ワンピースシリーズ最短履修&おすすめの見る順番を解説【最新作までイッキ見】

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アニメコラム

TVアニメ「ワンピース(ONE PIECE)」は、2025年3月時点で1122話まで放送されており、2025年4月から「エッグヘッド編」続編として1123話以降が放送される予定です。

本ページでは、これまでの「ワンピース(ONE PIECE)」を理解できるように1100話以上にも及ぶTVアニメと15作品以上の劇場版をまとめており、どれを見ればストーリーを理解しながら楽しくワンピースを履修できるか紹介します。

全ての回を通してみるには、TVアニメは1話23分ほどあるため、1122話の累計約430時間、約18日分の時間が必要です。1日1時間見たとしても全てを見るには430日かかります。

ここでは、ワンピースのストーリーを理解するのに欠かせないタイトルを紹介し、最短でワンピースを履修できるようサポートいたします。

  1. アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」が見れる動画配信サービス
    1. テレビアニメ「ワンピース(ONE PIECE)」を配信中の動画配信サービス
    2. 劇場版「ワンピース(ONE PIECE)」を配信中の動画配信サービス
    3. 「ワンピース(ONE PIECE)」のスペシャルアニメを配信中のサービス
    4. ユーネクスト(U-NEXT)
    5. Amazonプライムビデオ
    6. dアニメストア
  2. アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」の見る順番・おすすめ【最速・最短履修】
    1. ワンピース(ONE PIECE)はコミック版で履修するのが一番早い
  3. TVアニメ「ワンピース(ONE PIECE)」シリーズのあらすじと作品紹介【東の海編~エッグヘッド編】
    1. 東の海(イーストブルー)編(1999年)
    2. グランドライン突入編(2001年)
    3. チョッパー登場・冬島編(2001年)
    4. アラバスタ編(2001年)
    5. 空島編(2003年)
    6. 脱出!海軍要塞&フォクシー海賊団編(2004年)
    7. ウォーターセブン編(2005年)
    8. エニエス・ロビー編(2006年)
    9. スリラーバーク編(2008年)
    10. シャボンディ諸島編(2008年)
    11. 女ヶ島編(2009年)
    12. インペルダウン編(2009年)
    13. マリンフォード編(2010年)
    14. 魚人島編(2011年)
    15. パンクハザード編(2013年)
    16. ドレスローザ編(2014年)
    17. ゾウ編(2016年)
    18. ホールケーキアイランド編(2017年)
    19. ワノ国編(2019年)
    20. エッグヘッド編(2024年)
  4. 劇場版「ワンピース(ONE PIECE)」のあらすじと作品紹介【映画版アニメ】
    1. ONE PIECE(2000年)
    2. ONE PIECE ねじまき島の冒険(2001年)
    3. ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国(2002年)
    4. ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険(2003年)
    5. ONE PIECE 呪われた聖剣(2004年)
    6. ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島(2005年)
    7. ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵(2006年)
    8. ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち(2007年)
    9. ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜(2008年)
    10. ONE PIECE FILM STRONG WORLD(2009年)
    11. ONE PIECE 3D 麦わらチェイス(2011年)
    12. ONE PIECE FILM Z(2012年)
    13. ONE PIECE FILM GOLD(2016年)
    14. ONE PIECE STAMPEDE(2019年)
    15. ONE PIECE FILM RED(2022年)
  5. ワンピース(ONE PIECE)の「スペシャル番組」と「エピソード・オブ・シリーズ」のあらすじと作品紹介
    1. ワンピース エピソード オブ ナミ 航海士の涙と仲間の絆(2012年)
    2. ワンピース エピソード オブ ルフィ ~ハンドアイランドの冒険~(2012年)
    3. ワンピース エピソード オブ メリー ~もうひとりの仲間の物語~(2013年)
    4. ワンピース“3D2Y”エースの死を越えて!ルフィ仲間との誓い(2014年)|アニメスペシャル
    5. ワンピース エピソード オブ サボ ~3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志~(2015年)
    6. ワンピース アドベンチャー オブ ネブランディア(2016年)|アニメスペシャル
    7. ワンピース ハート オブ ゴールド(2016年)|アニメスペシャル
    8. ワンピース エピソード オブ 東の海 ~ルフィと4人の仲間の大冒険!!~(2017年)
    9. ワンピース エピソード オブ 空島(2018年)
  6. Netflixの「THE ONE PIECE」は再アニメ化シリーズ【WIT STUDIO】
  7. 「ワンピース(ONE PIECE)」に登場する世界観・用語解説
    1. 悪魔の実
    2. グランドライン
    3. ログポース
    4. ポーネグリフ(歴史の本文)
    5. 古代兵器
    6. 海楼石
    7. ビブルカード
    8. 電伝虫
    9. 世界政府
    10. 革命軍
  8. ワンピース(ONE PIECE)の最新号は「少年ジャンプ+」の定期購読でチェック!
    1. 最新号は「少年ジャンプ+」の定期購読でもチェック
  9. 2024年10月20日公開の短編「ONE PIECE FAN LETTER」もおすすめ
    1. 短編アニメ「ONE PIECE FAN LETTER」を配信中の動画配信サービス

アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」が見れる動画配信サービス

アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」は、日本のみならず世界で人気がある作品で、ほとんどの動画配信サービスで視聴できます。

「ワンピース(ONE PIECE)」の劇場版、再編集版、アニメオリジナル回なども配信されているため、テレビ放送で見逃した人もユーネクスト(U-NEXT)やAmazonプライムビデオで見逃し配信を視聴可能です。

これから1から見始める人も動画配信サービスでほぼ全て視聴できますが、2025年4月時点でテレビシリーズだけでも1123話まで配信されているため、全て視聴するにはかなりの時間が必要です。

1ヶ月で追いつくのは難しいため、気長に少しずつ見ていくつもりで利用しましょう。

2025年4月1日現在の情報です。
各動画配信サービスによって、放送されている話数が異なり、期間限定配信になっている回もあります。詳細は各動画配信サービスの公式サイトをご覧ください。

テレビアニメ「ワンピース(ONE PIECE)」を配信中の動画配信サービス

「ワンピース」のテレビアニメシリーズは、ほとんどの動画配信サービスで見放題視聴が可能です。

1999年放送の「ワンピース イーストブルー編」から、2025年現在も放送中の「エッグヘッド編」まで、1000話以上の話数があります。

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劇場版「ワンピース(ONE PIECE)」を配信中の動画配信サービス

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ONE PIECE FILM RED(2022年)
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「ワンピース(ONE PIECE)」のスペシャルアニメを配信中のサービス

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毎月1,200ポイントが加算され、1ポイント1円換算で有料レンタル作品の視聴などに使用できるため、有料レンタルになっている劇場版も追加課金無しで視聴できます。

「ワンピース(ONE PIECE)」以外のジャンプアニメ、毎シーズンの最新アニメも配信されており、映画もドラマもアニメも、雑誌やコミックもまとめて楽しみたい方におすすめです。

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ユーネクスト(U-NEXT)同様、「ワンピース(ONE PIECE)」の主要なストーリーが各ステージ・タイトルごとにまとめられており「ホールケーキアイランド編」や「エッグヘッド編」などそれぞれ見たいストーリーをチェックできます。

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アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」の見る順番・おすすめ【最速・最短履修】

アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」の内容をおおまかに理解しつつ、最新の「エッグヘッド編」に追いつくために見るべきタイトルをまとめました。

アニメオリジナルのタイトルやルフィの旅の途中に出会うメインシナリオとはあまり関係がない回は除外し、エピソード・オブ・シリーズでカバーできる所は置き換え、メインシナリオに関係が深いものだけまとめています。

  • 東の海編(1999年)
  • グランドライン突入編(2001年)
  • ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜(2008年)
  • ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち(2007年)
  • ワンピース エピソード オブ 空島(2018年)
  • ウォーターセブン編(2005年)
  • エニエス・ロビー編(2006年)
  • シャボンディ諸島編(2008年)
  • 女ヶ島編(2009年)
  • インペルダウン編(2009年)
  • マリンフォード編(2010年)
  • 魚人島編(2011年)
  • パンクハザード編(2013年)
  • ドレスローザ編(2014年)
  • ゾウ編(2016年)
  • ホールケーキアイランド編(2017年)
  • ワノ国編(2019年)
  • エッグヘッド編(2024年)

ここでリストアップした各タイトルを見れば麦わら海賊団(麦わらの一味)の動向やこれまでに起きたこと、おおまかな流れは理解できますが、細かな伏線までは追いきれません。

コミック版でもアニメ版でもほんの数回しか登場しなかったキャラクターが重要な秘密を握っていたり、物語の進行に欠かせない情報を持っていたり、ヒントになっていたりする場合があります。

フォクシー海賊団編、スリラーバーク編、インペルダウン編、パンクハザード編はすべて視聴しなくとも結末部分だけ少し視聴して、一通りストーリーを見終わったあと、時間がある時に見直すだけで十分です。

また、イーストブルー編からグランドライン編は、麦わらの一味が少しずつ集まるシーンなため、仲間に加わるのに重要な戦闘や局面だけ視聴すれば何がどうなったかは知ることができます。

麦わら海賊団(麦わらの一味)が活躍し始める前の時代の名残やそれまでの歴史、事件を詳しく知るには全話じっくりと視聴してほしいというのが本音です。

ワンピース(ONE PIECE)はコミック版で履修するのが一番早い

グランドライン突入編まではTVアニメで履修、冬島、アラバスタ、空島は「エピソード・オブ・シリーズ」のスペシャルアニメで履修、マリンフォード編(516話)まではTVアニメで履修、そして、魚人島以降(61巻以降)は全てコミックで読むのが一番時短になります。

「ワンピース(ONE PIECE)」のコミック111巻を全て読んでしまうのがストーリー理解に一番確実で最速な方法です。アニメシリーズではアニメオリジナルのタイトルがある他、引き伸ばしや冗長な表現もそこそこ差し込まれているので展開が遅く感じるタイトルもあります。

マンガ喫茶などにこもって全巻読んでしまうか、コミック111巻全巻入手してきっちり履修してしまいましょう。

コミックの「ワンピース(ONE PIECE)」111巻全巻を入手するには約54,000円ほど必要で、中古で購入する場合でも2万円から3万円ほどは必要になります。

TVアニメ「ワンピース(ONE PIECE)」シリーズのあらすじと作品紹介【東の海編~エッグヘッド編】

ここでは、「ワンピース(ONE PIECE)」の各シリーズ、各シーズンごとにあらすじ・ストーリーを簡潔にまとめて紹介します。

コミックで何巻に該当するか、麦わら海賊団(麦わらの一味)のメンバーに変化があったか、主な敵キャラは誰かなどもまとめています。

途中のシーズンまで見て、中途半端になってしまっている人でも、こちらを参考にして是非視聴を再開してみてください。

東の海(イーストブルー)編(1999年)

出典元:dアニメストア

物語の始まりの地であり、ルフィ、サボ、エースの3兄弟が育った場所でもあり、何かと思い入れが深く、非常に重要な伏線が多数存在する場所でもあります。

基本的に回想シーンとしてルフィやエースの幼少期、ガープの若い頃の様子が描かれるため、当時何があったかを知るのはアニメではまだ先の話になります。

ワンピースの物語の終盤になっても登場するシャンクス、バギー、スモーカーといったキャラクターや、ずっと一緒に旅をする仲間となったゾロ、ウソップ、サンジ、ナミと出会ったのもこの「東の海編」です。ほんの一瞬ですが、モンキー・D・ドラゴンが姿を見せたシーンもあり、全体を通して重要なキャラクターがほぼ勢揃いするような内容になっています。

ルフィがゴムゴムの実を食べてしまったシーンや、今は四皇の一人となったシャンクスとルフィがゲラゲラ笑いながら仲良く罵り合うシーンも描かれており、主役としてのルフィの人柄や性格などを知るのにも欠かせません。

ルフィが旅を始めたフーシャ村、モーガン大佐やゾロ、コビーと出会ったシェルズタウン、その他、海上レストラン「バラティエ」ではサンジと出会い、ココヤシ村ではナミをアーロン一味から救い出して仲間にし、ローグタウンではスモーカー大佐に捕らえられるも奇跡的に逃げ延びることができ麦わら海賊団(麦わらの一味)の長い旅が始まります。

東の海(イーストブルー)は比較的平和な海と言われており、懸賞金は高くても1000万ベリーほど、300万ベリーほどの海賊もいるにはいるようですが、海賊というよりもチンピラに近い存在で、2025年現在の新世界を旅する中で出会っている覇気を使う海賊や億超えの能力者が当たり前の状況において、覇気も使えず能力もないチャンバラの延長線のような戦いをする存在は相手にもされないレベルです。

そういう意味では「最弱の海」と言われることもありますが、王下七武海や四皇のような桁違いに強い者がおらず支配するほどの人材も資源もなく、海軍からすれば海軍大将一人が時間さえかければすぐに支配できてしまうレベルということで比較的平和に、かつ、自由に野放しにされている状態です。

とはいえ、大自然の脅威やチンピラ海賊の脅威はゼロではないため、ルフィは大自然の中でガープらにのびのびと鍛え上げられて強く育ったと言えるでしょう。

放送開始日1999年10月20日
話数61話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
登場した敵キャラモーガン
バギー
クロ
鷹の目のミホーク
ドン・クリーク
アーロン
スモーカー大佐
コミック巻数1巻~12巻

グランドライン突入編(2001年)

出典元:dアニメストア

グランドラインに入る前に出会った巨大なクジラ「ラブーン」とクロッカスという人物は作品全体では影が薄いですが、4つの海の交わる重要な場所にいるということはかなり重要人物か能力がある人物と考えられるでしょう。

作中でもクロッカスの若い頃の実績、ラブーンと後で仲間になるブルックの関係などを知ると旅の中で既に多くのキーパーソンに出会っている事があとから分かります。

グランドラインに入ってからすぐにアラバスタ編とも言える長い戦いが始まります。「グランドライン突入編」から「アラバスタ編」が終わるまでは一つのストーリーとしてまとめてみるのがおすすめです。

王下七武海のクロコダイルが国家転覆を目論んで率いているバロックワークスのメンバーがルフィたちの前に立ちはだかり、最初の強敵として、また、友としてその後のストーリーでも関わることになります。

はじめはミス・ウェンズデーとして登場し、後にアラバスタ王国の王女ネフェルタリ・ビビであることが判明し、ルフィたちが国家転覆を防ぐために死闘を繰り広げることになりますが、このネフェルタリ・ビビは最新のストーリーでも登場します。

この時のネフェルタリ・ビビとルフィたちの関係性を知らないと最新のストーリーでの出来事への理解が深まりません。

リトルガーデンで出会った巨人ドリーとブロギーが、ウソップやルフィと友になったのも後半かなり重要になる展開です。ルフィたちが目指すことになるエルバフの土地の戦士とはかなり早い段階で出会っていたという伏線は後に大きな意味を持ちます。

また、グランドライン突入編からアラバスタ編まではほぼ1つのストーリーとしてつながっており、地味に厄介な敵として登場したミスター3、麦わら海賊団(麦わらの一味)の船医となるチョッパー、マネマネの実の能力者で結局はルフィと友になるボン・クレー、ミステリアスな雰囲気を持っておりあっさり仲間になるニコ・ロビンなども登場します。

放送開始日2001年3月21日
話数16話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
登場した敵キャラバロックワークス
コミック巻数12巻~15巻

チョッパー登場・冬島編(2001年)

出典元:dアニメストア

麦わら海賊団(麦わらの一味)の航海士・ナミが体調を崩してしまったことがきっかけで、冬島に立ち寄り、ドクターくれは(ドクトリーヌ)、ヒルルク、そして、トニートニー・チョッパーに出会うストーリーです。

非常に感動的なストーリーなため映画化もされている回で、チョッパーが医師を目指してがんばる姿、ヒトヒトの実を食べてからのチョッパーの苦悩、ドクターヒルルクとチョッパーの深い愛と師弟関係なども描かれています。

また、ルフィがチョッパーを仲間に誘うシーンも印象的で、かなり強引でぶっきらぼうな誘い方に感じますが、チョッパーの性格や本音をルフィが野生の勘で理解した上で誘っているようにも思える展開になっています。

チョッパーにとっては大きな変化でもあり、「ドクターくれは」にとっても実の子どものように思っていたチョッパーを送り出すことになりました。

主な敵キャラはバクバクの実を食べたワポルですが、能力を生かしきれておらず、当時はまだ特に強いわけではなく割とあっさりとルフィに吹き飛ばされてメインストーリーには出なくなりますが、ホームレスになってからはワポメタルを生み出したり、子どものためにおもちゃを作ったり、新たな合金で一財を築いたりしたようで、後に少しマシな悪党として再登場します。

放送開始日2001年8月26日
話数15話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
登場した敵キャラワポル
コミック巻数15巻~17巻

アラバスタ編(2001年)

出典元:dアニメストア

麦わら海賊団(麦わらの一味)が本格的にアラバスタ王国で活躍するストーリーで、アラバスタ王国の転覆を目論むクロコダイルの陰謀を食い止めるべく死闘を繰り広げます。

ゾロもウソップもチョッパーもナミも本作で戦闘に関して一歩成長し、広い世界があり、規模の違う強さがあることを学ぶことになります。

船長であるルフィもクロコダイルの能力に一度は敗北し、運を味方につけて復活しますが、ただ闇雲に戦うのではなく道具を使ったり、頭を使ったり、野生の勘を生かして戦うという変化が見られ、ルフィもクロコダイルを相手にして大きく成長します。ルフィが自分のゴムのようになる身体を生かし始めたのもこの頃からです。

また、ウソップがナミのために作成したクリマ・タクトは、その後のナミの戦闘スタイルに大きな影響を与えます。

天候を操作して雷を落としたり、雨を降らせたり、雲を作ったりする能力の前身といった形で、空島にてこのスキルはさらに強くなっていきます。

同時にウソップが狙撃手兼エンジニアのような立ち位置になったのもこの頃からと言えます。ウソップは手先の器用さを生かして戦うようになり、新しいストーリーでは見聞色の覇気を使って人間離れした狙撃もできるように進化します。

アラバスタ編で最も感動的なのは、麦わら海賊団(麦わらの一味)とビビたちが別れるシーンでしょう。ボン・クレーの他人に化けるという厄介な能力を封じるために施された彼らにしか分からないマークが、そのまま互いに気持ちを伝える手段となっています。

一国の王女が海賊と手を組んで国家転覆を防いだ上に、王下七武海の一人クロコダイルを討ち果たしたとなると世間的には受け入れがたいことになるため、ルフィたちも自分たちが海賊の旗を掲げていること、たとえ人助けをしていてもその旗がどんな意味を持つか自覚し始める様子もあり、色んな意味で大きく成長したストーリーだったと言えます。

放送開始日2001年12月16日
話数38話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
登場した敵キャラスモーカー大佐
バロックワークス
クロコダイル
コミック巻数17巻~24巻

空島編(2003年)

出典元:dアニメストア

空島編はユーネクスト(U-NEXT)では、スカイピア編と黄金の鐘編の2つに分かれています。

アラバスタ編からは13話ほどのTVオリジナルアニメが挟まれてから、空島に向かう麦わら海賊団(麦わらの一味)の様子が描かれ始め、巨大なガレオン船が空から降ってくるシーン、ログポースが空を指したことで驚くナミの様子なども描かれ、最初はサルベージを生業にしているマシラやノーランドと出会います。

空島に旅立つ前にはハイエナのベラミーとも1戦交えており、ログポース以外の指針としてサウスバードの捕獲、ノックアップストリームに乗るためのフライングモデル制作など旅に備えた準備の様子も長めに描かれています。

152話でノックアップストリームに乗り、153話から空島での冒険が始まり、195話で空島を去ることになります。

空の騎士やコニス、スカイピアの番人、数々の試練を課す神官などとも出会いながら、ルフィは黄金の鐘を鳴らす事を目的に、ゴッド・エネルさえも蹴散らして大勢の目的を果たします。

地上と空、過去と現在につながれている時間と距離がともに離れても失われていない思いを叶えることを実現したルフィと麦わら海賊団(麦わらの一味)はここでも大きな成長を遂げます。

エネルらが見せたマントラはいわゆる見聞色の覇気のようなもので、ルフィたちを混乱させます。また、ダイアルと呼ばれる「貝」も登場し、衝撃や風、熱などのエネルギーを発生させられるアイテムも今後欠かせない存在になります。特にナミのクリマ・タクトを大幅に強化し、ウソップの強力な武器となります。

ニコ・ロビンも本格的に戦闘に参加し、ゾロは「百八煩悩鳳」という斬撃を飛ばす技を実戦で発動させています。この頃からゾロの剣士としての成長が著しくなっており、アラバスタ編で学んだ剣技や考え方からどんどん強くなっていきます。

空島編の前後には劇場版「ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険」と「ONE PIECE 呪われた聖剣」が公開されており、当時のワンピース人気が爆発していました。

放送開始日2003年2月9日
話数30話+22話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
登場した敵キャラハイエナのベラミー
神・エネルと神官
コミック巻数24巻~32巻

脱出!海軍要塞&フォクシー海賊団編(2004年)

出典元:dアニメストア

空島から脱出し次の島を目指す麦わら海賊団(麦わらの一味)がたどり着いた先が海軍要塞だったというトラブルに見舞われ、また、単独で相手をすればそこまで強敵とも言えないながらも厄介な存在だったフォクシー海賊団を相手にするのがこの回です。

アラバスタ編から空島編までがかなりシリアスで濃厚だった分、軽めでコメディ要素強めの内容になっており、割と明るく楽しいストーリーです。

ルフィやゾロが成長する要素は特になく、227話、228話で青キジに出会う所までは飛ばしてみても問題ありません。

海軍要塞編では、ゴーイングメリー号の奪還や潜入などが描かれましたが、そこまで濃い内容ではありません。

フォクシー海賊団とはデービーバックファイトという仲間などを賭けて戦う海賊らしい遊びがメインで結局、麦わら海賊団(麦わらの一味)は特に何も失わずにイベントを終えます。

無人島にて青キジが登場し、ルフィでさえも全く歯が立たない様子、ニコ・ロビンが感情をあらわにして怯えるシーンなどが印象的で、今後のストーリーにも関わってくる海軍大将青キジや黄猿がどれだけやばい強敵なのかを知るのに欠かせないシーンだったと言えるでしょう。

放送開始日2004年6月20日
話数11話+22話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
登場した敵キャラ海軍要塞司令官ジョナサン
フォクシー海賊団
青キジ
コミック巻数32巻~34巻

ウォーターセブン編(2005年)

出典元:dアニメストア

イーストブルーから長く旅をしてきた中でゴーイングメリー号は数々の試練を乗り越えてきました。

グランドラインに入る時にリヴァースマウンテンを駆け上がり、空島まで飛んでいき、7000m以上もの距離を無事に落下して青海に戻るなど普通の船の使い方とは異なる役目を担いました。

特に狙撃手兼船大工(技術者)としてゴーイングメリー号と向き合ってきたウソップにとってはずっと一緒に旅をした大切な船であったのは紛れもない事実で思い入れも深かったでしょう。

無事たどり着いたウォーターセブンには造船所があり、そこで船を直す依頼をするも、修理できる状態ではなかった事を知り、麦わら海賊団(麦わらの一味)のメンバー同士で意見が食い違うシーンもあります。

海賊にとって船を失うのは心苦しいことですが、長年旅をしていれば消耗してきてしまう所もあり、乗り換えが必要なことは分かっていながらも思い入れの強さのほうが勝って、ゴーイングメリー号を残すか、新しい船を作るか決断しなければならない状態になります。

ここで一度ウソップとルフィが激しいけんかをすることになり、海賊の決まりごとの上では一度ウソップは麦わら海賊団(麦わらの一味)を抜けたような形となりますが、下手っぴな変装で「そげキング」を名乗り、なんだかんだでニコ・ロビンを救うためにエニエス・ロビーでの戦いにも参戦します。

このとき、ウソップがゴーイングメリー号を守ろうとギリギリの修理をしていなければ、エニエス・ロビー編でのニコ・ロビン救出は果たせなかったでしょう。

大事にされた船には妖精が宿るという伝説が実現し、一行を無事に帰すまで役目を果たし、最後には別れを決断するシーンでは多くの視聴者が涙を堪えられませんでした。

233話でフランキーによって二億円が奪われたり、アイスバーグ市長暗殺未遂容疑をかけられたり、ニコ・ロビンが姿を消したりといろいろと厄介なトラブルに見舞われることも多いですが、ウソップ、ニコ・ロビン、ルフィ、それぞれの決意を強くする要素が多く、CP9と世界政府へ敵対する気持ちがより強くなっていくストーリーになっています。

放送開始日2005年4月17日
話数35話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
登場した敵キャラフランキー一家
CP9
コミック巻数34巻~39巻

エニエス・ロビー編(2006年)

出典元:dアニメストア

脅されて連れ去られたニコ・ロビンを救い出すためにルフィたちが世界政府に全面戦争を仕掛けるシーンが印象的で、エニエス・ロビー編を終える頃にはフランキーもすっかり仲間になっており、新たな仲間も増えて、既存のメンバーの結束もがっつり強くなる様子が描かれています。

ニコ・ロビンの生い立ちや仲間を失う恐怖、世界政府への恐怖なども描かれ、それでも歩みを止めず、仲間を諦めず、世界さえも敵に回す麦わら海賊団(麦わらの一味)の様子を見て、多くの視聴者も武者震いを体感したでしょう。

仲間のために全てを犠牲にする姿はフランキーの心を変え、結局はウォーターセブンも救い、その事実は世界中に知れ渡り「麦わらの一味」は一気に名を上げる結果になりました。

エニエス・ロビー編では主にCP9との戦いがメインになっており、彼らが操る「六式」と向き合うことになります。指銃・嵐脚・剃・鉄塊・月歩・紙絵は、それぞれ覇気のようなもので、指銃や鉄塊は身体を鉄のように固くして身を守ったり攻撃に使用するもので武装色の覇気に似ています。

また、剃(ソル)や月歩は空気そのものを蹴って空中に浮いたり、高速移動したりするテクニックで、ルフィのギアセカンド、サンジのブルーウォークやスカイウォークなどもこの時の戦いから発案されています。

普通の海賊では太刀打ちできないような強敵ですが、麦わらの一味がそれぞれに適した相手と戦うことでなんとか勝利し、結果的にニコ・ロビンを救い出しています。

女性のことは死んでも蹴らないサンジは実質敗北(?)していますが、ナミによって仇を取ってもらうようなシーンもありました。

世界政府の闇、ニコ・ロビンの闇などが垣間見える回で、最終的に「麦わらの一味」は船大工としてフランキーを仲間に入れ、サウザンドサニー号を新たな仲間・船として手に入れ、次の旅に出発していきます。

放送開始日2006年5月21日
話数62話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
登場した敵キャラ世界政府CP9
コミック巻数39巻~46巻

エニエス・ロビー編のあとにTVアニメオリジナルのストーリーが11話あり、サウザンドサニー号の装備や船内の様子を確認しつつ、フェニックス海賊団やアッチーノファミリーと出会うことになります。

ルフィがドン・アッチーノと戦うシーンもありますが、CP9などとの戦いに比べると若干見劣りしてしまいます。それでも一万度もの熱を発するアツアツの実の能力に苦戦し、グランドラインでの戦いの脅威、能力者のレベルの違いを感じさせるストーリーが描かれていました。

エニエス・ロビー編が終わってからは劇場版「ONE PIECE エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」と「ONE PIECE エピソード オブ チョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜」が公開されており、アラバスタ編、チョッパーが仲間になる物語の総集編のような映画が制作されています。

スリラーバーク編(2008年)

出典元:dアニメストア

魔の海域と呼ばれるエリアに入った麦わらの一味は、生きているガイコツ「ブルック」に出会い、早い段階で仲間になります。

ブルックは「ヨミヨミの実」を食べて、死んだあとに生き返った剣士・音楽家で、出会った当初は特に悪魔の実の能力は身につけておらず、ここから少しずつ強くなっていくことになります。

それでも、ブルックはルフィたちよりも年上で90歳ほど、過去ルンバー海賊団の一員としてグランドラインを航海していたほどの実力はある存在で、スリラーバークでも大いに活躍します。

影を奪って支配する王下七武海の一人ゲッコーモリア、精神攻撃をしてくるペローナ、透明になれるアブサロムなど厄介な敵キャラが多数登場します。

主にゲッコー・モリアの能力に抵抗し、自身と仲間たち、被害者たちの影を取り戻すストーリーになっていますが、クロコダイルとは異なる異色の能力に翻弄され、また、巨人族戦士のゾンビとルフィの影という組み合わせを倒さないといけない困難な状況を麦わらの一味全員で協力してチームワークで解決した所も印象的でした。

バーソロミュー・くまが登場して、ルフィの痛みをゾロが単身引き受け、仲間を救ったシーンは衝撃的でしたが、スリラーバーク編ではブルックが仲間になったこと、ナミがローラからビブルカードをもらったこと、ペローナがウソップにトラウマを植え付けられたことくらいがわかっていれば全編を見なくても、次のストーリーを理解できます。

クロコダイルに続き、ゲッコー・モリアという王下七武海を2人も倒してしまったルーキー「麦わらのルフィ」は、世界政府の旗にも喧嘩を売っているため海賊としても名を上げつつ、なんだかんだで苦しんでいる人々を救い、実質悪い海賊を狩っており、海軍・世界政府を敵に回しながらも水面下で多くの仲間を作っています。

337話~339話、350話と351話、370話~377話、381話の合計14話だけを見ればおおまかな内容は理解できます。

放送開始日2008年1月6日
話数45話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラゲッコー・モリア
ペローナ
アブサロム
オーズ
リューマ
コミック巻数46巻~50巻

シャボンディ諸島編(2008年)

出典元:dアニメストア

シャボンディ諸島はグランドラインのちょうど中間地点、リヴァースマウンテンから世界を半周したところにある泡のようなものがたくさんある島で、この先のグランドラインに進むために欠かせない「魚人島」に向かう準備をする回です。

人魚のケイミーとパッパグ、ナミを苦しめたアーロンの海賊団にいたが心を入れ替えたタコの剣士の「はっちゃん」や冥王レイリーとも出会うことになります。

ここまでのグランドラインを生き残ってきた、いわゆる同期の海賊たちが一同に会するシーンもあり、特に印象的なのは事情を知らないゾロが天竜人に斬りかかろうとし、ルフィに至っては天竜人をぶん殴って倒してケイミーを救い出しています。

これがきっかけで海軍大将黄猿が出動して、麦わらの一味は危機を迎えます。

黄猿に殺される寸前に、バーソロミュー・くまが麦わらの一味のメンバーを全員世界の遠い場所に飛ばし、一味のメンバーはバラバラに離散してしまっています。

しかし、これが結果的にそれぞれの試練の場、修行の場、休息と成長の機会を与えたことになっており、バーソロミュー・くまの不可解な行動が後に大きな影響を与えています。

本来ならば魚人島に向かうはずだった「麦わらの一味」ですが、ここからエースを救出するためインペルダウンに向かい、白ひげとともに世界政府からエースを救出しようとし、さらに2年間の修行期間をもうけてから再びシャボンディ諸島に集結することになります。

ここまで実力と運でグランドラインを半分航海してきた彼らが少し時間を置いて、次なる旅にしっかりと備えるための準備期間が始まる回でもあります。

385話~391話(7話)、396話~405話(10話)までを見ればだいたいの内容は理解できますが、17話だけ見るのであれば全24話見てしまっても良いでしょう。

またシャボンディ諸島編放送中の2009年に劇場版「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」が公開されており、金獅子のシキとの死闘を繰り広げる映画があります。

放送開始日2008年12月21日
話数24話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラデュバル
天竜人
黄猿
戦桃丸
コミック巻数50巻~53巻

女ヶ島編(2009年)

出典元:dアニメストア

バーソロミュー・くまによってルフィが飛ばされた島は、女性しかいない男子禁制の「女ヶ島(アマゾン・リリー)」で、ここで王下七武海の一人「ボア・ハンコック」と出会います。

天竜人に対して嫌悪感を抱いており、最初は男子禁制の島にやってきたルフィを目の敵にしますが、天竜人を殴り飛ばしたのがルフィであることを知り、ルフィに協力する存在になります。

この時、ルフィはゴルゴン三姉妹の背中を守ったり、自分を助けてくれて石化したマーガレットらを救うことを躊躇なく選んだりする裏表がなく誠実な心を示したことで男子禁制の島においても一応受け入れられることになります。

また、エースを救いたいというルフィの願いを聞き入れて、ルフィをインペルダウンまで導いたのもハンコックであるため、海賊としては仲間ではなくとも敵でもなく、表向きにはあまり関わりがない者同士ですが、双方は親しい信頼関係(一方的な恋心も)があり、今後のストーリーに影響する部分もあります。

冥王レイリーとハンコックの関係、レイリーとルフィの関係、ルフィとハンコックの関係など作中ではそこまで深く触れる必要はないにしても、ルフィの大きな支えとなる人物同士の関係が分かる回なので14話全て見ておいて損はないでしょう。

放送開始日2009年7月5日
話数14話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラ
コミック巻数53巻~54巻

インペルダウン編(2009年)

出典元:dアニメストア

絶対に脱獄できず、入るのも出るのも不可能と言われる難攻不落の牢獄「インペルダウン」からエースを救い出すのが目的となり、ルフィがインペルダウンをめちゃくちゃにする回です。

悪事を働いた海賊や犯罪者が多く投獄されているのは事実で、ここに勤務するマゼランは悪者ではないのですが、ルフィにとってはエース救出を妨害する敵として、場合によっては、ルフィにとっては初めての積極的な海賊行為と言えるでしょう。

インペルダウンではジンベエ、バギー、ボン・クレーらとも出会ってともに最下層を目指すことになります。革命軍のイナズマやイワンコフとも出会い、マゼランの猛毒を受けて死にかけたルフィが救われ、エースの護送に合わせてインペルダウンの鉄壁の防御が崩れ始めます。

囚われていたクロコダイルやシリュウのほか、黒ひげなども登場することになり大混乱を極めます。ルフィは脱獄不可能とまで言われたインペルダウンから脱獄することに成功し、エースの処刑を防ぐために海軍本部に向かうことになります。

ルフィが必死にエースの後を追いかけていく中、時代のうねりはとまらず進み続けており、黒ひげの策略も進み、白ひげの怒りも収まらず、世界最強の海賊、ルフィ、エース、海軍が海軍本部に終結し、大戦争が起ころうとしている状況です。

インペルダウン編後半には、バーソロミュー・くまによって飛ばされた麦わらの一味のメンバーがそれぞれどこで何をしているかが少し語られており、ルフィが女ヶ島で過ごし、インペルダウンを経て海軍本部に向かう時、どういう状況になっていたかが分かります。

コミックよりも少し長めに描かれているシーンが多いため、アニメ版のほうが、それぞれ何が起きていたかイメージしやすくなっています。

放送開始日2009年10月18日
話数37話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラマゼラン
コミック巻数54巻~56巻

マリンフォード編(2010年)

出典元:dアニメストア

エースの処刑までの時間が刻々と迫る中、白ひげ海賊団、シャンクス、王下七武海、海軍大将と海軍、そして、インペルダウンを脱獄したルフィたちがマリンフォードに終結します。

ミスター3の能力でスペアのカギを生み出したという意味ではミスター3はかなり重要な局面で手助けをしてくれたことを忘れてはいけないですが、それよりもエース、白ひげ、鷹の目のミホーク、赤犬らの容赦ない戦い、桁違いの次元の戦いの一端を目の当たりにできる状況でもあり、視聴者の心は期待と不安で膨らんだことでしょう。

エースを救おうとするルフィ、ルフィを後押ししたり、ルフィとともに戦う白ひげやクロコダイル、イワンコフ、イナズマらの活躍も見られます。

さらに、シャボンディ諸島で出会ったトラファルガー・ローの助け、コビーの勇気ある声、シャンクスによる仲裁、黒ひげによる陰謀などもあり、これまでの数々の伏線やあまり触れられてこなかった海賊の戦闘が惜しみなく描写されています。

世界中がこの戦いを見守る中、革命軍のイワンコフにとっても、今後のストーリーにおいても見逃せないパシフィスタ軍団が投入される所も印象的です。海軍が何を考えて、何をしようとしているのか垣間見える所もあります。

496話~504話まではルフィ、エース、サボの回想シーンとなっており、見ても見なくてもそれほどストーリーの理解に問題はないですが、3人の絆の深さに関して、また、今後につながるサボとの関係について理解が深まっていたほうが良いため、少し長い回想シーンですが履修することをおすすめします。

516話(2011年9月25日放送)でルフィの2年に及ぶ修行が幕を開けることになり、魚人島編の始まりにあたる517話(2011年10月2日)には2年間の修行を終えてシャボンディ諸島に集結しつつある様子が見られます。

放送開始日2010年7月18日
話数58話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラ海軍・七武海
コミック巻数56巻~61巻

魚人島編(2011年)

出典元:dアニメストア

マリンフォードでの戦争、ルフィの失意と2年間の修行を終えて、麦わらの一味が再びシャボンディ諸島に集結することになる回です。

2年間、それぞれに修行を積み、大幅にレベルアップし、強くなった麦わらの一味のメンバーたちが服装や髪型なども一新されて一同に会します。

ルフィはレイリーに覇気の使い方を仕込まれており、ゾロはミホークの元で剣の修業を行い、ナミは天候を操る能力を大幅に伸ばしており、ニコ・ロビンは革命軍との関わりを深めています。

ブルックもフランキーもチョッパーもウソップもそれぞれに力を伸ばしており、その実力が発揮されるのがシャボンディ諸島、及び、その後の魚人島です。

魚人島に向かう途中、カリブー海賊団、フライング海賊団などが出てきますが迎え撃ち、ひとまず魚人島にたどり着きますが、サンジが人魚の群れを見たことで失血死しそうになるというしょうもない理由の命の危機を迎えるシーンは爆笑ものでもあり、魚人島の人間に対する差別や特別な思いなどに触れる要素としても理解が深まります。

魚人島では、新魚人海賊団からしらほし姫を守るのがストーリーの主軸で、最終的に10万の反乱軍とルフィが向き合うことになり、覇王色の覇気でおよそ5万の兵士を一瞬で倒すシーン、残りの5万の兵士を虫けらのように倒していく麦わらの一味など強くなったルフィたちの様子を見ることができます。

570話では古代兵器の謎もひとつ解き明かされ、572話ではジンベエがビッグマムやタイヨウの海賊団と関わりがあり、何やら事情を把握していて解決のために動く様子も見受けられます。

まだこの時ジンベエは仲間には入りませんが、麦わらの一味の仲間に入ろうとは考えているようで、大人の男の筋の通し方、四皇の絡む事情を理解したうえでの慎重な行動を取っていました。

ルフィにはまだない冷静な判断をする様子が描かれており、ジンベエの性格や人柄が明らかになったのもこの頃でした。

542話「チーム結成!チョッパーを救え」では、島袋光年の「トリコ」の主人公とコラボしています。

放送開始日2011年10月2日
話数58話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラカリブー海賊団
新魚人海賊団
コミック巻数61巻~66巻

パンクハザード編(2013年)

出典元:dアニメストア

魚人島を後にした麦わらの一味はようやくグランドラインの後半の海に繰り出すことになります。

最初にたどり着いた島はパンクハザードで、そこではスモーカー中将やトラファルガー・ローなどと出会うことになります。

巨大なドラゴン、身体がバラバラでも生きているワノ国のサムライ、軟禁されている子どもたちなどさまざまな謎も明らかになり、非道な研究についても知る事になります。

殺し屋クールブラザーズの登場、トラファルガー・ローとの同盟、シーザーと最悪の兵器スマイリー、子どもの誘拐事件を起こしたヴェルゴなど新世界ならではの新しい展開も多く、今後戦うことになる強敵を知ることになる回になっています。

ドフラミンゴ、ビッグマムのほか、ワノ国の錦えもんとモモの助など、新世界で戦うことになる者たちの手下や、これから訪れることになる国の仲間たちとパンクハザードで出会っていくことになります。

スモーカーと麦わらの一味が出会うのは初めてではなく、アラバスタ編で似たような状況に出くわしています。前回は王下七武海にいたクロコダイルが国家転覆を企てており、それを防ぐのに大きく貢献したのがルフィたちであることを知っています。

今回のパンクハザードで起きた事件も海軍中将でもあるヴェルゴ、シーザーがドフラミンゴと組んで非道な兵器を生み出していたことが発端となっており、子どもたちを救うためにルフィたちが死闘を繰り広げていた事をスモーカーは知っています。今後もスモーカーと麦わらの一味はさまざまな因縁で結ばれていくことになります。

パンクハザード編の途中、590話「史上最強コラボVS海の大食漢」では、ルフィ、トリコ、孫悟空が登場する回があります。

放送開始日2013年1月6日
話数52話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラシーザー
スモーカー
ヴェルゴ
ドフラミンゴ
コミック巻数66巻~70巻

ドレスローザ編(2014年)

出典元:dアニメストア

ドレスローザ編は累計118話ほどある長編となっており、最初の「629話 激震!新世界動かす大ニュース」は2014年1月19日に放送、ドレスローザ編の最終話とされる「746話 群雄割拠 荒狂う新世界の怪物達」は2016年6月19日に放送されています。

コミックでも約9巻をかけてドレスローザ編が描かれており、新世界においてルフィがドフラミンゴファミリーと向き合う様子をじっくりと見ることになります。

目立った登場人物を挙げるだけでも非常に多く

  • 海軍大将「藤虎」
  • バルトロメオ
  • ベラミー
  • トンタッタ族
  • ドフラミンゴ
  • ピーカ
  • シュガー
  • サボ

といった者たちが680話までに登場することになります。ドフラミンゴによる鳥かごのゲームが本格的に始まるのも680話頃で、684話ではルフィ軍団が結成され、コロシアム軍団もルフィに協力することになります。

非常に長いドレスローザ編ではルフィVSドフラミンゴの本格的な決戦となる726話「ギア4!驚異のバウンドマン!」と727話「大逆襲!ドフラミンゴの覚醒!」を見せるための準備と言っても良いでしょう。

細かい話に興味がない場合は、思い切ってドレスローザ編を全て飛ばしてしまってもそれほどストーリー理解に影響はありません。

サボ、バルトロメオと麦わらの一味の関係性、ドフラミンゴとルフィの戦いが終結した事が分かっていれば問題ありません。

1話23分ほどの長さで合計118話ほどあるため、全て視聴すると2,714分(45.2時間)必要で、1日3時間ずつ見ていっても15日かかる計算です。

2025年現在において11年前のものですが、ストーリーとしては比較的新しい内容で、かつ、魚人島では発揮されなかった麦わらの一味の強くなった姿を見られるため、可能な限り全話通して見たほうが良いでしょう。

放送開始日2014年1月19日
話数118話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラドフラミンゴファミリー
コミック巻数71巻~80巻

747話から750話にかけての4話は「シルバーマイン編」として分けられており、ルフィとバルトロメオがともに戦うTVアニメ版だけのオリジナルストーリーがあります。

ルフィとバルトロメオが女海賊「デザイア」に誘拐されてしまう話で、ドフラミンゴを下したあとのルフィをさらってしまうという状況で、ルフィたちの心配よりも女海賊デザイアの方を心配してしまう展開です。

メインストーリーにはほぼ関係ないですが、ユーネクスト(U-NEXT)などで視聴できますので、余裕があったらチェックしてみてください。

ゾウ編(2016年)

出典元:dアニメストア

幻の島と呼ばれている「ゾウ」に上陸する回で、錦えもん、カン十郎、りゅーのすけ、バルトロメオなどルフィの仲間もたくさん登場します。

麦わらの一味を歓迎するミンク族、敵対している百獣海賊団、ビッグマムの刺客など新たな出会いと戦いが始まっていきます。

ゾウ編で最も印象的なのはサンジの生い立ちや身の上話、ジェルマに関する話であると考えられます。

ヴィンスモーク家の血筋にあるサンジが、ビッグ・マムの家系と政略結婚させられそうになっていますが、サンジは家族とあまり良い関係にはないようで、ニコ・ロビンの時のように事情を深く話さずに単独で判断して、麦わらの一味を抜けようと無茶をします。

これまでほとんど語られてこなかった上に、強さの面ではゾロと互角に喧嘩をすることもありましたが、戦闘力の点では大幅な強化はしてこなかったサンジが、心身ともに強くなる様子が描かれています。

ゾロとヴィンスモーク家のいざこざ、光月家とポーネグリフ(歴史の本文)の秘密などにも触れられるかなり濃厚な内容になっています。うさぎの姿をしたキャロット、これから戦うことになるビッグ・マムとカイドウなどさまざまな伏線が非常に多く出てくるため、32話全話しっかり履修したほうが良いでしょう。

サンジがナミに手渡した置き手紙を残して去るのが764話、サンジが麦わらの一味に戻ってくるのは826話となっています。

およそ63話にわたってサンジが麦わらの一味と行動を共にしない時期がありますが、麦わらの一味を抜けたというよりは、サンジが自身の過去を清算するための機会となっており、きちんと筋は通していました。

ウソップの時のように船長とのケンカ別れではなく、ニコ・ロビンの時のように脅されて仲間を守るために仕方なく敵に従うような所があり、サンジの個人的な事情の解決という名目で一時離れているだけという印象でした。

後にルフィと1戦交えるような描写はありますが、ルフィがサンジが抜けることを認めていないため、ウソップの時のような状況とは少し異なっていると考えられます。

放送開始日2016年7月31日
話数32話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラ百獣海賊団ジャック
コミック巻数80巻~82巻

ホールケーキアイランド編(2017年)

出典元:dアニメストア

ホールケーキアイランド編の前半はサンジを取り戻すまでの話がメインで、ルフィとビッグ・マムの直接対決は終盤まで触れられません。ペドロとタマゴ男爵の戦いやブルックの策略などハラハラする展開も多いです。

「824話 約束の場所 ルフィ限界の一騎打ち」から「826話 サンジ復活 壊せ!地獄のお茶会」で、ブルックとサンジ、ジンベエがルフィと合流することになり、事態が急展開を迎えます。

ベッジとの会合なども始まり、ビッグ・マムを打ち倒す計画を立てるシーンなどもあります。これまでの「麦わらの一味」は、行き当たりばったりでなんとか強敵を倒してきていましたが、しっかり準備して、役割を決めて行動を起こすというステップを踏むようになっているのは大きな進歩でしょう。

832話ではいよいよサンジとプリンの結婚式を無茶苦茶にして、ビッグ・マムへの攻撃が本格的に開始されます。一時撤退を余儀なくされる麦わらの一味、サウザンドサニー号を守るために苦戦するシーンもあり、すんなり完全勝利とはいきませんでしたが、強敵カタクリをも打ち破り、ジェルマ66の協力もあってサンジとルフィは生き残り、最終的には勝利を掴みます。

基本的にルフィは逃げながら戦う様子が多く、強くて無双するルフィより困難な状況の中でも生き残って強敵と向き合って強くなっていく様子が印象的でした。

ホールケーキアイランド編は、ビッグ・マムを打ち倒すのも一つの目標でしたが、サンジを取り戻すこと、グランドラインの島を一つ進むことが主な目的であったため、ジンベエを仲間にし、ビッグ・マムの海賊団が甚大な被害を受けている時点でルフィたちの勝利と考えてもよいでしょう。

ユーネクスト(U-NEXT)では、878話から891話までの14話はホールケーキアイランド編として分けられていますが、世界会議が主な内容であるため「世界会議編(レヴェリー編)」と呼ばれることも多いです。

放送開始日2017年4月9日
話数109話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
登場した敵キャラビッグマム海賊団
カタクリ
コミック巻数82巻~90巻

ワノ国編(2019年)

出典元:dアニメストア

ワノ国は全部で197話と過去最長の長さを誇るストーリーで、グランドラインの新世界の中盤ほどに位置しているとされ、鎖国国家として世界政府に加盟していないサムライの国です。

ジンベエが麦わらの一味に加入した後の本格的な冒険で、ホールケーキアイランドで戦ったビッグ・マムも登場します。

ワノ国を牛耳っているカイドウとオロチを相手にワノ国の人々を救う展開で、アラバスタ、スリラーバーク、魚人島と似たような強敵を倒しながら抑圧された人々を救う試練が待ち受けています。

ワノ国は四皇の一人カイドウが支配しており、ホールケーキアイランドから続いてビッグ・マムも相手にすることになります。

この時点で四皇は、赤髪のシャンクス、黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)、百獣のカイドウ、ビッグ・マム(シャーロット・リンリン)の4人で、ルフィはこの4人のうち、2人の四皇をワノ国編で打ち破ることになります。

ハンコックとの共闘、ルフィとホーキンスとの戦い、ローとホーキンスの戦いなど「最悪の世代」同士の戦いも描かれています。

916話ではカイドウに敗北して強制労働施設に入れられてしまいますが、931話ではヒョウじいとともに脱走を企てます。次第にワノ国の覇気を会得していき、麦わらの一味はバラバラでいながらも、それぞれ成長して強くなっていきます。

特にゾロ、サンジはルフィと行動を共にしていない時間が長く、それぞれ単騎で問題を解決しており、麦わらの一味のメンバーの強さも桁違いに跳ね上がっています。

959話から976話くらいまでは過去回想となっており、光月おでん、ロジャー、ガープなどの若い頃の様子が初めて描かれます。

981話ではジンベエがルフィたちに合流し、キッド、ロー、ルフィらが協力関係になって2人の四皇に立ち向かっていくことになります。

1000話にして強くなった麦わらの一味がようやく集結し、総力戦の構図が完成します。1055話あたりから激しいルフィたちの逆襲が始まりますが、とにかく長いため、戦闘シーンを見たい方は動画配信サービスなどで回想や通常回を飛ばしてもよいでしょう。

ワノ国編にて、千両道化のバギーも四皇に選出されており、バギーが率いる「クロスギルド」のメンバーとして、バギーよりも断然強いクロコダイルや鷹の目ジュラキュール・ミホークがなぜか加入しており、バギーの人心把握力、抱えている部下の脅威などで四皇に選ばれています。

放送開始日2019年7月7日
話数197話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
ジンベエ
登場した敵キャラカイドウと百獣海賊団
黒炭オロチ
コミック巻数90巻~105巻

ワノ国編の始まり892話が2019年7月に放送され、劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」は2019年8月9日に上映開始、その後2022年には「ONE PIECE FILM RED」が公開されました。

強くなった麦わらの一味と強敵との戦いが激しく描かれ、「ONE PIECE FILM RED」ではシャンクスと娘のウタが登場し、歌手Adoが歌った主題歌「新時代」も世間的にワンピースを見ていない一般人にも知られるほど人気が出ました。

エッグヘッド編(2024年)

出典元:dアニメストア

エッグヘッド編は2024年1月の1089話からスタートしており、いよいよワンピースのストーリーも終盤を迎えようとしています。

ルフィはラフテルにたどり着くために必要なロード・ポーネグリフを手に入れることを目的に冒険を続けており、新世界で戦ってきたロー、黒ひげ、サボのほか、ボニーやCP9にいたロブルッチやカクなども登場して、ベガパンクらと1戦交えることになります。

バーソロミュー・くまとボニーの関係、ベガパンクの置かれた状況などいろいろ世界政府が隠そうとしている陰謀や過去の悪行が明らかになっていく中、セラフィムと戦うためにロブルッチ・カクとルフィ・ゾロが休戦して共闘する展開があります。

週刊少年ジャンプ作品によくある敵が味方となって共闘する激アツ展開、味方であれば非常に心強く、敵であってもライバルとして申し分ないロマンあふれる独特のシーンも見ものです。

1119話ではアラバスタのコブラ王、イム様、五老星が登場し、世界の真実が語られます。1121話ではガープと元海軍大将で青キジと呼ばれたクザンが戦う様子もあり、各方面で決戦が耐えない様子が描かれています。

衰えることを知らないガープの異常な強さ、カマバッカ王国に帰還したサボが語る真実、コビーの決意などにも触れられており、2025年4月からはアニメ版最新話が放送開始されます。

コミックでは既にエッグヘッドを出発している麦わらの一味ですが、アニメでストーリーを追っていて、ストーリーが追いついた方は是非コミックを読んでその真相、新しいストーリーに触れてみてください。

放送開始日2024年7月
話数1089話から放送中
2025年3月時点で33話
麦わらの一味メンバーモンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ウソップ
サンジ
ナミ
チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
ジンベエ
登場した敵キャラベガパンク
パシフィスタ
セラフィム
コミック巻数105巻~

劇場版「ワンピース(ONE PIECE)」のあらすじと作品紹介【映画版アニメ】

劇場版「ワンピース(ONE PIECE)」作品は、2025年3月時点で15作品公開されており、劇場版オリジナルのストーリーだったり、メインストーリーを補完する内容だったりするもので、基本的に麦わらの一味が全員終結していて強敵と戦う内容です。

ONE PIECE(2000年)

出典元:ワンピースドットコム

劇場版1作目で、ウソップの故郷である「シロップ村」とサンジが働いていた「バラティエ」の間を補完する内容です。

海賊エルドラゴとの戦いを経て出会ったトビオ、伝説の大海賊の宝を手に入れるために黄金の島に向かうことになります。

作中ではまだサンジに出会っていないため、麦わらの一味はルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップだけでまだ仲間同士少しぎこちない様子もあります。

本作で語られている大海賊は懸賞金が6000万ベリーのウーナン(故人)で、新世界の麦わらの一味をしってしまうと大海賊でもなんでもないように思えてしまいますが、当時まだグランドラインにも入っていない麦わらの一味にとっては十分な強敵の予感、かつ、大海賊と捉えられる存在感でした。

海賊エルドラゴは「ゴエゴエの実」の能力者で、声を武器に戦いますが、ルフィには負けてしまい遠くまで殴り飛ばされ消息不明になっています。

また、本作で登場した「ダニー、ドニー、デニー」はハイエナ三人衆として映画「ねじまき島の冒険」で再び登場します。

1作目の映画ということもあって、最新の劇場版に比べるとシンプルで分かりやすい展開の映画ですが、初期の麦わらの一味の魅力が詰まった作品です。

公開日2000年3月4日
上映時間50分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
スタッフ監督:志水淳児
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平
脚本:島田満

ONE PIECE ねじまき島の冒険(2001年)

出典元:ワンピースドットコム

海賊にとって重要なメリー号が盗まれ、トランプ海賊団からメリー号を取り戻すために「ねじまき島」へ向かうことになるストーリーです。麦わらの一味にサンジが加わっており、その活躍にも多くの期待が集まりました。

今回の敵は世界一の泥棒を目指す「泥棒兄弟」と、トランプ海賊団、及び、そこに属する「トランプ5兄弟」で、悪魔の実の能力を有する強敵とその海賊団のメンバーたちと戦うという構図が劇場版2作目にして実現しています。

身体を鋼鉄のように硬くする「カチカチの実」の能力者・ベアキング、レイピア使いのピンジョーカー、身体を液状化させられる「トロトロの実」の能力者・ハニークイーン、やたら臭いスカンクマン、一輪車で移動し突進系攻撃を駆使するブージャックなど、個性的で厄介な敵も複数登場します。

まだ上映時間が短めで「デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲」と同時上映された作品です。最近のワンピースの劇場版は2時間近く上映されることも多いため、55分、約1時間でサクッと履修できるワンピースの劇場版作品の一つです。

公開日2001年3月3日
上映時間55分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
スタッフ監督:志水淳児
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平
脚本:橋本裕志

ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国(2002年)

出典元:ワンピースドットコム

チョッパーが麦わらの一味に加わってから最初の劇場版で、チョッパーにとっては劇場版デビュー作となります。

冒険の途中にはぐれてしまったチョッパーを探すルフィたちと、なぜか王様として崇め奉られたチョッパーが王冠島で謎を解き明かしていくことになります。

チョッパーは元々海賊ではなく、麦わらの一味に加入してから日が浅い様子が描かれており、段々と仲間意識が強く成長していくシーンも印象的です。

TVアニメではチョッパーが加入するのは、ナミの治療を目的として立ち寄った冬島編からですが、その後に続くようなストーリー構成であるため、アニメ本編とは異なる独立した作品です。

王冠島に住むモバンビー少年が動物王になるストーリーでもあり、チョッパーはただ巻き込まれる展開ではあるものの、ルフィよりも主役っぽい立場で活躍します。

公開日2002年3月2日
上映時間55分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:山崎和佳奈
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
スタッフ監督:志水淳児
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平
脚本:橋本裕志

ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険(2003年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版4作目にして初の長編映画で、海賊たちが3億ベリーの賞金を賭けてルール無用、なんでもありのレースに挑むストーリーです。

賞金を賭けたレースという内容はさまざまな作品で取り上げられていますが、悪魔の実の能力を持つ者や賞金稼ぎ、賞金が賭けられている海賊が参加することに若干の違いがあります。

レースでは優勝すれば3億ベリーを獲得できますが、例えば優勝を狙わずとも220万ベリーの海賊を倒して捕えれば、220万ベリーが稼げます。

自身にも懸賞金が賭けられている海賊同士が参加することで3億ベリーを狙わずとも小銭稼ぎができるという点が特徴で、作中ではレースと言うよりも戦闘の方が多い印象もあります。

最も印象的なのは一匹狼の賞金稼ぎシュライヤ・バスクードと元海軍の海賊ガスパーデです。悪魔の実「アメアメの実」の能力で柔らかくなったり、トゲのように硬くなったりする特殊でトリッキーな本格的戦闘を行うのがガスパーデで、元海軍所属というだけあってこれまでルフィたちが相手をしてきた敵とはわけが違います。

長編になったこともあり、ストーリーも濃厚で盛り上がりがあり、見どころも充実しています。また、ニコ・ロビンが麦わらの一味に参加してから最初の劇場版なため、ニコ・ロビンファンからの注目も多く集まった作品です。

公開日2003年3月1日
上映時間94分
キャストルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
海賊処刑人のシュライヤ:宮本充
シャンクス:池田秀一
スタッフ監督:宇田鋼之介
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平・浜口史郎
脚本:菅良幸

ONE PIECE 呪われた聖剣(2004年)

出典元:ワンピースドットコム

麦わらの一味のゾロがメインの劇場版5作目で、ゾロの昔馴染みの旧友が持つ妖刀「七星剣」によりゾロが操られてしまうという厄介な展開が待ち受けています。

ゾロが海軍に所属する剣士たちと一緒に村を襲っている所をルフィたちが見つけ、ゾロを元に戻すために奮闘していきます。

アスカ島に住む「マヤ」とルフィたちが協力して妖刀「七星剣」を破壊することで問題が解決しますが、それよりも少し気難しいゾロに友人がいたという事実、ゾロの過去に目が向けられているのが特徴の作品で、あまり明らかにされていないゾロの幼い頃を知るひとつのきっかけになりそうな映画です。

正々堂々戦えば強いはずのゾロが妖刀の力に負けるという精神力の弱さが見え隠れする要素もあり、ゾロの方向音痴以外の欠点が垣間見れる内容になっています。

チョッパーやニコ・ロビンがきっちり戦闘に参加して勝利しているシーンもあり、麦わらの一味全員が活躍します。

公開日2004年3月6日
上映時間94分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
スタッフ監督:竹之内和久原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平・浜口史郎
脚本:菅良幸

ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島(2005年)

出典元:ワンピースドットコム

オマツリ島という死人しかいない島、リリー・カーネーションという生贄を必要とする厄介なしゃべる花、仲間を助けたいオマツリ男爵などシリアスで悩ましい要素も多めの作品です。

麦わらの一味はオマツリ島にてさまざまな娯楽という名の試練を乗り越えていきますが、次第にけんかが多くなりつつ、冷静な頭脳派であるニコ・ロビンとチョッパーがオマツリ島の異変に気づいてファインプレーを見せます。

お茶の間パパやブリーフといったオマツリ島の被害者とルフィやチョッパーが協力して試練を終わらせることになりますが、死んでしまった人を生き返らせたいと願う気持ちの強さ、失いたくない人々がいたことへの哀しさなどもあり、オマツリ男爵にも少し同情してしまいます。

ニコ・ロビンが麦わらの一味に加入して、空島や海軍要塞、フォクシー海賊団との一悶着があった後の劇場版なため、麦わらの一味の仲間意識もより強固になっており、戦闘力も上がっています。

公開日2005年3月5日
上映時間91分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
オマツリ男爵:大塚明夫
スタッフ監督:細田守原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平
脚本:伊藤正宏

ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵(2006年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版7作目、長編映画としては2作目、拾った宝箱の中から出てきた老婆「ローバ」とともにメカ島に向かい、ドクターラチェットや部下のマジ将軍、ホンキ大佐などを相手に巨大なメカと戦う展開です。

まだフランキーが登場していないタイミングでの巨大兵器の登場にルフィもチョッパーもウソップも大喜びしつつ、視聴者もロマンを感じずにいられないシーンがあります。

海賊冒険アニメでがっつりロボが出てくる上に、桁違いの規模のメカ兵器が出てくるため少し世界観が崩れるような気もしますが2025年時点の未来島のような存在が出てくることが分かっていればそれほど珍しくもないと分かるでしょう。公開当時は非常に印象的で、記憶に残りやすい作品でした。

TVアニメシリーズ「ウォーターセブン編」とギリギリかぶるくらいの時期に公開されています。

ローバとラチェットは親子で、父親亡き後、島の秘密を解き明かすために研究をしており、ラチェットは発明家ではあるものの頭が固く天才とは言えないレベルでちょっぴり残念な憎めない敵と言った存在です。

ラチェットが巨大なメカで世界征服を企てて暴走している様子を、ラチェットの母親ローバと一緒にルフィらが止めに入るというような比較的ハートフルで明るいストーリー構成です。

公開日2006年3月4日
上映時間94分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:伊倉一恵
ニコ・ロビン:山口由里子
ローバ:京田尚子
スタッフ監督:宇田鋼之介
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平・岩崎文紀
脚本:伊藤正宏

ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち(2007年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版8作目、アラバスタ編をまとめた総集編のような作品で、ネフェルタリ・ビビとともにアラバスタ王国を救うまでのルフィたちの活躍が約90分の映画に凝縮されています。

登場人物やストーリー、おおまかな流れにはほとんど差はないですが、あちこちカットされているためアニメ版を見た人からすると物足りないかもしれませんが、初見でアラバスタ編を履修したい方にはちょうどよい内容です。

一時的に王女のネフェルタリ・ビビは麦わらの一味と行動を共にし、実質仲間とも言えるほどの友情を築き上げていますが、海賊と一国の王女では世間に示しがつかず、それでも互いに信頼し尊敬し合う様子が描かれているのは非常に感動的です。

アラバスタ編ではまだニコ・ロビンが麦わらの一味の仲間になっていないため、本作ではニコ・ロビンは仲間としては登場しません。

若干時系列が戻るため、劇場版だけ公開順に見ていくと少し違和感があるかもしれません。ワンピースを初めて見る人向けの作品と言っても良いでしょう。

公開日2007年3月3日
上映時間89分
キャストルフィ::田中真弓
ナミ:岡村明美
ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
チョッパー:大谷育江
ビビ:渡辺美佐
クロコダイル:大友龍三郎
スタッフ監督:今村隆寛
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平・浜口史郎・岩崎文紀・丸尾稔・澤口和彦
脚本:上坂浩彦

ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜(2008年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版9作目、ドラム王国にてチョッパーが麦わらの一味の仲間になるまでの感動ストーリーを総集編としてまとめたタイトルで、ワンピースを知らない人でもかなり泣ける映画です。

上映時間は112分とこれまでよりも長く、かなり本格的に「映画」として作られており冬島編を見た人でも是非履修してほしい作品です。

ドラム王国のワポル、チョッパー、ヒルルク、「ドクターくれは(ドクトリーヌ)」も登場し、体調を崩したナミを助けるために山頂を目指すルフィなどストーリーを理解するのに欠かせないシーンはほぼ全て描かれています。

TVアニメ版では「スリラーバーク編」に入る前の段階で、エニエス・ロビー編を終えてフランキーも仲間になったタイミングでの映画公開で、チョッパーのかわいさや魅力、おもしろさが詰まっています。

エニエス・ロビー編などでシリアスな展開も多かった中で感動的な名シーンを劇場で見れるのは魅力的でした。劇場だけの特別グッズなどもあり、チョッパー好きにとっては最高の作品となったことでしょう。

CP9などの強さを見た後に公開された映画なため、ワポルがかなり弱く見えてしまいます。中途半端な所からアニメ「ワンピース」を見始めた人は少し違和感があるかもしれませんが、過去の総集編として割り切る必要があります。ぜひコミック版も合わせてチェックしてください。

公開日2008年3月1日
上映時間112分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ワポル:島田敏
スタッフ監督:志水淳児
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平・浜口史郎
脚本:上坂浩彦

ONE PIECE FILM STRONG WORLD(2009年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版10作目、イーストブルーで空飛ぶ海賊船を持つ金獅子のシキが暴れており、天候を操るスキルを伸ばしていたナミが拐われ、空飛ぶ島メルヴィユからの脱出とナミの救出、そして、かつて海賊王ゴール・D・ロジャーとも争っていた金獅子のシキを倒すために麦わらの一味が立ち上がります。

TVアニメではシャボンディ諸島や女ヶ島編よりもあとに公開されており、インペルダウン編の最中に公開された別の世界線の話と考えて見るとよいでしょう。

ブルック、フランキーは既に仲間になっており、作中ではセンゴクやモンキー・D・ガープも登場します。

約120分では描ききれていない程に世界観やストーリーが作り込まれており、空飛ぶ島メルヴィユとそこに存在する生態系、メルヴィユ村の人々の暮らしなど、感情移入できてワクワクして気持ちの盛り上がる内容に仕上げられています。

興行収入や観客動員数も当時1位となるほどの人気爆発ぶりで、その後のワンピースの映画に対する世間の注目度も大幅に上がっています。

これまでのワンピースの総集編や単発の映画とは桁違いに人気が出ており、2025年時点で16年前の映画ですが、今でも本作品のファンは多いです。

作中ではルフィは懸賞金3億ベリー、ゾロは懸賞金1億2000万ベリー、サンジは懸賞金7700万ベリーで、かつて海賊王とも互角に渡り合った金獅子のシキは懸賞金は不明ですが、ゴール・D・ロジャーの懸賞金は55億6480万ベリー、白ひげ(エドワード・ニューゲート)の懸賞金は50億4600万ベリーであり、麦わらの一味はかなりの強敵と戦ったことになります。

公開日2009年12月12日
上映時間115分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
スタッフ監督:境宗久
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平・浜口史郎
脚本:上坂浩彦

ONE PIECE 3D 麦わらチェイス(2011年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版11作目ですが、作品自体は30分と短めで「トリコ 3D 開幕!グルメアドベンチャー!!」と同時上映されました。

ストーリーはシンプルで、シャンクスから預かった麦わら帽子をなくしたルフィーが麦わら帽子を取り戻すお話です。

初の3D作品として制作・公開されており、ワンピースのゲームを遊んだことがある人は違和感を感じなかったかもしれませんが、コミック版、TVアニメ版しか見ていなかった人にとっては見慣れるまで少し時間が必要だったかもしれません。

敵キャラなどは特に登場せず、老いた海賊シュナイダーとその愛犬バズが登場し、飼い主と愛犬の不器用ながらも深い愛情を感じられる内容になっています。

ルフィからすれば厄介なとばっちりですが、自身の死期を悟ったシュナイダーが愛犬を自分から遠ざけようとし、ルフィの麦わら帽子を盗ってくるよう実現不可能と思える課題を与えたのがきっかけで、ルフィは一時的に麦わら帽子を失うことになります。

バズは犬でありながらも「トリトリの実 モデル・イーグル」の能力があり、チョッパーとも似たような境遇にあります。

ルフィから麦わら帽子を奪えてしまったバズもなかなかの能力ですが、十分な実力がありながらも大ワシに防止を奪われてしまうルフィの警戒心の薄さやちょっと抜けている所なども描かれており、比較的楽しくサクッと履修できるタイトルです。

公開日2011年3月19日
上映時間30分
キャストルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
スタッフ監督:佐藤宏幸
原作:尾田栄一郎
音楽:東京スカパラダイスオーケストラ
脚本:堤泰之

ONE PIECE FILM Z(2012年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版12作目、元海軍大将ゼット(黒腕のゼファー)がNEO海軍総帥として全世界の全海賊を駆逐するために暴走する展開です。

ガープやセンゴクとも同期の非常に強い人物ですが、海賊に妻子を殺されてからは、正義や法までも疑問に思うようになり、海楼石入りの義手を使用して海賊を狩りまくるモンスターとなっています。

海兵として正義を掲げて海賊を取り締まっていたのにも関わらず、無関係の妻子を殺されれば、その恨みや復讐心は当然のものでしょう。

ストーリー上は海軍を抜けている元青キジ・クザンとの独特な対話、黄猿をやすやすといなすシーン、教え子たちへの最後の稽古として海軍大将級を単身相手にする様子は衝撃的です。

苦悩しながらも師匠ゼファーを相手に戦わなければならない弟子たちの苦悶なども描かれ、師弟対決、復讐に燃える鬼、そして、時代が生んだ被害者のひとりとして、ゼファーを称えるような映画とも言えます。

ゼファーは武装色の覇気を使用でき、能力に頼らずとも老いた状態でも能力者と対等以上に渡り合える最強格の存在で、道を間違えなければ確実に今の時代の前線で活躍していたでしょう。

TVアニメ版では魚人島編と重なる頃に公開されており、麦わらのルフィたちは2年間の修業を終えた後という状態です。

ゼファー相手に戦うルフィの様子もTVアニメ版のそれと大きな開きがないため、すんなり激しい戦闘描写には違和感はなく、強くなった麦わらの一味を堪能できます。

海軍大将、王下七武海、四皇、革命軍とも異なる最強格の存在の登場に視聴者の心を掴んで興行収入は68億7000万円と大ヒット映画となりました。

公開日2012年12月15日
上映時間107分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
ゼット:大塚芳忠
スタッフ監督:長峯達也
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:田中公平・浜口史郎
脚本:鈴木おさむ

ONE PIECE FILM GOLD(2016年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版13作目、麦わらの一味が大金を狙って世界最大のエンタメ「グラン・テゾーロ」に参加するストーリー。運気を下げる能力者「バカラ」や金を操れる能力者「テゾーロ」などが登場し、カジノでの一悶着に巻き込まれることになります。

あまり大金を手にしたことのないルフィたちが欲に目がくらみ、大胆な賭けに出た所で全てを失ってしまい、イカサマを疑ってテゾーロに切りかかったゾロが人質に取られてしまいます。

アラバスタ編の前、ろうそくの力を持つ能力者「Mr.3」の時のように重要な戦力であるゾロがいない状態で問題を解決しなければいけない状態にヒヤヒヤさせられてしまいます。

ワンピースの映画には珍しい展開がいくつかあり、だまし、だまされ、なかなか真相が明らかにならない策略に満ちた展開が魅力的で、結局はナミのかつての友「怪盗カリーナ」が勝利し、麦わらの一味はテゾーロに勝利し、ゾロも救出されます。

割と人質にされることの多いゾロですが、今回もゾロが人質だとなぜか安心感があり、ゾロならば絶対に死なないという謎の核心があります。

スリラーバークでのバーソロミュー・くまとの一件など、どんな困難な状況にあっても全てを乗り越えてきた麦わらの一味が今回も活躍する内容で、シリアスな展開はあまりなく、華やかで賑やかな印象が強い作品です。

公開日2016年7月23日
上映時間120分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
スタッフ監督:宮元宏彰
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
音楽:林ゆうき
脚本:黒岩勉

ONE PIECE STAMPEDE(2019年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版14作目、お祭り好きな海賊たちが集まるデルタ島での「海賊万博」に、最悪の世代と呼ばれる海賊たちも集結してゴール・D・ロジャーにまつわる宝探しが開始されます。

空島に向かった時のようなノックアップストリームに巻き込まれ、トラファルガー・ローと麦わらのルフィたちが再びともに行動することになります。もはやローはレギュラーキャラクターとも言える存在でしょう。

最悪の世代と呼ばれる海賊もろとも、海軍のバスターコールで殲滅してしまおうとする作戦による罠に気づいたニコ・ロビンはルフィに警告しますが時既に遅く、ゴール・D・ロジャーの船員だったダグラス・バレットによってあれほど強かったはずの最悪の世代が叩きのめされていきます。

海軍のバスターコール、バレットの猛攻など危機的状況の中でお宝を巡って激しく戦う様子が見どころです。

スモーカー、ロブルッチ、ハンコック、サボなども登場するため、最悪の世代に加えて人気キャラクターが勢揃いするという魅力もあります。

まだジンベエは麦わらの一味に加入していないため登場しないですが、ブルックやフランキーは強力な戦力として活躍が見られます。

TVアニメ版ではホールケーキアイランド編のあと、ワノ国編が始まった頃に公開された作品で、世間的なワンピース熱も高まっているコロナ禍前に公開されました。

公開日2019年8月9日
上映時間101分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
ダグラス・バレット:磯部勉
スタッフ監督:大塚隆史
原作:尾田栄一郎
音楽:田中公平
脚本:冨岡淳広・大塚隆史

ONE PIECE FILM RED(2022年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの劇場版15作目、2025年時点で一番新しいワンピース映画で、シャンクスとシャンクスの娘「ウタ」が登場し、ウタと旧友であるルフィ、そして、麦わらの一味も活躍する内容でこれまであまり出てこなかったシャンクスの素性に迫る内容もあり、新キャラとしての「ウタ」も大いに注目されました。

特に歌手「Ado」の歌った「新時代」など映画の主題歌とも言える曲が大ヒットしたこともありワンピースを知らない人、ワンピースを読んだことがない人でも曲だけは何となく聞いたことがあるという状態にあるほど知名度が高いです。

コロナ禍にありながらも国内興行収入は約200億円を超え、世界では約320億円規模となっており、国内観客動員数も1400万人を超えています。

音楽の島「エレジア」、ワンピースの世界で人気の歌手「ウタ」の素性をルフィが話してしまうという大失態のせいでウタに危険が迫るも「ウタ」の歌声で海賊たちは拘束されていき、世界の目は期待から不安へと変わっていきます。

ウタは「ウタウタの実」の能力者で、歌声を聞くとウタワールドに引き込まれてしまうという精神攻撃系の能力があり、シャンクスの娘であることを世界に知られてからは、特に命すら狙われるようになります。

シャンクスのほか、ビッグ・マム、トラファルガー・ロー、海軍大将らが勢揃いし、激しい戦闘を繰り広げることになります。

特にルフィと関係の深い人物が多く登場し、実質本作の悪役「トットムジカ」を抑えるために海賊、海軍らの思惑や陰謀が入り乱れるお祭り騒ぎのストーリーとなっています。

公開日2022年8月6日
上映時間115分
キャストルフィ:田中真弓
ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
チョッパー:大谷育江
ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョージンベエ:宝亀克寿
ウタ:名塚佳織・Ado
スタッフ監督:谷口悟朗
原作:尾田栄一郎
音楽:中田ヤスタカ
脚本:黒岩勉

ワンピース(ONE PIECE)の「スペシャル番組」と「エピソード・オブ・シリーズ」のあらすじと作品紹介

ワンピース(ONE PIECE)には、テレビアニメ版を短くまとめた「エピソード・オブ・シリーズ」という作品や、テレビだけの限定スペシャル番組なども存在しています。

本来は20話、30話以上のストーリーを見ないと履修できない内容を2時間以内で履修できるように短編にまとめてくれた作品がいくつかあり、ワンピースのストーリーを履修したい場合にはこれらの総集編的な作品が役立つかもしれません。

以下で紹介する作品はユーネクスト(U-NEXT)ではそれぞれ440円の有料レンタル作品ですが、各シーズン・各ストーリーを一気に履修できるため時短になり価格以上の価値があるタイトルです。

当然、詳細まで描かれている原作コミックやTVアニメシリーズを見たほうが良いですが、時短優先なのであれば、これらのシリーズを見るのもおすすめです。

ワンピース エピソード オブ ナミ 航海士の涙と仲間の絆(2012年)

出典元:FOD

麦わらの一味に入る前のナミが魚人の海賊団アーロンとともに過ごしている時の様子がまとめられた内容で、アーロンパークでの出来事、ルフィとアーロンの戦いなどが描かれています。

魚人島編では魚人海賊のアーロンとその仲間たちが複数登場しゾロやサンジらは若干の苦戦を強いられますが、魚人島編で語られる魚人と天竜人の間におきた事件などを知ってからアーロンパークでの出来事を見返すと考え方や見え方が変わってきます。

タコの姿の剣士「はっちゃん」は最初、アーロンと行動を共にしていた時はいかにもな悪役でしたが、ケイミーらに出会ってからは心を入れ替えて健全な生き方を志しています。

ルフィにとって出会った当時は敵だった存在ですが、ケイミーという信頼できそうな仲間から事情を聞くとはっちゃんの事を受け入れて仲間として信頼するようになります。

魚人島で見られた、魚人と人間の間にできてしまった大きな溝の要因がなんなのかが少しはっきりする展開でもあるため、ストーリー全体を理解するのに役立つタイトルです。

上映時間108分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
アーロン:小杉十郎太
スタッフ監督:所勝美
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
キャラクターデザイン:中谷友紀子
音楽:田中公平・浜口史郎

ワンピース エピソード オブ ルフィ ~ハンドアイランドの冒険~(2012年)

出典元:FOD

過去回想ではなく、新世界に入ってからのルフィの冒険を描いており、同じ頃にハンドアイランドに到着したルフィ、コビー、ヘルメッポらが回想を交えながら海軍のビリッチ准将の陰謀に立ち向かう内容です。

ハンドアイランドは白ひげによって支配されていた島でしたが、白ひげがこの世を去った後は、平和のためではなくビリッチ准将が自分の野望を叶えるために悪政をしいておりルフィやコビーはこのビリッチ准将による支配から人々を解放することになります。

新世界に入った後ということもあり、麦わらの一味らはかなり強く成長しており、見ていて安心感があります。

また、ファッションショーのような企画が作中に見られ、いつもとは異なる服装が見れたのも見どころのひとつです。若干の過去回想とルフィ、コビーの今の状況を調整するような内容でもあり、一見の価値ありです。

上映時間103分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
シャンクス:池田秀一
スタッフ監督:森田宏幸・本郷みつる
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
キャラクターデザイン:久田和也・中谷友紀子
音楽:田中公平・浜口史郎
総作画監督:清水洋

ワンピース エピソード オブ メリー ~もうひとりの仲間の物語~(2013年)

出典元:FOD

麦わらの一味の最初の海賊船「ゴーイングメリー号」をウソップがブルックに語って聞かせるという流れで、ゴーイングメリー号の過去を解説し、回想し、船ではなく仲間としてメリー号のことを振り返る総集編です。

メリー号からサニー号に乗り換えるタイミングを語ることが多く、ウォーターセブンとエニエス・ロビーの回想が多めです。

サニー号になってから仲間になったブルックはまだメリー号のことを知らないため、ブルックがミニメリー号のモデルを気にしたことから話が始まります。

新世界での旅の途中に挟まれているようで、時折、他の映画で見たことがあるような衣装を着たメンバーたちも回想に出てきます。

グランドラインまでの航路、空島などにも到達したメリー号との思い出、エニエス・ロビーでのメリー号の活躍、メリー号の最期を受け入れるシーンは誰もが涙した瞬間です。

テレビアニメ版では何週間かに分けて放送されていたので若干悲しさは薄らぎますが、本作は106分の作品で全てを扱うため、より感情が高ぶった状態でメリー号の最期を受け入れなければならないのが辛い所です。

上映時間106分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
メリー号:桑島法子
スタッフ監督:所勝美
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
キャラクターデザイン:井上栄作
音楽:田中公平・浜口史郎
制作:東映アニメーション・フジテレビ
総作画監督:井上栄作

ワンピース“3D2Y”エースの死を越えて!ルフィ仲間との誓い(2014年)|アニメスペシャル

出典元:ワンピースドットコム

頂上戦争でエースを失ったルフィが2年間の修行に励むことになりますが、レイリーから修行を受けている最中にインペルダウンから脱走してハンコックらを人質にとった最悪の海賊「バーンディ・ワールド」が搭乗します。

マリンフォードを潰そうと画策する「バーンディ・ワールド」とハンコックを救おうとするルフィ、「バーンディ・ワールド」を倒してほしい海軍など交錯した状況の中で、ハンコックとルフィが協力して「バーンディ・ワールド」を倒すストーリーです。

「バーンディ・ワールド」は本作だけのオリジナルキャラクターですが、麦わらの一味が修行中の様子も少し描かれ、修業の成果を実戦で生かすような形で「バーンディ・ワールド」が登場します。

テレビアニメ版では2年間の修行のことはあまり深く描かれておらず、コミックでもアニメでも一瞬で2年の修業を終えています。

この2年間の修行中に起きたオリジナルストーリーとして制作された作品です。普段はあまりハンコックに執着しないルフィも、大切な仲間としてハンコックと全力で力を合わせてハンコックの妹らを救っています。

メインストーリーにはあまり影響がない独立した内容ですが、ルフィと女ヶ島の人々の信頼関係、レイリーが鍛え上げたルフィが再びハンコックを救っているなどルフィとレイリーの影響力の大きさが垣間見える展開でもあります。あまりルフィとハンコックが共闘する様子は見られないため、本作だけの魅力的なシーンも多いです。

放送日2014年8月30日
上映時間106分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
レイリー:園部啓一
ボア・ハンコック:三石琴乃
スタッフ監督:伊藤尚往
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
キャラクターデザイン:渡邊巧大
音楽:田中公平・浜口史郎
総作画監督:渡邊巧大

ワンピース エピソード オブ サボ ~3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志~(2015年)

出典元:ワンピースドットコム

ルフィ、エース、サボの3兄弟の幼少期から今に至るまでの内容を詰め込んだ「エピソード・オブ・シリーズ」のひとつで、サボ、エースのそれぞれの過去や舞台裏で行われていた彼らの行動が明かされる一部オリジナルの内容です。

サボやエースにスポットが当てられることはこれまであまりなく、エースが表舞台から去ってしまい、サボが登場するようになるTVアニメ本編を深めて見ている時に、本作がちょうど理解を助けてくれるでしょう。

エースやサボが関わるストーリーは1000話を超えるストーリーの中でバラバラに出てきており、それをいちいち思い出すのも大変ですが、本作を見ればおよその内容が思い出せます。

エースの食べた悪魔の実「メラメラの実」をサボが受け継ぐストーリー、サボがドレスローザに潜入するストーリーなど、アニメ本編で触れられた内容もまとめて確認できます。

特に、過去回想編としてサボ、エース、ルフィらの幼少期が、現在の話と合わせて紹介されるため、感情移入しやすく、ストーリーのつながりや人間関係の重要性も分かりやすいです。

革命軍メンバーや海軍大将たちなどオールスターが登場する展開で、総集編としては見どころ満載です。

放送日2015年8月22日
上映時間106分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック/サボ父:チョー
ポートガス・D・エース:古川登志夫
スタッフ監督:古賀豪原作:尾田栄一郎アニメーション制作:東映アニメーションキャラクターデザイン:市川慶一総作画監督:市川慶一

ワンピース アドベンチャー オブ ネブランディア(2016年)|アニメスペシャル

出典元:ワンピースドットコム

かつてルフィたちが勝利したフォクシー海賊団とのデービーバックファイトが再び開催されることになりますが、フォクシー海賊団の新メンバー「コーメイ」の罠により、一行は能力者封じの島「ネブランディア」に迷い込むことになります。

頭割れキツネ太郎こと銀ぎつねのフォクシーは、ルフィにリベンジマッチで勝利しようとしていましたが、本作では能力者封じの罠にかかったせいでルフィと共闘して困難を乗り越えることになります。

興味深いのがネブランディアには、能力者だけを狙い海楼石と似た効果を持つつる性の植物がいること、また、海水の霧の中では悪魔の実の能力者は力が発揮しにくくなることなど不思議な能力者潰しの要素がいくつか描かれました。

本作の悪役は「コーメイ」と海軍で、麦わらの一味においてはチョッパーとブルックが大活躍し、一味は無事に試練を乗り切って新世界での冒険に戻っていくことになります。

ルフィとリベンジマッチをするためだけに新世界で生き延びてきたフォクシーの実力と執念もかなりのものですが、新世界で麦わらの一味をなんとか捉えようとする海軍の動きも気になる所となりました。

麦わらの一味が危機的状況を迎える展開があるため、少しハラハラする作品として楽しめるはずです。

放送日2015年12月19日
上映時間106分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
スタッフ監督:宇田鋼之介
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
キャラクターデザイン:高木雅之
総作画監督:高木雅之

ワンピース ハート オブ ゴールド(2016年)|アニメスペシャル

出典元:ワンピースドットコム

映画「ONE PIECE FILM GOLD」の前日譚的な内容で、ピュアゴールドと呼ばれる希少な金属のある「アルケミ」という島の生まれである「オルガ・ミスキナ」を、麦わらのルフィたちが賞金稼ぎや海軍、ギルド・テゾーロから守るストーリーです。

ピュアゴールドの在り方を知る少女オルガ、ピュアゴールドを狙う海賊と海軍など激しい戦闘や派手な演出も多く含まれている見どころ満載のオリジナル作品です。

時系列的にはルフィらがドフラミンゴを倒したあたりで麦わらの一味はかなり強く鍛え上げられています。

オルガ嘘がつけない性質で喋り方も少し変わっており謎が多い金髪少女ですが、作品内ではその素性や正体が少しずつ明かされていき、付け狙われる理由もはっきりしてきます。

また、マッド・トレジャーと呼ばれる賞金稼ぎもかなり個性的な戦闘狂キャラクターで、本作の悪役ですが地味に人気があるキャラクターで一部のファンからはかなり注目されています。

パロディのような最期を迎えたのも印象的で、その様子はぜひ作中で確認してください。

放送日2016年7月16日
上映時間104分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
ブルック:チョー
スタッフ監督:長峯達也
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:東映アニメーション
キャラクターデザイン:市川慶一
総作画監督:市川慶一

ワンピース エピソード オブ 東の海 ~ルフィと4人の仲間の大冒険!!~(2017年)

出典元:ワンピースドットコム

イーストブルーからグランドラインに入るまでの麦わらの一味のメンバー「ゾロ・ナミ・ウソップ・サンジ」とルフィのそれぞれの過去にオムニバス形式で触れているちょっとした総集編のようなものです。

コミックでは触れられていたような内容が掘り下げられており、麦わらの一味初期メンバーの素性・幼少期・性格などを詳しく知るのに役立ちます。

総集編とも言えますが、麦わらの一味の幼少期や過去に触れている面が多いためアニメでは新出となる要素もいくつかあります。

コミックを読んでいた人にとっては、ようやくアニメでも一味のメンバーの過去を見れるようになっておりゾロやサンジなど初期メンバーが好きな人はチェックしておいたほうが良いでしょう。

放送日2017年8月26日
上映時間105分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
スタッフ監督:大塚隆史
原作:尾田栄一郎
アニメーション制作:フジテレビ・東映アニメーションキャラクターデザイン:佐藤雅将
総作画監督:松田翠

ワンピース エピソード オブ 空島(2018年)

出典元:ワンピースドットコム

ワンピースの空島編を約2時間に凝縮した総集編TVスペシャルで、ゴッド・エネル、ニコ・ロビンのほか、空島スカイピアの住人、神官たちも登場してストーリーを理解するのを助けてくれます。

とにかく2時間で空島編をおおよそ理解できるため時短に最適で、アニメ本編も見たいと思える内容だったら、アニメも追いかけてみるとよいでしょう。

ルフィはエネルとの戦いでマントラと呼ばれている見聞色の覇気のようなものを相手に戦う経験はしていますが、基本的な戦闘は悪魔の実の能力と野生の勘に頼っており、特別な戦い方を身につけたわけではありません。

また、空島編ではポーネグリフに書かれていた文字に出会って黄金の鐘を鳴らすことになりますが、これは「空白の100年」を完全に解き明かすヒントになっているとも言えず、そこまで深く時間をかけて理解する必要もありません。

空島のダイアル(貝)については存在と仕組みを知っておいたほうが良いですが、何時間もかけてアニメで見て知る必要はなく、そういうものがあったと分かれば特に問題はありません。

放送日2018年8月25日
上映時間104分
キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ウソップ:山口勝平
ナミ:岡村明美
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
スタッフ監督:えんどうてつや
原作:尾田栄一郎
キャラクターデザイン:佐藤雅将
総作画監督:五十内裕輔
総監督:宇田鋼之介

Netflixの「THE ONE PIECE」は再アニメ化シリーズ【WIT STUDIO】

出典元:ワンピースドットコム

2023年12月に発表された再アニメ化シリーズ「THE ONE PIECE」はWIT STUDIOによって制作され、Netflixで配信される予定です。

2024年8月には、制作スタッフが発表され、監督は肥塚正史、キャラデザ&総作画監督は浅野恭司と本多孝敏が担当することがわかりました。

肥塚正史は「.hack//黄昏の腕輪伝説」「家庭教師ヒットマンREBORN!」「機動戦士ガンダム00」「デュラララ!!」「花咲くいろは」「進撃の巨人」などでも原画や作画監督などで関わってきたアニメーターです。新たなワンピースの再アニメ化プロジェクトでの活躍も期待されます。

Netflixで「THE ONE PIECE」が配信されるのはいつになるか、まだ決まっていませんが、制作陣の発表からもうすぐ8ヶ月が経過するため、何かしらの進展があるかもしれません。

2025年4月からはメインシリーズの「エッグヘッド編」の新エピソードも公開される予定なため、大きな動きが見られると考えられます。

「ワンピース(ONE PIECE)」に登場する世界観・用語解説

ここでは「ワンピース(ONE PIECE)」に登場する重要な要素・用語・世界観を解説しており、ストーリーの理解を深めるのにお役立て頂ければ幸いです。

作中では少しずつ語られ、解説されていくものが多く、中にはほとんど詳細に触れられないまま話が進んでいるものもあります。

作中に登場するキーアイテムなどの重要性や価値を理解すれば「ワンピース(ONE PIECE)」をもっと深く楽しめるようになるでしょう。まだ明かされていない秘密、回収されていない伏線も多いため、詳細はコミックやアニメを見て確認してください。

悪魔の実

食べると特別な能力を身につけられる変わった果物で、ワンピースに登場する多くの強キャラの能力の元となっているものです。

能力は大きく3つに分かれており、ロギア系(自然)、パラミシア系(超人)、ゾオン系(動物)のいずれかに属するとされています。

主役のルフィが食べたのは「ゴムゴムの実」とも呼ばれており、身体がゴムのように伸び縮みしたり、部分的に硬質化したりする性質を生かして戦います。

バギーは「バラバラの実」、トラファルガー・ローは「オペオペの実」、チョッパーは「ヒトヒトの実」を食べて能力を得ており、他にも多数の悪魔の実が存在します。

悪魔の実の中には、真実の名前と異なる名前をつけられているものもあり、覇気と合わせたり、覚醒したりして、その能力をより強力に使えるようになります。

しかし、悪魔の実の能力者は泳げなくなるという欠点があり、入浴や飲料水は大丈夫ですが、海水や海楼石に触れるとその能力を一時的に封じられてしまいます。

まだ完全にその発生理由や存在理由、仕組みや性質は明らかにされていませんが、ワンピースを理解するうえで欠かせない要素のひとつです。

グランドライン

日本語では「偉大なる航路」と書かれ、ワンピースの世界に存在する4つの海をつなぎ分ける海上の航路のことです。ワンピースの世界には「赤い土の大陸(レッドライン)」と大きな海、そして、さまざまな島が連なって存在するグランドラインがあります。

グランドラインはカームベルトと呼ばれる無風の海域に挟まれていますが、巨大な海王類の生息地でもあり、カームベルトを通ってグランドラインに入るのは物理的に難易度が高く、主な手段が4つの海に接している「リヴァース・マウンテン」を経由してグランドラインに入ることとされています。

カームベルトを通過できる手段はゼロではないですが、現実的ではなく、麦わら海賊団(麦わらの一味)もグランドラインに入るためにリヴァース・マウンテンを経由することになります。

アニメでは62話から始まる「グランドライン突入編」以降がこのグランドラインでの物語になっており、さまざまな島を経由して旅をすることになります。

ログポース

グランドラインを航海するのに欠かせない羅針盤で、一定時間かけてそれぞれの島の磁気を記録し、ようやく次の島への指針が示される仕組みです。この磁気が記録されるまでの時間は島によって異なっており、1年必要なこともあれば、半日で済む場合もあります。

作中では基本的に麦わら海賊団(麦わらの一味)の航海士兼天候を操る戦闘員ナミが所有しており、水平方向だけでなく、海の底や空を指すこともあります。

一度ログポースが示した方角には必ず島が存在しており、その島を経由しないと次の旅に進めないという背景もあり、ルフィたちの旅は波乱万丈なものになっていきます。

ログポースの他に特定の島への方向しか指さないエターナルポースという羅針盤も存在しており、貿易や交易などで使われています。

ログポースは数が少ないですが、エターナルポースはもっと希少で、エターナルポースが指している島によっては物語が終わるほどの価値があります。

ポーネグリフ(歴史の本文)

巨大な石に謎の文字で情報が刻まれており、世界政府によって解読が禁止されているという世界政府の闇が隠されているとも考えられています。ワノ国の光月一族によって生み出されたことが判明しています。

ニコ・ロビンが暮らしていたオハラでは、ポーネグリフに関する研究も行われていたためバスターコールの対象となってしまっています。

ニコ・ロビンはポーネグリフの文字を読める実質最後の1人とされており、ポーネグリフが読めないと「最果ての地ラフテル」にたどり着けないともいわれています。

世界政府が隠そうとする記録が全く存在しない「空白の100年」を解き明かすヒントにもなり、「ラフテル」へたどり着くのにも欠かせないものであり、また、古代兵器に関する情報も記載されているというストーリーを支える非常に重要な要素となっています。

古代兵器

「プルトン」「ポセイドン」「ウラヌス」と呼ばれる3つの古代兵器のことで、人の手によって作り出せるものや特定の能力そのものを示しているものなどがあり、まだその古代兵器がどんなものなのか判明していないものもあります。

判明している古代兵器について触れれば、「プルトン」は島一つを消し飛ばすほどの力がある巨大な船とされており、その設計図はフランキーによって燃やされ消えてしまっていますが、現物が残っているかのような描写もあり、プルトンそのものが登場するかどうかはまだ不明です。

古代兵器「ポセイドン」は魚人島の姫「しらほし」が持つ海王類を統べる能力のことで、海王類と対話し操ることができます。

海の中にいて人間の数百倍も大きな海王類を操れるということは、並の悪魔の実の能力者や人間がどれだけ集まっても敵うわけがなく、「しらほし姫」が穏やかな性格でなければ非常に危険なものとなっていたでしょう。

古代兵器「ウラヌス」についてはまだ明かされておらず、今後の展開でどんな兵器なのかが明らかになるでしょう。

海楼石

グランドラインの「ワノ国」で生産されている海の力を宿した不思議な石のことで、悪魔の実の能力者を拘束する際に使用されたり、世界政府の海軍の船に使用されたりしています。

悪魔の実の能力者を捉える手錠にしたり、スモーカー大佐のように武器に仕込んで能力者と対等に戦ったり、能力者を捉えておく牢屋に使用したりされています。

ビブルカード

所有者の位置に向かって動く紙で、所有者の髪の毛などを使用して作成できます。紙の破片がどれだけ小さくとも機能し、カードは大切な仲間や家族、信頼できる者に預けて互いが生きていることを示したり、いる方向を把握したりするのに使われます。所有者が死にかけていると紙にも命の危機が分かるような現象が起き、命の状態を示すものでもあります。

シャボンディ諸島ではシルバーズ・レイリーから渡されたビブルカードがあったため、くまによって世界中に散り散りにされてからも麦わら海賊団(麦わらの一味)の船員が全員シャボンディ諸島に戻れており、ログポースと似たような使い方も可能です。

電伝虫

ワンピースの世界の電話の役目を果たしているカタツムリのような存在で、特定の電伝虫と距離に関係なく交信できる性質があり、海ばかりで通信が難しいこの世界での重要な連絡手段になっています。

特定の電伝虫としか交信しないため、秘密の通信にも利用できるというメリットもあります。

中にはFAXタイプのもの、公衆電話のように使えるものもいますが、生き物なためお世話や餌やり・水やりが必要で、寒すぎる場所などでは機能しない場合もあります。

また、通話をしている人物の姿を真似る性質もあります。亜種もかなり多く、携帯型の子電伝虫、盗聴用の黒電伝虫、バスターコール発動のためのゴールデン電伝虫、映像と音声を伝えられる映像電伝虫などが登場しています。

世界政府

ワンピースの世界において、バラバラに存在している多くの国をまとめているのが世界政府で、作中で既に登場しているように海軍がメインとなってさまざまな島を海賊や山賊などから一般市民を守っている正義の存在です。

本作では、ルフィ率いる麦わら海賊団(麦わらの一味)は一応海賊として行動していますが略奪らしいことはほとんどしておらず、食料や物資はナミの管理したお金でそれぞれの島で普通に購入している描写がほとんどで、海賊でありながら悪ではないという特殊な主人公です。

世界政府は一応は世界の警察のような存在で、人々を助ける善ですが「空白の100年」や「オハラ」の事件などを知ると必ずしも善とは言えない側面が見えてきます。

「たしぎ」や「コビー」のように誠実かつ真剣に正義を貫いている者もおり、スモーカー大佐や海軍大将「藤虎」のように状況によっては海賊であるはずのルフィを追い詰めずに見逃すような臨機応変な判断を下す者もいます。

革命軍

反世界政府を掲げて活動している組織で、世界政府が影でしてきたことを知って反旗を翻しており、ルフィの父親、ガープの息子であるモンキー・D・ドラゴンをリーダーとして、サボ、コアラ、イワンコフ、イナズマなど強力なメンバーで構成されています。

海賊はラフテルを目指すのに必要なポーネグリフやその海賊行為から海軍、世界政府に狙われますが、革命軍の目的は世界政府を終わらせることで、さまざまな王国を解放していく草の根的な活動を続けています。

世界政府というよりも天竜人による支配を終わらせようとしている節が強く、あまり被害のことを考えずに暴力に訴える方法が多く、やっていることは世界政府に対する海賊行為のようなものと判断されるケースもあります。

しかし、天竜人による悪質で傲慢な圧政に苦しめられている人々も多く、一部の世界政府に加担する人間や天竜人が嫌悪されており、革命軍はそうした人々にとってはヒーロー的な存在なのも事実です。

ワンピース(ONE PIECE)の最新号は「少年ジャンプ+」の定期購読でチェック!

出典元:ワンピースドットコム

1997年から「週刊少年ジャンプ」で連載されており、単行本コミックは2025年時点で111巻まで続いています。最新刊ではベガパンクや五老星などいよいよ最終局面を迎える展開になっており、エッグヘッド編からエルバフ編へ突入する局面が描かれています。

アニメ版のワンピースは、2025年3月時点でリメイク版「魚人島編」が放送されていますが、「エッグヘッド編」の続きが2025年4月から放送再開されます。アニメでは「ワノ国編」は完了していますが、アニメの「エッグヘッド編」はまだ途中です。

コミック版では、未来島・エッグヘッド編は完了し、エルバフ編に突入しているため、最新のストーリーを知りたい場合はコミック版よりも先に進んでいる「週刊少年ジャンプ」をチェックするのが一番です。

アニメ版で今現在配信されている内容までのストーリーを追いつつ、アニメでストーリーが追いついたら、最新のコミック、週刊少年ジャンプのアーカイブや最新版をチェックすれば、一番新しいストーリーまで追いつけます。

コミック版「ワンピース」111巻が発売されたのは2025年3月4日、112巻は3ヶ月から4ヶ月後に発売される事が多く、2025年7月から8月頃に発売されると考えるとよいでしょう。週刊少年ジャンプは税込300円で毎週月曜日に最新号が発売されています。

最新号は「少年ジャンプ+」の定期購読でもチェック

週刊少年ジャンプの公式アプリ「少年ジャンプ+」は月額980円(税込)で定期購読でき、コンビニで毎週300円支払って紙で購入するよりも専用アプリで購入したほうがお得です。

また、ジャンプGIGAも読めるため紙の雑誌で購入して読むよりも断然お得です。

ワンピースだけでなく、週刊少年ジャンプに掲載されている作品の最新話も同時にチェックできます。バックナンバーについてはアプリ内から追加で単品購入する必要があるため、最新のストーリーを追っていきたいならば早めに「少年ジャンプ+」の定期購読を利用してチェックするのがベストです。

アニメ版、劇場版「ワンピース(ONE PIECE)」シリーズはユーネクスト(U-NEXT)などの動画配信サービスで、コミック版ワンピースは「少年ジャンプ+」などでチェックしてみてください。

2024年10月20日公開の短編「ONE PIECE FAN LETTER」もおすすめ

出典元:ワンピースドットコム

マリンフォードでの頂上決戦から2年ほど経過したシャボンディ諸島が舞台で、麦わらの一味のナミに強いあこがれを持っている少女がちょっとした旅に出るお話です。

ナミにファンレターを届けようとする少女の純粋な気持ちがまぶしく、聞いたことのある声をしたモブキャラも複数出てくるため見どころ満載です。

ナミに手紙を届けたい少女、2人の海兵兄弟という2つの視点でストーリーが進んでいきます。

ゴール・D・ロジャーの「ONE PIECE」を追い求めない普通の暮らしをしている人々に焦点があてられている貴重なシーン満載です。

大航海時代の中でただ普通に暮らすだけの人々、表舞台で華やかに盛り上がる海賊や海軍がいる中、それを生活の中で遠目に見ながら娯楽の一つとして生きている一般人たちの新鮮な反応が見られます。

ストーリー中盤になると、ひっそりと一般人枠としてウソップやサンジが登場しますが、誰にも気づかれずに溶け込んでおりコメディ要素もありますが、中盤以降は頂上決戦の悲惨なシーンも映し出されシリアスさとコメディがバランスよく含まれています。

一般人目線で見た麦わらの一味への羨望、抑圧された環境を打ち破り続けるヒーローとしての魅力のほか、一般人目線ではその姿を一目見ることすら困難であるほどに動き続けているルフィたちの桁違いの世界の大きさも伝わってくる名作短編の一つです。

短編アニメ「ONE PIECE FAN LETTER」を配信中の動画配信サービス

2025年4月1日現在の情報です。
各動画配信サービスによって、放送されている話数が異なり、期間限定配信になっている回もあります。詳細は各動画配信サービスの公式サイトをご覧ください。

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公式ページ
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