昭和25年、東京。17歳になった双子の姉妹・沢木真帆と澪。積極的で好奇心旺盛な姉・真帆と、消極的で地味な妹・澪。性格は正反対でも、2人はいつも一緒。そんなある日、澪の身代わりとして男に襲われた真帆は、妊娠し中絶、そして子宮をも失ってしまい…。

「花衣夢衣」は、数奇な運命に翻弄されつつも力強く生き抜く双子の姉妹の人生を描いた作品です。原作は津雲むつみの7年間にわたる人気コミックで、双子姉妹の愛憎と憎しみを描き出しています。前半は尾崎亜衣と尾崎由衣が、後半は吉田真希子と吉田真由子がそれぞれ姉妹を演じ、その葛藤を見事に体現しています。大河ロマンとして描かれたこの作品は、人間の強さと脆さ、愛と憎しみの狭間で揺れ動く姉妹の姿を描いています。