悪魔が来りて笛を吹く

銀座の有名宝石店で毒物を使った殺人事件が起こり、容疑者に目された旧華族の椿英輔は自殺を遂げる。その無実を信じる娘・美禰子から依頼を受けた金田一耕助は、椿邸で行われる奇妙な占いに立ち会うが、その夜、館に居候していた元伯爵が殺害されてしまう…。

「悪魔が来りて笛を吹く」は、横溝正史の異色ゴシック・ホラーを映像化した作品です。主人公の金田一耕助を吉岡秀隆が演じ、東京の元華族の屋敷を舞台に事件に挑みます。横溝正史作品には珍しい舞台設定となっており、桑名市に残る文化財級の洋館で撮影が行われました。原作の持つ重厚なゴシック・ホラーテイストを見事に再現し、視覚からもその世界観を楽しむことができます。