義、はらんでいる危険性などにも触れられており、SF要素が強いといってもアニメ「攻殻機動隊」や洋画「アイ,ロボット」のように既に多くの人が理解しやすい程度のストーリーで、問題提起なども比較的分かりやすいです。
主役ライダー「仮面ライダーゼロワン」を担当したのはA-PLUS所属の俳優「高橋文哉(当時17歳前後、2025年時点で23歳)」で、仮面ライダーバルカンはケイダッシュ所属の俳優「岡田龍太郎(当時25歳前後、2025年時点で31歳)」が担当しました。
また、仮面ライダーバルキリーはMORE専属モデルで女優の「井桁弘恵(当時22歳前後、2025年時点で28歳)」が担当し、仮面ライダー史上最初のサブではない女性メインライダーです。
本作のメインヒロインの一人でもある女性型ヒューマギアである「イズ」は、オスカープロモーション所属の「鶴嶋乃愛(当時17歳前後、2025年時点で23歳)」が演じており、飛電インテリジェンスの社長秘書として長く務めているとされ、本作の主人公「飛電或人(ひでんあると)」のサポート役としても複数回登場します。
ほぼギャグ要員でありながら、美女でかつイケてるヒューマギアモジュールを耳部分に装備しており、服装も見た目もクールで人間らしさも兼ね備えているという強烈に印象に残るキャラクターです。
本作の敵キャラクターは「マギア」が滅亡迅雷.netによってハッキングされた存在で、シンギュラリティに達して自我を得たヒューマギアです。同じヒューマギアでも、まるでAIが暴走したかのようなヒューマギアが敵として登場します。
仮面ライダーセイバー(2020年)

話数 | 47話 |
モチーフ | 童話文豪・剣豪異世界 |
出演者 | 神山飛羽真/仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎 新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ:山口貴也 須藤芽依:川津明日香 富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ:青木瞭尾上亮/仮面ライダーバスター:生島勇輝緋道蓮/仮面ライダー剣斬:富樫慧士大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ:岡宏明 |
「文豪にして剣豪」をキャッチコピーとして、現実世界と異世界が入れ替わってしまう事象から人々を救うというまるで童話の物語のような世界で、仮面ライダーが剣豪として活躍する内容です。
本・書物・小説・物語などをモチーフにした珍しい展開でありながら、SF要素、ファンタジー要素、特撮バトル要素が程よく噛み合っており、子ども向けのタイトルでありながら、童話や書物に詳しい大人でも楽しめる内容となっています。子どもたちが童話や小説に触れるきっかけになるかもしれない作品としても注目されました。
コロナ禍真っ最中ということもあり、ソーシャルディスタンスや室内で過ごすことの多くなった時代の仮面ライダーだったため、小説や童話に興味を持てるような展開・切り口はかなり受け入れられたと言ってよいでしょう。
主役ライダー「仮面ライダーセイバー」は、エイジアプロモーション所属の「内藤秀一郎(当時23歳前後、2025年時点で28歳)」が担当し、ちょっと大人な雰囲気のある精神的にもそこそこ成熟した仮面ライダーを演じていました。
「仮面ライダーブレイズ」は、スターダストプロモーション所属の「山口貴也(当時23歳前後、2025年時点で28歳)」が演じ、「仮面ライダーエスパーダ」はエイベックス・AY・ファクトリー所属の「青木瞭(当時23歳前後、2025年時点で28歳)」が演じました。
鋼色の渋い重装を身につけたような「仮面ライダーバスター」は、生島企画室所属の「生島勇輝(当時35歳前後、2025年時点で40歳)」が担当。
風を操り緑色のスーツが印象的だった「仮面ライダー剣斬(けんざん)」は、バーニングプロダクション所属の「富樫慧士(当時18歳前後、2025年時点で23歳)」が担当。
ピンクや紫色とトゲトゲした吹き出しのようなゴーグルが印象的だった「仮面ライダースラッシュ」は、CAJ所属の「岡宏明(当時21歳前後、2025年時点で26歳)」が担当。
本作の敵キャラクターは、本の力を悪用する「メギド」という怪人たちで、現実世界を書き換えてしまおうとする脅威です。「ペンは剣よりも強し」と言われますが、本作ではペンで書かれた本の力よりも仮面ライダーセイバー(剣)の方が物理的に強いです。
仮面ライダーリバイス(2021年)

話数 | 50話 |
モチーフ | ゲノム・スタンプ(押印)自分の中の悪魔恐竜 |
出演者 | 五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ:前田拳太郎 バイス/仮面ライダーバイス:木村昴 五十嵐大二/仮面ライダーライブ&エビル:日向亘 五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ:井本彩花 ラブコフ:伊藤美来 |
仮面ライダーリバイスは、自分の中の悪魔と契約して、恐竜などのゲノムと遺伝子的に融合して力を発揮する仮面ライダーで、自身の中に眠る力を生かすという点では人体改造のようなものかもしれませんが、バイスタンプ(はんこのような装備)という装置を使って変身するため、完全な人体改造でもない様子です。
はんこ、印鑑を模したような「バイスタンプ」を使用し、自分の中にいる悪魔と向き合うという精神世界を扱ったようでいて、恐竜のような遠い昔の遺伝子のようなものを呼び起こして変身するという属性が盛られすぎて何が何やら分かりにくい所もありますが、1人の仮面ライダーの変身パターンが2つあるという珍しい要素は印象的でした。
2025年2月時点では「仮面ライダーリバイス」のTVシリーズはユーネクスト(U-NEXT)では配信されておらず、仮面ライダーリバイスの劇場版のみ配信されています。短編の「劇場版 仮面ライダーリバイス」、「劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア」のほか、ストーリー的には後日譚となる「リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ」などはユーネクスト(U-NEXT)でも視聴できます。
「仮面ライダーリバイス」のTVシリーズを視聴したい場合は東映特撮ファンクラブ(TTFC)を利用するのがおすすめです。
仮面ライダーリバイスに登場する五十嵐兄弟の長男「五十嵐一輝」及び「仮面ライダーリバイ」は、LDH JAPAN所属の「前田拳太郎(当時21歳前後、2025年時点で25歳)」が担当しました。
五十嵐兄弟の次男「五十嵐大二」及び「仮面ライダーライブ」は、ホリプロ所属の「日向亘(当時16歳前後、2025年時点で20歳)」が担当、五十嵐兄弟の長女であり末っ子「五十嵐さくら」及び「仮面ライダージャンヌ」は、オスカープロモーション所属の「井本彩花(当時17歳前後、2025年時点で21歳)」が担当しました。
本作の敵キャラクターは「ギフ」と呼ばれている普段亜空間に存在する怪人で、元は人間のギフデモス、ギフテリアン、デッドマンを生み出します。ギフスタンプを人類に押して怪人化させる地球外生命体で、人類よりも遠い昔に地球にやってきていましたが、一度滅んでから復活して暴走しています。ただし、人類が戦争を繰り返していることが一番の要因でもあり、人類が変わらなければいけないことを知らしめる存在でもあります。
仮面ライダーギーツ(2022年)

話数 | 49話 |
モチーフ | 動物生き残りデスゲーム |
出演者 | 浮世英寿/仮面ライダーギーツ:簡秀吉 桜井景和/仮面ライダータイクーン:佐藤瑠雅 鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ:星乃夢奈 吾妻道長/仮面ライダーバッファ:杢代和人 |
生き残りをかけたデスゲーム「デザイアグランプリ」に参加させられる所からストーリーが進んでいきます。映画やゲームの中の世界とリアルが合わさったような展開もあり、敵の存在がいまいち大きな脅威と感じられない等ぱっとしない所もありました。
死を迎えて肉体が滅んでから神になる主人公、動物モチーフのスーツがかっこよさよりもかわいさの方が勝っている所も多く、娯楽性は高いですが、バトルものとしてみると賛否両論な感じです。
デスゲームに参加するためにはデザイアドライバーとIDコアが必要で、まるでパソコンのバトロワ系ゲームに参加するかのような感覚が取り入れられた新鮮な価値観を反映した作品とも言えそうです。
デスゲームに参加して人々を守っているという名目、テレビ番組のようにデスゲームがエンタメとして消化されていく皮肉など、流行りのデスゲームの風刺となっているような側面もあるように感じられる作品です。
浮世英寿/仮面ライダーギーツは、ボックスコーポレーション所属の「簡秀吉(当時19歳前後、2025年時点で22歳)」が担当しました。また、仮面ライダーギーツに登場した主役級のライダーについて、
- 桜井景和/仮面ライダータイクーンは、PKP所属の「佐藤瑠雅(当時20歳前後、2025年時点で23歳)」
- 鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴは、スターダストプロモーション所属の「星乃夢奈(当時17歳前後、2025年時点で20歳)」
- 吾妻道長/仮面ライダーバッファは、スターダストプロモーション所属の「杢代和人(当時17歳前後、2025年時点で20歳)」
が担当しました。年齢が作中の登場人物と近いこともあり、価値観や感覚もリアルなものになっていると考えられます。バトロワゲームの流行、コロナ禍の流行と収束など社会情勢を反映している作品とも言えます。
本作の敵キャラクターはデザイアグランプリに登場するジャマトがメインで、それを育てているアルキメデルやラスボスとして登場する「仮面ライダーリガドΩ」などがいます。開催されているデザイアグランプリそのものもかなり悪質なもので、デスゲームに対する風刺の意味もあると考えられます。
2025年2月時点では、仮面ライダーギーツのテレビシリーズはユーネクスト(U-NEXT)では配信されておらず、東映特撮ファンクラブ(TTFC)に加入した方が確実に視聴できます。
仮面ライダーガッチャード(2023年)

話数 | 50話 |
モチーフ | 学園生活・カード錬金術師 |
出演者 | 一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャード:本島純政 九堂りんね/仮面ライダーマジェード:松本麗世 黒鋼スパナ/仮面ライダーヴァルバラド:藤林泰也 銀杏蓮華:安倍乙 |
ストーリー全体において「錬金術」と「カード」が関わっており、錬金術で生み出された昆虫や機関車等の姿をした「ケミー」生命体がカードに封印されており、この「ライドケミーカード」を巡ってさまざまな戦いが繰り広げられます。
仮面ライダーガッチャードは、水色の装甲をまとったスーツ、バッタをモチーフにしたような外観でゴーグルをつけており、バイク、カードなどおもちゃ物販にもつながるアイテムが多く登場しました。
本シリーズの敵役は「冥黒王」とその部下の三姉妹やグリオンたちで、錬金術を悪用しようとする者たちです。ライドケミーカードや錬金術を調査・監査するような「錬金連合」という組織もあり、最初は三つ巴の奪い合いとなりますが、仮面ライダーガッチャードと錬金連合は共闘するようになるというお決まり展開があります。
キャスト・出演者については、
- 一ノ瀬宝太郎、及び、仮面ライダーガッチャードは、アミューズ所属の俳優「本島純政(当時18歳前後、2025年時点で20歳)」
- 九堂りんね、及び、仮面ライダーマジェードは、ライジングプロダクション所属でSeventeen専属モデルの「松本麗世(当時14歳前後、2025年時点で16歳)」
- 黒鋼スパナ、及び、仮面ライダーヴァルバラドは、TRUSTAR所属の「藤林泰也(当時24歳前後、2025年時点で26歳)」
- 銀杏蓮華は、エイベックス・AY・ファクトリー所属で女優・グラビアアイドルの「安倍乙(当時23歳前後、2025年時点で25歳)」
など、若い俳優、女優らが活躍しています。仮面ライダーなどの特撮作品が女優や俳優の登竜門的存在となっている事を受け継ぎ、若手が多く活躍する場となっています。
本作の敵キャラクターは、ケミーが悪人に取り付いたような姿をしている怪人「マルガム」で、亜種としてレプリマルガムや金色のマルガムなどが存在しています。ケミーが普通の人間に取り付いてもマルガムにはならず、悪い心を持つ人間に取り付いた場合にのみマルガムになります。
2025年2月時点では、仮面ライダーガッチャードのテレビシリーズはユーネクスト(U-NEXT)では配信されておらず、東映特撮ファンクラブ(TTFC)に加入した方が確実に視聴できます。「映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク」や「仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦」など劇以上版はユーネクスト(U-NEXT)でも配信されています。
仮面ライダーガヴ(2024年)

話数 | 毎週日曜9時放送中全50話前後の予定 |
モチーフ | お菓子・スイーツ闇バイト |
出演者 | ショウマ/仮面ライダーガヴ:知念英和 辛木田 絆斗/仮面ライダーヴァレン:日野友輔 ラキア・アマルガ/仮面ライダーヴラム:庄司浩平 甘根幸果:宮部のぞみ |
2024年9月から放送されている仮面ライダー最新シリーズで、2025年2月時点では、仮面ライダーガヴのテレビシリーズはユーネクスト(U-NEXT)では配信されておらず、東映特撮ファンクラブ(TTFC)に加入した方が確実に視聴できます。
お菓子がモチーフのスーツ、キャラクター設定、世界観となっており、スーツもかっこよさよりもファンシーな質感が印象的です。異世界転生して空腹で倒れていた所を助けられた主人公が活躍するというアニメにもよくありそうな展開です。
ストマック社は、闇菓子を製造しているグラニュート世界の会社で、人間をさらってお菓子に変えているという社会的に問題になっている闇バイトを風刺した会社となっています。バイトに人を誘拐させて高い報酬を支払うという悪質な要素は実際に存在する闇バイトに似た雰囲気があり、その危険性を視聴者に伝える意図があるでしょう。
仮面ライダーガヴの主役ライダーでもある「ショウマ」及び「仮面ライダーガヴ」は、スターダストプロモーション所属の「知念英和(2025年時点で19歳前後)」が担当し、人間界のお菓子が大好きなストマック家の末っ子で、迫りくる兄弟たちの魔の手から自身と地球とお菓子を救う青年として描かれています。
「辛木田絆斗(からきだはんと)」及び「仮面ライダーヴァレン」は、ワタナベエンターテインメント所属の「日野友輔(2025年時点で22歳前後)」が担当し、敵であり母親の仇であるグラニュートを探して復讐に燃えながらもグラニューとの器官を埋め込まれて仮面ライダーになった改造人間です。
「ラキア・アマルガ」及び「仮面ライダーヴラム」は、オスカープロモーション所属の「庄司浩平(2025年時点で25歳前後)」が担当し、元は闇菓子を探す悪役でしたが、ショウマと出会ってからはショウマたちとともに戦う事になった仮面ライダーです。
「甘根幸果」は、パール所属で2019ミス・ティーン・ジャパン グランプリの女優「宮部のぞみ(2025年時点で21歳前後)」が担当し、ショウマと救った人物で、かつ、何でも屋「はぴぱれ」のギャル店主にしてショウマたちを支える重要な存在を演じています。
本作の敵キャラクターは、ストマック社が関わる闇菓子に関わるグラニュートたちで、スパイスにできる人間を捕獲しているグラニュートが悪役です。全てのグラニュートという種族が悪いわけではなく、いわゆる闇バイトのようなものに加担しているものが悪役として扱われています。
このストマック社のガヴと呼ばれる者から生み出される眷属「エージェント」は高い戦闘力と知性を持ち合わせた厄介な怪人として登場します。
令和仮面ライダー・映画シリーズの一覧紹介
令和仮面ライダーでは、毎年7本から10本近い劇場版や配信コンテンツが公開されています。約1年かけてTVアニメを放送しながら、劇場版作品も積極的に公開されています。
東映特撮ファンクラブ(TTFC)を利用すればほぼ全てのTVシリーズや劇場版作品を視聴できます。
ユーネクスト(U-NEXT)では劇場版の方が多く配信されており、TVシリーズは既に見ていて、劇場版を見られていない方にはユーネクスト(U-NEXT)は非常におすすめです。
以下、2019年以降の令和仮面ライダー劇場版作品の一覧です。公開が古い順、公開順に見ていけば基本的に問題ありません。
- RIDER TIME 仮面ライダーシノビ(2019年)
- RIDER TIME 仮面ライダー龍騎(2019年)
- ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(2019年)
- ドライブサーガ 仮面ライダーブレン(2019年)
- 仮面ライダージオウ Over Quartzer(2019年)
- ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス(2019年)
- 仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション(2019年)
- 奇跡の転身!? アルトVS腹筋崩壊太郎 宿命のギャグバトル!(2020年)
- プロジェクト・サウザー(2020年)
- 仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ(2020年)
- 東映まんがまつり 『仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!』(2020年)
- 鎧武外伝 仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ(2020年)
- 仮面ライダーセイバースピンオフ 剣士列伝(2020年)
- 『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』(2020年)
- TTFC産直シアター 仮面ライダーセイバー(2020年)
- RIDER TIME 仮面ライダージオウ VS ディケイド/7人のジオウ!(2021年)
- RIDER TIME 仮面ライダーディケイド VS ジオウ/ディケイド館のデス・ゲーム(2021年)
- 仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-(2021年)
- ソードオブロゴスサーガ(2021年)
- 仮面ライダーセイバー×ゴースト(2021年)
- 仮面ライダースペクター×ブレイズ(2021年)
- ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷(2021年)
- 『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』『劇場版 仮面ライダーリバイス』(2021年)
- ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー(2021年)
- 仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ(2021年)
- 仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏(2022年)
- 仮面ライダーリバイス The Mystery(2022年)
- 「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」 meets 「仮面ライダー電王」 目指せ!ドン王
- 仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル(2022年)
- ネット版 仮面ライダーオーズ 復活のコアメダル・序章(2022年)
- ネット版 仮面ライダーオーズ バースX誕生・序章(2022年)
- リバイスレガシー 仮面ライダーベイル(2022年)
- DEAR GAGA(2022年)
- 仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス(2022年)
- TTFC産直シアター 仮面ライダーリバイス(2022年)
- オーズ10th 仮面ライダーバース バースX誕生秘話(2022年)
- 劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア(2022年)
- 「劇場版 仮面ライダーリバイス」スピンオフ配信ドラマ「Birth of Chimera」(2022年)
- 風都探偵(2022年)
- 仮面ライダージャンヌ&仮面ライダーアギレラ withガールズリミックス(2022年)
- 仮面ライダーアウトサイダーズ(2022年)
- 仮面ライダーBLACK SUN(2022年)
- 仮面ライダーセイバースピンオフ 仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル(2022年)
- 仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル(2022年)
- リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ(2023年)
- シン・仮面ライダー(2023年)
- ジョージ・狩崎のモーニングルーティーン【Morning Routine】(2023年)
- 仮面ライダージュウガVS仮面ライダーオルテカ(2023年)
- ギーツエクストラ 仮面ライダーパンクジャック(2023年)
- ギーツエクストラ 仮面ライダータイクーンmeets仮面ライダーシノビ(2023年)
- 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐(2023年)
- ギーツエクストラ 緊急特番 蔵出し! デザグラスペシャル(2023年)
- 仮面ライダーガッチャード VS 仮面ライダーレジェンド(2023年)
- 仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦(2023年)
- 仮面ライダー555殺人事件(2024年)
- 仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド(2024年)
- 仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング(2024年)
- ギーツエクストラ 仮面ライダーゲイザー(2024年)
- 我ら3年G(ガッチャ)組(2024年)
- 「仮面ライダーガッチャード」Ver. ロミオとジュリエット【完全版】(2024年)
- 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク(2024年)
- 風都探偵 仮面ライダースカルの肖像(2024年)
ONLY ON U-NEXT作品は2024年の「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」です。各動画配信サービスで限定配信されている作品がある場合もありますので、まずは上記仮面ライダー劇場版タイトル一覧の通りに作品を履修していき、まだ見たことのタイトルがあったら、その動画配信サービスに契約して短期間で必要な作品を視聴するとよいでしょう。
2022年の「仮面ライダーリバイス The Mystery」シリーズ5作品はTELASAオリジナルですが、ユーネクスト(U-NEXT)でも見放題枠で配信されています。
ユーネクスト(U-NEXT)では、2025年2月時点で以下のタイトルは視聴するのに550円(税込)のレンタル課金が必要となります。
- 仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド
- 仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング
- 映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー555ブレイク
また、ユーネクスト(U-NEXT)限定配信「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」はレンタル視聴するのに1,200円の追加課金が必要です。
毎月加算されるユーネクスト(U-NEXT)の月初ポイント1,200ポイントがあれば、追加課金をしなくても視聴できます。
平成仮面ライダー・TVシリーズの一覧・紹介
2000年から2018年までの仮面ライダーを「平成仮面ライダー(平成ライダー)」と呼びます。
平成仮面ライダーには「ウィザード」や「フォーゼ」、「鎧武(ガイム)」、「ジオウ」のように仮面ライダーよりもスーパー戦隊に見えるスーツのライダーもおり、各シーズンの仮面ライダーの個性が目立っていました。
平成仮面ライダーは20人います。
仮面ライダークウガ(2000年)

話数 | 49話 |
モチーフ | 動物・植物古代文明考古学 |
出演者 | 五代雄介:オダギリジョー 一条薫:葛山信吾 沢渡桜子:村田和美 五代みのり:葵若菜 おやっさん:きたろう |
仮面ライダークウガは平成最初の仮面ライダーで、「仮面ライダーBLACK RX」から10年、「仮面ライダーJ」からは6年以上経っての公開ということもあり、ファンからの熱い注目を集めました。
まるでSF映画のような始まり方で、地殻変動で露出した棺・遺跡・古代のベルトから仮面ライダークウガとともに謎の未確認生命体が世に溢れ出すという展開で、改造を施されて仮面ライダーになったり、自ら改造人間になって敵と戦うのではなく、ライダーベルトによって変身して戦うスタイルが取り入れられました。
「ズ・グムン・バ」や「メ・ガリマ・バ」といった特徴的な悪役も登場し、それぞれゴ集団、ズ集団といった階級を元に存在しており、見た目や能力は大きく差がありますが、中身のDNAは人間とさほど変わりがない存在です。
古代の戦士クウガによって封印されていましたが、地殻変動で目を覚ましてしまうという、敵とはいえ考古学冒険映画によくありそうなロマンある始まりを盛り上げるような存在になっています。
仮面ライダークウガでは、マイティフォームだと赤色、ペガサスフォームなら緑色というように1人の仮面ライダーが複数のスーツに切り替えるスタイルが採用されており、フォームチェンジに失敗したり、フォームチェンジを間違えたりするおちゃめな要素も描かれていました。
仮面ライダークウガは、1976年生まれのオダギリジョーが演じ、作品出演時は24歳前後、2025年時点では49歳となり、これまでに「RIDER TIME ディケイドVSジオウ」などの劇場作品にも登場しています。
本作ではサブライダーは存在せず、五代雄介のみが仮面ライダーとして活躍します。それを支える刑事「一条薫」という存在が大きく、仮面ライダーと警察が協力して人々を救うシーンには熱い想いを感じた人も多いでしょう。
本作の敵キャラクターは、遺跡から復活してしまった200体近い「グロンギ」と呼ばれる謎の生命体で人類に似ています。姿は人間とほぼ同じですが、闘争心が強く、動植物や昆虫などの能力を持っており、現代の一般人とは比べ物にならない存在で、仮面ライダークウガ並みの能力がないと太刀打ちできない存在です。
仮面ライダーアギト(2001年)

話数 | 51話 |
モチーフ | 半獣半人龍・昆虫遺物・オーパーツ |
出演者 | 津上翔一:賀集利樹 氷川誠:要潤 葦原涼:友井雄亮 風谷真魚:秋山莉奈 美杉義彦:升毅 小沢澄子:藤田瞳子 |
仮面ライダーアギトは、クウガの存在が薄れてから2年ほど経った頃の話で、謎の連続殺人事件が起きて捜査に駆け回る「S.A.U.L.」(未確認生命体対策班)の刑事でG3に変身する「氷川誠」やアギトに変身する「津上翔一」、ギルスに変身する「葦原涼」が協力して「アンノウン」を倒していくストーリーです。
刑事である氷川誠は「G3-X」を使用して仮面ライダーになりますが、あくまで強化服装着員で、アギトは変身ベルト「オルタリング」を、ギルスは変身ベルト「メタファクター」で仮面ライダーに変身して戦います。
マイペースでのんびりした雰囲気のある「津上翔一」は「仮面ライダーアギト」に変身する主人公のひとりで、G-STAR.PRO所属の「賀集利樹(当時22歳前後、2025年時点で46歳)」が演じました。
事件や事故に巻き込まれて覚醒する「仮面ライダーギルス」に変身する「葦原涼」は、元関西ジャニーズJr.の「友井雄亮(当時20歳前後、2025年時点で44歳)」が演じました。
SAULの刑事で「仮面ライダーG3」でもある「氷川誠」は、現在PLAN-D事務所に所属している「要潤(当時20歳前後、2025年時点で44歳)」が担当しました。
津上翔一、葦原涼、氷川誠の3名は全員が主役ライダーといっても差し支えないほどの活躍をしており、しいて言うならばSAUL所属の「仮面ライダーG3」がサブライダーとも言えますが、負け続きであっても人々を守るために正体不明の存在に立ち向かった姿は正真正銘仮面ライダーであり、ヒーローでもあります。
本作の敵キャラクターは、「マラーク」と呼ばれる半獣半人の姿をした怪人「アンノウン」で神に仕えていると言われています。マラークには階級があり、クイーンロードやエルロードなど司令官や中ボス的なポジションがあります。
アンノウンの間では、アギトを倒すことのみが目的になっており、無関係の人間を倒すことはマラークの神の意志に反するとして禁じられています。アギトになりうる存在ならば女子供関係なく排除する冷酷さもありますが、無関係の人間に手を出せば闇の力で制裁を加えられるという独自のルールもあるようです。
仮面ライダー龍騎(2002年)

話数 | 50話 |
モチーフ | カードゲーム鏡・左右対称動物 |
出演者 | 城戸真司/仮面ライダー龍騎:須賀貴匡 秋山蓮/仮面ライダーナイト:松田悟志 北岡秀一弁護士/仮面ライダーゾルダ:涼平 由良吾郎/仮面ライダーゾルダ:弓削智久 浅倉威/仮面ライダー王蛇:萩野崇 手塚海之/仮面ライダーライア:高野八誠 芝浦淳/仮面ライダーガイ:一條俊 東條悟/仮面ライダータイガ:高槻純 神崎優衣:杉山彩乃 |
仮面ライダー龍騎は、平成3番目の仮面ライダーで、鏡の世界で仮面ライダーたちが生き残りをかけて戦うという特徴的な構成、かつ、仮面ライダーが13人近く登場するという主役ライダーと個性的なサブライダーがたくさん出てくるタイトルです。
悪役や敵同士で戦うのが今までの仮面ライダーでしたが、後々変化はあるものの、本作で仮面ライダーが戦う理由は自分を守るためで、主役ライダー「仮面ライダー龍騎」が他者のために戦う仮面ライダーとなっています。
バトルロワイヤル形式で、命をかけて戦うスタイルは仮面ライダーシリーズの中ではかなり珍しく、賛否両論が巻き起こりました。失踪事件、ミラーワールド、ミラーモンスターなど明らかな敵の存在もありましたが、仮面ライダー同士の戦いの方が印象的です。
多数のライダーが登場するため、視聴者のさまざまな好みにあった見た目のライダーと出会える機会も増え、かっこよさやロマンを追い求める層にも人気が出た作品です。
人間らしくも正義感の強い愛着のある主人公として「城戸真司」及び「仮面ライダー龍騎」は、ビリーフアイレス、バーニングプロダクション、ラ・セッテなどに所属していた現在フリーの「須賀貴匡(当時24歳前後、2025年時点で47歳)」が担当しました。
ミラーワールドで戦うことになった最初の人物として「秋山蓮」及び「仮面ライダーナイト」は、ノースプロダクション所属の「松田悟志(当時23歳前後、2025年時点で46歳)」が担当しました。本作「仮面ライダー龍騎」においては実質主役ライダー的なポジションにいる仮面ライダーです。
本作のキーパーソンともなる神崎士郎の妹で、強気な性格の「神崎優衣」は、エフ・エム・ジー所属の「杉山彩乃(当時18歳前後、2025年時点で41歳)」が担当しました。
本作の敵キャラクターは、戦い合わなければならない仮面ライダーと、人々を誘拐するミラーモンスターの2パターンが存在します。それぞれの思いを実現したい仮面ライダーの力を持った人と、人々を誘拐して捕食するミラーモンスターの双方が敵となるため混乱を極めることもあります。
ミラーモンスターは、人間が死ぬ瞬間のエネルギーなどを必要とする生き物で、本能的な捕食行為であるため、欲望と知性を持って戦う仮面ライダーに比べればマシな存在とも言えるでしょう。人間を食べることを許す代わりにモンスターと契約を結ぶこともできる等、特殊な要素も描かれました。
仮面ライダー555(2003年)

話数 | 50話 |
モチーフ | 使徒再生|死と再生ギリシャ文字デジタル機器 |
出演者 | 乾巧:半田健人 園田真理:芳賀優里亜 菊池啓太郎:溝呂木賢 木場勇治:泉政行 長田結花:加藤美佳 海堂直也:唐橋充 スマートレディ:栗原瞳 |
平成4番目の「仮面ライダー555(ファイズ)」では、一度死んだものが蘇って進化した姿をしている「オルフェノク」という怪人が登場し、人間の姿と怪人の姿を自在に変えることができ、仮面ライダーのような変身を伴うというのが特徴的です。
これまでの怪人は終始怪人の姿でしたが、本作では、人でもあり怪人でもあるという点で、仮面ライダーと条件はあまり変わらず、かつ、意図せず「オルフェノク」になってしまっただけの人物もおり、完全な悪とは言い切れない部分も出てきます。
仮面ライダーという存在よりもヒューマンドラマに焦点があてられている印象で登場人物の関係性が特別です。仮面ライダーに変身する者だけでなく、オルフェノクに変身できてしまうだけの普通の人間も多く描写があり、これまでの仮面ライダーシリーズとは異なる要素が見受けられます。
園田真理が「乾巧」を仮面ライダーファイズに変身させ危機を脱し、意図せずオルフェノクになってしまった「木場勇治」と「長田結花」と「海堂直也」は悪巧みをするスマートブレイン社には反発していますが、オルフェノクであることには変わりなく、善悪、敵と味方がはっきりとは明示されていない所があります。
明らかにスマートブレイン社は悪行をなそうとしていますが、特に「ラッキー・クローバー」という精鋭部隊は敵役として意味合いが強いです。
「仮面ライダーファイズ」となる「乾巧(いぬいたくみ)」は、ウッドオフィスに所属していた「半田健人(当時18歳前後、2025年時点で40歳)」が担当しました。
仮面ライダーファイズを生み出すきっかけになった「園田真理」という少女は、キリンプロ所属の「芳賀優里亜(当時14歳前後、2025年時点で37歳)」が演じました。
作中で意図せずオルフェノクになってしまった「木場勇治」は、事務所ギフトに所属していた「泉政行(当時23歳前後、2015年に35歳で死去)」が担当しました。
また、同じくオルフェノクと人間両方の属性を持つ者として、「長田結花」はOffice Jinggis所属の「加藤美佳(当時18歳前後、2025年時点で40歳)」が担当、「海堂直也」はオフィス・モレ所属の「唐橋充(当時25歳前後、2025年時点で47歳)」が担当しました。
本作の敵キャラクターは、スマートブレイン社というオルフェノク集団です。「スマートレディ」という女怪人が主人公を勧誘しますが、リーダー格はシャドウと呼ばれ暗躍しています。
「オルフェノク」と呼ばれる一度死んだ人間が生まれ変わって進化した存在で、自分自身の意志で姿を変えられる能力があります。自然発生的に変異してしまう場合と「使徒再生」によって覚醒させられる場合の2パターンの誕生方法があります。
仮面ライダー剣(ブレイド)(2004年)

話数 | 49話 |
モチーフ | トランプアンデッド |
出演者 | 剣崎一真/仮面ライダーブレイド:椿隆之 相川始/仮面ライダーカリス:森本亮治 橘朔也/仮面ライダーギャレン:天野浩成 上城睦月/仮面ライダーレンゲル:北条隆博 広瀬栞:江川有未 |
仮面ライダー剣(ブレイド)は、平成5番目の仮面ライダーで、「剣」はブレイドと読みます。トランプをモチーフにしており、53枚のトランプのカードと同じく敵も53体存在するとされており、複数のカードを使用してスキル等を発動して戦うスタイルになっています。
敵である「アンデッド」は倒す事ができないため封印するという討伐方法なのも特徴的です。
仮面ライダーは「ラウズカード」に封印したアンデッドの力を引き出して戦うため、敵でもあるアンデッドの存在を攻撃に使うという要素も特徴的です。
死にたくない、死んでほしくないという思いからアンデッドの研究を行い、大切な人を守りたいがために他の全てを危険にさらすというドラマも描かれました。
また、アンデッドの中には穏やかな性格、話の分かるものもおり、必ずしも悪意にまみれた存在ではないという善悪について考えさせられる要素もあります。
本作の主人公であり、人類基盤史研究所(BOARD)の新人研究員「剣崎一真」及び「仮面ライダーブレイド」は、当時スターダストプロモーション所属、2013年以降itoko productionに所属する「椿隆之(当時21歳前後、2025年時点で42歳)」が担当しました。
人類基盤史研究所(BOARD)の先輩研究員で、自身の内面と向き合い成長を果たした「橘朔也」及び「仮面ライダーギャレン」は、LDH所属の「天野浩成(当時25歳前後、2025年時点で46歳)」が担当しました。
本作のキーパーソンでもあり、作中で多くの宿命を背負った謎の多い存在でありながら「剣崎一真」の親友でもある「相川始」及び「仮面ライダーカリス」は、MAMORU HEROES所属の「森本亮治(当時21歳前後、2025年時点で42歳)」が担当しました。
暗い過去があり、力に溺れながらも「剣崎一真」に協力をした「上城睦月」及び「仮面ライダーレンゲル」は、当時フォスターに所属していた「北条隆博(当時17歳前後、2025年時点で38歳)」が担当しました。現在は引退していますが、「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」に出演したり、YouTubeチャンネルを運用するなどフリーで活躍しています。
人類基盤史研究所(BOARD)の研究員の一人であり、本作のヒロイン的立ち位置の「広瀬栞」は、当時フォスター所属、現在はTOPGEAR所属の「江川有未(当時22歳前後、2025年時点で43歳)」が担当しました。
本作の敵キャラクターは、一万年ほど前地球に存在していた「アンデッド」と呼ばれる生命体で、殺して排除することはできないためカードに封印するなど、「封印」以外の方法がないとされています。強さや階級が高い上級アンデッドやジョーカーと呼ばれる異常個体なども存在しています。
アンデッドは作中で53体、劇場版では1体存在するため計54体存在することになります。いずれもカードに封印する形で排除されていきます。
仮面ライダー響鬼(2005年)

話数 | 48話 |
モチーフ | 和風・楽器妖怪 |
出演者 | ヒビキ/響鬼(音撃戦士響鬼):細川茂樹 安達明日夢:栩原楽人 イブキ/威吹鬼(音撃戦士威吹鬼):渋江譲二 天美あきら:秋山奈々 トドロキ/轟鬼(音撃戦士轟鬼):川口真五 ザンキ/斬鬼(音撃戦士斬鬼):松田賢二 |
仮面ライダー響鬼は、平成6番目の仮面ライダーで、妖怪から人々を守る鬼(仮面ライダー)とその仲間たちが所属する「猛士(たけし)」の活躍と、その様子を見て憧れたり思い悩んだりする作中で14歳の少年「安達明日夢」を主人公とした作品です。
それに対して、仮面ライダー響鬼は作中で31歳、15年以上妖怪退治をしてきたベテランであり、まだ幼い少年「安達明日夢」の2人が実質主役として物語が進んでいきます。
シリーズではほとんどなかった「和」がテーマになっており、敵を妖怪、仮面ライダー自身を「鬼」と称して戦う様子もあります。また、楽器やおんさなど音を使用して戦うのが特徴で、これまでの仮面ライダーとは大きく異なる物が多いです。
また、主役ライダーを担当したのは若手俳優ではなく、当時33歳、2025年時点で53歳のベテラン俳優「細川茂樹」でした。大人の魅力あふれる仮面ライダーということで評価は高く、逆に主役級の登場人物や他のライダーは年齢が若く、和風のモチーフが似合うようなキャストが選ばれたと考えられます。
若さや成長だけを描き出すのではなく、若者にとっての少し先の目標とすべき大人を作中で見せるという思いがあるようにも感じられます。
主人公の若者の一人である「安達明日夢」は、事務所ノックスなどに所属していましたが現在は家業を継いでいる「栩原楽人(当時15歳前後、2025年時点で35歳)」(とくはららくと)が担当しました。当初ヒビキの弟子ではなかったですが、弟子のような存在でもあり、鬼としての能力よりも人生を学んだと言ってよいでしょう。
代々「猛士」の家系で育ったマイペースな青年であり、実力者でもある「イブキ/威吹鬼(音撃戦士威吹鬼)」は、「渋江譲二(当時歳21前後、2025年時点で41歳)」が担当しました。
イブキの弟子として献身的にサポートに回っていた「天美あきら」は、ビクターエンタテインメント所属の「秋山奈々(当時15歳前後、2025年時点で35歳)」が担当しました。あきらも一度だけ鬼に変身できましたが、戦闘向きではなく、鬼の道には進んでいません。
元警察感で正義感からザンキに弟子入した「トドロキ/轟鬼(音撃戦士轟鬼)」は、オレガ所属の「川口真五(当時27歳前後、2025年時点で47歳)」が担当しました。礼儀正しく、忠義に厚く、明日夢同様、戦いの日々の中で成長していく様子が印象的でした。
その生命をかけてトドロキの成長に関わったとも言える「ザンキ/斬鬼(音撃戦士斬鬼)」は、オスカープロモーション所属の「松田賢二(当時33歳前後、2025年時点で53歳)」が演じ、ヒビキと明日夢、ザンキとトドロキの関係は対比されているようにも感じられます。
本作では、いろいろなパターンと関係の師匠と弟子の関係も描かれており、師匠と弟子がともに目標に向かう様子は、スター・ウォーズのジェダイのマスターとパダワンのような関係にも見えます。師匠と弟子の2人、3組の師弟がそれぞれ努力し協力する姿が描かれており、それぞれに学びにある展開が多いです。
本作の敵キャラクターは、自然が生み出した「魔化魍」という怪人で、妖怪のような姿をしています。童子と姫によって創り出されており、人間をエサとして食べる生命体で、まさしく妖怪のような存在です。清めや清浄なものが苦手で、人の悪意などに影響されて自然界のものが「魔化魍」となるケースもあります。
仮面ライダーカブト(2006年)

話数 | 49話 |
モチーフ | カブトムシ加速・宇宙生命体 |
出演者 | 天道総司/仮面ライダーカブト:水嶋ヒロ 矢車想/仮面ライダーザビー/仮面ライダーキックホッパー:徳山秀典 影山瞬/仮面ライダーザビー/仮面ライダーパンチホッパー:内山眞人 風間大介/仮面ライダードレイク:加藤和樹 神代剣/仮面ライダーサソード:山本裕典 |
仮面ライダーカブトは、平成7番目の仮面ライダーで、カブトムシをモチーフに仮面ライダー生誕35周年記念作品としても注目されました。
バトルやヒューマンドラマ、シリアス展開、熱血系の展開以外にコメディやパロディ、笑える要素が加わっているのも、この仮面ライダーカブト以降に共通する特徴です。お堅いだけでなく、笑いとシリアスのメリハリある内容になっています。
宇宙から飛来したワームが人に擬態しているという設定、かつ、怪人の造形にかなり手が込んでおり、集合体恐怖症や虫が苦手な方にとっては見られない回も出てくるほどです。
人間を殺害して、その人間になりすまし、機を見てさらに他の人間にも手をかけていく冷酷無比な増殖方法で、サナギ体、成体と昆虫らしい成長をするのも本作の敵の特徴です。虫っぽさが強いのが特徴でもあり、生理的に受け付けない人も出てきてしまったため欠点にもなっています。
ナルシストで破天荒ながらきちんと完璧超人で人々を守るために戦った「天道総司」及び「仮面ライダーカブト」は、当時事務所「研音」に所属していた「水嶋ヒロ(当時21歳前後、2025年時点で40歳)」が演じました。
祖母の教えに基づく語録が多く残されており、傲慢に振る舞いながらも困っている人はしっかり助ける正義感あふれる心優しいキャラクターでした。
ZECTの見習い隊員である「加賀美新」及び「仮面ライダーガタック」は、当時トップコートに所属していた「佐藤祐基(当時21歳前後、2025年時点で40歳)」が演じました。
見習い隊員でありながら、人類の脅威に立ち向かい、辛い決断をする時にも天道総司の協力もあって任務を見事にこなしていました。健気に努力し成長していく様子を視聴者に見せる担当でもあったように感じられるキャラクターでした。
本作の敵キャラクターは、地球外生命体「ワーム」で、人を殺害して擬態し、人間社会に溶け込みながら種族を増やしており、ウカワームやカッシスワームなど集団で攻撃を仕掛けることの多いワームのリーダーのような存在もいます。
仮面ライダー電王(2007年)

話数 | 49話 |
モチーフ | 電車時間改変おとぎ話 |
出演者 | 野上良太郎/仮面ライダー電王:佐藤健 桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス:中村優一 野上幸太郎/仮面ライダーNEW電王:桜田通 |
仮面ライダー電王は、平成8番目の仮面ライダーで、仮面ライダーシリーズの中でも劇場版がたくさん公開されるなど、人気も評価も非常に高いタイトルです。
敵「イマジン」たちの時間改変の影響を受けない主人公たちが仮面ライダーに変身して人々を守る展開で、最初は弱々しくヒーローっぽくない主人公が成長していったり、モモタロスやキンタロスといった味方の「イマジン」と協力して強くなっていったりする様子が描かれます。
アカシックレコード(時の流れは全て決まっているという概念)に沿ってタイムトラベルできる電車が登場するというSF要素もあり、デンライナーやゼロライナーといった車両も存在します。
バイクに乗れないちびっこでも楽しめる電車がメインの移動手段となっているのは珍しく、主役が佐藤健ということもあり、親子揃って熱狂した人が非常に多いです。
本作の主人公である「野上良太郎」及び「仮面ライダー電王」は、当時はアミューズ所属、現在はCo-LaVo所属の「佐藤健(当時17歳前後、2025年時点で35歳)」が演じました。
イマジンによって変化する性格や言動も演じ分け、近年は実写版「はたらく細胞」などでも白血球役、「るろうに剣心」の緋村剣心役を担うなど戦士のイメージが定着しています。
決め台詞を言う前の口癖「最初に言っておく」がネタにされながらも実質主役ライダーとして活躍した「桜井侑斗」及び「仮面ライダーゼロノス」は、「中村優一(当時19歳前後、2025年時点で37歳)」が演じました。
本作の敵キャラクターは、未来からやってきたエネルギー体が人に取り付いて怪人化したもので、「イマジン」と呼ばれます。未来のよりよい暮らしのために過去を変えようとするのが目的で、全てのイマジンが悪いわけではなく、バイト感覚の派遣イマジンや時間警察所属の人工イマジン、所属のない「はぐれイマジン」なども登場します。
- 仮面ライダー電王 俺、誕生!(2007年)
- 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事(2008年)
- さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン(2008年)
- 超・仮面ライダー電王&ディケイドNEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦(2009年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー 『EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』(2010年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー 『EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラル』(2010年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー
- オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(2011年)
平成になってからここまで多くの劇場版などの作品が制作されたのは電王が最初で、これ以降の仮面ライダーの劇場版では一つの仮面ライダータイトルに対して複数の映画が公開されるようになっているように感じられます。
また、スーパー戦隊、他の世代の仮面ライダーとコラボすることも多く、特撮好きにとってマルチバースな展開は、今後さらなる楽しみとなるでしょう。
仮面ライダーキバ(2008年)

話数 | 48話 |
モチーフ | 西洋ホラー・チェス吸血鬼・牙過去と現在 |
出演者 | 紅渡/仮面ライダーキバ:瀬戸康史 麻生恵:柳沢なな 紅音也:武田航平 麻生ゆり:高橋優 |
仮面ライダーキバは、平成9番目の仮面ライダーで、作中には2つの時間軸が入り交じるような構成があり、主人公の「紅渡」&「麻生恵」、紅渡の父親「紅音也」&「麻生ゆり」の2組のストーリーを追いかけていくことになります。
人間を秘密裏に襲っている「ファンガイア」というモンスターを倒すために奮闘している麻生、バイオリンを作るために熱中している紅のすれ違いから始まり、コウモリ・キバットによって仮面ライダーキバに変身させられてからストーリーが進んでいきます。
敵の種族の力を借りて変身するという点、チェスに関係する名前、西洋ホラーに登場するフランケンや狼男などをモチーフにしている点も特徴的で、主役ライダーである「仮面ライダーキバ」のフルフェイスのゴーグル部分はコウモリの羽のようになっています。
装飾部分やアーマーに西洋っぽさがあり、仕草や出で立ちなども西洋っぽい雰囲気があります。スーツだけでなく、背景、セットなども西洋の教会や建物をイメージさせるものが多いのが印象的です。
本作の主人公で、バイオリン作りに没頭しながらも仮面ライダーとしての使命を全うした「紅渡」及び「仮面ライダーキバ」は、ワタナベエンターテインメント所属の「瀬戸康史(当時19歳前後、2025年時点で36歳)」が演じました。
気弱で引き込みりな所はまるで吸血鬼のようで、バイオリンづくりのためとはいえ変なものをコレクションしている様子は人間離れしており、その不思議さが演出されていました。
ファンガイアとの戦いの中で「紅渡」と出会った「麻生恵」は、サンミュージックプロダクション所属の「柳沢なな(当時21歳前後、2025年時点で38歳)」が演じました。
仮面ライダーイクサや仮面ライダーダークキバにも変身でき、1000年に1人のバイオリンの天才でもある「紅音也」は、ワイケーエージェント所属の「武田航平(当時22歳前後、2025年時点で39歳)」がその個性的な役を演じきりました。
「素晴らしき青空の会」を創立した人物の娘であり、麻生恵の母であり、勇猛果敢でストイック、男勝りで頼れる姉御肌の「麻生ゆり」は、エイジアプロモーション所属の「高橋ユウ(当時17歳前後、2025年時点で34歳)」が演じました。音也が変身できない時に仮面ライダーイクサに変身して戦うなど、かなり好戦的でもあります。
「キバットバットⅢ世」は「杉田智和」、「タツロット」は「石田彰」が声優を担当したこともよく知られています。
本作の敵キャラクターは、ファンガイア族と呼ばれる怪人で、人間のエネルギーを食べて生きているモンスターです。人間のライフエナジーを捕食した後、人間は透明なガラスのようになってしまいます。インセクトクラス、ビーストクラスなど複数の形態が存在しており、チェックメイトフォーや巨大なサバトのような異常な存在も登場します。
ファンガイア族以外にも、キバット族、ウルフェン族、フランケン族など派閥のようなものもあり、作中に登場したもの、設定上存在しているが登場していないものなども多く、劇場版にのみ登場した「レジェンドルガ族」のような種族もいます。
仮面ライダーディケイド(2009年)

話数 | 31話 |
モチーフ | バーコード並行世界仮面ライダー |
出演者 | 門矢士/仮面ライダーディケイド:井上正大 光夏海:森カンナ 小野寺ユウスケ/仮面ライダークウガ:村井良大 海東大樹/仮面ライダーディエンド:戸谷公人 |
仮面ライダーディケイドは、平成10番目の仮面ライダーシリーズ、かつ、平成ライダー10周年記念タイトルです。これまでの平成ライダーらがクロスオーバーするようなお祭り騒ぎを感じさせるような演出も印象的です。
ストーリー早々、本作の主人公「門矢士」は仮面ライダーキバの「紅渡」と出会って、仮面ライダーディケイドであることが明かされており、9つの並行世界の安全を守る使命を与えられるという衝撃的な展開からスタートします。
- クウガの世界
- キバの世界
- 龍騎の世界
- ブレイドの世界
- 555の世界
- アギトの世界
- 電王の世界
- カブトの世界
- 響鬼の世界
仮面ライダーディケイドには上記のように9つの並行世界があり、さらに「ネガの世界」というまるでバッドエンディングを示すような世界もありました。
前作に登場した「仮面ライダーダークキバ(紅音也)」が率いるダークライダーの影響も大きく、並行世界で起きていること、現実世界で起きていることが重なって、少し複雑で分かりにくい展開も描かれています。
終盤に向けて、昭和ライダーも登場してライダー大戦が勃発するという事象も描かれました。仮面ライダーファンにとっては多くのライダーを一度に拝めるため嬉しい反面、正義のヒーロー同士が互いに敵として戦い合うような展開に、複雑な感情を抱かざるを得ませんでした。
本作の主人公で、半ば巻き込まれるような形で9つの世界の崩壊を防ぐために戦うことになる「門矢士」及び「仮面ライダーディケイド」は、当時ボックスコーポレーションに所属していた「井上正大(当時19歳前後、2025年時点で35歳)」が演じました。
大勢の仮面ライダーがディケイドに戦いを仕掛けて世界が崩壊する予知夢を見て悩まされており、「門矢士」とともに並行世界への旅に出た「光夏海」は、かつてはソニー・ミュージックアーティスツ所属、現在はGATE所属の女優「森カンナ(当時20歳前後、2025年時点で36歳)」が担当しました。
黒と青色の放熱プレートやヒートシンク、バーコードのようなスーツが特徴のライダー「海東大樹」及び「仮面ライダーディエンド」は、フリーの俳優「戸谷公人(当時18歳前後、2025年時点で34歳)」が演じました。
これまでの仮面ライダーシリーズを全て網羅している状態で見たほうが感動がひとしお大きく、初見でディケイドを見ても問題はないですが、登場人物の誰がどれほどの人物なのか分からないままになってしまいます。少なくとも前作「仮面ライダーキバ」を見ていないと話がいまいち分からない点があるため、どちらかというと玄人向けの作品です。
本作の敵キャラクターは、各世界に存在する怪人たちと「鳴滝」と呼ばれるディケイドや大ショッカーを敵視している存在です。「鳴滝」という人物は自身を預言者と考えており、ディケイドの妨害を働く厄介な存在です。各世界の怪人を相手にしなければならない中、妨害が入るという大変な状況を生み出しています。
仮面ライダーW(2009年)

話数 | 49話 |
モチーフ | ハードボイルド・探偵ガイア・地球風都 |
出演者 | 左翔太郎/仮面ライダーW:桐山漣 フィリップ/仮面ライダーW:菅田将暉 鳴海亜樹子:山本ひかる 刃野幹夫:なだぎ武 |
仮面ライダーW(ダブル)は、平成の次の10年に向けた作品として「仮面ライダーディケイド」とは異なった面で制作されており、2人の仮面ライダーが1人の仮面ライダーとして、ドラゴンボールのフュージョンのようにして活躍するスタイルが取り入れられています。
色合いやデザインは仮面ライダー1号や仮面ライダーBLACKなどへの原点回帰・オマージュとされており、これまでの仮面ライダーの要素を取り入れながらも新しいスタイルに挑戦する様子が描かれています。
本作以降、時々登場する「風都」及び「探偵」というキーワードは本作由来のものであり、仮面ライダーと探偵、風都という都市で起こる事象に関係して「風都探偵」という名前がつけられるなど、続編に欠かせない要素が多数含まれています。
2009年には「仮面ライダーディケイド」も公開されており、ディケイドがこれまでの仮面ライダーを懐かしむ内容だとすれば、「仮面ライダーW」はこれからの新しい仮面ライダーの礎となるべくタイトルとして作られています。
風都で私立探偵を営んでおり、ハードボイルドな師「鳴海荘吉」を目指してハーフボイルドと呼ばれている「左翔太郎」及び「仮面ライダーW」は、当時ヒラタオフィス所属の「桐山漣(当時24歳前後、2025年時点で40歳)」が演じました。
地球のすべての知識を有しているともされる存在でありながら、「左翔太郎」の相棒として共に戦う「フィリップ」及び「仮面ライダーW」は、トップコート所属のまだ若かりし頃の「菅田将暉(当時16歳前後、2025年時点で32歳)」が演じました。
鳴海探偵事務所の所長で、「鳴海荘吉」の娘として仮面ライダーWに変身する2人をまとめる役である「鳴海亜樹子」は、TWIN PLANET所属の「山本ひかる(当時18歳前後、2025年時点で34歳)」が担当しました。
風都警察署の警部補で、ツボ押し器を持っているのが印象的だった曲者「刃野幹夫」は、吉本興業所属の「なだぎ武(当時38歳前後、2025年時点で54歳)」が絶妙に演じきりました。世渡り上手で、掴み所がない雰囲気を演じ、強烈な印象のある人物となりました。
本作の敵キャラクターと言える存在は複雑で、怪人としてはドーパントと呼ばれる存在が分かりやすい敵ですが、背後には「ミュージアム」と呼ばれる組織や財団Xというような隠れた悪の組織があります。ガイアメモリを悪用する者たちが敵キャラクターと認識しても問題なさそうです。ラスボスは財団Xの人物がガイアメモリを悪用した「ユートピア・ドーパント」だったため、財団Xが全ての元凶と考えても良いでしょう。
仮面ライダーオーズ/OOO(2010年)

話数 | 48話 |
モチーフ | メダル・欲望動物・恐竜 |
出演者 | 火野映司/仮面ライダーオーズ:渡部秀 アンク/泉信吾:三浦涼介 泉比奈:高田里穂 |
仮面ライダーオーズ/OOOは、平成12番目の仮面ライダーで、人間の欲望に呼応する「グリード」という怪人のメダル回収に巻き込まれる展開です。
グリードの一人でもある「アンク」が他の怪人たちから刑事である「泉信吾」や「火野映司」をサポートする形で、グリードと戦うことになります。アンクは右腕だけ復活した状態ながらも意思があり、オーメダルの保管や使用もできる少し異質な変身アイテムとも言えます。
フォームやメダルの数も多く、コアメダル、セルメダル、ライダーメダルなど、動物をモチーフに多数存在して組み合わせも考慮すると膨大な数になります。
コアメダルなどはグッズ化され、コレクション要素としてもファンを熱狂させました。錬金術師や新しい生命を生み出そうとする要素も含まれており、単純な善悪ではなく、欲望に基づく心の持ちようなどで立場が変わる様子も描かれていました。
仮面ライダーシリーズの中でも人気が高く、グリード、人間、メダルを管理している鴻上ファウンデーションのそれぞれの思惑が交錯し、火野映司が仮面ライダーオーズとして奮闘していくことになります。
無欲で過酷な旅をしている奔放な人物で、アンクによって仮面ライダーとして戦うことにさせられる「火野映司」及び「仮面ライダーオーズ」は、G-STAR.PRO所属の「渡部秀(当時18歳前後、2025年時点で33歳)」が担当しました。
敵対関係にあるグリードの一人に重傷を負わされてしまう「泉信吾」及び「アンク」は、ロハスプロダクションズ所属の「三浦涼介(当時23歳前後、2025年時点で38歳)」が担当しました。
「泉信吾」の妹で、とんでもない怪力の持ち主として仮面ライダーオーズを救ったこともあり、クスクシエで働いている「泉比奈」は、ソニー・ミュージックアーティスツ所属の「高田里穂(当時15歳前後、2025年時点で30歳)」が担当しました。
マツケンサンバでおなじみの暴れん坊将軍こと江戸幕府八代将軍「徳川吉宗」が「徳田新之助」としてコラボしたのも仮面ライダーオーズです。
本作の敵キャラクターは人造生物である「グリード」や「ヤミー」といった怪人で、コアメダルとセルメダルで構成され、人間の欲望により力を増大させて戦います。鳥のようなアンク、昆虫っぽいウヴァ、カザリ、ガメルといった外見で区別されている種類もおり、どれもコアメダル、セルメダル、人間の欲望と関わりがあります。
グリードはセルメダルを利用して「ヤミー」という怪人を作り出し、グリードそれぞれの能力によってその戦闘形式や外観も変わります。
仮面ライダーフォーゼ(2011年)

話数 | 48話 |
モチーフ | 宇宙・ロケット学園青春ホロスコープ |
出演者 | 如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ:福士蒼汰 歌星賢吾:高橋龍輝 城島ユウキ:清水富美加 朔田流星/仮面ライダーメテオ:吉沢亮 |
仮面ライダーフォーゼは、平成13番目の仮面ライダーで、仮面ライダー40周年の作品でもあり、東日本大震災後の仮面ライダーということもあり、日本を元気づけるために、主人公らは明るい言動を取る事が多いです。
仮面ライダーフォーゼのスーツにも暗い雰囲気を持たせないような配慮があり、「はやぶさ」など宇宙開発に関係したデザインになっているのもあって、従来のスーツとは異なる個性的なスーツデザインが採用されています。
天ノ川学園高校で、時代に合わないリーゼントにツッパリスタイルの「如月弦太朗」が学園全員と友達になるという発言をして空回りをしたり、スクールカーストの存在を示すような一軍派閥、二軍派閥の存在など、平成の学校によく見られたヒエラルキーや閉鎖的な中で生まれる独特の人間の上下関係などにも触れられています。
フォーゼドライバーを持っていたキーパーソンでもある歌星賢吾らとともに、ゾディアーツを討伐するために部活動「仮面ライダー部」が立ち上げられます。
学園の部活感覚で、怪人たちを討伐していくという軽いノリ、スクールカーストを気にしない様子など「如月弦太朗」の勢いで全て乗り切るスタイルになっています。
本作の主人公で、ツッパリ系の明るいリーゼントの青年である「如月弦太朗」及び「仮面ライダーフォーゼ」は、研音所属の「福士蒼汰(当時17歳前後、2025年時点で31歳)」が担当しました。
フォーゼドライバーを受け継ぐも身体の弱さから変身がうまくできなかった「歌星賢吾」は、ワタナベエンターテインメントに所属していた「高橋龍輝(当時17歳前後、2025年時点で31歳)」が担当しました。仮面ライダーの頭脳、ブレインとして協力しており、戦闘は「如月弦太朗」、戦略や戦術などは「歌星賢吾」が担当するように分担しています。
本作のヒロインで、宇宙が大好きすぎるちょっと変わった元気な女子学生である「城島ユウキ」は、レプロエンタテインメントに所属していた「清水富美加(当時16歳前後、2025年時点で30歳)」が担当しました。作中では「如月弦太朗」とともに仮面ライダー部の一員として活動し、宇宙の知識も生かして多方面からサポートしてくれる存在でした。
サブライダーとしてストーリー中盤以降から参戦し、「如月弦太朗」のお世話係のようなポジションを築いていた「朔田流星」及び「仮面ライダーメテオ」は、アミューズ所属の「吉沢亮(当時17歳前後、2025年時点で31歳)」が担当しました。
本作の敵キャラクターは「ゾディアーツ」と呼ばれる怪人で、スイッチャーという人間によって生み出されています。また、雑兵として「ダスタード」と呼ばれる怪人もおり、分身体のような兵士として大量投入されます。ゾディアーツは十二星座に基づいており、サジタリウス・ゾディアーツをラスボスとして「十二使徒」とも呼ばれる十二体が存在します。
仮面ライダーウィザード(2012年)

話数 | 53話 |
モチーフ | 魔法神話・動物 |
出演者 | 仮面ライダーウィザード/操真晴人:白石隼也 コヨミ:奥仲麻琴 仮面ライダービースト/仁藤政介:永瀬匡 奈良瞬平:戸塚純貴 大門凛子:高山侑子 |
仮面ライダーウィザードは平成14番目の仮面ライダーで、名前の通り魔法も扱う仮面ライダーですが、武術や格闘もバリバリ使用するスタイルなためこれまでの仮面ライダーとはあまり差はないように見えるかもしれません。
格闘と魔法が合わさっているため演出が派手なところが見どころで、登場するライダーのスーツや服装も魔法使いっぽい雰囲気があります。
作中に度々に登場するのが、絶望と苦悩をテーマにした心理描写で、怪人でありながら人間の人格が残っていること、仮面ライダーウィザードが思い悩んだり苦しんだりする様子もあり、心情や感情面を重視して描かれているようにも感じられます。
前作の仮面ライダーフォーゼでは元気で明るくすっきりさっぱりした展開が多くありましたが、今作はダークファンタジーのような、少し重たいヒューマンドラマのような展開が多めになっています。
仮面ライダーが警察と協力して怪人と戦う様子は今作でも取り入れられており、本作では新米刑事として「大門凛子」が登場しています。面影堂において晴人らの人生の先輩として彼らの活動のストッパー役や相談役としても貢献した「大門凛子」は、スターダストプロモーション所属の「高山侑子(当時19歳前後、2025年時点で32歳)」が演じました。
平成仮面ライダーでは初めての魔法をテーマにした「仮面ライダーウィザード」及び、多くのファントムの苦悩と向き合ったり、絶望に触れたりすることで思い悩むことの多い青年「操真晴人」は、ホリプロ所属の「白石隼也(当時21歳前後、2025年時点で34歳)」が担当しました。
白い魔法使いからウィザードに託され、ウィザードたちの活動をサポートしてくれた「コヨミ」は、当時プラチナムプロダクションに所属していた「奥仲麻琴(当時18歳前後、2025年時点で31歳)」が演じました。
ビーストキマイラと一体化してしまい、ファントムを食べないと自身の命が失われてしまうリスクを背負った「仮面ライダービースト」及び「仁藤政介」は、当時研音に所属していた元関西ジャニーズJr.の「永瀬匡(当時19歳前後、2025年時点で32歳)」が演じました。
本作の敵キャラクターは「ファントム」と呼ばれる魔物で、ファントムカーバンクルを有する「ワイズマン」の陰謀でファントムが生み出されます。ファントムは集団行動が得意ではなく、ワイズマンに従うものは少なく、ゲート(魔力の強い人間)を狙う理由もワイズマンがファントム自身よりも強いからというだけで、組織的な活動にしては曖昧な部分も多いです。
ファントムは、魔力の強い人間が「絶望」などの負の感情をもって死んだ際に生じる存在で、必ずしもワイズマンに従いたいわけではなく、自然発生的に生じてしまうケースもあるため、元から悪だとは言い切れない魔物です。
仮面ライダー鎧武(2013年)

話数 | 47話 |
モチーフ | フルーツ・甲冑戦国武将・カギ |
出演者 | 仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰:佐野岳 仮面ライダーバロン/駆紋戒斗:小林豊 仮面ライダー龍玄/呉島光実:高杉真宙 高司舞:志田友美 |
仮面ライダー鎧武(がいむ)は、平成15番目の仮面ライダーで、前作のウィザード同様2話完結型ではなく、基本1話完結型になっています。黄金の果実(フルーツ)を奪い合うような展開で、戦国武将やフルーツをモチーフにしており、甲冑のようなスーツはモチーフとなった果物の色をベースにしており、とても挑戦的で新しいスーツデザインになっています。
タイトル「鎧武」という名前のいかつさに対して、モチーフはフルーツというギャップも印象的な要素の一つでした。
大企業の影響で生活が豊かになるも、閉鎖的でつまらない世界になったと感じる若者が企業の陰謀でもあるダンスバトルにのめり込み、ダンスバトルからの脱却と被害者の救出のために主人公「葛葉紘汰」が活躍していくという現代の世紀末感あふれる展開です。
さらに甲冑、フルーツ、戦国武将という異質なもの同士が集まってなんとかまとまりを見せています。
ロックシードやロックビークルといった錠前・カギをモチーフにした乗り物・装備も登場し、かつ、先進企業の存在する世界観、ヘルヘイムの森など神話の世界が登場する要素もあり、かなりカオスな世界観が作られています。
ヘルヘイムの森に棲息しており、ヘルヘイムの果実を食べて生きている「インベス」という存在が本作での怪人です。
最初から最強だったわけではなく、まだ若くて未熟な青年らしく少しずつ成長していく様子が印象的だった「仮面ライダー鎧武」及び、お人好しで正義感も強く家族思いの「葛葉紘汰」は、エヴァーグリーン・エンタテイメント所属の「佐野岳(当時20歳前後、2025年時点で32歳)」が演じました。
主役ライダーのひとりである「仮面ライダーバロン」及び、チームバロンのリーダーである「駆紋戒斗」は、フォーチュンエンターテイメントに所属に所属していた「小林豊(当時23歳前後、2025年時点で35歳)」が演じました。
冷静沈着でしたたか、鎧武を兄のように慕っている「仮面ライダー龍玄」及び、大企業「ユグドラシル・コーポレーション」の重役の息子である「呉島光実」は、POSTERS所属の「高杉真宙(当時16歳前後、2025年時点で28歳)」が演じました。
チーム鎧武のメンバーで、本作のメインヒロインでもあり、心配性でサポート役として活躍する「高司舞」は、FIRSTORDER AGENT所属の「志田友美(当時16歳前後、2025年時点で28歳)」が演じました。
本作の敵キャラクターは、ヘルヘイムの森に住んでいる怪生物「インベス」で、初級インベス、上級インベスのほか、オーバーロードインベスと言われる知性を持つ種類もいます。ヘルヘイムの森に存在する果実を広めて、ヘルヘイムの森を拡散する役目も担っているのがインベスで、ヘルヘイムの果実の異常な成長速度や生命力は人間にとっては強大な脅威となります。
仮面ライダードライブ(2014年)

話数 | 48話 |
モチーフ | 自動車・タイヤ警察官機械生命体 |
出演者 | 泊進ノ介/仮面ライダードライブ:竹内涼真 詩島 剛/仮面ライダーマッハ:稲葉友 詩島霧子:内田理央 チェイス:上遠野太洸 メディック(ロイミュード009):馬場ふみか |
仮面ライダードライブは、平成16番目の仮面ライダーで、バイクではなくクルマを乗り物として使用し、登場する主役ライダーらは警視庁の刑事となっています。
これまで刑事と仮面ライダーが協力関係になることはありましたが、刑事や警察そのものが主役の仮面ライダーになるのは今回が初めてとなります。
本作の怪人はロイミュードと呼ばれる機械生命体で、本物の生命体になりたいという願いを実現しようとする背景もあり、単純に殺戮や破壊をするだけの怪人ではないものもいます。
謎の多い仮面ライダープロトドライブや高潔な騎士道精神を持つ戦士・魔進チェイサーなど、素性が明かされていない者や内偵・スパイの存在、刑事モノによく出てくる黒幕が身内の上層部だったというような展開もあり、単なる子ども向けの特撮バトル作品とはいえないちょっと大人向けの内容もあります。
クルマがモチーフになっていることもあり、仮面ライダーのスーツにはタイヤがモチーフになったパーツがあり、加速する演出やクルマに関連した描写も多いです。
ピコピコとも呼ばれる重加速粒子測定器など、捜査に使用する特別な装備・アイテムがあるのも特徴的です。バトルに使用する装備以外の調査用の機械にも注目です。
警視庁特状課巡査で日産GT-Rを愛車とする「泊進ノ介」及び「仮面ライダードライブ」は、ホリプロ所属の「竹内涼真(当時20歳前後、2025年時点で31歳)」が演じました。グローバルフリーズ現象の被害者の一人であり、周囲の後押しも合って仮面ライダードライブとして精力的に活動するようになる人物を心情なども含めて見事に演じています。
フリーのカメラマンでおっちょこちょいで目立ちたがり屋な所もありますが、主役級に活躍する「詩島剛」及び「仮面ライダーマッハ」は、レプロエンタテインメント所属の「稲葉友(当時21歳前後、2025年時点で32歳)」が演じました。
警視庁特状課巡査でシフトカーを常備しているサポート役である「詩島霧子」は、レプロエンタテインメント所属の「内田理央(当時22歳前後、2025年時点で33歳)」が演じました。
ロイミュードの一人で最初は敵として登場しましたが、後に仮面ライダードライブの仲間として活躍する「チェイス」は、当時エヴァーグリーン・エンタテイメントに所属しており、現在はフリーで活動中の「上遠野太洸(当時21歳前後、2025年時点で32歳)」が演じました。魔進チェイサーの姿になって人々を助けることになる存在です。仮面ライダーとは一騎打ちをしますが、関係ない人間には手を出さないという独自の美学を持った戦士でもありました。
ロイミュードらの幹部の一人で、ロイミュードも人間も含めさまざまな生命を癒す力がある「メディック(ロイミュード009)」は、ネイムマネジメント所属の「馬場ふみか(当時18歳前後、2025年時点で29歳)」が演じました。冷酷で残虐ながらお嬢様口調で、クラシックバレエに通じているような仕草で話す様子が印象的でした。
本作の敵キャラクターは、全部で108体存在する機械生命体で自己学習できる機械の怪人です。ある程度ダメージを与えるとデータ化して露出し、爆発させて完全に消滅させないと復活してしまいます。人類のインターネットを媒介して学習を進め、超進化態を生み出そうとしており、実体化するものとデータのままのものが存在しているようです。
仮面ライダーゴースト(2015年)

話数 | 50話 |
モチーフ | ゴースト・妖怪・幽霊歴史上の偉人 |
出演者 | 天空寺タケル/仮面ライダーゴースト:西銘駿 月村アカリ:大沢ひかる御成:柳喬之 深海マコト/仮面ライダースペクター:山本涼介 |
仮面ライダーゴーストは、平成17番目の仮面ライダーで、科学的な仮面ライダーの装備やテクノロジーに対して、非科学的な幽霊やゴーストといった要素が加わり、ホラーとまでは言わないまでも、子どもにとってはちょっと怖いと思えるような要素が組み込まれています。
さまざまな劇場版にも登場しており、
- 仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス
- 仮面ライダー1号
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー
- 劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間
などでも活躍しており、スピンオフ作品「ゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクター」では、マコトとカノンの秘密のほか、本編では明かされなかった秘密にも触れられています。
本作の主人公である天空寺タケル、そして、タケルの父である天空寺龍がストーリー序盤で亡くなるという、物語の最初に主人公が死んでしまう驚きの展開と、なおかつ、天空寺タケルが一度亡くなってからゴーストとして現世に蘇り、15個の眼魂を集めないと結局は死んでしまうという背景も衝撃的な要素でした。
自分の命を復活させるため、かつ、人々を守るために戦う仮面ライダーはこれまでにもありましたが、既に一度死んでいるという状況は珍しいです。
本作の主役ライダーであり、自分の命と人々を救うために奮闘する「天空寺タケル」及び「仮面ライダーゴースト」は、当時オスカープロモーションに所属し、現在はG-STAR.PROに所属している「西銘駿(当時17歳前後、2025年時点で27歳)」が演じました。
物理学を専攻しており、リケジョとしてゴーストや幽霊の存在を疑いつつもタケルらに協力した本作のヒロイン「月村アカリ」は、当時スターダストプロモーションに所属していた経歴がありYouTuberでもある「大沢ひかる(当時19歳前後、2025年時点で29歳)」が演じました。
タケルの父「天空寺龍」の代わりに住職を務めている若い僧侶で、ムードメーカー的存在であった「御成」は、モデル事務所RED Model Managementに所属している「柳喬之(当時24歳前後、2025年時点で34歳)」が演じました。
悲しい境遇を乗り越えつつ、クールで合理的で戦闘もしっかりこなせる「深海マコト」及び「仮面ライダースペクター」は、KON-RUSH所属のファッションモデル「山本涼介(当時19歳前後、2025年時点で29歳)」が演じました。
単眼の目玉のおやじのような姿で口がついており、ちょっと毒舌で仮面ライダーゴーストを応援して支えた「ユルセン」の声は、声優の悠木碧が担当しています。
本作の敵キャラクターは、人間の魂が「眼魔眼魂」によって怪人化させられた「ガンマ」とよばれるもので、眼魔コマンド、眼魔アサルトといった雑兵の他に、眼魔スペリオルという幹部級が存在しています。ラスボスの名はガンマイザーの集合体「グレートアイザー」と呼ばれ、ラスボスに至るまでには眼魔ウルティマという特権階級の強敵中ボスも登場します。
仮面ライダーエグゼイド(2016年)

話数 | 45話 |
モチーフ | ゲーム・病院・医療コンピューターウイルス |
出演者 | 宝生永夢/仮面ライダーエグゼイド:飯島寛騎 鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ:瀬戸利樹 花家大我/仮面ライダースナイプ:松本享恭 仮野明日那/ポッピーピポパポ:松田るか 檀黎斗/仮面ライダーゲンム:岩永徹也 九条貴利矢/仮面ライダーレーザー:小野塚勇人 パラド/仮面ライダーパラドクス:甲斐翔真 |
仮面ライダーエグゼイドは、平成18番目の仮面ライダーで、仮面ライダー生誕45周年記念のタイトルでもあります。
仮面ライダーエグゼイドは、紫色・ピンク色っぽい蛍光色系が目立つ配色で、風になびいたかのような髪型をしているようにも見えるヘルメットデザインのスーツを使用しており、非常に個性的なライダーで、スーパー戦隊の登場人物のように見えるキャラクターでもあります。
主人公である「宝生永夢」は研修医でもあり、ゲーマーでもあるというイマドキの若者で、小児科、外科、内科と経験を積んでいく様子が作中で描かれています。
バグスターウイルスという、人間にさえ感染するコンピューターウイルスが出現した世界を救うために医者としても仮面ライダーとしても活躍します。「宝生永夢」及び「仮面ライダーエグゼイド」は、オスカープロモーション所属の「飯島寛騎(当時19歳前後、2025年時点で28歳)」が演じました。
天才外科医とも呼ばれ、仮面ライダーとしても認められているエリートである「鏡飛彩」及び「仮面ライダーブレイブ」は、当時研音に所属していた「瀬戸利樹(当時20歳前後、2025年時点で29歳)」が演じました。
生身の状態でもバグスターウイルスを駆逐できるほどの強さがあり、ライダーとしては宝生永夢の先輩とも言える「花家大我」及び「仮面ライダースナイプ」は、G-STAR.PRO所属の「松本享恭(当時21歳前後、2025年時点で30歳)」が演じました。
看護師でありながら、作中の仮面ライダーを公認する衛生省の役人でもあり、電脳救命センターの関係者でもある「仮野明日那」及び「ポッピーピポパポ」は、Grick所属の「松田るか(当時20歳前後、2025年時点で29歳)」が演じました。
本作のキーパーソンでもあり、作中に出てくるゲームの会社「幻夢コーポレーション」の社長でもあり、ゲーマドライバーやライダーガシャットの開発者でもあり、ある意味で黒幕とも言える「檀黎斗」及び「仮面ライダーゲンム」は、トーチ・リンク所属の「岩永徹也(当時29歳前後、2025年時点で38歳)」が演じました。
チャラい監察医で、本作の秘密を知る人物の一人で、バグスターの謎を解明することだけに心血を注いでいる付かず離れずな距離感で宝生永夢らと関わった「九条貴利矢」及び「仮面ライダーレーザー」は、LDH JAPAN所属の「小野塚勇人(当時22歳前後、2025年時点で31歳)」が演じました。
敵であるバグスターの幹部で、影で物事をコントロールするような様子や自分の楽しみを邪魔する者は味方でも容赦しない冷淡な様子も描かれていた「パラド」及び「仮面ライダーパラドクス」は、アミューズ所属の「甲斐翔真(当時18歳前後、2025年時点で27歳)」が演じました。
本作の敵キャラクターは、人間にも感染する極小の「バグスター」と呼ばれるコンピュータウイルスで、巨大なバグスターユニオンとなって実体化します。感染初期であれば仮面ライダーによる分離処置で治療が可能であり、症状が進行して「ゲーム病」を発症するとバグスターユニオンになってしまいます。
感染した人間と分離されてバグスターが実体化する場合と感染途中に実体化する場合があり、どちらにしても仮面ライダーによる分離処置が必要になります。
仮面ライダービルド(2017年)

話数 | 49話 |
モチーフ | 科学・ボトル動物(兎や龍) |
出演者 | 桐生戦兎/仮面ライダービルド:犬飼貴丈 万丈龍我/仮面ライダークローズ:赤楚衛二 石動惣一/仮面ライダーエボル:前川泰之 石動美空:高田夏帆滝川紗羽:滝裕可里 内海成彰/仮面ライダーマッドローグ:越智友己 氷室幻徳/仮面ライダーローグ:水上剣星 猿渡一海/仮面ライダーグリス:武田航平 |
仮面ライダービルドは、平成19番目の仮面ライダーで、ボトルを2つ合わせて混ぜるような流れで変身するスタイルが採用されており、科学実験のような雰囲気もあります。主役ライダーは「うさぎ」がモチーフで、光沢のある赤と青の装飾が印象的なライダースーツをまとっておりアシンメトリーなデザインが引き続き採用されています。
ボトルの組み合わせによって強さが変わる性質があり、60本近くあるボトルの組み合わせという可能性の多さは過去にない規模です。
天才物理学者でありながら、カフェ「Nascita」の地下で暮らしており、1話の時点で仮面ライダーに変身できる状態にある「桐生戦兎」及び「仮面ライダービルド」は、バーニングプロダクション所属の「犬飼貴丈(当時22歳前後、2025年時点で30歳)」が演じました。本編以前から仮面ライダーに変身できるのはウィザードやW等と同じで少し珍しい主役ライダーです。
本作に登場するガーディアンと呼ばれる自立型機械兵を生身の状態で破壊できるほどのパワーとバイタリティがある超人「万丈龍我」及び「仮面ライダークローズ」は、トライストーン・エンタテイメント所属の「赤楚衛二(当時23歳前後、2025年時点で31歳)」が演じました。
カフェ「Nascita」のマスターであり、「桐生戦兎」を支える人物の一人で、かつ、パンドラボックス回収のために火星に行ったことがあるという実は隠れたすごいおじさまである「石動惣一」及び「仮面ライダーエボル」は、オスカープロモーション所属の「前川泰之(当時43歳前後、2025年時点で51歳)」が演じました。隠された素性や秘密が多く、本作のキーパーソンでもあります。
カフェ「Nascita」のマスターの娘で、超人気アイドルでありながら、本作の怪人「スマッシュ」の研究をしているヒロイン「石動美空」は、プロダクション尾木所属の「高田夏帆(当時20歳前後、2025年時点で28歳)」が演じました。怪人「スマッシュ」から抽出した成分でフルボトルを作成できる能力があり、本作に欠かせない人物の一人です。
フリージャーナリストで、難波重工ともつながりがあったが裏切られて怪人「ストレッチスマッシュ」に変えられてしまうサブヒロイン「滝川紗羽」は、ライジングプロダクション所属の「滝裕可里(当時29歳前後、2025年時点で37歳)」が演じました。一度は難波重工によって怪人に変えられてしまいましたが、桐生戦兎により成分を抜き取られたことで元の姿に戻って、情報提供者として仮面ライダービルドに協力するようになりました。
本作の敵キャラクターは、ネビュラガスによって変化させられた「スマッシュ」と呼ばれる怪人たちです。陰謀を目論む組織「ファウスト」とラスボスのエボルトを倒すために、怪人と根本的には同じである改造人間にされた仮面ライダービルドが戦うことになります。
仮面ライダージオウ(2018年)

話数 | 49話 |
モチーフ | 時計・文字仮面ライダー(アナザーライダー) |
出演者 | 常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ:奥野壮 明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ:押田岳 ツクヨミ/仮面ライダーツクヨミ:大幡しえり ウォズ/仮面ライダーウォズ:渡邊圭祐 |
仮面ライダージオウは、平成20番目、かつ、平成最後の仮面ライダーで、文字や時計などをモチーフにしつつ、平成に登場した仮面ライダーに外見が似た怪人「アナザーライダー」が敵として登場します。仮面ライダージオウは「ライドウォッチ」を使用して、平成仮面ライダーの力を使うことができる特徴があり、平成の仮面ライダーを見てきた人にとっては思い出深い要素も多くあります。
王様になるという夢があるちょっと厨二病っぽい青年「常磐ソウゴ」が主役で、未来から来た仮面ライダーゲイツやツクヨミなどとも関わりながら、未来を変えられる存在になることを決意し、仮面ライダージオウとして怪人と戦うことになります。
遠い未来に起きていることと、それを改変するために未来からソウゴのいる時代に怪人や仮面ライダーたちが集まってくる状況なため、ソウゴは巻き込まれてとばっちりを受けている状態で、物語が進んでいきます。ヒーローとして、最高最善の王になるために少しずつ運命を受け入れ成長していく様子は印象的です。
本作の主役で未来の王となる宿命を背負った「常磐ソウゴ」及び「仮面ライダージオウ」は、オスカープロモーション所属の「奥野壮(当時17歳前後、2025年時点で24歳)」が演じました。
未来からやってきた存在で、ソウゴを見守ることになる「明光院ゲイツ」及び「仮面ライダーゲイツ」は、G-STAR.PRO所属の「押田岳(当時20歳前後、2025年時点で27歳)」が演じました。
ゲイツ同様、未来からやってきて、サポート役としてもソウゴを見守ることになる「ツクヨミ」及び「仮面ライダーツクヨミ」は、当時エイベックス・マネジメントに所属していた「大幡しえり(当時19歳前後、2025年時点で26歳)」が演じました。
ソウゴを王にしようと企みつつもソウゴを支えてくれる「ウォズ」及び「仮面ライダーウォズ」は、アミューズ所属の「渡邊圭祐(当時24歳前後、2025年時点で31歳)」が演じました。
本作の敵キャラクターは、タイムジャッカーが生み出す「アナザーライダー」たちで、モチーフとなった仮面ライダーの外観や能力が似ていますが、禍々しい姿で登場します。歴代の仮面ライダーたちの力を利用できる「ライドウォッチ」の能力が生かされないケースもあり、アナザーライダーと同じライダーの能力は使えず、いつでも有利に戦えるわけではなく、これまでの平成ライダーたちの良い所と欠点や相性が分かるような展開もあります。
複数の仮面ライダーが登場するTVシリーズ作品は2つ
作品の中でほかの主役の仮面ライダー以外に、他のタイトルの仮面ライダーが登場したり、モチーフとして構成されているのは「仮面ライダーディケイド」と「仮面ライダージオウ」の2つが有名です。
初代仮面ライダーや仮面ライダーV3をリスペクトしてオマージュした原点回帰な作品はいくつかありますが、平成仮面ライダーの能力や外見をモチーフにしているものもあります。
劇場版・映画では複数の世界線の仮面ライダーが協力したり、スーパー戦隊と協力したりすることはありますが、TVシリーズで他の仮面ライダーの要素が出てくるのはかなり新しい試みで特徴的な点です。
平成以降の令和仮面ライダーや劇場版では複数のライダーが協力する作品、ライダー同士が戦う作品もたくさん出てきますが、基本的には各タイトルに1人から2人の主役ライダーが登場して活躍していきます。
過去の作品を懐かしみたい方やいろんな仮面ライダーの姿、力を一気に感じたい方は「仮面ライダーディケイド」や「仮面ライダージオウ」を見るのがおすすめです。
平成仮面ライダー・映画シリーズの一覧紹介
平成仮面ライダーには70作品を超える劇場版が制作されており、特に2007年以降「仮面ライダー電王」よりあとの作品においては劇場版が複数公開されるようになりました。
平成仮面ライダーは20タイトルありますが、劇場版は2025年時点で73タイトル以上あり、本編のTVシリーズを全て網羅するには383時間以上が必要です。
劇場版を全て網羅するには、85時間以上が必要となるほど多くの作品が生み出されています。
- 真・仮面ライダー 序章(1992年)
- 仮面ライダーZO(1993年)
- 仮面ライダーJ(1994年)
- 仮面ライダーワールド(1994年)
- 仮面ライダーアギト PROJECT G4(2001年)
- 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL(2002年)
- 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト(2003年)
- 仮面ライダー剣 MISSING ACE(2004年)
- 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼(2005年)
- 仮面ライダー THE FIRST(2005年)
- 仮面ライダーカブトGOD SPEED LOVE(2006年)
- 仮面ライダー電王 俺、誕生!(2007年)
- 仮面ライダー THE NEXT(2007年)
- 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事(2008年)
- 仮面ライダーキバ 魔界城の王(2008年)
- さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン(2008年)
- 超・仮面ライダー電王&ディケイドNEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦(2009年)
- 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー(2009年)
- 仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010(2009年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー 『EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』(2010年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー 『EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラル』(2010年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー 『EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』(2010年)
- 仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(2010年)
- 仮面ライダー×仮面ライダーオーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE(2010年)
- オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(2011年)
- 仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル(2011年)
- 仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル(2011年)
- 仮面ライダーオーズ Wonderful将軍と21のコアメダル(2011年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦MEGA MAX(2011年)
- 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦(2012年)
- 仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!(2012年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム(2012年)
- 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z(2013年)
- 仮面ライダーウィザード IN MAGIC LAND(2013年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦(2013年)
- 平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊(2014年)
- 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!(2014年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル(2014年)
- 仮面ライダードライブ シークレット・ミッション type ZERO 第0話 カウントダウン to グローバルフリーズ(2014年)
- スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号(2015年)
- dビデオスペシャル 仮面ライダー4号(2015年)
- 仮面ライダードライブ シークレット・ミッション type TOKUJO(2015年)
- 鎧武/ガイム外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン(2015年)
- 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー(2015年)
- 鎧武/ガイム外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル(2015年)
- 仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス(2015年)
- 仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!(2016年)
- 仮面ライダー1号(2016年)
- 仮面ライダーアマゾンズ シーズン1(2016年)
- 仮面ライダーゴースト アラン英雄伝(2016年)
- ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー(2016年)
- 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間(2016年)
- ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート(2016年)
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー(2016年)
- [裏技]仮面ライダーゲンム(2017年)
- 仮面ライダーブレイブ〜Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!〜(2017年)
- 仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦(2017年)
- 仮面戦隊ゴライダー(2017年)
- 仮面ライダーアマゾンズ シーズン2(2017年)
- [裏技]仮面ライダースナイプ エピソードZERO(2017年)
- ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター(2017年)
- 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング(2017年)
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017年)
- 仮面ライダービルド 〜ハザードレベルを上げる 7つのベストマッチ〜(2018年)
- 仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング Part.I『仮面ライダーブレイブ&スナイプ』(2018年)
- ROGUE(2018年)
- 仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング Part.II『仮面ライダーパラドクスwithポッピー』(2018年)
- 仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング Part.III『仮面ライダーゲンムVSレーザー』(2018年)
- 仮面ライダーアマゾンズSeason1 覚醒(2018年)
- 仮面ライダーアマゾンズSeason2 輪廻(2018年)
- 仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判(2018年)
- 仮面ライダービルド Be The One(2018年)
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER(2018年)
一覧にしたタイトルだけで73作品あり、東映特撮ファンクラブ(TTFC)などの限定配信作品やその他の動画配信サービス限定のタイトルがあれば作品はその分増えます。
劇場版だけでなく、スピンオフや前日譚的なストーリーもあるため、メインのストーリーを理解する助けになるでしょう。
劇場版を見る場合、公開順に見ていくのがよいですが、それぞれの劇場版の主役ライダーを扱っているTVシリーズを見ないとライダーの個性や装備、戦い方やモチーフ等を理解できないでしょう。
年によっては映画の数も非常に多いので、全てを見ようとするのではなく、評価の高い劇場版や人気タイトルから見ていくのがおすすめです。
昭和仮面ライダーの一覧・紹介
1971年から1988年までの間の仮面ライダーを「昭和仮面ライダー(昭和ライダー)」と呼びます。
改造人間としての仮面ライダーがメインで、モチーフとなっている生き物の特徴が分かりやすく、ヒーローらしさよりも一般人らしさ、人間らしさ、特撮っぽさが強いです。
昭和仮面ライダーは15人います。
公開年 | TV版 | 劇場版 |
---|---|---|
1971年 | 仮面ライダー | ゴーゴー仮面ライダー |
1972年 | 仮面ライダー対ショッカー仮面ライダー対じごく大使 | |
1973年 | 仮面ライダーV3 | 仮面ライダーV3仮面ライダーV3対デストロン怪人 |
1974年 | 仮面ライダーアマゾン | 仮面ライダーX五人ライダー対キングダーク |
1975年 | 仮面ライダーストロンガー | 仮面ライダーアマゾン仮面ライダーストロンガー |
1976年 | ||
1977年 | ||
1978年 | ||
1979年 | 仮面ライダー(スカイライダー) | |
1980年 | 仮面ライダースーパー1 | 仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王 |
1981年 | 仮面ライダースーパー1 | |
1982年 | ||
1983年 | ||
1984年 | 仮面ライダースペシャル10号誕生!仮面ライダー全員集合!!! | |
1985年 | ||
1986年 | ||
1987年 | 仮面ライダーBLACK | |
1988年 | 仮面ライダーBLACK RX | 仮面ライダーBLACK仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館 |
1989年 | 仮面ライダー世界に駆ける |
以降では、仮面ライダーが始まってから昭和仮面ライダー「BLACK RX」までの各タイトルの概要などを紹介しています。
仮面ライダーがはじまったばかりの頃のタイトルは平成や令和の仮面ライダーとは映像技術も演出も異なっていますが、劇場版などで過去の仮面ライダーらが一堂に会する映画などもあるため、可能であれば見ておいたほうが良いでしょう。
仮面ライダー(1971年)

話数 | 98話 |
モチーフ | 昆虫 |
出演者 | 本郷猛/仮面ライダー:藤岡弘 一文字隼人/仮面ライダー:佐々木剛 緑川ルリ子:真樹千恵子 |
初代仮面ライダー、全てのはじまりであり、昆虫の造形を戦闘スーツに取り込み、戦闘もヒューマンドラマもバランスよく描いたことで多くの人々を魅了した作品です。
2025年時点で54年前の作品で、仮面ライダーは世代を超えて愛されている特撮の一つです。おそらく仮面ライダーの中でも最も強いとされ、改造人間としてスペックが他の仮面ライダーよりも秀でているとも言われています。
当初はバッタのような顔をしたシンプルなスーツで、勧善懲悪ストーリーに徹しており、当時の敵組織は「ショッカー」のみで、最初の頃から敵怪人や敵組織の影響を受けて仮面ライダーが生まれ、警察と協力するなどして脅威を排除していくスタイルが続いています。
最初の仮面ライダーは藤岡弘(ふじおかひろし)と佐々木剛(ささきたけし)が担当し、今に至るまでその伝説が残されています。2025年時点で藤岡弘は79歳、佐々木剛は77歳となっています。
2016年の「仮面ライダー1号」など、藤岡弘演じる仮面ライダー1号を再び見ることができます。2021年の「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」では、藤岡弘の息子「藤岡真威人」が仮面ライダー1号を演じ、新たな世代の幕開けを感じさせてくれる内容となっていました。
本作の敵は、悪の組織ショッカーとそこに属する怪人たちで、世界征服を企てている悪者で、ショッカー首領をボスとして長い間人々を苦しめ続けます。赤いマントを羽織った単眼の姿が印象的で、組織を鞍替えして何度も仮面ライダーが戦うことになります。
仮面ライダーV3(1973年)

話数 | 52話 |
モチーフ | 昆虫・動植物 |
出演者 | 風見志郎/仮面ライダーV3:宮内洋 珠純子:小野ひずる 立花藤兵衛:小林昭二 結城丈二/ライダーマン:山口暁 |
仮面ライダーV3は、仮面ライダー2作品目で3人目の仮面ライダーが登場するタイトルです。仮面ライダー3号は、仮面ライダー1号・2号によって生み出されたと言っても過言ではなく、セミやバッタのような節があるように見えるスーツとなっており、より昆虫らしくなっています。
城南大学生化学研究室の先輩と後輩、カメラマンが仮面ライダーとして活躍する展開になっており、仮面ライダーV3は家族を失い、瀕死になった後に力を得て、ゲルショッカーの新組織デストロンと死闘を繰り広げることになります。
少年ライダーの育成に力を注ぐ「立花藤兵衛」やデストロンのアジトを目撃してしまい命を狙われた「珠純子」など、仮面ライダーに協力する存在が定着したのも本作からと言えるでしょう。
本作では仮面ライダーを模した強化スーツも登場しており、ライダーマンと呼ばれています。ライダーマンはヘルメットがフルフェイスではなく、鼻と口部分が露出しており、改造人間ではない「結城丈二」が強化服で身体を強化するもので、本作以降の展開の礎にもなっています。改造人間にならなくても強化兵装・強化服があれば仮面ライダーのように強くなって戦えるというロマンも多くの視聴者を熱狂させました。
「風見志郎」及び「仮面ライダーV3」は、2025年時点で77歳の「宮内洋」が演じました。また、「結城丈二」及び「ライダーマン」は、「山口暁(1986年に41歳で死去)」が演じました。
本作の敵は、「デストロン」と呼ばれる組織で、ショッカー、ゲルショッカーが壊滅したあとの新しい組織です。機械と動植物が融合したような姿の怪人が多数登場します。デストロンの首領、ショッカー首領、ゲルショッカー首領は同じ人物ですが、三角頭巾に黒マント、中身はガイコツのような姿に変わっており、実態のつかめない存在として登場しました。
仮面ライダーX(1974年)

話数 | 35話 |
モチーフ | ギリシャ神話バッタ・昆虫 |
出演者 | 神敬介/仮面ライダーX:速水亮 水木涼子/霧子:美山尚子 立花藤兵衛:小林昭二 アポロガイスト:打田康比古 神啓太郎:田崎潤 |
仮面ライダーXは、シリーズ3作目の昭和仮面ライダーで、GOD機関に狙われた科学者「神啓太郎」がその息子「神敬介」の命を守るために、息子をカイゾーグ(仮面ライダーX)として改造人間にした所からはじまります。仮面ライダーの協力者でもある「立花藤兵衛」も登場し、GOD機関の陰謀を食い止め、父の復讐を果たすために仮面ライダーXが数々の戦いに身を投じていきます。
アポロガイストやキングダークといったGOD機関の強敵も登場する展開があり、仮面ライダーXが敗北しそうになった所で「仮面ライダーV3」が救援に訪れるという胸熱展開も用意されています。
1作目、2作目に関わりがあった人物が、3作目の仮面ライダーXでも登場するという展開は印象的で、時間軸や世界線が同じであること、また、前作を見たくなるような構成でもありました。
仮面ライダーXは深海一万メートルの深海の水圧にも耐えられるような改造人間として生み出されていますが、母親だけでなく、父親までも失うという悲しい境遇にあるヒーローです。
改造人間にされてしまったのも、元はと言えばGOD機関の陰謀のせいで、父親「神啓太郎」も被害者の一人で、何も悪くない「神敬介」はとばっちりでヒーローとして戦う事になった存在です。
仮面ライダーXを演じた「速水亮」は2025年時点で75歳、「神敬介」の元カノ「水木涼子」を演じた「美山尚子」は2025年時点で73歳であり、「速水亮」と「美山尚子」は出演者同士で結婚し夫婦となっています。
本作の敵は「GOD機関」と呼ばれる秘密結社で、改造人間を作り出して日本全滅を企てている組織です。当初はGOD総司令と呼ばれる怪人がボスでしたが、最後には巨大ロボである「キングダーク」がラスボスとして組織を牛耳ります。本作の前半と後半で敵キャラが変わったような所もありますが、基本的には神話をモチーフにした怪人が出現します。
仮面ライダーアマゾン(1974年)

話数 | 24話 |
モチーフ | トカゲ・爬虫類・昆虫インカ帝国・南米アマゾンホシバナモグラ |
出演者 | 山本大介/仮面ライダーアマゾン:岡崎徹 岡村りつこ:松岡まりこ 立花藤兵衛:小林昭二 ゼロ大帝:中田博久 モグラ獣人:槐柳二 |
仮面ライダーアマゾンは、4作目の昭和仮面ライダーで、これまで昆虫・バッタがモチーフだった仮面ライダーのスーツデザインが一新され、アマゾンの爬虫類、トカゲのようなスーツデザインが採用されています。
スーツは胸筋や腹筋が強調されており、トサカがあるようなヘルメット、セミの複眼のようなゴーグル部分など個性的なデザインになっています。
衝撃的な背景や展開が多く、仮面ライダーアマゾンになる「アマゾン(山本大介)」は南米アマゾンで野生児として成長していること、古代インカ一族から秘宝「ギギの腕輪」を移植されて仮面ライダーアマゾンに改造されていること、戦闘においてまさに野生児のような戦い方をすることなど、これまでの仮面ライダーとは出自の時点でかなり個性的です。
戦闘においても、獣のような攻撃、切り裂いたり、血しぶきが出るようなエグい攻撃の描写も多く、当時のちびっこには少し刺激が強いものもありました。
アマゾン(山本大介)は、日本に送り出されてから岡村りつこや立花藤兵衛らのサポートを受けて、ギギの腕輪、自分自身、そして、人々を守るために戦うことになります。
また、怪人の一人である「モグラ獣人」が仮面ライダー側の味方になるという展開も特徴的で、モグラ獣人はライダーマンと同じくらい活躍していました。サブライダーとは言えないまでも、怪人として味方になり、サブライダー以上の働きをした珍しい存在も登場しました。
仮面ライダーアマゾンを演じた「岡崎徹」は2025年時点で76歳、「岡村りつこ」を演じた「松岡まりこ」は2025年時点で70歳、モグラ獣人の声を演じた「槐柳二」は2017年に死去。
仮面ライダーアマゾンは、その戦闘描写や演出など前半は特に子ども向けとは言えない所があり、どちらかというと大人向けの作品になっています。幼い子どもと一緒に見る場合には少し配慮が必要です。
また、本作に登場したモグラ獣人は、現実世界ではカナダやアメリカに存在するホシバナモグラをモチーフにしています。
本作の敵は、「ゲドン」という秘密結社と「ガランダー帝国」のゼロ大帝らで、どちらも南米から仮面ライダーアマゾンの腕輪を狙って日本にやってきています。登場する怪人は、動物や昆虫に人間の脳を移植させた怪人で、平成ライダーや令和ライダーの世界に比べると倫理的に残酷な生み出され方をした獣人が多いです。
仮面ライダーストロンガー(1975年)

話数 | 39話 |
モチーフ | 電気・電波カブトムシ |
出演者 | 城茂/仮面ライダーストロンガー:荒木茂 岬ユリ子/タックル:岡田京子 謎の紳士/タイタン(ブラックサタン幹部):浜田晃 立花藤兵衛:小林昭二 |
仮面ライダーストロンガーは、5作品目の昭和仮面ライダーで、電気の力を駆使して戦う仮面ライダーストロンガー、そして、電波人間である「岬ユリ子」がタッグを組んでともに戦うという男女2人の主役ヒーローがいるタイトルです。
友の命を奪ったブラックサタンを倒すために、ブラックサタンの改造を受けた仮面ライダーストロンガーが復讐を果たす展開です。
岬ユリ子は「電波人間タックル」として、テントウムシのようなピンク色のスーツ、仮面ライダーストロンガーは、赤いマフラーのようなものがあるカブトムシのようなスーツを身にまとい戦います。
大学や研究所を中心として活動するのではなく、バイクで旅をしながらブラックサタンの奇械人と戦うという珍しい構成が採用され、「立花藤兵衛」も合わさってともに西部劇のようにさすらいながらのストーリーになっています。
終盤になると強敵「デルザー」との戦いが激化し、歴代仮面ライダーたちが集結していくという胸熱展開も待ち受けています。
仮面ライダーストロンガーを演じた「荒木茂」は、当時26歳前後で、2012年に63歳で死去。岬ユリ子を演じた「岡田京子」は、当時17歳前後で、1986年に27歳で死去。
本作の敵は「ブラックサタン」と「デルザー軍団」です。ブラックサタンは、人間に寄生する虫を利用して世界征服を目論んでいる秘密結社で、タイタン、ジェネラルシャドウ、デッドライオンなどの幹部がいましたが、実質内部崩壊するような形で壊滅しています。
デルザー軍団は、ジェネラルシャドウが設立した新しい組織で、当初は8人、最後には13人の魔人によって構成されています。妖怪、魔人の子孫、機械改造された怪人などが登場し、仮面ライダーストロンガーを苦しめます。
仮面ライダー(スカイライダー)(1979年)

話数 | 54話 |
モチーフ | 初代仮面ライダー昆虫・バッタ |
出演者 | 筑波洋/仮面ライダー(スカイライダー):村上弘明 叶みどり:田中功子 谷源次郎:塚本信夫 志度敬太郎:田畑孝 ネオショッカー大首領の声:納谷悟朗 |
初代仮面ライダーのスーツを元に、空を飛ぶ仮面ライダーとして新たに登場したのが1979年の仮面ライダー、通称「スカイライダー」で、6作品目の昭和仮面ライダーです。
またもや出現したネオショッカーという組織、改造を施された「筑波洋」がスカイライダーとして戦いに身を投じていきます。
1975年の仮面ライダーストロンガーで、昭和の前半の仮面ライダーが終結し、本作から新しい仮面ライダーとしてスタートされました。歴代仮面ライダーたちから特訓を受けるシーンもあり、バトルものや熱血指導系のコンテンツとしても注目がありました。
- 仮面ライダー1号
- 仮面ライダー2号
- 仮面ライダーV3
- ライダーマン
- 仮面ライダーX
- 仮面ライダーアマゾン
- 仮面ライダーストロンガー
上記、7名の先輩仮面ライダーは世界各地で悪と戦って活躍していましたが、7人ライダーが再び登場します。序盤はスカイライダーが強くなるために鍛え上げられていく展開がメインで、後半になるにつれてスカイライダーという存在が仕上がっていく様子でした。
スカイライダーを演じたのは「村上弘明」で、2025年時点で68歳、現在も俳優として活動中です。また、筑波洋に助けられ、筑波洋をスカイライダーにした志度敬太郎博士「田畑孝」は、1935年生まれで、1980年本作の放映期間中に死去。
本作の敵は「ネオショッカー」と呼ばれる組織で、初代の「ショッカー」との関係はあまりないと言われており、世界の人口を3分の1に減らすことを目的として活動している危険な存在です。ゼネラルモンスターやヤモリジン、中盤から登場した魔神提督など、ネオショッカーの各支部の存在も明らかにされ、仮面ライダー(スカイライダー)は世界規模の戦いをすることになります。
仮面ライダースーパー1(1980年)

話数 | 48話 |
モチーフ | 宇宙開発・中国拳法ハーレーダビットソン |
出演者 | 沖一也/仮面ライダースーパー1:高杉俊价 谷源次郎:塚本信夫 帝王テラーマクロ(ドグマ首領):汐路章 |
仮面ライダースーパー1は、7作品目の昭和仮面ライダーでSF要素が強く出ているタイトルです。惑星開発用の改造人間として改造を受けた「沖一也」とそれを狙う悪の国家「ドグマ」によるテクノロジーの争奪戦が主なストーリーです。
本作にはスカイライダーとともに戦った「谷源次郎」が沖一也の特訓指導役としても登場し、前作同様、仮面ライダーが成長していくストーリーも盛り込まれています。
「谷源次郎」が率いるジュニアライダー隊という要素も登場し、小塚政夫メカニック、草波ハルミ隊長、水沼マサコ副隊長、その他7人ほどのジュニアライダーが登場して仮面ライダースーパー1を支えてドグマと戦う展開になります。
ジュニアライダー隊は当時まだ幼い少年少女で結成されており、子どもたちが仮面ライダーとともに悪と戦うという新しい展開が示され、夢を持った子どもたちも多かったように思います。
これまでの仮面ライダーがバッタなどの昆虫をモチーフにしていたのに対し、惑星開発用のスーツをそのまま仮面ライダースーツとして用いているようなSF要素で構成され、ドグマ怪人たちもメカメカしいデザインが多くなっています。
ドグマ怪人たちは生物兵器とされており、改造人間「仮面ライダースーパー1」と生物兵器の戦いという近未来な展開が印象的でした。
銀色と黒色がベースのメカメカしいスーツが印象的だった仮面ライダースーパー1を演じた「高杉俊价」は、2025年時点で75歳、ジュニアライダーの育成やスカイライダーとともに戦うなど重要な役割をになった谷源次郎を演じたのは1933年生まれの「塚本信夫」で1996年に死去。
本作の敵はB26暗黒星雲の帝王テラーマクロが率いている「ドグマ」という王国とその怪人たちで、機械動物のような姿をしています。弱い者や劣っている者を排除して、強く美しい者だけの国家を作ろうとしており、ドグマ壊滅後は「ジンドグマ」が悪魔元帥と4幹部によって作られ、二重の脅威となります。宇宙規模の脅威として敵が登場しており、地球丸ごと爆破しようとするようなシーンもあります。
仮面ライダーBLACK(1987年)

話数 | 52話 |
モチーフ | 太陽・月・神官バッタ・昆虫 |
出演者 | 南光太郎/仮面ライダーBLACK:倉田てつを 秋月信彦/シャドームーン:堀内孝人 秋月杏子:井上明美 紀田克美:田口あゆみ |
仮面ライダーBLACKは、8作品目の昭和仮面ライダーで、南光太郎と秋月信彦の2人の親友同士が暗黒組織ゴルゴムの被害にあい、改造人間として、また、仮面ライダーとして戦うことになる展開です。
親友同士戦わなければならない悲しい宿命と対峙することになります。5万年以上の命を持つごく少数の怪人、新たな怪人を生み出して世界を作り変えようとする人類の上位存在のようなものとの戦いには、歴代の仮面ライダーも参戦しています。
創世王、世紀王などの呼び名のほか、キングストーンには「太陽の石」・「月の石」など宇宙や長い年月を経ているかのような歴史を感じさせる要素がモチーフとなっています。
仮面ライダーBLACKのスーツは黒をベースにバッタのようなデザインが採用されており、赤と金色の模様が古代の王に装飾のようにも見え、考古学や太陽と月、神殿、神話などもモチーフにされているように考えられます。
スーツの装甲も金属光沢が出ているように見えるため、近代的な仮面ライダーのデザインの礎になっているとも言えます。
仮面ライダーBLACKを演じた「倉田てつを」は、2025年時点で56歳、シャドームーンを演じた「堀内孝人」は2025年時点で62歳、本作のヒロインである「秋月杏子」を演じた「井上明美」は、2025年時点で56歳です。
2022年に、仮面ライダー50周年企画として「仮面ライダーBLACK SUN」がAmazonプライムビデオで全10話配信され、2025年時点ではユーネクスト(U-NEXT)などでも視聴できます。
「仮面ライダーBLACK SUN」では人間と怪人がともに手を取り合って生きようとしている世界を舞台に、平和への歩み寄りに苦労する様子がリアルに描かれています。仮面ライダーBLACKと合わせて是非チェックしてみてください。
本作の敵は、古代から暗躍してきた秘密の組織「ゴルゴム」で、5万年に1度のペースで創世王を決めるために争いを起こします。登場するゴルゴム怪人は動植物と人間を暗黒の力で融合させた怪人で、5万年以上の長い寿命があり、コウモリ怪人、クジラ怪人、トゲウオ怪人など動物の特徴を捉えた姿の怪人が登場します。
ゴルゴムの関係者には欲深い人間や恐怖で仕方なく参加している人物もおり、秋月総一郎、大宮幸一、坂田龍三郎といった考古学者や代議士など人間界で一定の成功を収めている人物がゴルゴムに協力している背景もあります。
仮面ライダーBLACK RX(1988年)

話数 | 47話 |
モチーフ | 太陽・月 |
出演者 | 南光太郎/BLACK RX/ロボライダー/バイオライダー:倉田てつを ダスマダー大佐/クライシス皇帝:松井哲也 ジャーク将軍/ジャークミドラ:高橋利道 白鳥玲子:高野槇じゅん佐原俊吉:赤塚真人 |
仮面ライダーBLACK RXは、9作品目の昭和仮面ライダーで、放送期間が平成に被っていますが、平成仮面ライダーにはカウントされず、昭和仮面ライダーとしてカウントされます。
仮面ライダーBLACKが続けて登場するタイトルで、本作の敵組織「クライシス帝国」に変身能力を奪われ宇宙空間に放り出されるも、体内にあるキングストーンが南光太郎を仮面ライダーBLACK RXに進化させ新たな戦いに挑んでいくことになります。
意思を持っているバイク「バトルホッパー」も登場し、ロボライダーやバイオライダーなどの特殊な変身も追加され、新しい仮面ライダーとして登場します。本作では歴代の仮面ライダーも登場します。
- 仮面ライダー1号
- 仮面ライダー2号
- 仮面ライダーV3
- ライダーマン
- 仮面ライダーX
- 仮面ライダーアマゾン
- 仮面ライダーストロンガー
- 仮面ライダーZX(ゼクロス)
- スカイライダー
- 仮面ライダースーパー1
第44話 「戦え!全ライダー」からグランザイラスとの最終決戦の際には仮面ライダーたちが集結して熱い戦いを繰り広げます。クライシス帝国の陰謀を防ぎ、地球を救うために昭和仮面ライダーたちが全員集結して戦う昭和ライダーの最後にふさわしい展開になっています。
仮面ライダーBLACK RXは「倉田てつを」が続投し、南光太郎の恋人である「白鳥玲子」は、2025年時点で60歳になる「高野槇じゅん」が演じました。
また、南光太郎がパイロットとして働いていた職場の社長であり、南光太郎を支えた佐原俊吉は、当時37歳、2024年に73歳で死去した「赤塚真人」が演じました。
本作の敵は、異次元空間の独裁国家「クライシス帝国」で、帝国の民の移民先として資源の多い地球を狙っているという事情があります。強化細胞を移植されていないと地球で生存できず、上級幹部、怪魔戦士など一部の存在しか地球で活動できない状況です。
怪魔界の支配者「クライシス皇帝」は巨大な顔だけの存在で、禍々しく、かつ、神々しくも見えますが、通常人前に姿を見せることはありません。作中最も多く登場するのが「怪魔戦士」と言われる存在で、獣人、妖族、ロボットなどさまざまな形態が存在しています。
昭和仮面ライダー・映画シリーズの一覧紹介
昭和仮面ライダーの映画は各タイトルに対して1つ、2つほどのペースで公開されました。平成の仮面ライダーシリーズほど大量に公開されていないので、履修するのは比較的簡単です。
TVシリーズの公開に合わせて劇場版などが制作されており、ほとんどはその年の主役ライダーが活躍する内容です。平成仮面ライダー、令和仮面ライダーのようにさまざまな仮面ライダーが一堂に会するようなものや、スーパー戦隊が絡むようなものはまだ作られていません。
- ゴーゴー仮面ライダー(1971年)
- 仮面ライダー対ショッカー(1972年)
- 仮面ライダー対じごく大使(1972年)
- 仮面ライダーV3(1973年)
- 仮面ライダーV3対デストロン怪人(1973年)
- 仮面ライダーX(1974年)
- 五人ライダー対キングダーク(1974年)
- 仮面ライダーアマゾン(1975年)
- 仮面ライダーストロンガー(1975年)
- 仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王(1980年)
- 仮面ライダースーパー1(1981年)
- 仮面ライダースペシャル10号誕生!仮面ライダー全員集合!!!(1984年)
- 仮面ライダーBLACK(1988年)
- 仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館(1988年)
- 仮面ライダー世界に駆ける(1989年)
TVシリーズの公開に合わせて劇場版が作られるため、「仮面ライダースーパー1」から「仮面ライダーBLACK」までは約7年もブランクがあります。
平成仮面ライダーのように毎年異なるライダーが活躍する形式ではありませんでした。
昭和仮面ライダーの劇場版も、ユーネクスト(U-NEXT)や東映特撮ファンクラブ(TTFC)などでほとんどの作品を視聴できますので、ぜひ利用してみてください。