本記事では、実写版と3DCG版の映画「バイオハザード」が配信されている動画配信アプリを紹介しています。
どこで見れるのかという動画配信サービスの最新情報を交えつつ、「バイオハザード」シリーズの見る順番や各作品の概要、あらすじ、見どころについても解説しています。
ユーネクスト(U-NEXT)、Hulu、Amazonプライムビデオであれば映画「バイオハザード」シリーズをほぼ全て視聴できます。
これから「バイオハザード」シリーズの世界に触れる人は是非参考にしてください。
原作がゲームなため、できることならば原作のゲーム「バイオハザード」シリーズも実際に自身でプレイしてその恐怖と魅力を体験してみてください。
映画「バイオハザード」を見れる動画配信サービス【どこで見れる?】
映画「バイオハザード」には、実写版と3DCGアニメ版の2種類があり、ユーネクストやHulu、Amazonプライムビデオなどであればどちらも視聴できます。
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映画「バイオハザード」の再リブートは2026年公開予定
映画「バイオハザード」シリーズの再リブート作品が、2026年9月18日に全米公開される予定です。ミラ・ジョヴォヴィッチが主演の実写版「バイオハザード」とは内容が異なり、原点回帰した内容になると発表されています。
原作となるゲームのバイオハザードでは、ミラ・ジョヴォヴィッチが演じる「アリス」が主人公ではなく、ジル・バレンタインやクリス・レッドフィールドが主人公です。
ゲームは2024年時点で「Resident Evil 4 Remake: Gold Edition」が発売されており、本編としては9作品目、ナンバリングタイトルとしては8本目のゲームとして「バイオハザード ヴィレッジ」があります。
メインシナリオの作品とリメイク版の「Re:」があり、どちらもパソコンやPlayStation等でプレイできます。
映画「バイオハザード」シリーズ おすすめの見る順番
映画「バイオハザード」シリーズは公開順に見ればストーリーを理解できます。
特に、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写版「バイオハザード」については、ゲームとは登場キャラクターや一部の設定が被っているオリジナル作品なため、公開順、ナンバリング順に見ていけば問題ありません。
- バイオハザード(2002年)
- バイオハザードⅡ アポカリプス(2004年)
- バイオハザードⅢ(2007年)
- バイオハザードⅣ アフターライフ(2010年)
- バイオハザードⅤ リトリビューション(2012年)
- バイオハザード:ザ・ファイナル(2016年)
- バイオハザード ディジェネレーション(2008年)
- バイオハザード ダムネーション(2012年)
- バイオハザード:ヴェンデッタ(2017年)
- バイオハザード:デスアイランド(2023年)
3DCG版「バイオハザード」も公開順に見ていけばストーリーを楽しみながらシリーズを網羅できます。
実写版の「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年)」は、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の作品シリーズとは異なるスピンオフ作品のようなものですが、原作のキャラクターと特徴が似ていない要素が多いです。
実写版・映画「バイオハザード」シリーズの公開順・作品紹介
ここではミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写版「バイオハザード」シリーズを公開順に、あらすじや見どころを交えて紹介していきます。基本的に公開順に時系列順の内容となっており、公開順に見ていけばストーリーを理解できます。
また、「バイオハザード」シリーズはゲームも映画も3DCGも暴力的な表現やゾンビをやっつける描写、銃火器を使用する描写など、若干グロい表現がありますので、視聴する前にご注意ください。
バイオハザード(2002年)

ラクーンシティの地下にあるアンブレラ社の研究所でバイオハザードが発生、記憶をなくしているアリスがアンブレラの特殊部隊とともに地下施設に潜り込んでいき事態を収束させようと銃撃戦や死闘を繰り広げます。
グロ描写もかなり多く、最新の地下施設で非力なアリスが特殊部隊に守られながら任務をこなしていく様子が描かれ、実写版「バイオハザード」シリーズの重要人物や背景、ストーリー構成などを紹介するような内容に仕上がっています。
原作のバイオハザードとは異なるゾンビ・パニック・アクション映画で、部分的にホラー要素もあり、特殊な武器や命を奪うことに容赦がないアンブレラ社のトラップ、人工知能などバイオハザードらしい要素がたっぷり詰め込まれています。
謎解きや即死トラップのほか、犬のゾンビ、水中でも動けるゾンビなどホラー要素もちゃんとしているのが魅力の一つで、1人、また、1人と特殊部隊のメンバーがじわじわ減っていくホラー要素とともにアンブレラ社の地下基地「ハイブ」の恐ろしさと事故のヤバさが伝わります。
生き残って地上に出られて、記憶を回復しながらも結局はアンブレラ社の研究者や追加の部隊に捕らえられてしまうという流れは、続編でも何度か見られます。最後の最後まで気が抜けない恐怖と多彩なアクションが楽しめるのが本作の魅力です。
公開年 | 2002年 |
上映時間 | 100分 |
キャスト | アリス:ミラ・ジョヴォヴィッチ レイン:ミシェル・ロドリゲス マット:エリック・メビウス スペンス:ジェームズ・ピュアフォイ カプラン:マーティン・クルーズ ワン:コリン・サーモン JD:パスクァーレ・アレアルディ リサ:ハイケ・マカッシュ |
スタッフ | 監督:ポール・W・S・アンダーソン |
バイオハザードⅡ アポカリプス(2004年)

アンブレラ社の地下施設から脱出することになんとか成功し、記憶を取り戻したアリスが捕らえられた真っ白な施設からスタートし、ラクーンシティでのバイオハザード事故の惨劇や生き残った人々が逃げ惑い、命をかけて戦う様子が描かれています。
ジル・バレンタインやネメシスなどゲームにも登場したキャラクターも取り上げられていますが、ラクーンシティからなんとか逃げ延びて生き残るために戦う展開です。
前回のエンディングに続いて、研究者に捕まってしまったアリスがすでに壊滅したラクーンシティに足を踏み込んでいくことになり、地下基地「ハイブ」での死闘が序章に過ぎなかったという絶望的な状況から始まります。
ラクーンシティの警察やアンブレラ社の私兵も登場して街全体に広がってしまった深刻なバイオハザードを封じ込めようとしますが、ことごとく失敗していきます。ラクーンシティを脱出するためのカギとなる人物とその娘の救出に取り組むことになり、生き残るための難関ミッションに挑戦することになります。
記憶を取り戻して人間離れした戦闘を繰り広げるアリスがゾンビたちをバシバシ倒していく様子は圧巻で爽快です。ゲームでも登場した追跡者により、アリスも仲間たちも追い詰められるなどハラハラする要素も印象的です。
公開年 | 2004年 |
上映時間 | 94分 |
キャスト | アリス:ミラ・ジョヴォヴィッチ ジル・バレンタイン:シエンナ・ギロリー アシュフォード博士:ジャレッド・ハリス カルロス・オリヴェラ:オデッド・フェール ケイン少佐:トーマス・クレッチマン テリ・モラレス:サンドリーヌ・ホルト L・J:マイク・エップス ニコライ・ソコロフ:ザック・ウォード アンジー・アシュフォード:ソフィー・ヴァヴァスール |
スタッフ | 監督:アレクサンダー・ウィット |
バイオハザードⅢ(2007年)

前作に続き、アリスを主役としてゾンビやB.O.W.のいない土地を探し求めて放浪する生き残りたちの苦労が描かれつつ、アリスが目覚めた新たな力が存分に使用されるというロマンあふれる展開があります。
地上の多くはゾンビによって壊滅している状態で、安息の土地を探してアリスと仲間たちが長い旅をする中で、アリスの持つ特別な力やクローン・アリスなどにも触れられています。
時間は少し進み、ラクーンシティから離れて、安全な土地と言われているアラスカに行くために旅をする前作のラクーンシティの生き残りたちの様子が印象的です。途中、ラスベガスなどを通過する段階でTウイルスに感染して凶暴化したカラスの大群や凶暴化したゾンビとも戦うことになります。
アリスは能力を使って戦うとアンブレラ社に見つかってしまうため、極力能力を使わずに戦います。一度、アンブレラの研究者によって、アリスは行動不能にさせられそうになってしまいますが、なんとかコントロールをはねのけて、アンブレラの地下研究所に潜入することに成功します。
アリスの大量のクローンの存在、非人道的な研究の数々を目の当たりにしてアリスは怒りで溢れますが、クローンされた自分を組織してアンブレラ社の陰謀と悪事に立ち向かっていくことになります。本作「バイオハザードⅢ」により、単なるホラーアクション映画から、続編がますます気になる超能力SFアクションホラー映画として評価されるようになったとも言えます。
公開年 | 2007年 |
上映時間 | 94分 |
キャスト | アリス:ミラ・ジョヴォヴィッチ カルロス・オリヴェイラ:オデッド・フェール クレア・レッドフィールド:アリ・ラーター アイザックス博士:イアン・グレン ベティ:アシャンティ マイキー:クリストファー・イーガン Kマート:スペンサー・ロック アルバート・ウェスカー:ジェイソン・オマラ |
スタッフ | 監督:ラッセル・マルケイ |
バイオハザードⅣ アフターライフ(2010年)

前作に登場したクローン・アリスとアリスがアンブレラ社の基地を破壊していくシーンも描かれていますが、主な戦場はゾンビによってほぼ崩壊したロサンゼルス。少数の生き残りと信用できるか分からない者たちと協力しながらロサンゼルスを脱出しようとする展開です。
クリス・レッドフィールドやクレア・レッドフィールドのほか、ゲームの「バイオハザード5」に登場した処刑マジニのような外見をしている巨大なオノを持ったゾンビ兵器も登場します。
本作でようやくアルバート・ウェスカーとの直接バトルに発展し、新たな展開を迎えることになります。
アルカディアと呼ばれる存在を探してロサンゼルスに到着したアリスの仲間たちは、刑務所に閉じこもって様子を伺い、打開策を練っていくシーンでは、こんな状況でも互いを疑いあう人々の様子に触れられており、まさに世紀末といった雰囲気が醸し出されています。
アリスとウェスカーの戦い、アリスと操作されたクレアの戦いなど、原作ゲーム「バイオハザードⅤ」に出てきたような要素もありました。原作ゲームではジル・バレンタインがウェスカーによってつけられたクモ型デバイスで行動をコントロールされてしまいますが、本作ではクレアが操作されています。
ゾンビに囲まれた絶望の刑務所からの命がけの脱出、処刑マジニの侵入と能力がなくても処刑マジニを倒せるほどのアリスらのハラハラするアクションは見どころのひとつです。
公開年 | 2010年 |
上映時間 | 97分 |
キャスト | アリス:ミラ・ジョヴォヴィッチ クレア・レッドフィールド:アリ・ラーター ベネット:キム・コーツ アルバート・ウェスカー:ショーン・ロバーツ エンジェル・オーティス:セルヒ オ・ペリス=メンチェータ Kマート:スペンサー・ロック ルーサー・ウェスト:ボリス・コジョー クリス・レッドフィールド:ウェントワース・ミラー ジル・バレンタイン:シエンナ・ギロリー |
スタッフ | 監督:ポール・W・S・アンダーソン |
バイオハザードⅤ リトリビューション(2012年)

前作に登場した仲間とともに、アンブレラ社の秘密の生物兵器シミュレーション研究所に潜入することになる回です。リッカー、処刑マジニ、プラーガなど、原作ゲームの「バイオハザード」に登場した敵モンスターの要素も多いです。
エイダ、レオン、バリーなど同じ名前のキャラクターも登場して、アリスたちを助けます。
生物兵器の実験場であるため、実写版「バイオハザード」1作目に登場した特殊部隊の戦闘員のクローンも登場してアリスたちを混乱の渦に巻き込んでいきます。原作とは異なる展開なため、1つの映画として楽しむのがおすすめです。
本作で登場するキャラクターのうち特に注目すべきなのは、実写版のエイダ・ウォンとアリスの救出を助けてくれるウェスカーの存在です。原作ゲームでもウェスカーやエイダは仲間ではないキャラでしたが、本作では協力して脱出するようになります。
原作ゲームでも登場したジル・バレンタインがコントロールされた状態で登場し、ちょうど、前作のエンディングにすぐ続くような流れで話が進んだため実写版「バイオハザードⅣ」と「バイオハザードⅤ」は2つで1つの作品としてみた方が楽しめます。
ゲームのエイダ、ゲームのリメイクのエイダ、実写版のエイダは比較的似ているところが多く、ほとんど違和感がない存在でしょう。エイダに関してだけ原作に忠実な立ち位置にあるような感じで、エイダがいるだけでストーリーにさらなる黒幕や陰謀の存在を思わせる要素となっています。
大ヒット映画「エイリアン2」に似たシーンもあり、クローン・アリスとクローン・トッドの娘・ベッキーが巨大リッカーにさらわれた際に、クローンである自分の本物の娘ではないベッキーをアリスが助けに向かうシーンがあります。「エイリアン2」でリプリーがニュートを救うためにエイリアンの巣まで行って無事に返ってくるシーンと似ています。
公開年 | 2012年 |
上映時間 | 96分 |
キャスト | アリス:ミラ・ジョヴォヴィッチ レイン・オカンポ:ミシェル・ロドリゲス ジル・バレンタイン:シエンナ・ギロリー バリー・バートン:ケヴィン・デュランド ウェスカー:ショーン・ロバーツ ルーサー・ウェスト:ボリス・コジョー エイダ・ウォン:リー・ビンビン |
スタッフ | 監督:ポール・W・S・アンダーソン |
バイオハザード:ザ・ファイナル(2016年)

前作「バイオハザードⅤ リトリビューション」の直後から始まり、アリスが黒幕を倒してすべての惨劇を終わらせるための危険な旅に挑むことになります。目的地はラクーンシティの地下研究所「ハイヴ」で、道中には巨大なコウモリのような「ポポカリム」、ジュアヴォやブラッドショットと呼ばれるモンスターも登場します。
アンブレラ社の「ハイヴ」を管理していた人工知能「レッドクイーン」も再び登場し、機械的な理論のもと、アリスに協力することになります。これまでに登場した仲間も活躍し、アリスとアンブレラ社、ウェスカーや黒幕との最終決戦が繰り広げられる作品です。
実写版バイオハザードの最終章、黒幕、ラスボスを倒すまでの様子がアクション、銃撃戦などで派手に演出されています。敵だと思われていた存在が味方をしてくれたり、厄介な黒幕が登場したりと、誰を信じてよいのか分からなくなるようなシーンも多いです。
1作目で命からがら抜け出した「ハイブ」に再び潜入するというオタクが好きそうな展開なのは言うまでもなく、始まりの場所ですべてを終わらせるという熱い展開は、実写版「バイオハザード」をより魅力的で胸アツな作品にしています。
これまでに何度もクローンが登場してきた関係で、一応のハッピーエンドを迎えましたが、またすぐにクローンや本物が現れるのではないかという不安があるのもまたおもしろい所です。本作を見たあとにもう一度最初から見返してみると、1回目とは少し違った見え方になります。
公開年 | 2016年 |
上映時間 | 107分 |
キャスト | アリス:ミラ・ジョヴォヴィッチクレア・レッドフィールド:アリ・ラーター アルバート・ウェスカー:ショーン・ロバーツ アビゲイル:ルビー・ローズ ドック:オーエン・マッケン マイケル:フレイザー・ジェームズ コバルト:ローラ チュウ司令官:イ・ジュンギ クリスチャン:ウィリアム・レヴィ アイザックス博士:イアン・グレン アリシア/レッドクイーン:エヴァー・アンダーソン |
スタッフ | 監督:ポール・W・S・アンダーソン |
バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年)

ラクーンシティで起きた事故を、原作ゲームに沿って再現し映画化されたものですが、キャラクターの特徴がかなり異なっており、スピンオフ作品として視聴するのがおすすめです。
ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリスは登場せず、クレアやクリス、ジルとウェスカーなどが登場します。ジェットコースターのようなスピーディーな展開で、ラクーンシティで起きた事故とその後の人々の様子も描かれています。
バイオハザードのゲームに出てきた、何となく見たことのあるシーンが盛りだくさんで、ラクーンシティから脱出するまでの展開、洋館や警察署での出来事などが含まれ、かなり内容が濃いです。
登場人物の特徴や外見は原作と全く同じとは言えませんが、ゲームで見た世界観が所々に採用されており、雰囲気は原作ゲームのバイオハザードに近いです。
ホラー要素やサスペンス、謎解き系の内容もあるため、ゲームをプレイしたことのある人ならば懐かしいと感じられる点が多いはずです。
孤児院、警察署、スペンサー邸といった要素が含まれているため、ゲームの「バイオハザード RE:2」をプレイしているとより本作のストーリーへの理解度が高くなります。
本作では通常のゾンビ、ゾンビ犬、リッカー、ゾンビ化したカラスが主に登場し、それ以外のB.O.W.は登場しません。本当に初期のバイオハザードの内容に沿った部分が多く、プラーガやハンター、マジニなどは出てきません。
それでも、事情がわからずに混乱しているクリスやクレアたちを苦しめるのには十分な脅威で、バイオハザード発生時の混乱と恐怖を再び味わうことになります。
公開年 | 2021年 |
上映時間 | 107分 |
キャスト | クレア・レッドフィールド:カヤ・スコデラーリオ ジル・バレンタイン:ハナ・ジョン=カーメン クリス・レッドフィールド:ロビー・アメル アルバート・ウェスカー:トム・ホッパー レオン・S・ケネディ:アヴァン・ジョーギア |
スタッフ | 監督:ヨハネス・ロバーツ |
CGアニメ・映画「バイオハザード」シリーズの公開順・作品紹介
映画「バイオハザード」の3DCG版はスピンオフ的な内容になっており、原作ゲームの中でも最近のストーリーを含んだ内容です。ゲームの「バイオハザードリベレーションズ」など、アンブレラ社が起こした生物事故のその後の様子が主に扱われています。
クリスやレオンなどもより原作ゲームの外見に近い姿で登場するため、実写版「バイオハザード」より、3DCG版を先に見ても楽しめるでしょう。以下、それぞれの作品のあらすじと見どころを紹介します。
バイオハザード ディジェネレーション(2008年)

ラクーンシティが消滅したあと、ゲームで言えば「バイオハザード4」と「バイオハザード5」の間にあたる時間軸で、レオンとクレアが登場します。ハーバードヴィル空港でゾンビが発生するという生物兵器の脅威に巻き込まれていきます。
テラセイブ、製薬会社のウィルファーマなどが関わって、アンブレラ社が力を失ったあとの生物兵器やウイルスの悪用に立ち向かっていく流れとなります。レオンを電子端末からサポートするハニガンも登場します。
原作とは異なる完全に独立したストーリーですが、テラセイブ、クレア、レオンといった主要人物が登場し、とある空港で発生したバイオハザード事件を解決しながら、製薬会社の関与を疑って捜査をしていくという本格的にバイオハザードのスピンオフ作品として楽しめる内容になっています。
すべてが3DCGで描写されているためゲームに登場したキャラクターとの差がほとんどなく、ゲームの延長線上にあるストーリーかのような感覚で楽しめるのも魅力の1つです。
製薬会社が出てくればまともな会社ではないのがバイオハザードのお決まり展開ですが、他にもバイオハザードらしい死亡フラグ、ラスボスが自分にウイルスを投与して暴走する展開も原作通りです。
ストーリーの時系列としてはゲームの4と5の間にあり、アシュリーが誘拐されたバイオハザード4、シェバとクリスがともにウェスカーを倒したバイオハザード5の中間にあたります。ゾンビをコントロールしようとする動きが強くなっている時系列での出来事で、今回はウィルファーマ社の陰謀が明らかにされます。
作中では世界中で似たような事件が起きているようで、生物兵器やウイルスとの戦いが激化していっているという背景があり、続編にも大いに期待できます。
公開年 | 2008年 |
上映時間 | 96分 |
キャスト | レオン・S・ケネディ:ポール・メルシエ クレア・レッドフィールド:アリソン・コート アンジェラ・ミラー:ローラ・ベイリー グレッグ・グレン:スティーヴ・ブラム ラーニー・チャウラー:ミシェル・ラフ ロン・デイビス上院議員:マイケル・ソリッチ |
スタッフ | 監督:神谷誠 音楽:高橋哲也 脚本:菅正太郎 |
バイオハザード ダムネーション(2012年)

ゲームでいうと「バイオハザード5」と「バイオハザード6」の間の時間軸で、生物兵器の脅威が様々な人々の暮らしを脅かす中で起きた事件をテーマにしています。舞台は東スラブ共和国で、政府ぐるみで生物兵器を悪用しようとする脅威にレオンとエイダが立ちはだかります。
タイラントの猛攻、リッカーを味方として召喚して戦えるなど生物兵器と生物兵器をぶつけ合うような戦いもありますが、黒幕とエイダの戦い、レオンと反政府勢力に属するアレクサンドル・コザンチェンコが協力するシーンなど、アクションシーン、サスペンスシーンも多いです。
ストーリー全体を通してホラー要素よりも肉弾戦アクションが多く、派手な戦いや演出が印象的です。レオンもエイダも敵組織と素手やナイフでやり合う様子が多く描かれており、敵組織のTOPとの戦いでもアクションが豊富です。
力や武力を求めて人の道を外れるのが悪いのか、ウイルスに身を任せて人間をやめてしまうのが悪いのか、誰かを助けたり、大いなる目的のために自分を捧げることですら悪いことなのか、世界に新たに登場した生物兵器やウイルスという脅威に対して課題や皮肉を投げかけるような内容になっています。
バリバリ戦闘のできる政府要人、ハイヒールでもバシバシ近接戦闘をこなすエイダ、反政府勢力に関わってしまうレオンなども描かれ、レオンの扱いは原作通りな感じでイケメンで重要な役目を担っているのに損な役回りをなんとか解決していく人間らしさは健在でした。
公開年 | 2012年 |
上映時間 | 100分 |
キャスト | レオン・S・ケネディ:マシュー・マーサー アレクサンドル・“サーシャ”・コザチェンコ/バディ:デイヴ・ウィッテンバーグ エイダ・ウォン:コートニー・テイラー JD:ヴァル・タッソー イワン・ジュダノビッチ:ロビン・サックス スベトラーナ・ベリコバ:ウェンディー・リー |
スタッフ | 監督:神谷誠 音楽:近藤嶺、内山修作 脚本:菅正太郎 |
バイオハザード:ヴェンデッタ(2017年)

クリス・レッドフィールド、レオン、レベッカが主人公として活躍する作品で、ロス・イルミナドス教団、トライセル、ネオアンブレラといったゲームに登場した組織も関わっています。
プラーガのように感染者をコントロールして、敵味方を区別させて戦わせられるA-ウイルスが本作の脅威となり、主人公であってもウイルスに感染してしまうというシリアスな展開も待ち受けています。
クリス、レオンともに筋肉で語り合うような所があるため、銃撃戦も見られますが筋肉に頼った肉弾戦アクションも多いです。
レオンの乗りこなすバイク、装甲車や戦闘機、銃撃戦と大爆発もあり、演出はかなり派手で、すぐにはゾンビ化しない潜伏型ウイルスの存在も作品の緊張感を高めています。
派手に戦うクリスとレオンが見られる作品ですが、ストーリーはあまり記憶に残りにくく、クリスがやっぱりゴリラなんだという事実が強くなり、クリスといると周りの人も脳筋的な解決方法にひっぱられていくという要素を感じられる展開になっています。
脳筋クリスやレオンの筋肉っぽさを薄めるためにワクチンを作る頭脳派ヒロイン枠のレベッカが登場しますが、それでも筋肉ですべてを解決しようとする流れは変えられず、結局力に対して力でぶつかって勝利しています。
ワクチンで多くの人々を救えましたが、敵として登場する女性も基本パワー系の戦闘スタイルで向かってくる感じで戦い方が血なまぐさいです。
原作ゲームの時系列で言えば、ピアーズやウェスカーの息子が登場して感動的なストーリーになっていた「バイオハザード6」と、ホラーとグロテスクな要素が強くなりエブリンやイーサン、ベイカー家が関わる「バイオハザード7」の間の物語と言われています。
自分以外が死んで、自分だけが生き残ってしまった後悔や苦悩と向き合うような鬱展開も少しありますが、バトル演出に関してはかなり満足できるはずです。
公開年 | 2017年 |
上映時間 | 97分 |
キャスト | クリス・レッドフィールド:ケヴィン・ドーマン レオン・S・ケネディ:マシュー・マーサー レベッカ・チェンバース:エリン・ケイヒル グレン・アリアス:ジョン・デミータ |
スタッフ | 監督:辻本貴則 原作:カプコンアニメーション 制作:マーザ・アニメーションプラネット 音楽:川井憲次 脚本:深見真 |
バイオハザード:デスアイランド(2023年)

レオン、クリス、クレア、ジル、レベッカらが勢揃いして新たなゾンビ化B.O.W.の脅威に立ち向かうストーリーです。前作でも登場した赤いコスチュームの女性マリア・ゴメスも登場して、レオンたちを脅かします。
ゾンビに噛まれていなくともゾンビ化して周囲の人々を襲っていくという発生源不明のゾンビ化事件が発生。共通点であったアルカトラズ島に潜入して事件の黒幕に立ち向かっていくことになります。
ラクーンシティでの事件がこの時間軸においても人々を苦しめている様子に触れられており、ゲームに出てきたレールガンのような武器や超巨大化するB.O.W.など、ゲーム本編っぽさが強い作品です。
これまでの3DCG作品に出てきたキャラクターが勢揃いするストーリーで、ジル・バレンタインに関しては、原作ゲーム「バイオハザード RE:3」に出てきたジル・バレンタインと外見がほぼ同じで違和感がありません。クリスもレオンもゲームに出てきた外見・雰囲気がそのままで没入感があります。
本作では、ラクーンシティの生き残りによる新しいバイオテロが発生している中で、自分を許せないジル・バレンタイン、過去と向き合いつつも仲間を大切にしたいクリス、レオン、新しい環境で人々を助けるために努力するクレアとレベッカなどそれぞれの状況や背景がわかりやすくなっています。
今回はジル・バレンタインが大活躍するシーンが印象的で「バイオハザード RE:3」をプレイしてから見るのがおすすめです。
クリスやレオンが損な役回りを喜んでかって出ている様子も皮肉っぽく扱われており、筋肉担当の2人に関してはだいぶ吹っ切れた感じで戦いに臨んでいます。
終盤のラスボス戦ではゲームにも出てきたQTEを思わせるような演出もあり、主人公補正が効いて主人公だけは何があっても死なない展開も印象的でした。
公開年 | 2023年 |
上映時間 | 90分 |
キャスト | レオン・S・ケネディ:マシュー・マーサー クリス・レッドフィールド:ケヴィン・ドーマン ジル・バレンタイン:ニコール・トンプキンス クレア・レッドフィールド:ステファニー・パニセッロ レベッカ・チェンバース:エリン・ケイヒル |
スタッフ | 監督:羽住英一郎 原作:カプコン 音楽:近藤嶺 脚本:深見真 |
CGアニメ・ドラマ「バイオハザード: インフィニット ダークネス」はHuluまたはNetflixで配信中

「バイオハザード ディジェネレーション」で登場したハーバードヴィル空港での事件から1年から2年ほど経った頃、闇に包まれるホワイトハウスや「ペナムスタン」という国で発生したゾンビの脅威に立ち向かっていくことになります。
レオン、クレアが主役で、ゲームの「バイオハザード4」で登場したアシュリーの父親であり、大統領でもあるグラハム大統領も登場します。タイラントやネズミのB.O.W.など新たな脅威に立ち向かうレオンたちの死闘が描かれています。
原作ゲームでは、ホワイトハウスではないですが、アメリカ大統領アダム・ベンフォードのいる場所でバイオハザードが発生したのは「バイオハザード6」のレオン編で、ヘレナとレオンで協力してプレイする内容が若干本作の内容に近いですが、本作ではヘレナは登場せずクレアが登場しています。
そのため、本作はゲームの物語とは異なるパラレルワールドの内容として楽しむのが適切です。
ゲームとは異なり、また、3DCGのバイオハザードシリーズとも、実写版とも異なる展開で物語が構成されており新鮮な気持ちでレオンとクレアの活躍を見られるのが魅力の1つです。
レオンとクレアは原作ゲーム「バイオハザード RE:2」で、新人警官とクリス・レッドフィールドの妹であるクレアとしてお互いに出会っており、ゲームの時系列・時間軸からすればかなりの年月を空けて再びチームとして脅威に立ち向かう流れになっているため、ゲームをプレイしてから見たほうが楽しめるでしょう。
公開年 | 2021年 |
上映時間 | 4話(1話約25分) |
キャスト | レオン・S・ケネディ:Nick Apostolides クレア・レッドフィールド:Stephanie Panisello ジェイソン:Ray Chase シェンメイ:Jona Xiao パトリック:Billy Kametz グラハム:Joe J. Thomas |
スタッフ | 監督:羽住英一郎 |
Netflixドラマ「バイオハザード」はネットフリックスでのみ配信中

Netflixでのみ配信されている、バイオハザード風のドラマ作品で、現在と未来、2つの時間軸に分かれて物語が進んでいきます。ウェスカーの子どもが主人公で、ジェイド・ウェスカー、ビリー・ウェスカーが自身の状況や自分が招いたことへの葛藤・後悔に苦しみながら生き延びようとするほぼ完全オリジナルストーリーです。
ゲームに出てきた名前や要素はありますが、それ以外はほとんどオリジナルの内容で、原作と重なる所はほんのちょっとした要素のみです。シーズン1で打ち切りになっていますが、Netflixで配信・視聴できます。
シーズン2などが期待されていたようですが、シーズン1だけで打ち切りとなってしまった少し悲しい作品です。
バイオハザードシリーズのパラレルワールドとしての展開になればよかったのですが、中途半端に原作に出てきたキャラクターやそのキャラクターのその後の様子を描こうとしてうまくファンに響かなかったという感覚です。
原作ゲームではウェスカーには子どもや後継者がおり、「バイオハザード6」に出てきたジェイクと「バイオハザード リべレーションズ2」に出てきたアレックスなどの存在が絡んでくればもっと楽しめたかもしれませんが、オリジナル要素が多くありすぎて深く共感しにくくなっています。
バトルシーンやアクションシーンもありますが、現在と未来を回想形式で展開していく構成や若干鬱っぽい展開、原作と大きく異なる世界観などパラレルワールドだとしてもファンにとっては受け入れにくい点が多くありました。
公開年 | 2022年 |
上映時間 | 8話 |
キャスト | ジェイド・ウェスカー:エラ・バリンスカ タマラ・スマートビリー・ウェスカー:シエナ・アグドン アデライン・ルドルフアルバート・ウェスカー:ランス・レディック |
スタッフ | 製作:アンドリュー・ダブ、メアリー・リア・サットン、オリヴァー・バーベン、ロバート・クルツァー、ブロンウェン・ヒューズ 企画:アンドリュー・ダブ 音楽:グレゴリー・リヴェレット |
映画「バイオハザード」の主要キャラクター紹介・解説
実写版、及び、3DCG版の映画「バイオハザード」に登場したキャラクターを簡単に紹介します。作品への理解を深めたり、ストーリーを把握したい際にお役立てください。
各シリーズ、毎回は登場しないキャラクターもおり、ゾンビに関しては持っている能力やパワーによって呼び方が細かく異なる場合があります。
アリス・アバーナシー
実写版「バイオハザード」シリーズの主役で、ミラ・ジョヴォヴィッチが近接戦闘もこなせる女性の代表的な印象を得るようになった役。
このあと、実写版のモンスターハンターでも戦う女戦士としてミラ・ジョヴォヴィッチが活躍しており、この映画以前にはフィフス・エレメントなどで戦う女性役としての存在感がありました。
実写版バイオハザードの中でのみ登場するキャラクターで、原作ゲームには出てこない存在です。実写版はゲームとは異なるパラレルワールドなバイオハザードとして制作されています。
アリスは、アンブレラ社に勤務していた超強力な特殊部隊の隊員でもあり、T-ウイルスに完全に適合した超人的能力者でもある希少な存在です。
作中、一時的に血清を投与されて能力を失う瞬間もありますが、ウェスカーの働きかけで再び能力を手に入れて全く新しい人類としてその才能を如何なく発揮します。
何度もアンブレラ社に狙われて捕まったり、クローンを作られたりと散々な目に遭いますが、逆境を利用してアンブレラ社を追い詰めたキーパーソンです。
サミュエル・アイザックス(アレクサンダー・ローランド・アイザックス)
作中では、最初はアリスの記憶の中だけに登場した単なる研究者でしたが、T-ウイルス製作やネメシス計画などに深く関与していた人物で本作の悪役の一人です。
実写版シリーズ後半になるにつれて登場シーンも多くなりますが、最初の頃はほとんど登場せず、影からアリスらを付け狙う黒幕的なポジションにいました。
重要な人物であることは実写版「バイオハザードⅡ」の時点で明らかになっていますが、本格的にその存在の厄介さが露呈するのはシリーズ後半を迎えてからです。
レッドクイーン
ラクーンシティにあるアンブレラ社の「ハイブ」を管理する人工知能で、赤いレーザーでその少女のような声と姿を具現化して、アリスたちとコミュニケーションが取れるAIです。
実写版1作目の「バイオハザード」と6作目「バイオハザード: ザ・ファイナル」でも登場する物語のカギを握る存在です。
アンブレラ社の味方をしていて、人類を絶滅させようとしているのかと思いきや理論的にはそうではないと語る様子もあり、人間よりも論理的で機械的なところはありますが、結局アリスたちと人類を助けることになる重要な人工知能です。
ハイブにおいてはほぼ全権を握っており、主人とする人間であっても簡単に裏切れるくらいには人工知能らしさがなく、すでにシンギュラリティに達していてもおかしくないほどの思考を持っています。
クリス・レッドフィールド
実写版「バイオハザード」では、4作目の「バイオハザードIV アフターライフ」から登場しますが原作とは扱いが異なり、外見もあまり似ていないサブキャラ的な扱いをされています。
「バイオハザードIV アフターライフ」の中では脱出方法を知っていたり、戦闘能力が高かったりする他、近接戦闘でゾンビを倒せるくらいの戦闘経験もある人物です。
ゲームを知っている視聴者からすれば登場が遅すぎると感じられますが、4作目に至るまでに多くの人類が死亡してもなお生き残っているという安定の超人的生命力があったのにはやはり感心してしまいます。
クレア・レッドフィールド
クリスよりも先に実写版「バイオハザードⅢ」で登場し、生き残った人々をカルロスやL.J.とともに守りながら旅を率いていました。原作のゲームでも人助けを大切にしており、初登場の「バイオハザードⅢ」でも人助けを重視した行動をする女性として演じられています。
仲間を守るために冷静、かつ、慎重に決断する所があり、疑り深く、最初はアリスを仲間にいれるかどうか悩んでいる様子でした。
決断すればその持ち前の行動力を発揮し、一度信じた仲間は最後まで信じるというクレアらしさも原作通りです。設定上では、原作ゲームと同様行方がはっきりしない兄「クリス・レッドフィールド」を探す旅をしているということになっています。
レオン・S・ケネディ(レオン・スコット・ケネディ)
原作ゲームでも実写版映画でもアメリカ合衆国のエージェントで、イケメン金髪な男という外見も再現されています。
実写版では「バイオハザードV:リトリビューション」において、囚われたアリスを捕まえるためにウェスカーからの遣いとして救出任務を進める際に登場します。
実写版映画では、アリスや他のキャラクターがかなり目立っているためあまり目立った存在感はないですが、エイダ・ウォンが登場するところにはレオンもいるはずという原作ゲーム視聴者にとってはあってほしい展開となっていました。
ジル・バレンタイン
実写版映画では2作目「バイオハザードⅡ」から登場しており、かなり原作に近い姿をしています。戦闘能力や射撃の腕もかなりのもので、警察官としてラクーンシティを守るために大活躍しました。アリスと出会ってからは、若干アリスを疑いながらも協力して目的達成のために戦いました。
原作ゲームの通り「バイオハザードV リトリビューション」では、アリスと戦うよう操られた状態でアリスたちと再会しており、操られ方や戦い方も基本原作に沿ったものとなっています。
ただし、実写版2作目と5作目では髪型や服装がかなり変わってしまっており、初見ではまるで女優が変わってしまったかのように見えます。
アルバート・ウェスカー
ゲーム内では分かりやすいラスボス、かつ、黒幕でアンブレラ社の中でもかなりの重役、社長のような存在としてゲームでも映画でもその悪役っぷりが発揮されています。
部下を使役してばかりいるかと思いきや、ウェスカー本人もバリバリ戦闘タイプで、近接戦闘でもなんでもこなせてしまうエリートタイプの頭の切れる悪者。
ジル・バレンタインの柔軟性にも、クリスのゴリラパンチにも耐えうる能力があり、頭脳ではレベッカが及ばないほどで能力の使い方を間違えなければ確実に天下を取れていたであろう最強のボス。
原作ゲームでは「バイオハザード5」で火山の溶岩の中に沈んでいき息を引き取ったが、ウェスカーの後継者は複数いるようで、世界規模で暗躍する強大な組織とクリスたちの戦いが始まることになります。
原作ゲームの「バイオハザード7」や「バイオハザード8」をプレイして内容を深く理解すると、ウェスカーの立ち位置も理解できるでしょう。
リッカー
ゾンビ化した人間が大量に栄養を摂取できて進化した姿がリッカーです。作品によってリッカーの外観や攻撃方法は少し異なることもありますが、基本的に音に敏感で、目はほぼ退化しており、リッカーが近くにいても音を出したり、接触したりしなければバレずにやり過ごすこともできます。
3DCG版のバイオハザードに存在するリッカーは人の指示を効くタイプのリッカーも登場しており、強化されたリッカー、人為的に生み出されたリッカーなど亜種が複数存在します。
天井も壁も移動できる強大な力と爪を持ち、人型の腐敗しかけのゾンビとは異なり、筋骨隆々で戦闘力も移動速度も高くなっています。
ゲーム内では対処法が分かればなんとかできますが、即死につながる攻撃をしてくることもあるためプレイヤーにとってはトラウマ級の存在です。映画の中では主人公アリスの力を引き立てる役として活躍しました。
ネメシス
リッカーに傷つけられたマット・アディソンが特殊な変異を起こしたことをきっかけに作られた実験体B.O.W.で、実写版「バイオハザードⅡ」にて登場した強敵です。
目的をしつこく追いかけ回すだけでなく、研究者が指示を出せばその指示に従うようコントロールされているため、より兵器としての存在感が強いです。
銃弾程度では死ぬことはなく、物理攻撃にも強く、足止めをすることはできても完全な機能停止をするところまでもっていくのは難しいです。
ゲームでは「バイオハザード3 LAST ESCAPE(Resident Evil 3: Nemesis)」に登場し、ジル・バレンタインとカルロス・オリヴェイラをひたすら追跡してくる脅威として登場しました。映画・実写版のネメシスも行動原理や戦い方はほぼ原作準拠でした。
ケルベロス(犬のゾンビ)
シリーズを通して登場し、視聴者やプレイヤーの記憶に残りやすい犬のゾンビをケルベロスと呼びます。研究所内のケルベロスはドーベルマンがゾンビ化したものでしたが、屋外で遭遇するケルベロスもドーベルマンのような姿をしているように見えるものがほとんどです。
ゾンビ化しても犬っぽさはなくなっておらず、俊敏で群れで狩りをするような習性があり、ケルベロスの亜種も複数存在しています。厳密には意図的にケルベロスにされたものは亜種や変異個体として扱われ、研究所などで意図的にゾンビにされた犬をケルベロスと呼びます。
通常の犬は恐怖を感じ、飼い慣らすことも可能ですが、ケルベロスは恐怖を感じなくなっている分、通常の犬よりも凶暴で俊敏、本能的な要素が強く出るようになっているため、人間のゾンビよりも厄介な存在です。
B.O.W.
バイオハザードに登場する一般人のゾンビ以外に特別な能力や攻撃性を持っている生物兵器のことで、「Bio Organic Weapon」の略です。リッカーやネメシスのほか、ゲームに出てきたプラーガやタイラントなどもB.O.W.に分類されます。
アンブレラ社などが生み出したウイルスを使って強化された生物が総じてB.O.W.と呼ばれるため、表現の仕方によってはアリスもB.O.W.の一種と言っても良いかもしれません。
映画でも原作ゲームでも新しいB.O.W.は人間がコントロールして操り、兵器として利用する目的のものが多く、ラクーンシティで起きた事故で発生した無秩序で手当たり次第に敵味方関係なく襲いかかるゾンビの集合体はB.O.W.とは呼びません。
原作ゲーム「バイオハザード」シリーズのあらすじと解説
ゲーム「バイオハザード(BIO HAZARD)」は、英語では「Resident Evil」として知られ、1996年から発売されたカプコンのゾンビホラーゲームです。
ここでは、実写版「バイオハザード」の元となっている原作ゲームの内容を公開順(プレイ推奨順)で簡単に紹介していきます。
映画とは異なる展開もあり、原作ゲームで遊んでから映画を見るとまた異なった世界が見えてくるため、ぜひゲームの世界も体験してみてください。
バイオハザード

時系列:1998年7月24日
初代バイオハザードでは、謎の猟奇的殺人から始まり、得体の知れない殺人事件、腐りかけの猟犬の群れ、森の中の謎の洋館、タイラントや明らかに自然界に存在しない恐怖のハンターなどを倒しながら生還を目的に恐怖と向き合い続けなければいけない内容でした。
プレイヤーは「S.T.A.R.S.」の隊員となって無事に生還することを目的に、数々のゾンビと戦うことになります。カメラワークに影響されて見えない死の恐怖、セーブポイントが限られている緊張感、アイテム枯渇問題など現実さながらのサバイバルが体験できるゲームとなっていました。
バイオハザード2

時系列:1998年9月29日
前作同様ゾンビなどが登場しますが、今度はラクーンシティから脱出することを目的に限られたアイテムのやりくりで生き残りを目指すことになります。リメイクされた作品で、グラフィックが大幅に向上してストーリーへの理解も深まりました。
プレイヤーはレオンやクレアなど主人公を選んでプレイでき、主人公によってゲームで体験するストーリーが異なるのも特徴的でした。
見慣れた街並みの中で発生するゾンビの脅威、リッカーやゾンビ犬、巨大化した害虫なども登場し、洋館での事件に比べると都会でのバイオハザードをよりリアルに描いた内容になっています。
バイオハザード3 ラストエスケープ

時系列:1998年9月28日-10月1日
ラクーンシティの洋館事件後、アンブレラ社やラクーンシティの研究所を調査していく過程でT-ウイルスが漏洩してラクーンシティを巻き込み甚大な被害が発生します。そんな絶望的な状況から脱出するために、ジル・バレンタインとカルロスらが協力して戦っていく展開です。
ラクーンシティから脱出するのが目的なのは前作のゲームと同様ですが、今回はラクーンシティの研究所で起きていたことなどを知れる内容になっており、ロマンあふれるレールガン(レールキャノン)等の武器も登場します。
気色の悪い変異種も多く、ブレインサッカー、ドレインディモス、グレイブディガーなど人の脳髄を吸うタイプの厄介なモンスターも登場しました。追跡者ネメシスという存在も厄介で常に逃げながら、目の前の脅威にも対処しないといけない板挟みの恐怖が演出されていました。
バイオハザード0

時系列:1998年7月23日
ラクーンシティの近くにある森林において発生した猟奇的殺人事件や立て続けに起こる凄惨な殺人事件を調べるために派遣された特殊部隊が、ゾンビ化した人々や謎の怪生物に襲われ、巻き込まれていくストーリーで、新人時代のレベッカ、囚人だと疑われているビリーが主人公として活躍します。
ゲームの仕様として、2人のキャラクターを1人のプレイヤーで操作するザッピングシステムが導入されており、謎解きや戦闘においてもこの仕様を活用しなければいけない仕組みがありました。
リメイク版も公開されており、カメラワークやグラフィックが改善され、恐怖もキャラの魅力もアップした中でのプレイを楽しめます。
バイオハザード4

時系列:2004年秋
宗教団体「ロス・イルミナドス」が支配するヨーロッパの辺境の村から、レオン・S・ケネディが誘拐された大統領の娘アシュリーを助け出すストーリーで、ルイス、エイダ、クラウザーなど個性的なキャラクターも登場します。
村の地下から掘り起こされたプラーガを利用して人々を操っており、続編となるバイオハザード5などでも寄生型の人型ゾンビのようなB.O.W.が多く登場するようになります。
背中に虫が寄生したような超巨大な人の形をしたモンスターや、首から触手のようなものが伸びる人型の敵なども登場し、モンスターの造形もかなりグロテスクになっています。
バイオハザード5

時系列:2009年3月
BSAAに所属するクリス・レッドフィールドとシェバ・アローマが、生物兵器の闇取引現場を押さえるために西アフリカ・キジュジュ地区で事件に巻き込まれていきます。これまでのゾンビとは異なったB.O.W.がメインで、プラーガを介して町の人々は感染させられると言うよりも寄生される形で怪物にされてしまいます。
状況は非常に恐ろしく、周囲はすべて敵だらけという状況で軽快なアクションや謎解き、協力プレイなどが追加されたタイトルです。敵を倒して進んでいき、アイテムやコインを集ていくような要素も追加されており、慣れてしまえばホラー要素よりも攻略RTA系の楽しみ方も可能なタイトルです。
バイオハザード リベレーションズ

時系列:2005年
アンブレラ社が崩壊してから発生したテラグリジア・パニック発生後の世界で、その自然界への影響などと向き合っていくストーリーです。
テロを起こした「ヴェルトロ」が復活したと報告を受けて調査に出向くクリス・レッドフィールドとジェシカ、クリストジェシカが消息を経ったと言われる場所にあった「クイーン・ゼノビア」の調査にジル・バレンタインとパーカーが出向いて隠された真実に立ち向かっていきます。
人型のゾンビよりもクリーチャーの方が多く、軟体のウーズ、両腕にトゲがあるピンサー、水中での活動に適合したシークリーパーなど生物兵器が自然界や人々を怪物の姿に変えてしまった成れの果てのような生物と戦うことになります。
バイオハザード6

時系列:2013年6月
これまでにシリーズに登場したクリス、レオン、シェリーといったキャラクターが登場し、プレイできるキャラクターが増え、アクション要素が強く爽快感が増した自由行動のできるガンシューティングゲームとして人気が高まりました。
初代バイオハザードのような恐怖よりも、アクションの方が重視されており、銃撃はほとんどしなくても殴りや蹴りだけで敵を倒せることも増えました。
世界を滅ぼそうとする勢力の陰謀に立ち向かっていくストーリーで、さまざまなキャラクター目線で1つの事件を解決していく様子が見られるおもしろさがあります。
同じ時系列の中で、他のキャラクターが何をしていたかが分かる内容なため、プレイヤーにとっては1つのゲームで3つも4つもゲームを楽しめる内容となっています。
本作ではゾンビ化して敵と味方を区別できる敵が登場するほか、トラウマ級の即死攻撃をしてくるラスラパンネなど非常に多様な生物兵器が登場します。それぞれのクリーチャーに名前がしっかりつけられるようになっている点もこれまでとは少し異なる要素かもしれません。
バイオハザード リベレーションズ2

時系列:2011年
「テラセイブ」に所属するクレアとモイラ・バートンが謎の組織に襲撃されて、所在不明の謎の島に誘拐されてしまい、その島から無事に脱出することを目的としてゲームが進んでいきます。
「オーバーシア」を自称する敵にデスゲームをさせられるような展開で、周囲にはこれまで見たことのない敵だらけで、土地勘もなく、物資の少ない場所でサバイバルをすることになります。
モイラの父親であるバリーが島に救出にやってきますが、恐ろしい怪物が徘徊する中で幼い少女「ナタリア」と出会い、ナタリアを守りつつ、ナタリアの能力を頼りながらクレアとモイラを捜索していきます。
プレイヤーはプレイするキャラクターを交代できるシステムや、それぞれの能力を駆使しながら謎解き、戦闘をしていくことになります。
戦闘に特化してもよいですが、敵との戦闘を避けてステルスすることも可能で、ゲームとしての自由度はかなり上がっています。
バイオハザード7 レジデント イービル

時系列:2017年7月
いなくなってしまったミアを探すために深い森にたどり着いたイーサンが、そこで出会った狂気の家族と謎の生物モールデッドの襲撃を交わしながら無事に生還するまでを描いています。
深い森の中で菌のような性質を持つ寄生性のウイルスのような存在と向き合うことになっており、恐怖よりも気味の悪さ、気色悪さ、トラウマや恐怖症をえぐるような演出が多い作品です。
グロテスクな描写も多く、プレイヤーは初代バイオハザードなどで体験したような背筋の凍る恐怖を味わいながら、恋人のミアを探し続けるイーサンとなって究極の選択をすることになります。
DLCや追加コンテンツなどもあり、新しいバイオハザードのストーリーやこれまで明かされていなかったT-ウイルスの起源に迫る前日譚的な内容となっています。
バイオハザードRE:2
バイオハザード2のリメイク版です。グラフィックや操作性が向上しており、世界観も少し変わって見えるようになっています。
登場するキャラクターのグラフィックも大幅に改善されており、3DCG版の映画「バイオハザード」に出てくるキャラクターと雰囲気が似ている要素もあります。
バイオハザードRE:3
バイオハザード3のリメイク版で、ジル・バレンタインやネメシスなど若干要素が変わった部分もありますが、ストーリー構成はほぼ同じです。
グラフィックの向上により、より恐怖演出やグロテスクな演出も鮮明になっており、玄人プレイヤーにとっては懐かしい世界を新しいグラフィックで再び楽しめる魅力的なゲームとなっています。
本作で登場したジル・バレンタインの外見は3DCG版の映画「バイオハザード」でもかなり似ています。ゲームをプレイしてからだと3DCG映画版のジル・バレンタインが抱いていた感情にも理解が深まるでしょう。
バイオハザード ヴィレッジ

時系列:2021年2月
前作「バイオハザード7」で活躍したイーサンが、ミアとの間にできた娘とミアを守るために父親として脅威に立ち向かっていくストーリーです。
作中ではクリスがイーサンの妻を殺害するような描写もありますが、クリスがなんの理由もなくそんなことをするわけもなく、プレイヤーも混乱した展開が複数含まれています。
これまで登場したウイルスやB.O.W.の要素とは異なるクリーチャーが登場し、ライカンとよばれる凶暴化した村人たちが徘徊する村から娘のローズマリーとミアを救い出し、イーサン自身も脱出できるのかが試されます。
だんだんとイーサンの身に起きた異変の原因が明らかになり、バイオハザードのT-ウイルスの元凶に近づいてきており、1つの謎が解ける展開もあります。
ベイカー家で起きた出来事から3年ほど経過した時系列で、プレイヤーは強力でクセのある中ボスたちに振り回されながら村からの脱出に苦戦することになります。
バイオハザードRE:4
バイオハザード4のリメイク版です。レオン、エイダ、アシュリーなど原作のプレイヤーがよりリアルな3DCGとなり、グラフィックも大幅に改善された状態でプレイできます。
原作のバイオハザード4に登場したギミックが登場しない部分もあり、全く同じとはいえない内容ですが、敵キャラクターやクリーチャーの描写もリアルになっており、ホラー要素や脅かし要素も充実しており、レオンの皮肉たっぷりの舌戦もそのままです。
ゲーム「バイオハザード」シリーズはパソコン版が登場しており、Steamなどでプレイ可能です。
PlayStationやNintendo Switchでもプレイできますが、パソコンのダウンロード版ならばソフトを置いておく場所も取らずに互換性のあるコントローラーでも、マウスとキーボードでもプレイできます。
パソコンであれば、ゲームを楽しんだあと、同じパソコンでブラウザなどでユーネクスト(U-NEXT)などの動画配信サービスで映画の実写版も3DCG版も視聴できて便利です。
映画のバイオハザードと合わせて、原作ゲームもぜひお楽しみください。