団地のふたり

大学非常勤講師の野枝（小泉今日子）とイラストレーターの奈津子（小林聡美）。団地で育ってきた二人は、保育園からの幼なじみ。若い頃は色々あったけれど、今は５０代独身で実家暮らし。夕飯は奈津子の手料理を一緒に食べ、昭和なレトログッズがフリマアプリで売れた時は食材が少しだけぜいたくになる、そんな日々を送っている。ある日、二人は昔からのご近所さん・佐久間（由紀さおり）から意外な依頼を受ける。

50代の独身女性、ノエチと奈津子は、団地で育った幼なじみ。若い頃は結婚や仕事に恵まれたが、様々な事情で実家に戻り日々を共に過ごす。互いの恥や初恋の思い出を語り合いながら、彼女たちは日常の中で笑い合い、支え合って生きている。団地のコミュニティでは、古い品を売ったり、近所の人を手助けしたりしながら日々の暮らしを楽しんでいる。運良く品物が高値で売れれば、その日の夕食は少しだけ贅沢する。新たに越してくる住人たちもそれぞれの事情を抱え、変わらないようで変わっていく日常の中で、彼女たちは今日も幸せを見つけながら人生を生きている。