映画監督、白石晃士は以前からある事件に並々ならぬ関心を抱いていた。2005年、とある観光地で起きた無差別殺人である。犯行直後に犯人が海に飛び降り、自殺。しかも、その死体が発見されていない為、未解決のままになっているこの事件を究明すべく、取材を開始した

「オカルト」は、2005年に観光地で起きた無差別殺人事件を追う映画監督・白石晃士の物語。犯人は犯行直後に海に飛び込み自殺し、その死体が未だに発見されていないこの未解決事件の真相を追求する。取材の過程で、事件の唯一の生存者であり、現在はネットカフェ難民として生活する青年・江野と出会う。彼から驚愕の証言を得る―事件そのものが「神様のお導き」であったと。